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【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ5

1 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/09/01(金) 06:06:42
我等のTRPGスレにようこそ。生と死の交錯する冒険の旅に出かけよう!
あなたのまえに非日常世界の扉が開く。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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【TRPG】いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!・第二部『ヴァンパイアの学園祭』編
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

学園に恐るべきヴァンパイアが潜む。頻発する怪現象。次々と犠牲になる生徒。
果たして誰が吸血鬼なのか。学園を舞台にした壮絶な戦いが始まる。

■舞台は現代日本。神奈川県立上湘南第一中学校(かみしょうなん)
■参加はキャラは普通の在校生でも、魔物退治のスペシャリストでもなんでも可。敵役大歓迎。
■上湘南第一中学は帰国子女も通学している中学校。外国人キャラでも参加可。
■学園が舞台だからといって参加資格は学生キャラのみではありません。
■オリジナルキャラクターでも版権キャラクターでも参加できます。
■途中参加コテ大大大大歓迎!

2 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/09/01(金) 06:07:26

我等の冒険のルールは以下の通り。

■怒涛のネタフリキャッチング
  物語に取り入れられるネタフリは積極的に拾おう!
  けど自分のレスで全部拾う必要はありません。それはムリ!
  誰かが誰かのネタフリを物語に取り入れていればいいのです。
  みんなでひとつの物語を創りましょう。
  
  
■運命の決定書き
  他のキャラクターの行動結果を必要に応じて断定的に描写してかまいません。
  戦闘シーンや窮地の場面では迫力を生むので、どんどん使って下さい。
  遠慮無用! やりすぎ暴走大歓迎!

■自在の変換受け
  例えば「○○に銃弾が命中!」のあとに次の人が「と思ったがぎりぎり避けた!」のように
  後に書き込む人(後手)がその前に書いた人(先手)の物語展開を自由に変えて受けることができます。
  後からレスする人は前の人のネタフリを拾いやすいように変換できます。
  振られたネタをそのまま拾うもよし。予想外の拾い方をするもよし。
  後手に書き込むあなたの自由です。


我等のスレのもっとも大切な基本ルールはこれ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
TRPGキャラのなりきりとして成り立っているのであれば 「なんでもあり」で「なにしてもいい」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
求めるのは驚きのある物語!欲するのはドラマチックな愛憎!望むのは心踊り心酔わせる大冒険!


■ターン制の不採用 
  順番制はないので好きな時に書いて下さい。但しチャット状態はついていけない人が出るので禁止です。
■レスアンカーの不採用
  基本的に使わなくていいですが必要ならば使用してかまいません。
■荒しは徹底スルー
  当スレは「なんでもあり」で「なにしてもいい」であっても無制限に何をしてもいいのではありません。
  あくまでもTRPGスレのなりきりとして成り立っていることが条件です。
  悪意のあるネタフリや物語の破壊を狙ったネタフリ、脈絡の無いレスは当然不採用!
  荒し叩き自治は華麗に優雅にスルー。
  コテへの中傷や他の人のレス非難する者は相手にしない。徹底無視をプレゼント。


3 :名無しになりきれ:2006/09/01(金) 06:07:29
相変わらずチャッチャを私物化してるな。

4 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/09/01(金) 06:08:02

◆過去スレ
【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ4
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1153689188/
ヴァンパイアの学園祭編・横浜ランドマークタワーを奇襲せよ
チャッチャ4

【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ3
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1150756086/
ヴァンパイアの学園祭編・上湘南第一中学校を襲う怪異
チャッチャ3

【TRPG】いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!2
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1147026844/
蝙蝠王との死闘編・完結
ヴァンパイアの学園祭・開始
チャッチャ2

【TRPG】いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1145344371/
蝙蝠王との死闘編・本編
チャッチャ1

【TRPG】今こそ物語を始めよう(人∀・)タノム!
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1139885354/
蝙蝠王との死闘編・プロローグ
チャッチャ0


5 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/09/01(金) 06:09:44

◆避難所
【怒涛の】ヴァンパイアの学園祭避難所2【論戦】
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1152004846/

ヴァンパイアの学園祭 避難所
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1150622548/l50
前避難所

スレタイ:(人∀・)タノム!スレ避難所
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1145636548/
前々避難所

なりきり(太陽)板
TRPGスレ総合支援・避難所
ttp://www.alfheim.jp/~narikiri/narikiri/test/read.cgi/TheSun/1085143882/l20
>402-406に後手キャンセルについて詳細がある。

◆TRPGまとめサイト 千夜万夜
http://verger.sakura.ne.jp/


6 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/09/01(金) 06:10:33

あなたの分身、あるいはあなたの真実の姿であるキャラクターを登録してください。

キャラクターデータ

―名前・
―性別・
―年齢・
―髪色・
―瞳色・
―容姿・
―学年・
―部活・
―備考・


■人物の外見のみ記載。
キャラの生い立ちや過去、目的目標、性格、癖、特技など内面的なものは劇中で明かしていくように。
備考には補足を。出典がある場合にはその作品名を書いてください。
第一部のキャラクターデータにあった「身長」「体重」の欄は省きました。
数字が書いてあったもわかりにくいので、背が高い、痩せている、など身体的特徴をキャラが持つ場合は
「容姿」欄に記載してください。


では物語を始めよう!


7 :ギルバ ◆3lf6qO/knM :2006/09/04(月) 13:33:10
>前スレ369-373、>前スレ380
>「悪魔が絡むと大抵の人間は・・・か。そういうギルバ先生はどうなの?・・・なんてね」
「・・・突き詰めれば、俺は人間じゃない。
 人間じゃない者に、人間の基準を当てはめる事などできんよ。」
淡々と返答する。腕を噛まれてへたり込んだ理利を見ても
先程までと同一人物とは思えないほどあっさりしている。

>「えーと、まずひとつ。テンポーと言われるとものすごく腹が立ちます。本当にやめてください。
どうも、話によるとまだ完全には牙の主となってはいないようだ。
「そうか、ならばテンポーと呼び続けよう。
 その名を不快に思う限り、君は君でいられるだろうからな。
 ・・・つまり、命惜しさに人の尊厳を捨てて化け物になった、と。
 心中を察してはやれるが・・・ふぅっ、予想はしていたがオカルト研究会・・・
 会員は揃いも揃って問題児ばかり。顧問も楽じゃない。」
ジョークにいつもの冴えがない。

>「まぁ、そう悲観することもありませんよ。
牙の主となった天保の隣にいる見覚えのある人物。
どうも、言葉の意味と言う物を理解して使っているのか疑わしくなる。
「君も黙っていたまえよ。
 ・・・口は災いの元、余計な事しか喋れないのならば舌を切り落としてやるが?」
ベルと言いこの人物と言い・・・ああ、頭痛がしてきた。

>あんた欲張っていないで覚悟を決めなよ。
アルラウネの断末魔に、何とも言えない感情がさらに刺激される。
ベルの空気の読めなさはこの花が原因だったのだろうか・・・いや、逆か。
『(揺らぐ事すらない造られた物が何を偉そうに・・・。
  貴様が嘲った、その揺らぎこそが人の弱さであり・・・強さでもあると言うのに。)』

ふと、多少なりとも活力を取り戻した理利が身を翻し駆けていく。
・・・先程感じた、異様な揺らぎのことだろう。顧問としては単独行動は
認められない。無理矢理ベルを引き摺って後を追う。すると・・・

>「ア――――――――――ッシュ!どこ?シュウヤくん!ギコ!…………ラスティーリア!」
礼司の声、理利が既に返事を返している以上空耳と言う事はない。
「上だ、階段・・・踊り場辺りが音源だ。
 しかし、どうにも無茶をしてくれるものだ。こちらの苦労も少しは・・・
 と言ったところで向こうの状況を知らないのだから、これ以上は言うまい。」
正直、今の精神状態はよくない。
体が治ってもこれでは同じ事だろうに、と自嘲気味に呟いた。

8 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/04(月) 17:33:22
飛ばされた瞬間の記憶はあやふやだ。最初の爆発で壁に叩きつけられて、視界はほぼブラックアウト。
レイジが拾ったはずの鏡を、インコの妖精が持って飛び去っていった、そいつは辛うじて憶えてる。
そしてボクは今、姉と二人きりで人気のない図書室の隅、埃まみれの本棚に腰かけてる。
『それで? 結局ホテルへは何をしに?』
「知るかよ、オレが訊きてえくらいだ!」
爆発の寸前に戻されたボク、ボクの荷物、ボクの姉は皆無事で、とにかく五体満足に帰ってこれた。
格好はひどい。全身が血と灰で汚れていて、スカートは破けてしまったので脱ぎ捨てた。
タンクトップに、腰から先は下着一枚。荷物は剣と銃、ライターと、レイジの携帯電話。

アンジェリーナは爆発で放出された魔力をうまく頂戴したとかで、
珍しくも、少女の外見をくっきりはっきり実体化させていた。いつバルンディノから帰ってきたのかは言わなかった。
ボクは尋ねられるがままに「仕事」の経緯を話してやるが、彼女が手伝う気になってくれるかは分からない。
「とりあえず敵を削れた、結果オーライ」
『ついでにビルひとつ吹っ飛ばして? 火消しは追いつくの?』
「そいつを考えてるんだ」

アンジェリーナの話。ボクらはどうやら、ランドマークタワー高層階をほぼ丸ごとブッ壊してしまったらしい。
非常にマズイ。このまま放っておけば確実に足がつくし、かと言って下手に動けば余計危ない。
事件に関する情報の具体度によって、官警の足回りも変わってくる。
いざ魔法狩りが始まってしまえば、ボクらに残された猶予は僅かしかない。
思いつく限り監視カメラが一番危険。レイジとボクは公安に顔が割れてる。ヘルメットヘアの芸人だってそうだ。
彼が口にした「犠牲の出ない戦い」の言葉を思い出す。そっちのがラクだった、結果論として。

「生き残った仲間を待つよ、居残り組の具合も気になる。『不死者』の行方、『牙』の動向。その他、便乗組。
出来ることなら夜までに、『ノーチラス』と連絡をつけたい。ヤバイ橋渡ってるけど、これでヤマのデカさにも箔がついたさ。
手土産チラつかせてりゃ連中も、簡単にオレを切ろうなんて考えないと思うよ。そうだ、小物じゃない。ビッグ・ゲームだ」

話してる間中ずっと、姉貴がニタついてやがる。
笑顔におくびもなく表在させた、無責任な好奇心が何故だか癇に障る。
彼女は久し振りに、触れれば手ごたえのある肉の体だ。逃げだすようなら殴ってみてもいい。
ボクだって内心は後悔し始めてたけど、ここで退いたらそれこそ只のバカみたいじゃないか。
だからレイジを待つ――生きていれば。
リリの話も聞かなくちゃ――生きていれば。

9 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/04(月) 20:14:14
ノスフェラトゥについては居場所であると思われるホテルから気配を完全に消した。
それから範囲外なのでもう捜しようがない。あの建物には数人の生徒側の人外たちが潜入していたはず。
まさかこれまで牙の主と戦ってきたノスフェラトゥがやられるとは思えないが…。
もしこの嫌な予感があたってしまえば、一気にバランスが崩れたことになる。

>7
>「そうか、ならばテンポーと呼び続けよう。
あらかじめ不愉快キーワードを教えた直後に、その言葉を口にしやがる包帯ティーチャー。
なぜそうなる!と大きい声で言いそうになると、その後に説明を入れる。
名前を間違えられることによって自我を保て、牙の主に人格を支配されずにすむという解釈らしいが…。
そんな簡単に抗えるとはとても思えない。たかだか一個人の感情だけで奴の強力な意志を上回れるというのは至難だろう。
悪あがきしようがどうあがいても支配からは逃れられない。当事者だけが知りえる事実はあまりにも無情だ。

いままで追っかけてきた変態ストーカーののん気な一言によって包帯先生がキレた。
静かな口調とは裏腹に黒いワードが含む言葉と冷たい蒼い後光が差しているような感じ。とても一教師だとは思えません。
クックック。バカめ、先生を怒らしちゃいけないねぇよ。そのままストーキングした報いを受けよ。

確かに感じる我が領域にテレポートしてきた数人のものたち。転送先でバラけてしまったようだ。
感じから察するにノスフェラトゥ側の連中とは断じて違う。ならば生徒たちが帰ってきたとみるのが自然。
一番問題なのがホテルを襲撃に行った彼らは逃げ帰ってきたのか打ち破って帰ったか。
前者ならばこのまま三つ巴に備えて戦いの準備を急ぐ。だが、もしも後者ならば霊鏡は生徒たちの手に…。
彼らは霊鏡と霊剣の二つに対して、牙の主側は霊宝だけ。
宿敵との決着を邪魔されたのと、絶対不利な条件に憤慨してなにをしでかすかわからない。
追い詰められて怒り狂った牙の主は最低、最悪の策を用いて自爆覚悟で生徒全員を皆殺しにしようとするだろう。

>380
>「ア――――――――――ッシュ!どこ?シュウヤくん!ギコ!…………ラスティーリア!」
彼らが集結しようとしている。バラバラになったうちの一人はすぐそこにいる。
直接結果を聞けば一番早いだろうが、その後どうなるかはわからないので会わないほうがいいだろう。
見苦しくとも足掻いて抵抗しろと言っている華山さん
だけど、最悪のことが起こってしまったら、とうとう夜を待つ前に押さえきれなくなってしまうかもしれない。
「ボクはそちらにはいけない。わざわざ爆弾を持って行くと君たちがほかの人達に疑われる…」
マントを翻し、階段の踊り場とは逆の方向へと歩き出した。まだやり残したことがあるからそれをやっておきたい。
記憶にない少女…その娘の名前は牙の主の記憶の中にある。それだけなのだが、なぜか気になりベルびほうを一瞬だけ振り向いた。

10 :ジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/04(月) 20:53:07
前スレ>373>386>387、>7>9

「私のことはジョジョとお呼び下さい。
 無論のこと、ジョースター家の血筋の者じゃありませんがね。」
自己紹介をしてくる女性陣に、自身の名を名乗った。
……言ってて私の頬が熱くなったのは内緒の話。

>「君も黙っていたまえよ。
> ・・・口は災いの元、余計な事しか喋れないのならば舌を切り落としてやるが?」
私の言動に不快なものがあったのか、教師Gは黒い冗談で脅してくる。

「軽率な言動、すみませんでした。
 でも、先生もカッカし過ぎなのでは?
 本気で思ったことを言っただけですので、そんなに怒る必要は無いと思いましたがね。
 カルシウム取ってます?」

そんなほのぼのとしたやりとりの中、莫大な力の異変が発生。
この力の流れは空間転移によるものだろう。
空間転移は非常にエネルギーを使う。
一度、ウルトラマンだった時に行使したが、使い終った後、即座にダウンしてしまった。

>金髪のあなた、特に用事が無いならついてきて!」
特に用事がなければついてこいと。
先程までは用事はありませんでしたが、今はストーキングという大切な用事ができたところ。

「申し訳ありませんが、お断りします。
 先程、先生が不快なことをすればテンポー君の意識がのっとられずに済むと言っていました。
 私も悪あがきをしてみようと思います。
 テンポー君の意識が牙の主という、不貞な輩に負けぬため。
 全力を尽して嫌がらせをしようと思います。
 それが、友達ですから!」
先に進んでいたテンポー君は、この言葉を聞いて振り返る。
そして、見つめあうテンポーと私。
これが友情というものなのですかね〜


11 :名無しになりきれ:2006/09/04(月) 21:16:16
>9
「テンポー。おまい、本当はどんな名で呼んで欲しかったですか?
 夜になるまでは、おまいの好きな名で呼ぶですよ」
実装石はベルによく似た声で天保に尋ねた。

12 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/04(月) 21:50:16
漸く話が纏まりかけた時、突如として学校に震動が走った。
地震のように地下からの揺れではない。
空間自体が揺れる震動だ。

その途端リリが走りだした。
「え、なに?藤田達帰ってきたの?いいタイミングだわ!」
ベルがなんとなく状況を把握した時、襟首をギルバに引き摺られながら移動をしていく。
「ヤス!それじゃあまた夜にねー!今夜は決戦よ!燃えるわよー!にゃはははー。
『余計な心配は不要。全ては想定内。計画は順調だから夜に備えなさいよ。』・・・ん?」
引き摺られながら、一瞬振り向いた天保に指さしをして捨て台詞と共に笑い声を残した。
笑い声の後、天保の頭にはっきりと響く声でない声。
ベルの口から出た言葉だが、それを口にした自覚は本人には無かった。

「先生。あの金髪の子、天保と遊んでるって。」
漸く引き摺られることから解放されたあと、ジョジョがその場に残る旨のことを言っていたとギルバに伝える。
襟を正しながら立ち止まった廊下を先を見ると、そこには藤田が佇んでいた。
夕日に照らされ赤く染まったその姿。
それはまるで血濡れのように映えていて、ベルにため息をつかせる美しさがあった。
が、すぐにその美しさに隠された異変に気付く。
「ふ・・藤田・・・?・・・・・・この・・・ばかちんがぁーーー!」
その姿を見たベルは見る間に涙目になり、距離を一気に詰めて鉄建制裁を食らわせた。
ペチッという音と共にベルの手首が曲がってしまう。
戦士として覚醒している藤田の前に、ベルの肉弾攻撃は余りにもひ弱だったのだ。
痛そうに手首を振りながら、それでも気を取り直して胸倉を掴んで揺する。
「あんたいくら同盟申し込みに言ったからって、ホモの女装でSMなんて突っ込みすぎよ!男か女かややこしす
ぎて訳判んない!
プライド捨ててまで同盟お願いする事なんてなかったのに!」
女顔にゴスロリフリル。それが爆発のためか戦いのためか、引き裂かれたようにボロボロになっている。
この状況をみれば最早ベルの頭に導き出される答えは一つ。
藤田がノスフェラトゥに同盟承諾してもらう為に、変態肉欲接待をしてきたとしか思えなかったのだ。

「私なんか駄目ね。藤田を癒すにはアッシュだっけ?あの子どこ?
あの子の胸で泣かせてもらいなさい。」
すっかり【汚された藤田】に同情する自分に陶酔しながらアッシュを探すのであった。

13 :ラスティーリア16/25 ◆/Xio6qyapk :2006/09/04(月) 22:30:48
図書室のドアが勢いよく乱暴に開けられた。
光の具合で青くも見える艶の長い髪の少女が肩を怒らせながら入ってきた。年の頃は小学4,5年生ぐらい。しかも全裸。
一糸纏わない少女は図書室奥の書庫へとズンズンと歩いていく。
「あ!」
立ち止まった。
「アーーーーーーーーーーーーーシュ!ここにいたか!」
本棚の上に腰掛けているアッシュを少女は見つけた。怒りに叫ぶ。
「よくもあたしを撃ったわねー!質量がまた減ったじゃない!」
ラスティーリアは激怒してジャンプ!とんでもない跳躍力。ブリーフ一枚下着姿のアッシュに飛びかかった。
アッシュの隣に座っている女の子は眼中にない。
いまのラスティーリアは登場した時の25分の16サイズ。
25分の1は礼司達と一緒に行動し、礼司の命を救って消滅した。さっき理科実験室でばらばらになった細胞を合体させたが
25分の8は燃えかすとなって死滅していてもうだめだった。結果いまのラスティーリアは見た目小学生。
魔法合成生物のラスティーリアは不定形になれるが変異が得意なわけではない。「服を着た姿」にはなれない。
よって全裸。これはしかたない。でも怒りで羞恥心などない。人ではないラスティーリアにあるかも不明だが。
「撃たれたら一応イタイんだからね!ったくもー、こぬやろー!」
本棚から二人は落ちた。

14 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/04(月) 22:47:38
礼司より先に書庫に向かったボクは見てしまったにゃ。
図書室の開いていたドアから入ると・・・
「えー」
身長が縮んだ裸のラスチーリアとブリーフのアッシュのあぶないシーンをにゃ。

15 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/05(火) 00:01:19
僕の叫びに真っ先に気がついてきてくれたのはギコだった。
ほかのみんなも無事かもしれない。
足にすりよるギコを抱きかかえたときに校内放送が聞こえた。

>霧津さん
>「あーあー。オカルト研究会のミーティングをこれから書庫でするでござるよ」
「宇津井さん!宇津井霧津さんの声だ!」
魔物とばかり戦ってきたけれど、渡る世間は鬼ばかりではなかった。
昼休みのミーティングで突然だまりこんでしまった霧津さんの声を聞いて僕はほっとした。
声のトーンが少し変わっているような気がするけど。

ギコが僕の手から飛び出す。書庫にまっしぐらに駆けていく。
「待って」

>リリさん
>「!!藤・・・レイジどこ?皆そこにいる?!」
ギコを追いかけて走りかけた僕は階段下から聞こえる声に立ち止まった。
「リリさん!ここです!」
ぼそぼそと男性の声もかすかに聞こえた。バージルさん?リリさんといっしょ?
「僕は無……わ――――― !」

>ベル
>「ふ・・藤田・・・?・・・・・・この・・・ばかちんがぁーーー!」
「ちょっ。ちょ。ちょっと。ちょーっと待って。お、落ち着いて。落ち……
わわ――!目が。目がイってしまってる!妄想モードに入ってる!」
美しい瞳をらんらんと輝かせてフランスの暴走女が大暴走している……
「お願い。落ち着いて、お願い。話し聞いて。聞けってば!聞いてー!
あの、ね。ベルの考えているようなことは、無い。無い!無いから。無かったから。そんなことして無いし。
んーと。とりあえず書庫に行こう。
でね。ベル。思うんだけど学校全体のオーラがおかしくなってきてるのを僕は感じるんだ。
ヴァンパイアの生き残りの叫びを聞いたような気もするし。(前スレ>382・下級ヴァンプ「ウリィィィィィ!! 」)
僕らがホテルに出撃するまえにベルは行ってなかったっけ?家に招待するって。
よかったら学校以外で夜のために打ち合わせをしたほうがいいと思う。
報告することもあるし。
とりあえず書庫に行こう。行きましょうリリさん!」
リリさんにも聞こえるように僕は大きな声で言った。
僕としてははやく書庫に行きたい。
アッシュはいるだろうか?ホテルに行った他の人もいるだろうか?というかアッシュは無事か?アッシュぅ!

僕は図書室へと走った。
ドアが開いている。
中に入った。

ん?


「え――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」

16 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/05(火) 15:11:48
家に帰って、まずやることは、押入れの結界を解くこと。
この結界は、違法物品とか怪しいマジックアイテムを隠すのに必ず必要になる。
外さなければ、中のものを整理することもできない。
そうしてから後、押入れを漁ってると、霊気を帯びたそよ風が吹いた。
きっと、遠くで何か大きなことがあったのね。

押入れの中にあるものを整理するのを、長らく忘れていたわ。
玩具箱だって、長いこと放置しておくと、中の様子がつかめなくなるもの。
「懐かしい玩具がいっぱいだわ。でも、遊ばなくなったのは処理しないと……
 って、今は夜の準備をしないとね」
兎にも角にも、昔使ってた懐かしい玩具を見ると、心が安らぐわ。
でも残念。使い古しすぎて、もうまともに動かないわね。
今探しているのは武器―――刀とか銃とか、誰もが武器って認めてくれそうなのが良いわね。

しばらく探し続けて見つかったのは、粗末な作りの骸骨の人形、粘土、
年代ものの刀剣類、あと銃と弾薬……忘れちゃいけない、デビルサマナーを名乗るときに必要なものがあった。
あとは仲魔を確認して……これなら、当面は困らないメンバーね。
これだけ揃えれば、もう立派なデビルサマナーよ。わたしの本職じゃないけど。
さて、まだまだ準備しないといけないわね。他には何を持っていこうかしら?
皆が見たら、あっと驚くようなものが良いんだけど……

>前スレ366
少し休憩を入れて、コーヒーを飲みながら窓の外を眺めていると、遠くに空飛ぶ人魂が見えた。
……ちょっと意表を突いてみようかしら?

準備にはまだ時間がかかりそうだから、メールを送っときましょう。
華山さんに送っておきましょう。他の人のアドレスは知らないし。
『昼間のホテル襲撃での失態もありますので、最高の使い魔を用意して臨まなければなりません。
 その作業に、思ったより準備に時間がかかりそうなので、夜の前に集まる機会があるのでしたら、
 遺憾ながら遅刻、もしくは参加できないことを伝えておきます。 
 作戦会議などがあれば、内容を伝えてくださると助かります。
 夜にはちゃんと間に合わせますので、その辺りは心配要りません。それでは』

17 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/05(火) 16:38:24
>7-10 >12-16
ジョジョと名乗った生徒と天保の返答に、ただ苦笑するにとどめた。
「そう。・・・わかったわ」
ベルが別れ際に天保と話している。
>『余計な心配は不要。全ては想定内。計画は順調だから夜に備えなさいよ。』
「?!・・・アルラウネ、今のどういう意味かしら?」
問い掛けるが、返事は無い。
花粉を吸い込んだ影響で、一方的にアルラウネの念話が聞こえてしまうのかもしれない。
そろそろ花粉の効果も切れる。もう聞こえる事は無いだろう。理利はそう結論付け、再び駆け出した。

>ギルバ先生
> しかし、どうにも無茶をしてくれるものだ。こちらの苦労も少しは・・・
「苦労の大半は私のせいね。・・・ごめんなさい。
でもお願いよ、戻ってきた藤田君達を責めないであげて。
私みたの。ホテルは本当に酷い有様だったわ。
今回の強引な転移も、きっとやむに止まれぬ事情があったのよ」

>ベルさん
ギルバのいったとおり、階段を登ると藤田が立っていた。
変装のことは実装石の記憶を読み取って知っているので、今更驚かない。
「――――藤田君!皆は?怪我は無・・・・・きゃ!?」
>・この・・・ばかちんがぁーーー!」
ドンッとベルに突き飛ばされ、危うく階段から落ちそうになった。
後の事は言わずもがな。

>藤田君
>とりあえず書庫に行こう。行きましょうリリさん!」
気を取り直し、頷く。理利は藤田と並んで駆け出した。
「お帰りなさい藤田君。無事でなによりよ。
実は・・・・・・悪い知らせがあるの。ここではちょっと話せないけれど」
理利は言いにくそうに口篭もった。
「詳しい話はギルバ先生から聞いて」

図書室からはラスティーリアとアッシュの気配がする。戸口ではギコが中をのぞいていた。
護末田はもっと奥。理科準備室あたりだろうか。
ラスティーリアの声が廊下まで聞こえてきた。怒気を孕んでいたが、殺意はこもっていない。
「お姫様の奪還も無事成功したみたいね」
問題はノスフェラトゥ達がどうなったかだが、それは後。今は護末田の無事を確認するのが先決だ。

>ラスティーリアさん、アッシュさん
理利がそのまま図書室の前を通り過ぎようとした時、礼司の悲鳴が上がった。
礼司はギコと共に戸口で立ち尽くしている。
中を覗き、絶句。
「・・・アッシュ・・・何て格好。・・・ラスティーリア、そんなに愛しのレイジ君に誤解されたい?」
ベルが見たら涙を流して喜びそうな光景だ。呆れて言葉も出ない。
理利は黙って白衣を脱ぐと、背後のギルバに返した。
「白衣ありがとう、ギルバ先生、私は護末田君を探しに行ってくるわ。・・・顧問も大変ね」
本当なら理利が幼女ラスティーリアに着せるべきなのだろうが、痴話喧嘩にまでとても付き合えない。
あとの事はよろしく、とばかりに理科準備室へと立ち去る。
携帯にメール(>16)が入った。音から察するに水無月からのようだ。後で目を通そう。

>護末田君
理科準備室の床に護末田は倒れていた。
「護末田君しっかりして!」
軽く肩をゆすり、頬を叩く。大丈夫そうだ。見るかぎり相模国造の呪いは受けていない。
理利はほっとして泣き笑いのような表情になった。
「ホテルが戦場になった事、知ってるわ。
あなたの機転で、全員無事に帰って来れた。皆を助けてくれて・・・本当に・・・ありがとう。・・・立てる?」
護末田に肩を貸そうとしたところで、理利は動きを止めた。
「そこのあなた、何かご用かしら。・・・隠れてないで出てきたら?」

18 :名無しになりきれ:2006/09/05(火) 21:58:17
グレネードだ! 伏せろーーーーっっ!!!

19 :ラスティーリア16/25 ◆/Xio6qyapk :2006/09/05(火) 22:04:01
>リリ
>「・・・アッシュ・・・何て格好。・・・ラスティーリア、そんなに愛しのレイジ君に誤解されたい?」
リリの言葉にあたしはパッとアッシュから離れて立ち上がった。
そこにはぼろぼろに裂けた御令嬢風の服装のレイジが、目を見開いて停止していた。
「レイジく・・・・」
あたしはハッとしてレイジの顔を背が低くなっちゃったので見上げた。あたしの別れた細胞のオーラをかすかに感じる。
手をのばす。とどかないのでつま先立ち。頬にふれる。
「そっか・・・あたしの25分の1はレイジくんの命を救ったのね」
レイジの顔と一体化したあたしの元の細胞から記憶を受け取った。
「それはそうとしてー」
もう一度アッシュにタックル!
「こぬやろー!一度泣かしてやる!」

20 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/05(火) 22:41:50
「ええ、そうね。そうよね。無かった事にしたいよね。良いの、皆まで言うな!」
藤田の釈明を脳内改竄して聞く耳を持たないで自己陶酔を続けるベル。
完全に間違った納得をして、図書館へと向かう事になった。

>でね。ベル。思うんだけど学校全体のオーラがおかしくなってきてるのを僕は感じるんだ。 」
「ああ、そういえば知らなかったのね。
給食で集団食中毒が起こってみんな帰っちゃってるのよ。」
話の文意をまるで読み取れないまま、噛み合っている様でいて噛み合っていない会話をしながら図書館へ
と向かう。
ベルはそんな会話より、図書館へ向かう藤田の後姿を見ながらウキウキしていたのだ。
(こうやって見るとまるっきり女の子なのよね。しかも恋する乙女!
傷つき汚れた身体を癒してもらいに王子様の元へ急ぐ姿・・・燃えるわぁ〜!)
密かに携帯のカメラを起動させながらついていくその足取りも軽くなるというものだった。

>「え――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」
絹を裂くような藤田の悲鳴。
そして呆れて出て行くリリ。
不思議そうに中を覗いた瞬間、ベルの頭が後ろに下がった。
飛び出た鼻血の勢いで少し動いてしまったのだ。

図書館の隅で絡み合う全裸の少女と下になって服装がよく判らないがズボンははいていない事は確定して
いる少年。
「い、いや!ちょッ!ギルバ先生とリリといい、図書館ってみんなのホテル代わりだったの?」
混乱し、耳まで真っ赤にしながら携帯カメラのシャッターを押すベル。
その時、ラスティーリアが勝ち誇ったように藤田の頬を撫で、またアッシュに抱きつく。(ベル脳内映像)
それを見て確実に間違ってはいるが、自分がすべき事を閃いた!

藤田が見えないように大の字になって立ちはだかり、
「ふ、藤田!見ちゃ駄目よ!ほぁたぁ!!」
急いで図書館のドアを勢いよく閉める。
覗いていたギコをはさんでしまうかの勢いだが、足元にいる猫に気付くほど余裕はないのだ。
ドアが閉めるのと同時に、藤田の両目にベルの人差し指と中指が突き刺さった。
「ごめんなさい・・・こんな手荒な真似はしたくなかったけどこれも藤田の為なの。
可哀想な藤田。浮気相手に勝利宣言されて目の前でこれ見よがしに男を取られるなんて・・・。
さ、私のうちに行きましょ。暖かいもの食べて、それから三角関係の修羅場決戦に挑みましょ。
応援するわ!
西門出て正面のレンガ造りの洋館の私の家に行きましょう。30分もしたら夕食も出来るから。」
最後のいやに説明的な台詞は中のアッシュとラスティーリアへの配慮であった。
しててもいいけど三十分くらいで切り上げてきてね、と言う。

21 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/06(水) 00:14:01
>「アーーーーーーーーーーーーーシュ!ここにいたか!」

やはり飛ばされたらしいラスティーリア、
生まれたままの姿でボクらの座った本棚に近づいて来ると、唐突に飛びかかってきた。
彼女、サイズはホテルの時よりさらに縮んで見た目10歳くらい、
およそ体重はないが何しろいきなりだったのと勢いに気おされて、されるがままに本棚から引きずり落とされてしまった。
受身が取れず、後頭部をしたたかに床へ打ちつけて
「いってえ! ぁあんだ、チキショウ!」
すぐ気を取りなおすと、全裸のラスティーリアがマウントを取り、きゃしゃな拳でボクを殴ろうとするのを下から抑えこんだ。
姉貴はやっぱり傍観。本棚の上でブラブラ足ふって、面白そうに見てやがるがこっちは面倒が終わらない。
「テメエの失業したのは自業自得だろうが、労災下りねえからってオレにせびるな! 下等動物!」
そうこうしてる内に、書庫の入り口のドアが動いた。

>「え――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――」

「あ」
ボクとラスティーリア、ほぼ二人同時に動きを止めた。入ってきた連中も固まった。
こいつはなんだか妙だ。っていうか先頭がレイジなのはどういう訳だ。
レイジ、リリ、バージル、フランス女、猫が各々、穏やかならざる面持ちで入り口近くに佇む。
「……別にナニしてたワケじゃないからね」

>「・・・アッシュ・・・何て格好。・・・ラスティーリア、そんなに愛しのレイジ君に誤解されたい?」

「服装に関しても不可抗力だからねコレ」
ラスティーリアがボクを離れた隙に起き上がり、一緒に棚から落とされた荷物を拾って集めた。

>「ふ、藤田!見ちゃ駄目よ!ほぁたぁ!!」

フランス女がドアを閉めやがった。ラスティーリアは一度止めたクセに、またもボクのほうへ突っかかってきた。
こんな軟体生物って趣味じゃないけど、人間のかたちしてる間にいっぺんヤっちまおうか。
とりあえずラスの口に右手を突っ込んで塞いだ。
なおも彼女は噛みつこうとするけど、人差し指と中指で口を開いたままにしてしまう。
「ちょっと待てよ、30分って何だ!? 今連れてけっての……レイジ!」

姉貴が本棚の上から何かを投げた。
金具付きの小さな炭団――床に落ちると同時に煙を吐く。

>グレネードだ! 伏せろーーーーっっ!!!

ラスティーリアを抱えあげると、ドアにむかって思いきり放った。閉められた扉は軽く外れて、彼女を書庫の外に転がす。
次いでボクも入り口に突進。倒れたドア、それと多分フランス女を踏みつけにして書庫から脱出した。
室内じゃ、姉貴の投げた榴弾が大きな音をたてて炸裂して、しかし炎の代わりに白い煙が噴き出しただけ。
レイジとバージルが唖然としてる。声をかけようとして、ボクは途端に喉が詰まった。
「ちょ……これ……催涙……どっから……あんにゃろ」
アンジェリーナ、おそらくホテルのドサクサに紛れてどっからかくすねてきた一発だ。
ボクらは咳き込みながら、図書室をほうほうの体で逃げ出した。涙が止まらず、ちょっとした会話も辛い。
詳しい話は移動後になりそうだった。ホテル組で、見つかってない連中も居るだろうに。

22 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/06(水) 20:45:32
>10
>「申し訳ありませんが、お断りします。
ちょっと待て、まだつきまとってくんのかこいつ。なにが友達だよあんたと今日はじめて会ったばっかだぜ?
ストーカーの友達なんてはっきりいって欲しくないんだよね。華山さんのようなアイドルならまだしもぼくは一般の生徒。
有名でもなければオーラゼロですからね。ボクがテレビに出る時といえば、それはなんらかの犯罪をおかしたときです。
全力を尽くして嫌がらせをしようと言う君、改めて思う。こっちくんな!

>11
>「テンポー。おまい、本当はどんな名で呼んで欲しかったですか?
> 夜になるまでは、おまいの好きな名で呼ぶですよ」
夕焼けに染まる長い廊下から二つの足音が響くなか、剣にぶら下がっている実装石が尋ねてくる。
なんでそんな夜まで限定にするかねぇ、どうせなら最初から言ってくれよ。
あとホテルの騒動から声を聞いていないけど、声色が少し違うような…気のせいか。
「好きな呼び名ねぇ……」
いかんな、次々浮かんでキリがない。呼び名というものはそもそも自分で相手に頼むものじゃない気がする。
「別にいままでどおりでいいよ。もう自分にとって宿命のような気がするからね」

>12
外国人にとって日本語は難しいといわれいているが、それを感じさせない実にハキハキとした声で夜に会う約束をとりつける。
それが今回のような物騒なことじゃなけりゃ嬉しいんだけどな…。女性と過ごす一夜の時。実にエロス!!
>『余計な心配は不要。全ては想定内。計画は順調だから夜に備えなさいよ。』・・・ん?」
猫っぽい笑いの後に、頭に直接響いたこの声。あの少女から言われたような、そうでないような。
自分の中に巣くっている牙の主はなにも反応がない。計画とは?不安が残るが夜になればわかること、深くは考えなかった。

マントを壁に貼り付けると、徐々に吸着していき壁と同化していった。
横浜ランドマークタワーにラインを繋ぐと布から性質が一変してブラックホールとなりゲートの役割にする。
「これから君が嫌っている黒衣の吸血鬼の総本山にいって、ノスフェラトゥになにがあったから確かめに行く。
なるべく見つからないようにするけど戦闘になるかもしれないから、ついてくるならそれなりの覚悟はするんだね」
ジョジョと名乗るストーカーに言ってから、黒い渦へと飛び込む。お決まりの浮遊感はやっぱり馴れないな。

ゲート先は例のホテルから少し離れたビルの屋上。あのホテルは高さ295.8 mある建物なのだからすぐに見つかった。
ここまで聞こえてくるヘリの音、逃げ去っていく野次馬の叫び声や消防車のサイレンで溢れかえっていた。
風に吹かれながら、煙をたてて崩壊していくランドマークタワーを確かにとらえた。
当然のことながら黒衣の吸血鬼の気配はひとつとしてなく、中に取り残された人々の悲鳴で地獄と化していた。
「こりゃあ、もう情報操作なんてしようがないね。やりすぎだろう生徒組…」

23 :ジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/06(水) 21:22:09
>22

>「別にいままでどおりでいいよ。もう自分にとって宿命のような気がするからね」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいますね。テンポー君。」
実装石と人外二人の異様なパーティー。
普段は通常の人間、それでも異能者などと組んでいたが、たまには純粋な人間以外と組むのも悪くはない。

校舎までとことこと歩いていき、テンポー君はマントを脱いで、校舎の壁に吸着させる。
マントは壁と一体化し、異空間とのゲートを作った。
私は少しテンポー君を過小評価していたみたいですね。
テレポートのように、空間と空間を繋げたりするものは魔法、科学、超能力、どれも例外無しに膨大なエネルギーを消費する。
四次元怪獣のように、自身が三次元と四次元を同時に存在する怪獣でない限り、テンポー君のように顔色一つ変えずにゲートを作り出すことは難しい。
ウルトラ兄弟やバルタン星人、メフィラス星人等ならば話は別ですが。

>「これから君が嫌っている黒衣の吸血鬼の総本山にいって、ノスフェラトゥになにがあったから確かめに行く。
>なるべく見つからないようにするけど戦闘になるかもしれないから、ついてくるならそれなりの覚悟はするんだね」
私としたことが、これから悪と戦うというのに喜んでしまうとは…
テンポー君はさっさとゲートに入ってしまいましたが、私は少し準備をしないと。
テンポー君を驚かせてあげたいですしね。

私は先程から後方に出しておいたスタンドを消し、もう一回別の場所で発動させます。
非常に危険なのですが、私の体内に。
スタンドとは超能力の像。
私のスタンドの能力はウルトラマンの巨大化以外の超能力を全て保有しています。
その上、体が巨大ではない為に非常にエネルギーの燃費が良く、三分間しか活動できないというデメリットがない。
話が逸れました。
そこで私は思い付きました。
ウルトラマンの能力、融合を使うとどうなるか?
ふふふ…成功しましたよ。

今の私の姿は前の姿…いえ少し模様は違いますが、ウルトラマンの姿をします。
ここに、スタンドで変身をするウルトラマン。
ウルトラマンジョジョが誕生しましたよ。

私はゲートの中に入り、テンポー君の肩を叩いて話掛けました。

「ジュワッッチ!!!」
いえ、普通に日本語を話すこともできますよ。



24 :護末田 愁弥 ◆WEj6/Cmpcc :2006/09/06(水) 22:00:00
>「護末田君しっかりして!」
「…くっ…華…山…さん?…ここは学校か……藤田達は!?…痛っ!!」
愁弥は勢いよく起きたようとしたが、全身に痛みが走りまた倒れた。

>「ホテルが戦場になった事、知ってるわ。
あなたの機転で、全員無事に帰って来れた。皆を助けてくれて・・・本当に・・・ありがとう。・・・立てる?」
「ああ…何とか大丈夫そうだ。心配かけてすまなかった。
皆も無事だったか…よかった」
愁弥は皆の無事を確認すると安心して微笑んだ。

立とうとした瞬間、急に誰かの気配を感じた。
>「そこのあなた、何かご用かしら。・・・隠れてないで出てきたら?」
「誰だ!?素直に出てくれば攻撃はしないが?」
愁弥は声を掛けながら背中の大剣の柄を握った。

25 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/06(水) 22:12:42
心臓が ど っ く ん ! と一度大きく鳴った。
そのあとはどっくんどっくんドキドキドキドキドキドキドキドキドキ。
それは衝撃的な光景だった。アッシュとラスティーリアが……
ラスティーリアが生きていたのはよかった。背がちぢんでるけど。

で………ラスティーリアが、服を着ていない!

ラスティーリアは本物の人間の女の子ではないけれど、ね、僕は女の子のヌードを生まれてはじめて……見た。
小学生みたいな背丈になったラスティーリアはアッシュから離れて立った。
たのむ。隠して……
僕に近づいてくる。目には殺気はない。もとに戻っているらしい。手をのばす。僕の顔にさわろうとする。
僕はたぶん顔面真っ赤。思わず手をさけて、というか全裸のラスティーリアをさけてイナバウアー状態でのけぞった。
のけぞったのけぞった。
彼女はつまさきで立って、僕の胸に左手をあて身をのりだして、右手で僕の顔をやさしくさすった。
彼女の目に驚きの色と、納得したような安堵の色が浮かぶ。
僕は彼女に命を救われたことを思い出した。強烈に脳に蘇る。
小学生体型のラスティーリアは自分の小さな片割れの運命を読んだのかもしれない。きっとそうだ。
ごめん。ラスティーリア。救ってくれてありがとう。ラスティーリア。
そうだ。あのことあやまらないと。バルンディノできみのほとんどを焼いてしまってごめんね。ごめんなさい。
あぁ。でもちょっと離れて。刺激が……いちおう僕は男の子なんだ……

>ベルさん
>「ふ、藤田!見ちゃ駄目よ!ほぁたぁ!!」
>藤田の両目にベルの人差し指と中指が突き刺さった。
「あう!」
よ。よかったかもしれない。これで。ベルが僕の目をふさいだ。
もちろんよけたし、まぶたでふせいだけどなんてあぶないことをベル!
で、でも。でもでもでも。へんな空気でかけていたので助かった。
耳にはラスティーリアの怒った声が聞こえる。あー。またアッシュに襲いかかってる……よ。
ベルが僕をなぐさめてくれる。
むちゃくちゃ勘違いしてるけど。
僕は吸血鬼とランドマークタワーで戦ったときよりも疲労を感じて
「う、うん…」
と、もー間違いを正すのもめんどくさくなってベルの妄想をそのままにしておいた。

26 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/06(水) 22:13:51
>アッシュ
>「ちょっと待てよ、30分って何だ!? 今連れてけっての……レイジ!」
「ごゆっくり!どーぞ!」
ベルに引かれるまま僕は図書室を出ようとした。捨て台詞のこして。けど。

>グレネードだ!伏せろーーーーっっ!!!

げほごほごほ!
もー最悪だ。
涙と咳きをさそう煙から逃げ、あぶない興奮をしているベルに手をひかれるまま僕は校舎を出た。
空を見る。太陽はずいぶんかたむいてきた。夜が来る。運命の夜が来るんだ。
感傷にひたる僕をぐいぐいベルはひっぱっいく。ほんと強引。まさに暴走フランス女だ。
「あー。ここがベルの家だったのか」
校門を出て通りをひとつ渡ったところに長さ200メートル以上はつづく高い塀がどーんとあり、しかも中には鬱蒼と木々があって
塀の向うになにがあるのかまったく見えない土地があった。あるだろう建物の屋根すら見えない。かなりの豪邸っぽい。
そこがベルの家だったなんて。知らなかった。学校と目と鼻の先なんだ。
ベルサイユ宮殿かディズニーランドにでもありそうな西洋風の門をギィーと開けてベルは入っていく。
しばらく歩くと赤茶のレンガに黒い屋根が重厚でおしゃれな洋館が見えてきた。
「お嬢様だったんだね。ベル」
ひたすら感心。

27 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/06(水) 22:50:14
「ふぎゃあーーーーー!しっぽが!しっぽがー!!!!!!!!!!」
>ベル
>急いで図書館のドアを勢いよく閉める。
>覗いていたギコをはさんでしまうかの勢いだが、足元にいる猫に気付くほど余裕はないのだ。
のたうちまわって引き抜いて、痛いしっぽを必死にペロペロしていたらベル達は行ってしまったにゃ。
「まったく人間は世話がやけるにゃ!」
リリとかシュウヤとかはベルの家に集まるとちゃんと知っているのかにゃ?ジョジョとかもにゃ。
ボクはみっちゃんの遺言を継ぐ者として、学校からの妖怪退治戦士達をさりげなくサポートせねばならないにゃ。
ボクは手っ取り早く連絡できる方法として放送室に走ったにゃ。

「にゃにゃ!霧津!姿を見るまで信じられなかったにゃ!」
放送室にはまだ霧津がいた。
「うーむ。どこか別人ぽいが霧津だにゃ。戦いに参加しようという勇気のある者は大歓迎にゃ。勇気のある者は貴重だからにゃ!
誇りをもて」
ボクはデスクに飛び乗って放送マイクで全校にアナウンスにゃ。
おっと、霧津、スイッチいれろにゃ。よしよし。
「オカルト研究会ミーティングは学校西門を出てすぐのベルの家でやるにゃ!できるだけ全員出席にゃーん」
普通の人間には
「にゃんにゃにゃーにゃにゃにゃにゃーなにゃーんごろにゃのにゃーんにゃ!にゃんにゃにゃんんにゃーん」
としか聞こえないので大丈夫。

28 :執事ジョドー:2006/09/07(木) 00:16:15
「お帰りなさいませ、御嬢様」

29 :霧津 ◆YOLz5qIxQc :2006/09/07(木) 21:31:56
>白猫ギコ
>「にゃにゃ!霧津!姿を見るまで信じられなかったにゃ!」
>「うーむ。どこか別人ぽいが霧津だにゃ。
「拙者は拙者。おかしな事を言う猫でござるよ。猫が喋る事こそおかしなことでござるが」
尻尾は二つに分かれてはいないけれども、この猫は大層なネコマタに相違あるまい。油断できないでござるよ。
データによればこの猫は上湘南第一学園をなわばりにしているノラネコで、しかも吸血鬼の使徒、故工藤美津子の使役霊獣。
この七面倒な猫に疑念をあれこれ持たれては都合が悪いでござる。完璧な演技をしなければ。
「ベル殿の御屋敷で会合でござるな。拙者も勿論行くでござるよニンニン」
完璧でござる。

30 :黒子 ◆RWwInkQrc. :2006/09/07(木) 21:46:37
二人の背後から姿を現したのは黒子の格好をした黒子だった
自分の存在が誰かに察知されたことは初めてだったので戸惑っている

31 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/09/08(金) 22:33:23
執事ジョドーが御令嬢ベル様を玄関に迎えた所、ジョドーの背後で「ポン!」と紙風船を割るかんじの音がした。
「到着!」
玄関ホールにラスティーリアが実体化。ギコの校内放送を聞いてテレポートしてきたのだ。
ラスティーリアはついでにアッシュも連れてきていた。
「さー。夜まで時間はないわよ。どうするか作戦を練らないと。
それにホテルで何があったのかも説明いるでしょ?
あたしが見たのはノスフェラトゥの霊鏡が魔鳥に盗まれたシーンまで。あとは(とアッシュをにらむ)撃たれて
壁のシミになっちゃったし!
今夜の戦いは牙の主VSノスフェラトゥだったのに、出演の役者は変わってしまったわ。
上湘南組はどう戦うか、どうするか、打ち合わせしておいたほうがいいわよ。
とりあえず執事のおまえ、喉を潤すティーでも持ってらっしゃい」
元魔道帝国貴族ラスティーリアは下男に慣れた口振りで指図した。

32 :名無しになりきれ:2006/09/08(金) 22:44:28
>35、上から来るぞ気を付けろ!

33 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/08(金) 23:44:35
扉を閉め、藤田と共に家に帰ろうとしたとき、背後から叫び声が響く。
>グレネードだ!伏せろーーーーっっ!!!
「え?」
言葉は聞こえていて、意味も判っていた。
だが、そこで咄嗟に飛びのく事が出来る人間がどれだけいるだろうか?
硬直し、振り返った瞬間扉が外れて飛んできた。
勿論扉に押し潰されるベル。
その上を催涙ガスに追われ涙目で出て来るアッシュ。

ドアの下敷きになりながらも、ベルの目には
【浮気を後悔し、ないて謝って藤田の元に駆け寄るアッシュ。】
と言う感動的な場面に映るのだ。
図書館から溢れ出た催涙ガスでベルも涙と咳に咽る。
これを感動した場面に感化されて泣いているのだと自分で納得してしまうのだから幸せ回路は恐ろしい。
>「ごゆっくり!どーぞ!」
だが、感動場面にも拘らず藤田の言葉はつれないものだった。
その言葉に喜ぶのはベルがベルたる所以だろう。
「ほほほほ!そうよね、藤田!浮気した男を簡単に許しちゃ癖になるってものよ!
さ、浮気男はほっといていきましょーー!」
高笑いと共に覆いかぶさっていた扉を跳ね除けて、藤田の手を引っ張り校外へと出て行った。

校舎から出たところで
>「にゃんにゃにゃーにゃにゃにゃにゃーなにゃーんごろにゃのにゃーんにゃ!にゃんにゃにゃんんにゃーん」
と言う放送がなったが、気にもせずに家へと走るのであった。

家に着くと、「お帰りなさいませ、御嬢様」 と執事が出迎える。
中にはメイド姿の女性が並び頭を下げている。
そこへラスティーリアがアッシュと共に現れる。
「ただいま、ジョドー!今日は友達一杯来るから。
まずこっちが藤田。順番に藤田の彼氏のアッシュ、その浮気相手のラスティーリア。それからギルバ先生。」
順番に紹介するベルの頭のアルラウネは新芽ほどに縮まり、殆ど目立たなくなっていた。
紹介するベルの鼻血をさり気に吹きながら、それぞれに挨拶をするジョドー。
惨憺たる格好の一同を見る反応はほとんどない。いや、なさ過ぎることに違和感を覚える者もいるかもしれない。

それを注意深く辿っていけば、執事のジョドーを始め、メイドたちが全員人間ではない事に気付くだろう。
極僅かな作動音、人としての気配のなさ過ぎる動き。そう、彼らはオートマタなのだ。
ベルの母親はイギリス人小説家で、オカルトグッズ収集家としてその筋では有名である。
そこに目をつけた英国魔術師協会が、密かに執事、メイドとして貸し付けているのだ。
勿論ベルを始め、カーマン気の誰一人としてそのことに気付いてはいない。

「ロベルタ、藤田とその彼氏と、その浮気相手に服を繕ってあげて。
それからジョドー、この三人は疲れているから霊力回復するようなものを食事につけて。
まだ何人か繰るはずだから食事は多めに作ってね。」
「承知いたしました。でしたらイモリの黒焼き、蝙蝠の目玉の背などいかがでしょうか?」
「さすがジョドー!大好き!」
そのままパタパタと食堂へと一堂を案内するのであった。

34 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/08(金) 23:44:49
食堂に着くと、アッシュとラスティーリアを隣同士に座らせ、少し離れた場所に藤田とベルが座る。
ギルバの隣の席はあえて誰も座らせていない。
この配置は勿論ベルのお花畑な状況判断からはじき出されたものである。

一同が食堂の席に着き、ラスティーリアが指示した通りに紅茶が運ばれる。
そこにジョドーがやってきて、ベルになにやら耳打ちをした。
「・・・!何ですって!
みんな、横浜のホテルでテロがあったんだって!死人も千人近い・・・!
信じられないわ。お陰でパパンは大使館に呼ばれちゃうし!
・・・生者の為には施しを、死者の為には花束を、正義の為に剣を持ち、悪漢どもには死の制裁を!
しかして我ら聖者の列に加わらん・・・。サンタ・マリアの名に誓い、全ての不義に鉄槌を!・・・
ひどいことをする奴もいるものよね!
この件が終わったら異端審問官がはだしで逃げ出すくらいのえげつない方法で悪者やっつけてやるわ!
藤田も協力してね。」
ジョドーに告げられた横浜でのテロ事件に祈りを捧げ、正義の為の復讐を誓うのであった。

ちなみにベルの父親はフランスワインを一手に扱う貿易商。
財政界にも広く顔が聞き、今回のテロ事件でフランス大使館から協力要請が来たのだ。

ラスティーリアの話を聞き、これからどうするのか、誰が発言するのかわくわくしながら一同の顔を見回していた。

35 :ジャネット ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/09(土) 00:07:12
遡る事数十分。まだ図書室に生徒が集まって居た頃
上一中の近くまで来たクリス…もとい、ジャネット。

「そう言えば…ベルの家がこの辺りね。
 邸宅の使用人は面白い人形になりそうだわ…フフフ」

敷地に入るのは無謀。
どんな防犯の仕掛けがあるか判らない。
でも問題ないわ♪私には歌があるもの♪

敷地内に聴こえるよう、操りの歌声を奏でる。
これで、敷地内の使用人達は私の命令通り…
♪さあ、防犯装置を切って〜♪


…門の外から見る限り、反応無し。


おかしいわね…力が落ちてるとは言え
生身の人間ならこの歌を聴いて
普通通りの生活は出来ない筈。

余程の超人でない限り…まさか。
仮にそうだったとして全員無事は無いわ。
誰か術に掛かった者が防犯装置を切ってる。

「…きっと入れるわね。
 中に入ってしまえば出来る事は多い。
 間近で聴かせればもっと効果が出るわ」


そして、侵入――

36 :ジャネット ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/09(土) 00:13:09
「ジリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!」


う、嘘でしょう!?!?
本当に超人ハウスだって言うの!?

「これじゃ私、まるで侵入し損ねた空き巣じゃない!
 ともかく、ここはひとまず退くしかないわ
 …覚えてなさい!!」


勝手に侵入し勝手に捨て台詞を残して
走り去るジャネットだった。
生身の人間が来るのはそれから少し経ってからの話。

37 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/09(土) 08:23:17
強大な力が去った後の空気は糸をひいたように残る。それが長年の宿敵となれば力の動きには尚更敏感になる。
ノスフェラトゥは確かにあのホテルに存在していたが、いまその姿をさぐっても抜け殻だけしか確認できていない。
一時的な撤退ではなく完全な敗北を喫して、肉体ごとホテルを放棄して魂だけ避難させ回復を待っている。
痛手をおった力の修復を待つには満月の夜一晩だけではまず足りない。
復活したころにはなにもかもが終わった後、ノスフェラトゥは舞台から退場したということか…。

いま目の前でリアルタイムで起こっている信じられない出来事は、全国ネットで放送されていることだろう。
カトリックと協会もバカではないから、魔力的ななにかを感じて下見程度は一週間以内にやってくる。
厄介なのは日本の陰陽師連中か。日本は奴等の管轄だから早急に調べあげて数日のうちにすべて明かされてしまう。
時間はなく牙の主は確実に今夜ことを起こし、それを阻止しようと生徒たちが戦いを挑んでくるという手筈。
ゲートを閉じてマントはまるで生き物のように体に纏う。あたりが一層暗くなり、その後に景色からそれぞれの色が灯る。
ネオンと悲鳴で構成される微妙なバランスで成り立つ眺めは、心に何か思い起こさせながら刻々といつもの闇へと包まれて行く。
―――夜がきた。

>23
>「ジュワッッチ!!!」
「楽しいか?小僧。戯れもよいがここは地獄の一歩手前、煉獄の淵ということをお忘れなく」
剣にはまだ人形が憑いている。一向に離れないのなら少々強引だが、お引取り願うしかあるまい。
広げたマントから這い出る数多の鮮血の手が実装石を掴み、ゆっくりと中へと誘うように引きずり込む。
「旅路の先は皆目見当がつかぬ辺境の地か、それともここより近き場所なのか。
いずれにせよ小さき旅人に幸多からんことを願って」
奏でるように坦々と言葉を終えると、例によって渦が巻き起こる。じたばたと抵抗してみせるが、引き込まれて消失した。

38 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/09(土) 13:40:41
>17
>「楽しいか?小僧。戯れもよいがここは地獄の一歩手前、煉獄の淵ということをお忘れなく」
今までとの反応とは全く異なる反応を返してくる。
テンポー君の意識が牙の主と言う輩に侵蝕されてきたと言うのか!
それともただの反抗期か!

「やれやれ、ノリが悪いですねぇ…
 日本の三大ヒーローの一人、ウルトラマンがいるのですから、もっとキャーキャー騒いでもらいたいですねぇ。」
日本の三大ヒーローは、ウルトラマン、仮面ライダー、超ウルトラ必殺スペシャルマンだ。

>「旅路の先は皆目見当がつかぬ辺境の地か、それともここより近き場所なのか。
>いずれにせよ小さき旅人に幸多からんことを願って」
テンポー君は剣に付いていた実装石を見やり、マントを拡げる。
拡げたマントから幾多もの気色の悪い手が現れ、実装石を掴み、マントの中に引きづり込む。
実装石の力はここから消え去り、遠い所。
方角としては学校があった場所の近くに現れました。

「いや〜、意外でしたよテンポー君。
 私はあなたのことを実装愛護派と思ってたんですがね。
 やはり、実装石のことに嫌悪を抱いてたようですね。
 それとも、精神が変わったからでしょうか?牙の主様。
 ところで、これからどうするんですか?
 見たところ、付近に強い力を持っているのは私達しかいません。
 もう少しデートついでに探索でもするんですか〜?」



39 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/09(土) 13:42:16
×>17→○>37

訂正をお願いします。

40 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/09(土) 14:34:30
>霧津
>「ベル殿の御屋敷で会合でござるな。拙者も勿論行くでござるよニンニン」
ニンニンって・・・・・・・・。
ボクは学校の主で生徒の事ならだいたい知っているにゃ。霧津も知っているにゃ。話したことは今日まで無かったけどにゃ。
でもこの霧津はおかしいにゃ!
霧津の演技をしている「何か」にゃ!あやしい!
でも邪悪な霊波は感じないにゃ。敵なら敵とはっきりしていればいいのに微妙な奴にゃ。
みんなに会わせてみるかにゃあ。
「夜まで時間がないにゃ。ベルの家に行こう霧津」

そしてベル邸

ここがベルの家だとは前から知っているにゃ。オス猫の行動範囲は1km四方。ここもなわばり。
あそこの芝生でよく用を足すにゃ。
ボクは食堂の窓をガリガリ爪で引っ掻いたにゃ。
「開けろ〜。霧津も連れてきたにゃ。大事な作戦会議には出席者が多いほどいいだろ?」

41 :全知全能の帝王!キラ・ヤマト様 ◆YAMATOAk.k :2006/09/10(日) 02:00:28
(^Д^)pプギャーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(^Д^)pプギャーー

42 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/10(日) 03:56:29
>24 >27 >30 >32 >34 >40 >41
護末田が背中の大剣の柄を握った。この体調で抜けるのだろうかとひやりとする。
だが、出てきた人物の姿を確認した理利の目が点になった。
転校して間が無い理利が、黒子姿で通している生徒が存在するなど知るはずも無かった。
黒子は戸惑っているようだ。だが、理利はもっと戸惑っていた。
・・・邪悪な気配は無い。だが格好が普通ではない。判断に困り理利は視線で護末田に助けを求めた。
――――表情から察するに、どうやら面識があるようだ。理利は肩の力を抜いた。
「悪いけど黒子姿のあなた、護末田君に肩を貸してくれない?彼、ちょっと具合が悪いの」

護末田の事は半分口実だ。もし黒子姿の人物が普通の人間だとしたら、このまま学校に置いておくのは危険過ぎるからだ。
黒子は理利と護末田を交互に見た後、おずおずと護末田に肩を貸した。
・・・黒子の他にもっと強い力を持った存在を感じたのだが・・・今は姿を見せる気は無いようだ。
それならそれで別に構わない。護末田は今万全ではないし、まだ夕方。闘うのは得策ではない。
もし攻撃してくるならそれでもいい。相模国造の呪いを受け、相手が自滅するだけの話だ。

ドアを潜ろうとしたところで、声は警告した。
>上から来るぞ気を付けろ!
「・・・は?――――ちょ、危なっ!」
間一髪理利は落ちてきたものをキャッチした。理利は頭上に浮かぶ存在を恨めしそうに見上げた。
『青星!危ないじゃないの。それに壊れたらどうしてくれるの!そんな乱暴に扱わないで!』
『ちゃんと警告したぞ?まあ、この俺を使い魔代わりにした礼だよ。さすがに遠かった。貸しにしとくからな』
『ありがとう!・・・ね、ついでにといってはなんだけど・・・私の着替えも取って来てくれな・・・』
『知らんな』
青白く輝く狼は姿を消した。理利の手には小さな包みが残された。
一部始終を見ていた自称全知全能の帝王が狂ったように笑っている。
理利は悪霊を一瞥したが、放置した。今は時間が惜しい。

廊下では黒子と護末田が理利を待っていた。慌てて自分も護末田に肩を貸す。
「ごめんね、お待たせ。・・・・あら、藤田君達は?」
図書室は無人だった。催涙ガスの痕跡は消えており、理利には皆が姿を消したのか理由がわからない。
「どこ行っちゃったのかしら?護末田君まで置いて行くなんて、みんな薄情ね」

>「オカルト研究会ミーティングは学校西門を出てすぐのベルの家でやるにゃ!できるだけ全員出席にゃーん」
校内放送で可愛い声が流れてきた。ギコだ。
「行きましょう。黒子さん、悪いけれどもう少し付き合ってくれる?」

理利は片手で携帯を操作し、水無月のメールを読んだ。
制服も破れているし、一度帰宅して色々準備しようと思ったのだが・・・どうも状況が許してくれそうに無い。
礼司達に伝えておかなければならないことがある。知るべきことも。
理利が実装石から読み取ったホテルでの情報は、天保が学校に戻ってくるまでのこと。
その後ホテルで何が起こったのか、ノスフェラトゥ達がどうなったのかは知りようが無かった。
だが、相模国造の呪いを知りながら、護末田は転移先に上一中を選ばざるをえなかったのだ。
余程差し迫った何かがあったに違いない。理利はそう考えていた。

そしてベル邸。
門のインターフォンで名乗って待つことしばし。
その間に『今から会合に参加します。内容は追ってご連絡します』と水無月にメールを出した。
ふかわ当主への連絡は会合の後で構わないだろう。
理利は僅かな起動音がするメイドを物珍しそうに眺めながら、案内されるまま邸内を移動した。
>「開けろ〜。霧津も連れてきたにゃ。大事な作戦会議には出席者が多いほどいいだろ?」
>「え?・・・・・・・霧津さん・・・なの?」
理利は困惑した表情で、護末田とギコの顔を交互に見比べる。

>みんな、横浜のホテルでテロがあったんだって!死人も千人近い・・・!
メイドが食堂のドアを開いた。途端耳に飛び込んできた叫びに理利は顔色を変えた。
「なんですって?!ベル、その話本当なの?」
アッシュ、藤田にも険しい視線を向ける。
アッシュ、レイジ。あなた達ホテルで何をしたの?―――詳しい話を聞かせてくれるわよね?」

43 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/10(日) 13:18:50
ラスティーリアのテレポートで再び学校を離れた。
フランス女の豪奢な邸宅、その玄関。せめて服を用意させてほしかった。
いつも唐突に転送されるので、準備がかなわない。
ボクは普段どおり荷物を確認して、姉貴の姿のないことに気づいた。
目を離すとロクな事がない。きっとどこかに隠れてる。

それからレイジ、ラスと共に、着替えを用意した丸眼鏡のメイドに別室へ通される。
「サロンで着替えろってかね」
無気味な使用人たちが退くと、ボクら三人は怪しげなサロンに放置されてしまった。
広い室内は濃い色の壁紙とカーペット、明るいが薄黄色い照明のせいで、どうにも陰気な雰囲気。
それだけじゃない。家具はまあ普通としたって、
他は煤払いが足りず黒光りした暖炉とか、キャスパーの出口にぴったりの柱時計とか、
作者の判らない前衛芸術の絵の額縁だとか、肖像画まで!
何より、まずオカルト好きってのはどうもこういうことらしい、棚々に並ぶ怪しげな骨董品。
眺めて回って閉口する。

降霊術に用いられるウィジャ盤が大小数枚、典礼黒魔術の儀式に使う道具ひと揃い、
ガラスケースに収められた羊皮紙のペンタグラム、怪しい中身入りの上にラベルの腐って読めない薬瓶、
ナントカ原人の頭蓋骨、ホルマリン漬けの双頭のヘビ、アンティークのフランス人形、
ヘンな柄したマイセン焼き、アフリカンアートはマコンデの呪いの彫刻。あとはボクも知らない、奇妙なアイテムが山ほど。
サロンに置かれているだけあって、これは多分コレクションのほんの一部なんだろう。先が思いやられた。
奥の壁際にはインドから直送の全身骨格標本と……凍結刑にされたハン・ソロの実物大タペストリー?

アブナイ気配を漂わせた古いグランドピアノの周辺だけ避けてサロンを一巡りすると、
革張りのソファに置かれた着替えに手をつけた。
「フォーマルじゃんか。晩飯に期待……」
ホントは着替える前にひと風呂浴びたいとこだったけど、時間的にも贅沢はいえない。
タキシードに袖を通し、蝶タイは面倒なので放置。武器も置いていった。
「レイジ、借りてた携帯。ホラ」
差し出してやったらレイジのヤツ、返事もなしにぶっきらぼうにボクの手から携帯電話をひったくる。
この分じゃ、下着姿のボクがそいつを今まで何処にしまってたのか、教えないほうが賢明そうだった。

着替え終わったボクらが食堂の席に着くと、
ランドマークタワーの件を聞かされたベルが何やら憤慨している。
そこへ怖い顔して飛びこむリリ。シュウヤと猫が後から続く。
彼女、同盟案と聞いて、ボクらがハンコ交わして帰って来るだけと早合点してたのか。

>みんな、横浜のホテルでテロがあったんだって!死人も千人近い・・・!
>「なんですって?!ベル、その話本当なの?」

「マジだよ。でもホテルを吹っ飛ばしたのはボクらの意思じゃない」
経緯を話した。テンポーとシスターの乱入、ヘルメット頭に出会ったこと、吸血鬼一派との戦闘、
獣人ムアコックや吸血鬼以外の戦闘員の存在、ボクの分かる範囲で。残りはレイジに振った。

「ヘルメット頭はボクらの行動を黙認してた。問題は公安と英国魔術師協会。
それとあの鳥、ありゃ何だレイジ? 鏡を取られた……よな。マズイんじゃないのぉ、アレ?
とにかく事態が込み入ってきた。『不死者』の勢力は粗方削ってやったから、そっちは当座、手は要らないと思うけど。

オレの意見としちゃ今夜中、何らかの形でこのヤマにケリをつけるべきだ。
いくら学校を守るためとはいえ、結果的に民間人大量虐殺をやらかしちまったボクらだぜ?
『牙』を殺るか、神器を封印して学校を焼き払う。
逃げ場が間に合うのは今日一日が限界、日が昇ると同時に街を離れる。全員。潜伏先も考えなきゃ。

ときにリリ。魔女と神崎、水無月、それからクリスはどうした? 監視は付けてるのか?
人手不足は重々承知してるけど……まさか連中を完全放置しちゃいないよな?
機能はせずとも、牽制程度でもいいから何か手は打ってある?
あとシュウヤ! テンポーは見なかったか? アイツに聞きたい事があるんだけど……」

44 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/10(日) 21:54:27
窓からカリカリと何かを引っかくような音がする。
ふと気になってみて見ると、白猫が爪を立てていた。
「ギコ!それに霧津じゃない!玄関から入ればいいのに。ロベルタ、お友達よ。案内してあげて。」
ギコと霧津の後ろで芝刈鋏をひろげていた三つあみ丸眼鏡のメイドに声をかけ、案内させる。
そこへリリや護末田、黒子が入ってくる。

リリをギルバの隣に座らせ、護末田を藤田とアッシュの間に並べて座らせる。
霧津と黒子はギルバから席を二つほど空けた所に座らせた。

ラスティーリア・アッシュ・護末田・藤田・ベル
「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
L__________________」
ギルバ・リリ・空席・空席・霧津・黒子

と言う席順である。
勿論他意があっての席指定。この席でそれぞれのカップルがどんな反応をするのか楽しみにしているのだ。

そうこうしている内に、食事が運ばれてきた。
それなりに豪勢な食事ではあるが、ラスティーリア、アッシュ、藤田、護末田の席にはイモリの黒焼き、蝙蝠の目玉
乗せが一皿余分に置かれている。
消耗が激しそうな護末田を見て、ジョドーが気を利かせたのだった。
「さあ、腹が減っては戦は出来ぬって言うわ。もりもり食べでガツガツ戦いましょ。
パパンはビル爆破の件で大使館に呼ばれて今夜は帰れないだろうし、ママンは島根で何とかのカマボコって言う
オカルトグッズでたからって飛んでっちゃったからチャンスよ。
パパンとママンの秘蔵オカルトグッズ持ち出して戦力アップアップよね!
やることは結局今夜学校の吸血鬼たちを正義のジェノサーイドすればいいんだから。頑張りましょ。」
もぎゅもぎゅと肉を頬張りながら話す声はどことなく浮かれている。

アッシュの話は難しく、余り理解できなかった。
それでも理解できたところを繋ぎ合わせると、ロマンも何もなく昼に吸血鬼を退治してしまった。その結果ホテルが
爆発した。
と言うことくらいだ。
昼に吸血鬼と戦って倒してしまった事は不満だったが、まだまだロマンの戦いは残っている。
しかも天保が牙の主になったというサプライズ付で。
声も浮かれてくるというものだ。

>ときにリリ。魔女と神崎、水無月、それからクリスはどうした? 監視は付けてるのか?
>人手不足は重々承知してるけど……まさか連中を完全放置しちゃいないよな?
>機能はせずとも、牽制程度でもいいから何か手は打ってある?
>あとシュウヤ! テンポーは見なかったか? アイツに聞きたい事があるんだけど……」
「クリスなら夕方なんかうちに来たみたいよ?出迎える前に帰っちゃったらしいけど。
夜まで近所で時間潰しているんじゃない?
ヤスはね、牙の主になっちゃったのよー。うふふふ、ロマンよねー。今夜が楽しみだわ。」
現在はジャネットとなっているが、クリスがベルの屋敷に侵入しようとして失敗した事はジョドーを通じて伝えられていた。
尤も、同級生でもあるクリスなので潜入という意図までは察知されていないのだが。
アッシュの問いかけにベルが嬉しそうに答えた。

45 :ムアコック ◆IxWLLdwUuI :2006/09/10(日) 22:31:05
ムアコックはランドマークタワーの決壊から辛うじて逃れられた。
今は横浜中区中心部つまりランドマークタワーの立地の地底、地下下水道に潜伏していた。そこは直径十五Mはある大地下道だった。
どうどうと下水の大河が流れ、そのコンクリートの岸にムアコックはうずくまっていた。
ムアコックは埃と血まみれだった。エレベーターシャフトを飛び降りた無茶な脱出行で大怪我を負っていた。
「モローめ。生半可な二流の科学者だぜ」
豚鼻豚耳の中途半端な獣人姿では町を歩けはしない。できそこないの姿が忌々しい。
「手下を作らんとな」
ムアコックはズタボロの背広のポケットに手をいれた。取り出したのは動物を獣人にするあのコーンフレーク。

>天保
「ぶひ!なんだこいつは!」
巨大な邪悪の出現を感得しムアコックは立ち上がった。
「ノスフェラトゥに匹敵するじゃねえか!?」
ランドマークタワーの残骸の山だろう地上から凄まじい闘気を感じる。しかし・・・・・・・
>ゲートを閉じてマントはまるで生き物のように体に纏う。
「消えたか・・・気の早い野郎だぜ。お話ししようと思ったのによう」
さてこれからどうしたものか。
「上湘南の地に行くしかねえな当然な」
ムアコックは下水を歩き始めた。

46 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/09/11(月) 00:22:21
ベル家の奴隷ゴーレムの用意した純白のドレスをあたしは着てみた。
「まあまあね」
くるりと一回転。ふむふむ。気に入ったわ。
下地が美形のアッシュはきっちり決めずに少しワイルドな着こなしで魅力的。でもー。
いや〜。レイジがずっと怒っている。なにもあたしは思い当たることはないのでわかりません。
レイジは黙々と着替えた。レイジに用意されたのはアッシュと同じタキシード。
「きゃはははは。さっきまでのスカートは女装だったけど、今度は女の子が男装してるみたいね」
顔が顔なだけに妙な色気がでちゃうねレイジくん。
ひー。にらんでる。にらんでる。

食堂につくと夜にむけての本音の会議が始まった。
あたしはおいしいイモリの黒焼きをほおばりながら、口をはさんでおいた。ホテルではノスフェラトゥの陣営にいた者として。
「ノスフェラトゥはねー。もともと大きな魔力をもっていたけど、霊鏡で増幅していたわ。
その霊鏡は妖鳥に奪われたけれど、手に余って妖鳥は死んだかもよ。どういうわけかなんの気配も無いしね。
上湘南の邪悪な祭事は神器を所有する者同志の戦いが条件だったけど、どうなるのかしら。
あ、それとベル、この料理お持ち帰りはできるかしら。あたしの宿主としてお世話になったホリエモンにも食べさせてあげたいわ。
ホリエモンはねー。ベルのこと大好きみたいで、この屋敷にも忍び込んだことあるみたいよ。ストーカーってやつ?
きゃはははははははははは」
ベルが凍りついてる。
「そうそう。もうひとつ。霧津だけどー」
あたしはジーっと霧津を見た。
「これ霧津じゃないわよ。霧津に化けてる人外よ。でしょ?あたしも人に取り付いて化けるので似たタイプとしてわかるのよん」

47 :霧津 ◆YOLz5qIxQc :2006/09/11(月) 01:10:20
>ラスティーリア
「きっきっきっ奇怪な戯言を申す童女でご、ご、ござるな。
拙者は拙者。霧津本人でござるよ。
変な台詞を口走られてはニンともカンとも困るでござるよ。ニンニン」
これで上手く誤魔化せた筈でござる。
拙者には大切な使命が託されているのでござる。ここで正体がばれるわけにはいかない・・・。
しかし拙者の手は震えて箸でつまんだ蝙蝠の目玉を落としてしまい、
ころころころころころころと目玉は転がっていったでござる。
「わ!わ!わわ!わっと!わー!わあ!」
目玉を箸で刺そうと身をテーブルに乗り出して追ったでござるが、目玉の奴めはころころと。
拙者はついにテーブルにつんのめってうつ伏せに倒れてしまったでござる。
うわーん。どうも拙者は不完全体でござるよ。まずい・・・・・・・。

48 :名無しになりきれ:2006/09/11(月) 18:20:55
そこにドラゴキブライ(ドラゴンフライとゴキブリを組み合わせた超合成生物、どっかの科学者が作った)が現れた
体にはカメラが括り付けられており、何者かが偵察の為に寄こしたのだと思われるが、羽音が大きいのでバレバレだ

49 :名無しになりきれ:2006/09/11(月) 18:21:57
>>48
どこにだ?

50 :名無しになりきれ:2006/09/11(月) 18:43:43
>>49
こぎいむにだ

51 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/11(月) 18:54:26
>48
「むっ!あれはドラゴキブライ!なぜこんなところに!」
ドラゴキブライとは、科特隊極東支部の優秀な研究者、薔薇実装のクリちゃんの開発した作品だ。
クリちゃんは薔薇実装の完全体で少女の様な姿をしている!
ここまで育てたのは、この私!ウルトラマンジョジョだぁー!!!

まだ話をしていなかったが、科特隊とはパリに本部を置く、国際科学警察機構のこと。
一般の警察では手に負えない異変や、怪事件の捜査、他の天体の侵略者からの防衛が主要な任務。
その為、超能力者や地球の人間を越えた存在が多数所属している。
私の推測では、極東支部に所属している者達が今日の横浜のことを調べる為に、ドラゴキブライをを派遣したに違いない!
だが…私は……

クリちゃんがパパの様子を見にきたに違いないと思うぞぉーー!!

さて、一人で興奮もし終りましたし、牙の主ちゃんの返答でも待ってますか。

52 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/11(月) 19:43:23
>38
>「いや〜、意外でしたよテンポー君。
> 私はあなたのことを実装愛護派と思ってたんですがね。
> やはり、実装石のことに嫌悪を抱いてたようですね。
> それとも、精神が変わったからでしょうか?牙の主様。
> ところで、これからどうするんですか?
> 見たところ、付近に強い力を持っているのは私達しかいません。
> もう少しデートついでに探索でもするんですか〜?」

「まったく近頃は物好きな小僧が増えたな。先代が女だったとはいえ、いまの依り代は男。
男同士で寄り添うなど想像しただけで身震いするわ!
戦いの参加者としては歓迎したいところだが、貴様は鬱陶しいだけで隷属させようとも思わぬ」

>51
>「むっ!あれはドラゴキブライ!なぜこんなところに!」
うるさいハエがいつの間にか接近してきていた。その様を言葉で表現するには、些か戸惑いが生じる。
色といい形といいあきらかにゴキブリを意識したフォームで空中と飛んでいる。少量の血を含んだ魔弾を飛ばしてやる。
するとゴキブリは避けようともせず、実にあっけなく地面へ急降下していった。

「霊鏡も手に入れなければならぬのでな。暇を持て余している下々を構う時間も惜しい。ここで息耐えるがいい」
地を覆うが如く、広がるマントは屋上全体まで一瞬にして血の海と化した。
両者足元にはドロドロと浅瀬の液体が溶岩のようにゆるやかに流れて靴を汚す。
「ここより我が領域、死に行く者へのせめてもの手向けだ。力の一部を解放して葬ってやろう」
今宵は予定通り満月。その力の源を背にしてにやりと口元を曲げる様はさぞや不気味に映っているだろう。
軽くピアノで演奏するように指を動かすと血に染められた世界が蠢いた。
三秒ほどの短き間を置いて、足元近くから無数の朱色の棘が綺麗に一列生え出た。そこから更にもう一列二列と生え続けていく。
広がる、広がる。棘棘棘棘棘、進路上に存在するすべてものは貫かれ、向かいにいる敵を刺し殺さんと生え進む。

53 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/11(月) 21:03:20
>52
>「まったく近頃は物好きな小僧が増えたな。先代が女だったとはいえ、いまの依り代は男。
>男同士で寄り添うなど想像しただけで身震いするわ!
>戦いの参加者としては歓迎したいところだが、貴様は鬱陶しいだけで隷属させようとも思わぬ」
やっぱりテンポー君。
牙の主になっても遊びがいがありますねぇ。

「ふっふっふ……言葉の綾というものですよ。
 私は小僧でもありませんし、この星の種族に情欲を沸かせることもありません。
 私の年齢を人間の年齢に換算すると、大体14歳。
 ですが、地球の年数で数えると約14万歳は生きてますよ。
 隷属に関してもお断りします。
 私は悪党の軍門に下る趣味はないので」

そう言った瞬間、私は殺意を覚えました。
クリちゃんの作品、ドラゴキブライをテンポー君が血で撃ち落としたのです。
これには私も怒りました。
明日、絶対に報復します。
そうですね。
彼の住んでる学校を破壊しましょう。
ちょうど彼は今回の騒動の原因の一人のようですし、学校に彼のアジトがあるのも事実。
絨毯爆撃でもして、学校ごと殲滅しましょう。
勿論、他の生徒達も犠牲になるかも知れません。
これも正義の為です。
恨むなら牙の主を恨んでもらいましょう。


>「霊鏡も手に入れなければならぬのでな。暇を持て余している下々を構う時間も惜しい。ここで息耐えるがいい」
>「ここより我が領域、死に行く者へのせめてもの手向けだ。力の一部を解放して葬ってやろう」

どうやら、テンポー君も殺る気のようですね。
マントを拡げて辺り一帯を血の海に変えているようです。
見渡す限りの血の海。
さすが、牙の主。
ですが……私の怒りは激しいですよ?

「やってくれましたね、牙の主…
 よく、私のクリちゃんの玩具をみごとに破壊してくれました……」



54 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/11(月) 21:05:38
夜空の満月を背景に牙の主は妖しく指を動かしている。

「この辺りの人達の反応がありませんね…
 あなたが消したんですか?
 この辺りの血の海に飲み込ませたのか知りませんが、これはちょっと意外でしたよ……」

牙の主が指を動かしていると、朱色の棘が生み出される。

「それにしても、学校から出てすぐにテンポー君が牙の主になってしまうとは…
 テンポー君には残念でしたが、私はもっとでしょうか…」

「はじめてですよ…
 この私をここまで怒らせたおバカさんは……」

「まさかこんな結果になろうとはおもいませんでした…」

「ゆ…
 ゆるさん…」

棘はその数を増やし私を刺し貫こうと近付いてきます。

「ぜったいにゆるさんぞ!!!!!虫けら如きが!!!!!」

「じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!」

「塵一つ残さんぞ!!覚悟しろ!!!」

私は掌を合わせてエネルギーを溜める。
朱色の棘に狙いを付けて…

「ジュワッ!!!」
連続したエネルギーの矢を放つスラッシュ光線で朱色の棘を相殺。
全部相殺をしても、まだ放つ。
今度は、牙の主に狙いを付けて。

「ジュワッ!!」
先程のエネルギーの矢。スラッシュ光線を放ちました。



55 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/11(月) 22:46:46
ラスティーリアもアッシュも僕が怒っていると思っているみたいだ。
けれど僕は怒ってなんかない。ぜんぜん怒ってない。怒ってないってば!
アッシュが返してきれたケータイは妙に生暖かい。
あえて聞かない。さ。
ラスティーリアはタキシード姿の僕を男装の女性みたいだと言う。
「そんなこといわれるの慣れてるよ……」
街で女の子だと思われて声かけられるのなんていつものことなんだから。
でも。まあ。うん。僕の気持ちは治ってきた。ラスティーリアとアッシュの元気そうな様子を見ているとね。
それにあの地獄のようなランドマークタワーから僕らは生還できたんだから。
シスターさんやテンポーくんが気がかりだけど……

食堂に行くとうれしくってたまらない!というオーラを大放射しているベルが、僕らを席に着かせる。
うーん。すこし困ってる。
ベルの僕への誤解を解くべきかどうか……
>「ただいま、ジョドー!今日は友達一杯来るから。
>まずこっちが藤田。順番に藤田の彼氏のアッシュ、その浮気相手のラスティーリア。……」
さきほど言ってたセリフが頭痛いよ。
でも…… 放置しておこう……
言い訳するとさらに泥沼に入り込みそうな気がする。
僕の隣の席についたベルの目がらんらんと輝いている。
だめ……
なにを言っても通じそうな気がしない。大暴走中だ。
出された料理も呆然とさせられるぐらい素晴らしいメニューの数々。
「うぅ……」
ここは魔界だ!ベルんちは魔界だ!ブフドニアとおなじくらい魔界だ!僕、泣きそう。

>ベル
>「みんな、横浜のホテルでテロがあったんだって!死人も千人近い・・・! 」



>リリさん
>「アッシュ、レイジ。あなた達ホテルで何をしたの?―――詳しい話を聞かせてくれるわよね?」

「そ。そんな……」

僕らは……ただ……

>アッシュ
>「マジだよ。でもホテルを吹っ飛ばしたのはボクらの意思じゃない」
冷淡なくらいあっさりと冷静にアッシュは言ってのけた。
ふかわさんは犠牲を出来るだけ出さないようにと忠告した。こうなることを危惧していたんだろう。
着替えのときのアッシュとラスティーリアの場の空気になごんだ自分がはずかしい。
多くの人をまきこんでおいて……
僕は……僕らは…そんなつもりでは……
いや。魔物と戦う決意をしたんだ。魔を退治できるのなら犠牲が出るのはしかたない……
そう思っていたんじゃないのか、僕は。僕は……

>獣人ムアコックや吸血鬼以外の戦闘員の存在、ボクの分かる範囲で。残りはレイジに振った。
「え?あ。ああ。その」
いきなり話しをふられて僕はとまどった。ホテルで体験したことを全て伝えないといけない。それは義務だ。
でも僕はすっかり平常心を失っていて……

56 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/11(月) 22:47:35
>霧津さん
>「わ!わ!わわ!わっと!わー!わあ!」
一同あぜん。なにしてるの霧津さん。いや、なんか変。
「霧津さんじゃない…ですよね?あなたはだれ?というかあなたはなに?」
邪なオーラは感じない。それだけはわかる。ラスティーリアは自分と似ているという。ということは人造のなにか?
不審の目を全員から向けられて“霧津さんに化けているもの”はとても困惑している。
その表情は大人にいたずらを叱られている子供みたいなかんじで、どこか憎めない。
「あとでゆっくり聞かせてもらうとして。逃げようとしないでね。ちゃんと問いただすからね。それにここには
怖い人ばかりだから逃げたらひどい目にあうよ。本物の霧津さんのことも知っていたら話してもらうよ」
霧津さんみたいなもの、に忠告しておいて、僕はアッシュからふられた話の続きをした。
きわめて重要なことを。
「横浜ランドマークタワーの地下駐車場でアッシュが話したように、僕らはタレントのふかわりょうさんに会った。
ふかわさんは実は陰陽道の当主で、大事な事実をそのとき教えてくれたんだ」
僕は唾を飲み込んだ。
「上湘南第一中学校の敷地は、遠い昔、相模国造の館があった場所なんだ」
だから霊宝を巡る祭典が行われる。
「昨晩、僕らははじめて僕らの学校で開催されてきた血塗られた戦いに巻き込まれた。
でね。このごろ地震が多いってみんなよく言っていたよね。それに校庭に地割れも出現したろ。思い出して。
それにね。ベル。これはベルだってはっきり把握していたわけではないだろうけど、きみも無意識に感じていたんだ。

>【TRPG】いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!2
>234 名無し
>地割れが起きた
>282 ベル
校庭に変な地割れできているし、私のダウンジングでも何かあるって出たからいきましょ!
>320 シーラ・ドド
ベル・T・カーマンがひび割れの方を指さす。
見てみるとそこにはぞろぞろと白衣の人間がでてきていた。

ノスフェラトゥや吸血鬼たちは学校の地下をあきらかに調べていたんだよ。まちがいない。
学校の地下には相模国造の屋敷の遺跡が眠っているんだ。
そしてその遺跡を発見すること、あるいはその遺跡に入ること、それも祭礼の重要なパーツになっているんじゃないかな」
僕は窓を見た。
もうすぐ日没だ。夜の闇が地上に降りる。
会議が終わったら行こう。時間がない。
「相模国造邸の遺跡を捜しにいかないか?牙の主や……霊鏡を奪ったティティよりも早く」

57 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/11(月) 23:23:31
オレンジ色の点検灯が点々とあるだけの薄暗い地下下水道を、負傷した体に鞭打ってムアコックは
足を引きずりながら歩いていく。
「手下を増やすおつもりですか。うまくいきますか?魔力の供給源であるノスフェラトゥが矮小化した今、
あの鼠男の力を元に開発されたコーンフレークに如何ほどの効力がありますことやら」
両手をジーズンのポケットに突っ込んで男が前方にいた。
「おっと。警戒なさらずに、なさらずに。私は貴方に協力したいのですよ。
私の名はゴドー。英国魔術師協会の者です。世界を魔道的災害から守るのが私どもの使命です。
開けっ広げに言えば悪魔退治屋ですよ。
魔と戦う組織はいくつか人間達も運営していますが、どこも狭量な正義に縛られ邪悪に対応できていない
腑抜けばかりです。
私たちは魔を退治する為ならば、魔との協力も拒みません。
差し迫った邪悪を排除する為なら、現時点では看過しうる邪悪とは手を結びます。
お互いに利用できる間は利用しようということです。
どうです?貴方は実利の大切さをよくわかっておられる御仁だ。
現在の霊鏡、霊玉、霊剣の所有者を供に倒そうではありませんか」
ゴドーはにんまりと笑った。その後は言わない。言わなくても察するだろう。
三種の神器を揃えた後はゴドーとムアコックの間で殺し合う。勝った者が全てを得る。そう諭しているのだ。
「井戸を深く掘れば掘るほど大地の太古の精霊に近くなる。ここは好都合な場所です。
すっかり魔力の弱まったコーンフレークに私がマニトウの力を注ぎましょう。
協力してくれますね?」

58 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/13(水) 00:03:56
ボクは礼司の提案に感心したにゃ。今までこの少年を見てきたがポイントポイントで鋭い案を出す。
クールで知恵の回る凄いアッシュといいコンビにゃ。
「ベルの話(>>44)によると牙の主の力はテンポーに宿っているみたいにゃ。
牙の使徒だったから継承したのかにゃ。使徒の位としては、みっちゃんより上だったのか。
幸か不幸か・・・
ベルの話しだといまいちわからにゃいのでリリかギルバ、詳しく(かくかくしかじかでOK)教えてほしいにゃ。
日が沈むまでもう30分もにゃい。それぞれ戦いの準備をしようにゃ。遺書を書きたい者は書いた方がいいにゃ」

59 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/13(水) 01:34:03
>「マジだよ。でもホテルを吹っ飛ばしたのはボクらの意思じゃない」
アッシュが経緯を話そうとするのを軽く手で制す。
ちょうど藤田が着替えを終え、ドアから入ってきたところだった。
理利はつかつかと歩み寄り、有無を言わさず藤田の両手を取った。
唖然とする周りに黙るよう目配せした後、解呪用の呪文を詠唱し始めた。
しばらくして、ようやくリリは藤田の手を離した。ゆっくりと両手を開くと、掌には淡く輝く『呪』があった。
『屑船がレイジに仕掛けた「盗聴器」よ』
実際には盗聴器よりずっと高性能で、始末に負えないものなのだが。
理利が軽く息を吹きかけると、『盗聴器』はボロボロと崩れ去った。

アッシュが今までの経緯を話し始めた。 立ったまま腕を組んで耳を傾けていると、ベルに席に座るよう促される。
ベルは目をキラキラさせ、ギルバの隣へ座らせようとする。・・・もしかしなくてもベルの頭の中は大暴走中らしい。
理利は一計を案じた。声を潜めてベルの耳元で囁く。
「ベル、実はね・・・私ギルバ先生にふられたの。だから書庫での事は話題にしないでくれる?
話されると私、思い出して辛くなるわ。・・・・・・ベルなら失恋した女の子の気持ち、わかってくれるわよね?
それから本当に申し訳ないのだけれど、夜に備えて護末田君と私に着替えをもらえないかしら?」
理利の制服もひどい状態だが、護末田のそれはもっとひどい。戦闘には耐えられないだろう。

ラスティーリアは霧津を別人と断じている。
彼女がそういうのなら、やはり霧津は別人なのだろう。
「一般的に魔が誰かの姿を借りる場合、本人の体の一部、あるいは全部を食らって変化するのよね。
ねえニセ霧津さん、あなたはどうやって今の姿を手に入れたの?」
相手の返答次第では、今すぐ始末をつける必要があるだろう。

アッシュに続いて藤田もホテルでの経緯を説明した。
今度は理利が話す番だ。
「言い忘れてたけれど、水無月さんは夜の準備があるから会合には来れないんですって。皆によろしくって。
そうそう!皆がいなかった間、学校は大変だったのよ!」
理利は学校で食中毒が起こったこと、火災報知機の誤作動があったことなどを面白おかしく話した。
だが念話で、ベル、黒子、霧津以外のメンバーに不在の間の経緯を話す。
ただしアルラウネにしてやられた件は正直に話せる訳も無く、「花粉を浴びて気分が悪くなった」とだけ伝えた。
『ふかわ当主が黙認していたのなら、公安は大丈夫。応援は望めないでしょうけれど。
 ――――問題は英国魔術師協会の方ね』
理利は苦虫を噛み潰したような顔になった。
『・・・ま、後の事は生き残れてから考えるわ。
アッシュさん、さっきの話だけど、一応全員に監視はつけてある。 けれど牽制までは無理。
そんな顔しないでくれる?私だって万能じゃないのよ。
水無月さんとシーラ先生に表立った動きは無し。裏をかかれていなければの話だけど。
屑船は・・・彼は会合の後、すぐさま牙側に接触したわ。レイジにつけた呪を手土産にね。
どうも会合に来た事自体、牙側に接触するための踏み台だったみたいね。
シーラ先生とは関係無いと守衛室で話していたけれど、どうだか。
・・・まあとにかく、屑船は本人の望みどおり牙の僕。今は特に動きは無し』
屑船は力を求めて牙の使徒になったというのに、牙の主になり損ねてしまった。
ギコの天保に関する話を耳にしながら、なんとも皮肉な話だと思う。同情の余地はないが。
『さっき話したとおり牙の主になった天保君は・・・・・・ホテルの近くで高みの見物ね。
金髪の生徒と空間移動したみたい。
それからクリスに関しては・・・ごめんなさい、分からないの。
シーラ先生から剣の義手を受け取ったのまでは把握してるんだけれど・・・
彼女につけた使い魔からは、ずっと連絡が途絶えたままなの。
後でもう一度、使い魔に接触を試みてみる』

今度はレイジに向き直る。
『ねえレイジ、あなたの話は分かったわ、やりたいこともね。
だけど、これだけは答えて。霊鏡を奪った妖鳥・・・「ティティ」って、何者?
レイジはまるで、ティティが誰の手のものか知ってるように話すのね。
アッシュの説明では良く分からなかったから、もう少し詳しく説明してくれない?』

60 :護末田 愁弥 ◆WEj6/Cmpcc :2006/09/13(水) 01:40:41
愁弥は剣の柄から手を離した。
出てきた人物が「人と話した姿を見たことがない」と言われている黒子だったからだ。
リリが驚いているようだが、無理もないだろう。この学園に2年間いる愁弥でさえその姿は稀にしか見たことがない。

愁弥はフラフラの状態で歩くこともまともに出来なかったがリリと黒子が肩を貸してくれたおかげで何とか動けた。

リリがドアの所で何かしていたので愁弥と黒子は先に廊下に出た。
それにしてもこの子は、黒子の姿しているおかげで顔がまったく分からない。

>「ごめんね、お待たせ。・・・・あら、藤田君達は?」
戻ってきたリリが図書室を見ながら呟いていた。

>「どこ行っちゃったのかしら?護末田君まで置いて行くなんて、みんな薄情ね」
「その前に俺の存在に気付いていたかどうかだけどな」

>「オカルト研究会ミーティングは学校西門を出てすぐのベルの家でやるにゃ!できるだけ全員出席にゃーん」
同時にギコの放送も聞こえてくる。
「そんじゃまあ、ベル宅に訪問してみますか」


61 :護末田 愁弥 ◆WEj6/Cmpcc :2006/09/13(水) 02:00:07
リリに続きベル宅に入った。
藤田達は既に着いていたみたいだ。ラスティーリアも復活している。
とりあえずベルの指示通りに藤田とアッシュの間の席に座るが、どうも落ち着かない。

>みんな、横浜のホテルでテロがあったんだって!死人も千人近い・・・!>
「なんですって?!ベル、その話本当なの?」
「マジだよ。でもホテルを吹っ飛ばしたのはボクらの意思じゃない」
やはり、被害は相当なもんだったようだ。申し訳なさが込み上げてくる。

アッシュが天保について聞いてきたが、もちろん愁弥が知っているはずはない。
「さあ?あいつはホテルでチラッと見たぐらいで…」
ベルの話によると、牙の主の2代目になったみたいだが、一体何を考えているのだろうか?

目の前に料理が来ていたので、見てみる。
蝙蝠の目玉が何とも言えないが、少し食べてみる。
…意外とうまいもんなんだな。

しばらくみんなの話に耳を傾けていると、霧津がすごいドジッぷりを見せ付けた。
「…なんか思い切り怪しいな。まあ、俺はあまり気にしないが…」

…そろそろ夜になりそうだな。

62 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/13(水) 03:08:39
>ラスティーリアさん
「私が渡した魔法石は使ってしまったのね、ラスティーリア」
料理を頬張るラスティーリアが目だけをこちらに向けた。
白いドレスに身を包んだ彼女は美しく、まるで花の精のように可憐だ。
・・・実際には恐ろしく物騒な魔界の姫なのだが。

「ねえラスティーリア、あなたも夜の上一中に行くつもりなんでしょう?
だったら悪い事は言わないわ。今すぐ誰かと「契約」して。
霊玉を持つ牙の主の魔力はノスフェラトゥに匹敵するのよ。
主を持たないままじゃ昨日と同じ事の繰り返しだわ。また精神支配を受けたくは無いでしょう?
他にもし何か良い方法があるなら、夜になるまでに試して」

63 :シーラ・レファラシド・ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/13(水) 03:20:59
―パキンッ…!

ヘッドフォンが壊れる。
「……壊れました…。」
そう言うと男はそのヘッドフォンを取るとプレイヤーに手を当てた。
少しその男の唇が動く。するとそのヘッドフォンとプレイヤーはみるみるうちに赤くなり液体状となる。
そして次の瞬間男はその液体状になったすくって飲んだ。

―ゴクッ…!!

舌がしびれる感じがする。
「……まずい…。」
そう静かに言う男、ボサボサの髪の毛、黒いコート、赤くなってしまった目。
男は屋上に居た。学校の屋上に。身体とほの引っ掻き傷の酷さが目立つ。
ボンヤリと校庭を見る男。
最早彼は完璧にヴァンパイアに堕ちてしまったのだ。だからどうでもいいのだ。

自分の本当の願いも、自分の恩師の事も。

静かに座り込み黙っている。苛立ちも何もない。牙の主が誰になろうがそれもどうでもいい。
自分が欲しかった物の事も忘れ、彼に残ったのはやはり全てを清掃したいという思想だ。
そのまま以前、外の様子を見たままボーとする男。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

――音楽室

『持ってきたわよ…霊鏡。』

そう言うとティティはドドの横に置いた。
外はすっかり真っ赤な夕焼けも終わり夜の黒い部分が出始めている。それなのに以前何やら作っているドド。
霊鏡を横目見ると一言静かに
「……そうかい……。」
と言った。そしてティティを睨んだ。

「……藤田に余計なこと言ったらしいねぇ…。」

そう言われ思わず肩をシュンとさせるティティ。

64 :シーラ・レファラシド・ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/13(水) 03:21:57
『……だって……あの子達……。』
「フン…いいさ…あんなション弁臭いガキが何か出来るわけ無いしね。全くあのガキどもは…」
『……でも…あの子達を信じているから生かしているんでしょ?』
そう言うティティ。ドドはぎょろりとティティを睨んだ。そしてティティを掴んだ。
掴まれたその手の力はいっそう強い。息が出来ないティティ。そして暫くドドはティティをにらむと叫んだ。
「ジョリアル!!」
すると仮面男が天井から落ちてきた。

―シュタッ!

「何?ドド先生。」
そう涼しげに答えるジョリアル。ドドは手を開いた。急いで逃げかごに戻るティティ。
そしてドドは作っていた物をジョリアルに投げつけた。
「おっと!」
そう言いそれを受け取るジョリアル。それは白いベルだった。
暫くじっとそれを見るジョリアル。そして寂しげに笑ってジョリアルはドドを見た。
「…ありがとう、ドド先生。」
「フン!クリスの様子の報告をぱっぱとしな!」
「……クリスじゃないよ…もう彼女はジャネット。
順調だよ。順調に僕の人形となってくれた…元々彼女は人形にしやすかったしね。
何せ前世があれだもの…。」
そう言うとジョリアルはクスクスと笑った。その笑みは無邪気にも見えるし残忍にも見える。
「…そうかい…。」
そう言うとドドも笑った。そしてドドは机の角においてあった小さな木箱を開く。
そこにあったのは薄い灰色のまが玉。そう、まるで霊玉にそっくりな…

「…ヒッヒ……順調だねぇ…此処まで実に順調じゃないか…。」

そう言うとドドは怪しげに微笑むとまが玉を取り出した。

65 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/13(水) 18:45:08
>54
>「ぜったいにゆるさんぞ!!!!!虫けら如きが!!!!!」
>「じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!」
>「塵一つ残さんぞ!!覚悟しろ!!!」

さっきまでのヘラヘラした態度は一変して、憤慨して喚き散らしている。
血棘に対して力を帯びた矢が放たれた。人知れぬ屋上で爆音が轟くと、両者の攻撃は相殺。
続いて連続して出される攻撃はダメ押しとばかり、徹底的に我が棘を我武者羅に破壊しせしめた。

>「ジュワッ!!」

すべてを破壊しつくされるまで、くつくつと笑いそれを眺める。続いてその標準はこちらに向けられた。
ひとつの迷いもなく、容赦のない攻撃がされる。後方に倒れることでそれを避け、血の海に抱かれるように飲み込まれる。
行き場を失った光線は屋上最南にあるフェンスに直撃し、原型をとどめないくらいに曲がり部分的に消失している。
それからみてもあの光線の威力はそれなりに高いことを示す。だが、主力で使うには少々使い勝手が悪い印象が残る。

素早くゲートを通過し、その出力先は真後ろの相手にとって完全な死角の場所。
「ここだズベ公」
足に無数の手を絡ませ、剣を横に一閃。回避至難、直撃重傷の不意打ち。涼やかな微笑とひとつの軌跡で命を穿つ。


66 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/13(水) 19:43:12
>65

牙の主に放ったスラッシュ光線は、後ろに倒れ込むことで、容易く避けられる。
牙の主は倒れたと同時に血の海に飲まれ、その姿を消した。

>「ここだズベ公」
後ろから牙の主の声がする。
しまった…と、ウルトラマンジョジョは後悔した。
何故なら、よりにもよって相手の造り出したフィールドで戦うということは、
相手は絶対的に有利に戦えるということ。
そう、この状態のように。
両足には血の海から現れた無数の腕が絡み付き、行動を制限。
後方には牙の主。
やられる…

「ジュワッッ!!!」
牙の主の声から一拍おいて逃げるように前転。
無数の腕を馬鹿力で引き千切りながら逃げるが、牙の主の剣によって背中を深く傷付けられる。

この状況をどうにかするにはただ一つ。
伝統の戦術を使うのだ!

「ジュワッ!!」
掛け声と共に空高く飛翔。
手にスペシウムエネルギーを充填して…
牙の主に照準を合わせ、機関銃の如く発射。
その様相はまさに戦闘機。
卑怯かも知れないが、これだって十分立派な戦法だ。


67 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/09/13(水) 22:03:06
>レイジ
>「相模国造邸の遺跡を捜しにいかないか?」
どこの世界でも魔は地下に潜むんだわ。魔の住むところは地下なのね。地獄が地底深くにあるように。
「行きましょう。皆。遺言とかなんとか書くなら、さっさと・・・え?」

>リリ
>「だったら悪い事は言わないわ。今すぐ誰かと「契約」して。」
>「主を持たないままじゃ昨日と同じ事の繰り返しだわ。また精神支配を受けたくは無いでしょう? 」
あたしはうなった。ふーん、なるほどねー。
どうしようかな。
一番いいのはレイジだけどさー、レイジくんはオーラが使えるけど魔道契約の知識はないしー。
アッシュは、むーむむー。下僕になったらひどいことされそうだし・・・
ベルは論外。霧津のような者以上に論外。
シュウヤ、ギルバ、ながれで黒子、間違ってギコまで見ちゃったけど、うーん。これしかない。
適任!
「契約は・・・リリ、あたしとして。リリならいいよ。リリは頼りになるから」

68 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/09/13(水) 22:06:37
総理官邸の地下12階にある危機管理会議室『琴平の間』には、内閣総理大臣、官房長官、外務大臣、防衛庁長官、
統合幕僚長、警察庁長官、内閣調査室長の七人が円卓を囲み、横浜ランドマークタワー崩壊惨事について対応策を協議していた。
この倒壊はテロなのか、テロならば第二の攻撃はあるのか、それが彼らの最大の関心事だった。
「アルカイダの仕業とする情報は今のところございません」
内閣調査室長がそう報告したときにインターフォンが鳴った。警視庁長官が取る。
長官が受話器を耳にし青ざめる。
「総理、ゼフィール様がお見えになられました」
「お、おお…」
琴平の間に集った男達がどよめいた。
「総理!こ、れはテロでは無いということです…な」
防衛庁長官が声を絞り出し呻く。
「神々の領域のことだったか……」
総理大臣は立ち上がりネクタイを直した。無礼があってはならない。
全員が起立し来訪者を迎えた。

厚さ80pの琴平の間の扉がゆっくりと自動で開かれる。
総理大臣らは深く頭を垂れた。
美しい華奢な少年が入ってきた。

美しい。
この世のものとは思えないほど美しい。
一見すると美少女に見えた。
しかし服装が彼が彼であるとわからせる。
少年はタートルネックのノースリーブを着ていた。素材はラバーらしく黒光りしている。しかも極めて薄いらしく、
少年の喉、鎖骨、胸筋、鳩尾を卑猥に際立たせている。光沢が少年の肉体を顕わに象っていた。
上半身は裸体に黒く光る塗料でも塗ったかのようだ。
スキニーデニムもやはり黒で少年の足を包み、ベルトやポケットには派手なゴールドやシルバーの鋲が打たれている。
もっとも少年の身なりで特徴的なのは腰だった。
少年は左腰に金色の輪をベルトから吊るしていた。それは幾重にも巻かれた金属製のロープである。細かい鉄片を
蛇腹の様に組み上げたもので、さながら金属の蛇だった。持ち手があることからそれが鞭であるのがわかる。しかも
先端は涙滴型に膨らみがつけられ蛇の頭を模していた。目はダイヤで表現され、閉じた口から覗く牙までもが彫金されていた。

69 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/09/13(水) 22:07:25
「久しぶりだね。28年ぶりかな?ご立派になられた。
お父上の果たせなかった総理の座を射止められるなんて本当によかったね」
その少年、ゼフィールは総理大臣に親しげに話しかけた。
総理らは直立不動である。
小刻みに皆、震えていた。
「幕僚長、ご子息の素行がよくないみたいだね。不祥事を起こさないようによく注意しておいたほうがいい」
総合幕僚長は声にならない声をあげ、床にへたりこんだ。恐怖に足が萎えたのだ。

ゼフィールは円卓に腰掛けて足を組んだ。
「ランドマークタワーのことだけどね、これはテロとして処理する様に。いいね?
映像は検閲をかけ、常識外の事が移っている映像ははねること。火災の噴煙でそうそう映っていないし、あのとき
光も歪めておいたから、マスコミのも一般人のにもカメラでまずいものは映せなかったと思うけどさ。一応。
いいかい。
ちょっと今回の祭事は大きくなってしまったけれど、これは国造(くにのみやつこ)の祭礼だ。
人間は介入しないように。
わかっているね?北条氏政、氏直の轍は踏みたくないだろ」

「御意志のままに従います」
総理大臣らは服従の証にひれ伏した。
「うんうん。それでいい。それでいい」
ゼフィールは満足すると琴平の間から出て行った。
総理大臣らはいつまでも土下座しつづけた。

70 :工藤ロゼラインは敵役ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/09/13(水) 22:09:15

―名前・ゼフィール
―性別・男
―年齢・中学生くらい
―髪色・黒髪に金の斑のメッシュ。ロングレイヤー。
―瞳色・金色
―容姿・胸を見なければ少女に見える。
―備考・オーダーの全てにではないけれど最大限に応えて造形!

71 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/13(水) 23:13:18
食事が運ばれてくる少し前、リリからそっと打ち明けられた話。
それはベルのど真ん中、どストライクな失恋話だった。
「大丈夫・・・。ママがついているから安心して。」
感極まり何も言えず、頭一つ分小さなリリをただそっと包むようにリリを抱きしめた。
うっすらと涙まで溜めてリリの席を黒子の隣に変更。
ギルバがポツンと一人離れた席に座らされる事になるのだが、まったく気にしていない。
そしてギルバとリリの関係を口にすることはないだろう。

僅かな時間にベルの操縦術を掴んだリリの勝利といえる。

「ロベルタ!護末田に着替えを繕って上げて。リリには私のとっておきを!大日如来真言のよ。」
リリの願いを聞き入れ早速服の用意をさせるが、ロベルタの顔は僅かながら困惑を浮かべていた。
護末田の服は問題ない。見立てたサイズで生地から作るだけだ。
だが、「ベルのとっておき」をリリに着せるという注文に困惑の色を浮かべたのだ。
かといって言って聞く相手ではないことも判っている。仕方がなく実物を持ってきて説明する嵌めになるのだっ
た。

ロベルタの持ってきた服は雨合羽に大日如来真言が全身に印刷されている月間ヌーの通信販売物(5,980)。
古式に則り耳の部分には大日如来真言が印刷されていないという優れものだった。

「お嬢様・・・残念ですがサイズが・・・」
ロベルタがリリの背に雨合羽を当てて見せる。
ベルが着る為に買ったものなので、当然手足の長さ、肩幅、全てが合わない。
そこまでやられて漸くベルは自分の間違いに気付き、仕方がなくリリの服も繕うように指示を出したのだった。

72 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/13(水) 23:13:30
会議と食事が始まり、それぞれの意見交換がなされる。
その中でラスティーリアがイモリの黒焼きのお持ち帰りが出来るかと尋ねる。
ベルにしてみれば見知った藤田の男を奪う、泥棒猫の色合いが強い相手だ。ので、少々意地悪な事をするのも仕
方がないものだろう。
「えー、私は構わないけどー・・・藤田が先にお代わりしたいっていってるからゴメンなさーい。
ジョドー、藤田にイモリの黒焼き残り全部あげちゃって。」
藤田の前には更に盛られたイモリの黒焼きが十匹ほど追加される事になる。
本人はあくまで藤田への援護射撃のつもりなのだ。
その反撃か、堀江がストーカーじみた事をしていると教えられ、凍りつく嵌めになるのだが・・・。

そんなやり取りの後、霧津が偽者だと断じるラスティーリア。
そしてあからさまに動揺する霧津。
「え?偽者なの?吸血鬼??ジョドー!地下のアレもって来て!」
吸血鬼と戦いの上で最も怖いのは、いつ誰が吸血鬼になってしまうかわからないと言うことだ。
吸血鬼かも怖いが、疑心暗鬼になって仲間が分裂する事がもっと怖い。
真偽をはっきりさせなければいつまで経っても疑心暗鬼はきえる事はないのだ。

ベルを含め、殆どのものが霧津を警戒する中、会議は続く。
藤田から聞くホテルでの出来事。
そして、上一中地下に相模国造の館があると言うのだ。
「藤田、ホテルでの事は気にしなくていいのよ。戦いに犠牲は付き物よ。
地割れとか昨日の戦いとか、動揺して混乱してない?
まあいいわ、もう夜も近いし、スコップとツルハシ用意させるからもうちょっと待ってね。」
先ほどとはまったく正反対なこの発言も、幸せ回路のなせる技。
自己正当化は得意分野なのだ。

工藤の記憶操作により昨日の戦いのことは覚えていない。
故に地割れがあったといわれても何の事だかも判らないのだ。
藤田が動揺している事は確かだが、半分はテーブルに並べられたいもりの黒や気のせいだという事にはまったく
気付けなかった。

「お待たせいたしました。今回お友達が入られるということで、内部を熱消毒しておりましたので遅くなりました。
それとツルハシとスコップをここに。」
話の途中にジョドーが入ってきて、ベルの注文したものを忠実に用意していた。
人数分のツルハシとスコップ。
そして霧津の後ろに置かれるアイアンメイデン。
その内部の棘は熱消毒の為か赤白く焼かんで(*)いた。
「さあ、霧津!ここに入って死ねば本物の霧津!死なねば偽者の化け物よ!」
高らかに宣言するベルの瞳には赤々と光を灯すアイアンメイデンの棘が映っていた。

*焼かんで:金属を火であぶり続けた結果、熱の為赤白くっている状態。

73 :ムアコック ◆IxWLLdwUuI :2006/09/13(水) 23:40:33
>ゴドー
「英国魔術師教会か。シスターとは姦ってるのかい?
ゴドー。あんたぁ勘違いしてるぜ。霊鏡も霊玉も霊剣も、おまけに霊宝もあんたにくれてやる。
俺の願いを叶えてくれたらな。あんたなら出来そうだ。
俺の望みは只一つ。完璧な人間にしてくれ。俺を人間にしてくれ!
豚鼻でも豚耳でもねぇ完璧な人間に。
俺を人間にしてくれると約束するのなら協力しよう」

74 :霧津 ◆YOLz5qIxQc :2006/09/14(木) 00:49:55
もう無理でござるなあ。怪しげな拷問具まで出されては拙者は観念したでござる。
使命をここで果たしてもいいかもしれない。
もっといい機会を狙っていたのでござるが。
拙者はテーブルから降りて皆さんに言うことにしたでござるよ。
「いかにも!いかにも拙者は霧津殿ではござらん。
霧津殿の記憶をコピーして造られたホムンクルスでござるよ。
本物の霧津殿は昼休みに組織に拉致されて、その後どうなったか知りませぬ。
霧津殿の記憶データを拙者にインプットされていることからも、
もう組織に始末されたのかもしれません」
食堂にいた誰もが衝撃を受けたようでござるな。罪作りでござるな拙者は。

「こんなに簡単に正体を見破られるなんて、拙者を造った魔道科学者達もがっかりでござろうなあ。
でもオリジナルの霧津殿にはドジをする人格障害があり、精巧なコピー体である拙者もだからドジであるわけです。
拙者は不完全体ではなく、完全なコピー体かもしれないでござるよ。
藤田殿は先程拙者から邪悪なオーラを感じないと申されたが、それは拙者が読心耐性のある魔道処理を施されて
いることもござろうが、一番大きいのは藤田殿、貴殿の心の目が曇ったのでござるよ。
ランドマークタワーで大量殺人に手を貸したのでござるからなあ。
アッシュ殿は凶悪な殺人鬼。リリ女史は魔女、ラスティーリア嬢は黒魔道生物、ギコは猫又の妖怪、
ギルバ殿は異界の魔人、護末田殿も人外も同然の怪人でござる。
ベル嬢様もかなりの妖魔でござる。
拙者の使命はこの世の魔の退治。魔に係わる者の退治も含むでござる。
上湘南の邪悪な祭礼は破壊しなければならないでござる。
拙者の喋り方が今でもフレンドリーなのは、オリジナル体の性格模造のためでござるよ。
相模国造の祭典に係わる者全ての抹殺が拙者の使命でござるよニンニン。
英国魔術師教会は手段を選ばないでござる。皆さん、ここで死ねでござる」

ホムンクルス霧津は自爆した。至近距離の大爆発。沸き起こる爆風と爆炎!

75 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/14(木) 02:31:16
案外早く準備が終わったから、集合場所に向かおうと思うのだけど……流石に、剣や銃を持って歩くのはマズいわね。
出かける前に、隠さないといけないものと、隠さなくても大丈夫なものに分けておきましょう。
武器。剣と銃。いくらなんでも、これは隠さないといけないから、服の下に結界に入れて隠しましょう。
防具。いつも着てる服が防具みたいなものだから、隠せないし、隠す必要も無いわ。
そして、悪魔召喚用の銃型COMP……これも隠す必要が無いわね。玩具にしか見えないから。
そうやって、仕分けが終わったら……あら、案外普段どおりの格好になったわ。
銃型COMPも、せっかくだから結界の中に放り込んでおきましょう。
あとは、最低限のお荷物だけを鞄に詰めて、なるべく身軽にして……よし、準備完了!
「行ってきます」
「行ってらっしゃい。頑張ってね」
見送りの挨拶を聞いてから、鍵を閉めた。

心臓の動悸を抑えるために、深呼吸をする。じっと顔を上げ、目の前のものを見据える。
緊張の原因は、ずばり目の前の立派な塀。200メートル以上続いている。
塀の向こうにも鬱蒼とした木々が生えていて、一向に家が見えない。
「大きな家ねぇ……」
わたしは久しぶりに、素直に感嘆の声を漏らした。
あまりこういう家に来る事は慣れてないから、どうしても緊張するわね。
準備には思ったほど時間がかからなかったけど、むしろ来るのに時間がかかったわ。
「ねえ、何か変なところは無い?」
影の中に潜ませた仲魔に、自分の身だしなみとか諸々について尋ねた。
こういう家に来るんだもの、もう少し上品な服のほうが良かったかしら?
影の中に潜む悪魔が眼を光らせる。「大丈夫」だって。良かった。
「少し隠れなさい。もうすぐ人前に出るから」
影に潜む仲魔の眼が本当に光っているのが見えたから、隠れてもらって、あくまで普通の影にしか見えないようにする。
そうやって、普段のわたしらしくなく、呼び鈴のボタンを探しながら、まごまごしてると……

76 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/14(木) 03:02:47
>74
塀の向こう、家屋がありそうな方向から、ものすごい爆発音が聞こえた。
何だか、もくもくと黒い煙が出てくる……って、
「ちょ、ちょっと!中の人は無事なの!?」
思わず叫んでしまった。
いけない、ここに来て、完全に落ち着きをなくしてしまったわ。
本日二度目の深呼吸をして、心臓の動悸を抑え、平常心を取り戻そうとする。
ある程度落ち着いてから、結界の中から銃型COMPを取り出して、トリガーを引く。
そして悪魔召喚プログラムを起動して、妖精ピクシーを呼び出し、三度目の深呼吸をしてから、一息に指示を出す。
「ふう……ピクシー!急いで先に行って、怪我人の治療をして!
 わたしは後で行くわ!敵が居るかもしれないから、気をつけて!」
ピクシーには羽根があり、空を飛ぶことができ、何より回復魔法を使うことができる。
わたしも急ぐけど、地上を行くわたしは、鬱蒼と生い茂る木々のせいで上手く見えない。
それに、これだけのお家だから、防犯システムの一つや二つくらいはあるでしょう。それに邪魔される事もあるはず。
結果的に、空を飛べるピクシーの方が先に屋敷に辿り着けるのは間違いないわ。
だったら、一緒に行動する意味は無い。
幸い、わたしのピクシーなら、単体行動をとらせても心配は要らない……はず。
ともかく、わたしは門を開けて入ることにして、ピクシーには上空から爆発のあった位置を探させる。

77 :名無しになりきれ:2006/09/14(木) 07:22:55
ベルは爆発を受けたが大丈夫だった。
それもそのはず、ベルはあの伝説のヴァンパイアハンター一族のベルモンド家の血を引いているからだ!

78 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/14(木) 08:07:56
>ベルさん
ベルは理利の話に涙ぐんだ。
「ありがとうベル。優しいのね」
完全に信じ込んでいる様子に心が痛んだが、背に腹は変えられないと自分を納得させる。
だが、次に出てきた『心づくしの一品』に言葉を失った。
ヌーは魔法使いが紙面作りに協力してるだけあって、わりと超常現象の核心に迫る記事も多く掲載されている。
ただ、時折こういう茶目っ気たっぷりなアイテムを販売するから困ったものだ。
>「お嬢様・・・残念ですがサイズが・・・」
理利は自分がベルよりずっと小柄な事を、天に感謝した。

>ラスティーリアさん
「信頼してくれてありがとう。光栄だわ、ラスティーリア。
でも・・・わかるでしょう?私とはダメ。
もし私と契約したら・・・たとえばレイジと私、どちらかの選択を迫られた時、あなたはレイジを選べない。
そんなの嫌でしょう?私も嫌。契約はラスティーリアが心から守りたい相手と結ぶべきよ。
・・・そんな顔しないで、大丈夫だから。私に任せて。・・・ちょっと血を貰うからね」

理利は卓上の肉切りナイフで、ラスティーリアの手を少し傷つけた。
流れた血を掌で受け取り、目を閉じて契約用の呪文を詠唱した。
理利が再び掌を開いた時、そこにはルビーのような小さな石が乗っていた。
世の魔法使いが見たら目をむくに違いない。そのくらい理利の手順はありえないものだった。

>藤田君
「レイジ!ラスティーリアが精神操作を受けないよう契約してあげて。
難しい話は無しよ、この石を飲み込むだけでいいから」

>ホムンクルス霧津さん
ベルの冗談に観念したのか、霧津は本当のことを話した。そして自爆しようとした。
爆発の衝撃で窓は砕け、もくもくと黒煙が吹き上がった。
だが、爆発したのは霧津の片腕だけだった。

「自爆なんかしたら危ないでしょう?ご近所にだって迷惑だわ。
それにしてもベル、あなた頑丈ね。まるで伝説のヴァンパイアハンターみたいよ?」
霧津が信じられないものをみるような目で理利を凝視した。
理利の掌には、ホムンクルスの命の源とも言えるコアが乗っていた。
ゴホゴホと咳き込みながら、理利はコアをてのひらの上で弄ぶ。

取り返そうと掴みかかる霧津をよけ、リリは歌うように告げた。
「私にはあなたの本当の声が聞こえるわ。
あなたの心は、「私たちといきたい」って叫んでる。
今ホムンクルス霧津は自爆したわ。あなたは任務をちゃんと果たした。
だったら拾った命は、誰かを騙して傷つけるためじゃなく、自分のために使ってもいいんじゃない?
だってあなたは、霧津さんと記憶を共有した『もう一人の霧津さん』なんでしょう?
霧津さん、レイジの目は節穴じゃないわ。
あなたが自爆できなかったのは、私たちが干渉したのもあるけれど、一番の理由はあなたが無意識に殺す事を躊躇したからよ。
ちょっとしか話さなかったけれど、オリジナルの霧津さんは人の痛みがわかる優しい子だったわ。あなたと同じにね」

はい、と理利は霧津にコアを差し出した。
引ったくるようにして、霧津がコアを奪い返した。警戒の眼差しで見られて理利は苦笑する。

「事後承諾で悪いけど、私、あなたのコアに上書きしちゃったわ。
自分でも感じるでしょう?指令が解除されてるって事。
私たちの邪魔さえしなければ、後は好きにすればいいわ。でも自爆は止めてね。
さっき試してわかっただろうけれど、ここには炎を従える者がいるの。だから何度やっても無駄よ」
つらつらと言いたい事だけ言って、理利はにっこり微笑んだ。

「よろしくね、霧津さん。・・・ああ、もし霧津以外に本当の名前があるなら教えてね」

79 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/14(木) 18:34:33
>66
剣は見事に敵を切り裂き、勝利を確信していた。自らの血溜りに抱かれ息絶える様を見るはずだった。
それが緋い眼光がとらえたのはひれ伏す姿ではなく、傷は負ったもののまだ反撃の意志をもった敵の目だった。
救いや悲しみを訴える亡霊たちの手は怪力によって引き剥がされ前転し、後に大きく跳び空中からの集中攻撃。
そこは我がフィールドの範囲外。あの距離まで届かせるにはもっと血が必要だった。
そんなことよりも、まずはバカスカ乱射している攻撃の対処法を考えねばならない。
場を覆っている血をすべて急ぎ集め、自身の前に防御障壁として展開させる。
壁を襲い狂うような衝撃が何度も繰り返され、攻撃が止む頃には壁はボロボロとかさぶたのように崩れた。

ギシリと歯を鳴らし、真っ赤な眼を鋭く細めて睨みつける。魔力を両腕に集中させると周りの空気が歪む。
「この身のほど知らずが、貴様は欠片も残さず殺さなければ気がすまん!」
ゆっくりとおぼつかない足取りで近寄っていくと、床がミシミシと悲鳴をあげていた。
さきほどの乱射にコンクリが耐えられるはずもなく、ヒビだらけの屋上は中央から崩壊した。

瓦礫と一緒に崩れ行くままに下の階へ落ちて、上を見上げる。剥き出しになった鉄筋とまだボロボロと破片が落ちてきた。
もう一度冷静になって考えてみる。戦闘を繰り返していくうちに時間は刻まれていく。
生徒たちがいますぐにでも本拠をおく学校に攻め入らんとしている状況で、このまま戦っていてもなんの利益もない。
撤退。即ち敗北を認めて逃げ帰ること。癇に障るが、このままでは時間もかなり経過してしまう。
「今回は負けを認めよう、だが次に会ったときは油断などなく完膚なきまでに殺し尽くしてやる!」
上にも聞こえるようにあきらかに怒りを含む声色で言った後、追撃を許さぬように何の媒介もない状態でゲートを開く。
黒い渦に入る瞬間、一瞬だけ振り返りまたも歯を鳴らす。通過すると、ゲートの入り口は吸い込まれるように消えた。

80 :ジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/14(木) 19:15:57
>79
必殺のウルトラマンジョジョ大空襲は、牙の主には非常に効果的だった。
相手は血の海を集約して盾へと変化させ、ウルトラマンジョジョ大空襲を耐え続ける。
攻撃を止めて相手の出方を伺おうとした時には、血の大盾はボロボロと崩れ去り、中からは牙の主が睨み付けていた。

>「この身のほど知らずが、貴様は欠片も残さず殺さなければ気がすまん!」
牙の主は両腕に空間が歪む程のエネルギーを溜めている。
どうやら牙の主は怒ると、自分の足下がお留守になるようだ。

「いけませんね!
 足下がおるすになってますよ。」
そう、ジョジョが言ったと同時に牙の主の足下の床が崩れ、下の階に落ちていく。
ジョジョは牙の主を空から見下ろすと、牙の主は怒気を含めた声で退却を宣言した。

>「今回は負けを認めよう、だが次に会ったときは油断などなく完膚なきまでに殺し尽くしてやる!」
牙の主は虚空にゲートを造り上げ、こちらに憤怒の気を送りながら退却していった。

「危なかった…」
ジョジョは牙の主がいた場所に降り立つと、変身を解いてその場に座り込む。

「あんなに凄いプレッシャーを受けたのは、メフィラス星人以来ですよ。
 彼が早々に退却をしてくれて良かった…」
今回のジョジョの勝因。
それは、相手が空を飛べなかったことと、自分を侮っていたこと。
もし、相手が自分を侮っていなければ、こちらが負けていた。

「なるべくなら、もう戦いたくはないですね…」
ジョジョは目を閉じ、体力の回復に専念。
メインディッシュはこれからなのだから。


81 :名無しになりきれ:2006/09/14(木) 20:41:13
危機が襲い掛かってきたが、偶然避けられた

82 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/14(木) 22:43:23
――今のは、神の声?

……違う。今の堕ちた私に
神の声なんて聞える筈が無いもの。
こんな事をするのは、あいつしかいない。

知将ジョリアル……現世にまで追って来たの?
前世に飽き足らず、現世でも私を利用する気?
二度も利用される訳にはいかないわね。

いつか、ジョリアルも音魔女も始末しないと。
でも、まだ早いわ……能力も戻っていない。
もう暫く、人形で居る必要があるわね。

でも、何故また私を利用するのかしら?
あいつも図書室組が邪魔だって事……?
それなら私としても好都合だけれど……
多分、奴の狙いはそこだけじゃないわね。

ともかく、向こうは常に私の動きを
普通では分からない方法で監視している筈。
バレないように行動しないと。

83 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/14(木) 22:48:55
人気の無い図書室。
兵法書を手に取り、机に置き
鞄から眼鏡を取り出して掛ける。

ページをめくりながら思い出すのは
前世の、苦い記憶。

ある時突然私に聞えるようになった「声」に導かれ
軍を呪歌で率い幾度もの戦いをくぐり抜けていった。

……あれは何度目の戦だったか。
私は「声」に従い戦を提案した。
しかし王はそれを無謀だと納得しなかった。

そして、反対を押し切って戦に出た。

結果は――惨敗。
私は捕らえられ、投獄された。
そこで聞いた敵国の知将ジョリアルの罠。

あの戦を私に唆したのは
いつもの「神の声」でなく、術によって
聞かされた「魔の声」なのだと。

その後、助けもなく、腹の子と共に処刑された。
最初に腹を突かれ、私は神の名を叫びながら
「声」を鵜呑みにして戦っていた自分を悔やんでいた。

私に知識があれば、おかしいと気付いたかも知れない。
この子に光を見せられたかも知れない。

84 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/14(木) 22:52:33
……そう、兵法書は前世の過ちを繰り返さぬ為。
幸い、現世では「神の声」は聞えない。
聞こえる声は全て「魔の声」。

そして、現世では何も遠慮する必要はない。
偉大なる父、クリストファーも居ない。
そして光を見せられなかった我が子も居ない。

そう、だから……

全て、要らないの。
全て、邪魔なの。
全て、殺してやるわ。

フフフフフ……アハハハハハ!!!!!



能力が戻るまで、まだ時間が掛かりそうね。
あいつに従うのは癪だけど……仕方ないわ。
今のところは「魔の声」に従っておきましょう。

85 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/14(木) 23:00:10
>ムアコック
>「英国魔術師教会か。シスターとは姦ってるのかい?」
「アルマのことですかな?我が協会で穏健派だった彼女はテレポートに乗るのに失敗したようです。
マークタワーの瓦礫の墓に入ったようです。
>「俺を人間にしてくれると約束するのなら協力しよう」
「ほぅ。欲の無いことですね。そんなもので宜しいのですか?
獣人である貴方にとっては切実なのですかな。いいでしょう。その取り引きに応じましょう。
協会の崇高な目的は地球から魔の排除にあります。貴方が人間に成りたい、それで満足であるのなら
結構ですよ。しかし只の人間にとはまいりませんぞ。我が協会の一員となり悪魔退治師となるのが条件です。
優れた人材を確保できる訳ですから、我等も望む所です。これで・・・失礼」
ゴドーはジャケットの胸ポケットから携帯電話を取り出した。
「ちっ」
舌打ちするとゴドーはムアコックに言った。にんまりと。
「上湘南の子らは侮れないようですね」
ホムンクルス霧津の失敗を日本支部事務方より報告を受けたのだ。

86 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/14(木) 23:15:26
アイアンメイデンを使い正体を見定めるまでもなく、霧津は観念をした。
「ふふふ!正体を見破られて自爆なんてわかりきったパターンよぉ!」
素早く大日如来真言がびっしりと印刷された雨合羽をかざしてガードするベル。
次の瞬間、霧津は爆発し爆風と爆炎が吹き荒れる。

爆炎と爆風が収まった時、ベルはその場に立っていた。
かざした雨合羽は当然のように焼失し、僅かにかかげる為に持った肩の部分がベルの手に炭の状態で残って
いる。
ベルの服もそこら中破れ、焦げ目のない所を探す方が大変そうだ。
「ケホッ」と、小さく咳き込む息も黒く、顔も煤塗れで髪も爆発状態。
爆発コントをそのまま再現したような状態だ。

本来ならこんなコント状態で済むはずはない。
この程度で済んだのは、リリたちが霧津の爆発の威力を抑えたからだ。
リリが伝説のヴァンパイアハンターのようだと言うが、ある意味正解なのだ。
実際にベルの家系を遡れば伝説のヴァンパイアハンター一族のベルモント家と繋がる。
そのことをベル自身も知っているが、それゆえに余りいい顔はしなかった。
家系や歴史にアイデンティティーを求めることを嫌っているからだ。
肖像画でしか知らない先祖が何をしたからといって、自己の価値が決まるなんていう考えはナンセンス。
自分の価値は自分が決めたいからなのだ。

見た目はコント状態で済んでいるが、内部はそうでもない。骨は折れ、内臓は破裂している。
それに気付かずに立っていられるのはアルラウネが内部治癒を行っているからであった。
そしてその治癒に更に魔法力が加わる。
水無月がはなったピクシーの回復魔法の恩恵をベルに授けている。
「あ、チョウチョ!めずらしー・・・って、チョウチョ?」
アルラウネの苦労もピクシーの回復魔法も、自分が怪我をしていたという事すら自覚する事無く、物珍しげにピ
クシーを見ている様はある意味幸せな人生の具現なのかもしれない。

「ん〜〜、結局この霧津はもう安全って事?って、ひゃーー、私着替えてくるから先進めておいて!
ジョドー、お風呂ー!」
暫く状況がつかめずボーとしていたが、リリと霧津の様子を見て少しだけ前進。
そして自分のなりに気付き、慌てて食堂からでていくのであった。
ベルが去った後、メイドたちがいそいそと室内を片付けていく。


門をくぐった水無月の前に、一人のメイドが姿をあらわす。
「いらっしゃいませ。お嬢様のお友達ですね。お話は伺っております。こちらへどうぞ。」
爆発を気付いていないかのような落ち着いた言葉で水無月に挨拶をし、案内をした。

87 :名無しになりきれ:2006/09/15(金) 18:16:40
本来の歴史では、牙の主はDと名乗る美しきヴァンパイアハンターに激闘の末に負けていた。
トドメを刺される寸前に、最後の力で「時間を戻し」、そして消滅する寸前に天保に二代目として力を譲り渡したのだ。
他にも、宿敵DがDとなるきっかけの小説(元々は別の人物だったが、その小説を読んだ影響でDとなったらしい)を、
別の小説に改竄する(と言っても図書館にあった別の小説と位置を入れ替えただけ)など、微妙に歴史を捻じ曲げた。
これには色々な事情や都合があり、様々な理由で非常に危険な賭けだったが、
いずれ天保が力を付けていくうちに、牙の主としての記憶も取り戻し、時を戻す前の本来の歴史も思い出していくだろう。
時間を操作する秘術の事も…?

88 :ふかわりょう ◆wXxTrDIsUE :2006/09/15(金) 23:39:48
自分が行くしかない。ふかわりょうはスクーターに乗り猛スピードで国道16号線を南下していた。
上湘南を一路めざして。
スクーターはランドマークタワー崩落現場の野次馬から盗んだ。
理利へ携帯で連絡しようにも通話もメールも出来ない。横浜ランドマークタワー崩落で
回線が飽和規制されているのだろう。
電波状況がランドマークタワー跡地を離れれば良くなるかと信号で止まるたびに通話呼び出ししているが
繋がっても直ぐに切れる。駄目だ。
ふかわはスクーターを走らせる。これは掟破り行為だ。かまうものか。
夕闇迫る国道を疾走しながら、ふかわは先程自分に念話を送ってきたウエスタンスタイルの男の事を考えていた。
にやけた顔の酷薄そうな白人男性だ。

>前スレ385
>ゴドー
>『お見事。日本の精霊使いもやるものですね』
日本の精霊使い「も」と言った。奴もまた精霊の呪術師に違いない。
あの男の顔をどこかで見た記憶がある。思い当たる。
恐らく英国魔術師協会の幹部の一人だ。
陰陽布川総家は日本の超常能力者だけではなく、全世界の有力な超常能力者の素性と顔写真を網羅している。
写真の幾つかは念写であるが。
あのゴドーという男の顔写真も総家の人物録にあった筈だ。盗み撮りした写真が一枚だけあった筈。
英国魔術師協会の武闘派だ。複数の名前を使い分けているらしく本当の名前を特定できない人物だったが、
今日実際に会い目を見たので真実の名前を霊感で感得できた。

『ゴドーは私に話しかけてきた。自らの存在の誇示した。英国魔術師協会は相模国造の祭祀に干渉すると宣言
したのに等しい。そうでなければ布川流陰陽師当主の自分に話しかける理由はない。』
英国魔術師協会は相模国造の秘儀を座視しない。日本国の陰陽師は傍観するのか?
そう挑発しているのだ。
だが陰陽師の掟は上湘南の霊戦に関わるのを禁じている。日ノ本の神々のおぼし召す戦いに陰陽師が触れてはならない。
その禁忌をふかわは当主でありながら破ろうとしていた。
誰が霊宝を得ても良くは無い。だが異国の精霊使いの手に渡るのだけは阻止しなければならない。
それだけではない。
『あのゴドーという男・・・邪悪さは計り知れない』
陰陽師の絶対の掟をふかわりょうに破らせたもの、それはゴドーへの強い警戒感であり恐れであった。
「どうせ既に藤田君達を地下駐車場で援護してしまったんです。毒を喰らわば皿まで」
当主をクビになるかもしれない。それも良かろう。重荷だった。
「傍観はどうも好きではありません」
子供達が命がけで戦っている。大人の自分が保身に走っては恥ずかしい。
ふかわはアクセルを更にふかし戦場の上湘南第一中学校目指しスピードを上げた。

89 :霧津 ◆YOLz5qIxQc :2006/09/16(土) 00:55:45
いやはやなんとも困ったでござるよ。
拙者は自爆を試みたのに、己の右腕が吹き飛んだだけに終わったでござる。
妖精までも何処から飛んできて、拙者の爆裂の効果を無にするでござるよ。
せめてベル殿は殺せたと思うのに、そうでもないようでござる。

>リリ
>「私にはあなたの本当の声が聞こえるわ。
>あなたの心は、「私たちといきたい」って叫んでる」
ぎく!
>「事後承諾で悪いけど、私、あなたのコアに上書きしちゃったわ。
>自分でも感じるでしょう?指令が解除されてるって事」
ぎくぎく!
> 「よろしくね、霧津さん。・・・ああ、もし霧津以外に本当の名前があるなら教えてね」
「かなわないでござるよ」
拙者はすっかり観念したでござる。
けれども誤解を解かないとすまないですよ。
「リリ殿、暖かい言葉嬉しく思いますよ。でも嬉しいと思うのはそれは拙者にインプットされた霧津人格が
そう感じるというだけでござるよ。霧津殿なら、この状況でそう言われたらそう思うと言う事でござるな。
拙者は魂の無い人形でござる。どこまでも霧津殿のコピーの反応をするだけでござるよ。
本当の名前もありませぬ」
拙者には心は無いのでござる。霧津殿のまねをするのみ。
「リリ殿はもう一つ誤解してるでござるよ。
英国魔術師協会は残酷な組織でござる。どのくらい残酷かと言えばこのくらいで・・・ご・・・ざる・・・・」
ホムンクルス霧津の動きが突然止まった。
肌に精気がなくなりみるみる土気色に化していく。
「ごふ!」
ホムンクルス霧津が転倒した。陶器の人形の様に砕け散った。
ホムンクルスの肉体を構成していた部品が散乱する。
皮膚は人皮、筋肉はシリコンゴムと赤土、血液はタール、骨格は木材、腹に臓器は無く代わりに奇妙な文字の
書かれた金属片や木片、細かい水晶、それとプラスチック爆弾が詰め込まれていた。
ホムンクルス霧津は死んだ。

90 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/09/16(土) 00:56:50
上湘南中学校から西南に2q、相模川に面する川岸の道路に10トンコンテナトラックが停車していた。
コンテナには「快風運送」と大きな社名ロゴが書かれているが実在しない。
コンテナの内部はデスクトップのパソコンが並びまるでどこかのオフィスの様だった。
白いワイシャツにネクタイの白人男性が四人、スカートスーツの黒人女性が一人いて、コンテナの中と
判らなければ外資系の会社のありふれた光景だった。
しかしパソコンには魔道書が入力され、使用しているソフトも魔道科学者の作ったものだった。
このコンテナトラックこそ英国魔術師協会の日本支部移動事務所の一つだった。
黒人女性が電話で上司に報告している。
「霧津ダミーがターゲットの手に落ちかけましたので解呪し破壊しました」

>>85 
>ゴドー
>「ちっ」
「申し訳ございません」

―名前・ ウギ・リギリ
―性別・ 女
―年齢・ 26才
―髪色・ ブラックのブレイドヘア(髪の毛を編みこんだアフロ)髪は頭にぴったりついている。
―瞳色・ ブラック
―容姿・ スカートスーツの黒人女性。ネクタイをしている。女優ハル・ベリー似の美女。
―備考・ キャラチェンジで参加し直し。しかも敵役よ。

91 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/09/16(土) 02:03:30
「親から生まれたものだって、試験管から生まれたものだって、命があるものには心があるよ。
魂だってあるよ・・・」
あたしは霧津の姿をしていたモノの残骸を見ていたら、そうつぶやいてしまった。
あたしと霧津もどきは似ている。
同じ人造の魔道生物だ。

あたしは霧津もどきの言葉にまだ衝撃を受けているレイジに言った。
「横浜ランドマークタワーを崩したのはレイジじゃない。
なにもかも自分のせいだと思うのはいけないことよ。全知全能じゃないんだから。
そのときそのときに精一杯のことをして、それが良くない結果になっちゃったとしても、
やらないほうがよかったと思うのはだめよ。
前に進めなくなるわ。
レイジくん。リリはあたしと契約しないって。あたしと契約して」

92 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/16(土) 02:51:31
>86
無傷の女中さんが出てきた。それも、爆発があったことに気付いてないみたい。
何か怪しい。
これだけ広い屋敷だから、爆発に巻き込まれなかったことくらいはあるでしょうけど―――気付いてもいないのは変ね。
「大丈夫だった?何か、爆発があったみたいだけど、貴女は無事?」
聞きながら、指の動きで、影の中の悪魔にそのままの状態で索敵をするように指示を出す。
こっちは、何か変なのが居たら、すぐに武器で仕留められるように準備をしておきましょう。
武器はまだ結界の中だから、向こうから見れば、視覚的には無防備に見える。
そして、見る人が居れば、警戒して襲ってこないでしょう。
「あと、他の人たちも来てるはずなんだけど……さっきの爆発が気になるわ。
 ちょっと、その人達がいる部屋まで急いでくれないかしら?」
案内されているときに、心配だったからちょっと聞いてみたわ。

93 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/16(土) 19:39:00
「なぐさめてくれてありがとう。ラスティーリア」
けど動揺しているのはラスティーリア。きみだって。
ホムンクルスの霧津さんはいま食堂の絨毯の上にバラバラになっている。
構成していた魔道の部品となって。
むごい。ひどすぎる。
「やさしい心はあったよ。彼女には。霧津さんのコピーではない本当の心がね」
僕はラスティーリアにそう語りかけた。

リリさんから手渡された契約のルビーを飲み込むか僕は迷った。
リリさんを僕は心から信用している。その点で迷ったのではない。
僕に仕掛けられた“盗聴器”をあっさりと見破ったリリさん。僕は尊敬し信頼している。
ずばずば感情のまま言ってしまうラスティーリアだってリリさんを信頼しているし。
ぼくがためらったのは関係だ。
ラスティーリアと対等の関係ででいたかった……
しかたない。
ラスティーリアがノスフェラス戦のときみたいに敵の配下になってしまうのは絶対に避けたい。

ゴクン。

「これでいいのかな?」
飲んだけど何も変化はない……けど。
契約魔法の知識も才能も僕にはないんだ。

>水無月先輩
そこへメイドさんに案内されて水無月先輩が入ってきた。
「お待ちしていましたよ水無月先輩。おっと。こらこら」
ギコが水無月先輩の顔を見たら、食堂のアンテークなキャビネットの隅に隠れようとした。
「黒猫から白猫に変身した原因だけどさ」
と僕、苦笑。
「でも好きで白毛になってるんでしょ?ケットシー(猫の妖精)のギコなら元の黒猫に戻ろうと思えば戻れるんでしょ?」
悲しい雰囲気はこれから起きる凄惨な戦いにふさわしくない。
できるだけなごやかな空気をつくりたいと僕は思った。
みんな心の中でホムンクルスの霧津さんの死を悼んでいるのだから。

>59のリリさん
>『これだけは答えて。霊鏡を奪った妖鳥・・・「ティティ」って、何者?
>レイジはまるで、ティティが誰の手のものか知ってるように話すのね。
>アッシュの説明では良く分からなかったから、もう少し詳しく説明してくれない?』
「くわしくは僕にもわからないんだけど……」
やっと落ち着いて僕はリリさんたちにホテルであったこと全てを伝えた。言葉で。
ベルはお風呂にいってしまってるけど……
適応能力は暴走女史は高いからだいじょうぶだろう……きっと。間違った方向に高いけど。
ベルについては、散乱している霧津さんの残骸に大喜びしそうでちょっと不安。

テンポーくんは牙の主を継いだしまった。人間をやめてしまった。
屑船くんは僕に盗聴器を忍ばせていた。
シスターの所属している英国魔術師協会は敵として現れそうだ。
アッシュへの協力を申し出たムアコックは今どうしているのか。彼は本当に味方か?

敵。敵。敵。敵。

厳しい戦いになりそうだ。
「陰陽師総帥のふかわさんが協力してくれたら心強いんだけど」
そう願わずにはいられない。

「もう日が沈んだね。深夜こそが戦いの祭礼の本場だろうね。
学校に行きましょう。とりあえず手がかりは昨日、校庭の地割れのあった場所だと思います。
ほかに心当たりがあれば言ってね。
っと。
……ベル―――!行くよー!」

94 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/16(土) 22:27:10
水無月の一見隙だらけの立ち振る舞いにも、影の悪魔の動きにも、案内をするメイドは一切反応を見せない。
英国魔術師協会から送り込まれているオートマタといえども、あくまで一般人カーマン家に送り込まれたメイド。
情報収集、拠点確保が基本任務であり、カーマン家の護衛すらその任務には入っていない。
故に戦闘などがあっても干渉することもないのだ。

爆発の事を聞かれると、意外そうな表情を浮かべて足を止めて応える。
「当家に於きましては爆発の一つや二つを気にしていては勤まりません。
そのことについては所轄警察、消防も十分承知ですので、あの程度の爆発では通報すらされません。
お嬢様が何か面白実験をしたのでしょう。」
さらっと応えると、また同じペースで先導を始めた。

暫くしたのち、水無月が食堂に案内されて藤田達と合流した。
その時には既にホムンクルス霧津の残骸も、爆風で散乱した食器類など、あらかた片付けられていた。
焦げたカーペットも新しく敷かれて、新たにテーブルが運び込まれている。
爆発の爪あとは割れた窓とその周辺の煤くらいになっているのだ。

藤田がベルに声をかけ、校庭の地割れのあった場所に行こうと席を立つと、ジョドーがそっと歩み寄る。
「お嬢様はまだ入浴中ですので、お話は私からお伝えしておきます。
それからこちら、スコップとツルハシです。それから雲行きが怪しくなっておりますので、傘もお付けいたします。」
日が落ち、夜の帳を下ろした空には分厚い雲が立ち込めていた。
重くどんよりとした雲は、上一中を中心に渦巻くように威圧感を放っている。

#############################################

【浴室】
浴槽から溢れんばかりの泡にうずもれながら、ベルは気持ちよさそうにブラシで足をこすっていた。
鼻歌交じりで頭上から降り注ぐシャワーにうたれる。
「「「瓢箪から駒、とはこのことか。それとも計算のうちか?」」」
楽しそうに呟くベルの頭には妖花アルラウネが大きく花を開かせていた。

95 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/16(土) 23:56:21
サムライガールは偽者だった。
自爆に失敗し、作りものの肉体が脆くも崩れ落ちる。

皆が感傷的な気分に浸ってる合間もボクは、そのバラバラに砕けて床へ散らばる部品を調べていた。
黒い血はタール、油圧で動かしていたのだろうか。もげた脚から覗ける白木の大腿骨、製作者の趣味性を感じる。
構造はひどくチャチだが動力は魔法だし、
「魂」とまでは呼べないにしても、人格は割合出来の良い模造品を仕込んでいたようだ。
不発に終わった爆弾を、ニセ霧津の裂けた腹から、配線ごと引っぱり出す。
「ダッチワイフにゃコスト高かな」
英国魔術師協会も存外に周到じゃないか、シスターは牽制だったってワケだ。
連中、「LEG」を知らずに本気でヤマ取るつもりらしい。
新しい牙の主はテンポー。例の魔女は部下を「牙」に組させ、どいつもこいつも霊宝を狙ってる。
一昼夜でこのザマとはせっかちな話だ。

今のボクに、後ろ盾はあってないようなモノだった。
ランドマークタワーの件こそ「ノーチラス」が嗅ぎつけてはいるだろうが、
現場で張ってるのはクソッタレのスタンドプレーだけだ。
姉貴には「デカいミヤゲをブラ下げて出世する」なんて見栄はってみたけど、
そんなのウソッパチだってのは自分でも分かってる。認めたくはないが深入りしすぎた――すでに引けないほどに。
だから気負って、立ち位置を守ろうと躍起になって、己が本能を忘れていた。
理性がボクを此処に留め、同時に臆病にもする。

>「もう日が沈んだね。深夜こそが戦いの祭礼の本場だろうね。
>……ベル―――!行くよー!」

水無月の合流を見てレイジが席を立った。
歩く霊宝争奪戦参加資格、フランス女は入浴中だが斬り込みは早いほうが良いに決まってる。
借り物のクセに妙に身体に馴染むタキシードを整えると、ボクも続いた。
レイジに関しちゃ心配事がある。
彼には油断、人間を殺すことへの躊躇、「元」人間を殺すことへの躊躇が残ってるかも知れない。念を押しておく。
「なあレイジ。とっくに承知の事と思うが、敢えて訊くぜ。コイツは――趣味の世界だよな?」
言って、ふと振り向く。
ボクが立った後の席に、アンジェリーナが座ってた。
実体化は止めたらしく、シャンデリアの光は彼女の影を落とさない。ボク以外の人間は誰も彼女を見なかった。
『三年ぶりに「メギドの炎」を使うか? 準備は出来てる、いつでも喚んでくれて構わない』
手にした魔剣をボクへ押しつけると、そのまま消えてしまう。
ボクは受け取った剣を掌に仕舞いながら、再びレイジに向いた。

「そうだレイジ、正義なんて単なる嗜好と口実だろ?
オレたちが選んで跨った死神を御する、その手綱は献身ではない、慈愛ではない、正義ではない。
魂の奈落に宿した引力だけが、死の影を繋ぎ止め支配してるんだ。
引力とは渇望さ、殺人は究極の所有欲なんだ。
いつ何時も剥き出しにするようなものじゃないけど、根っこにはソイツがあるってのをキミは忘れないでいるかい?
キミにとっての正義がしがらみでしかないのなら、今夜だけは忘れて、心の渇きに従うままにいて欲しい。

オレはオマエさんを信用しちゃいるが、今夜に限っては心配なんだ。
他人の趣味をとやかく言いたかないが、オマエにヘボい死に方されるのはもっと気に入らない。
勝つために戦え、殺すために戦え、生きるために――だから、相手が誰であっても躊躇はしないな?」

96 :名無しになりきれ:2006/09/17(日) 00:56:41
ゴ。ゴ。ゴ。ゴ。ゴ。ゴ。

地震が起きた。
上湘南中学校に限定された不自然な地震だ。
昨晩と同じ地点にぽっかりと校庭に地割れが出来ていた。

97 :◆8GEZsJH0JA :2006/09/17(日) 08:36:09
地割れを見つめる大男が校庭に一人立っていた。
額には一本の角が生えている。鬼は吼えた。
「天保光はどこだ!
俺達の主になっただと?御前が牙の主の後継者となったのは事実か!?証拠を見せろ!」

―名前・ 今は不明
―性別・ 男
―年齢・ 不明
―髪色・ 逆立った黒髪
―瞳色・ 黒
―容姿・全裸だが下半身は獣毛で覆われている。デビルマンのような姿を想像してくれ。鬼だが。
―備考・敵役再チャレンジ!

98 :ムアコック ◆IxWLLdwUuI :2006/09/17(日) 11:51:54
マツモトキヨシ上湘南イチョウ並木通り店の店舗シャッターが閉まっていく。
店内にはまだ客がいるし、時刻は午後六時をやっと回ったところだ。閉店には早すぎる。
「誰だ?シャッターボタン押したのは?」
ベビー用品を棚に入れていた店長が事務室に怒鳴り込む。
事務室にはアルバイトの学生が倒れていた。頭半分が無い。
とんでもなく太った男がいた。鼻が豚だ!ムアコックだ。
「貸し切りにさせてもらうぜ」
ムアコックは店長に強烈なアッパーを喰らわせた。店長は天井に激突し絶命した。
ムアコックは店内に侵入すると客や店員を瞬く間に全員殺した。ネコ缶で。
さんま缶、マグロ缶、鳥ささみ缶、近くにあったネコのエサ缶を次々に取り、怪力でそれを投げつけた。
弾丸と化したネコ缶に被弾し人間達は死に絶えた。

ゴドーと別れた後ムアコックは地下下水道から這いずり出てここに来た。
コーンフレークを調整する為だ。
コーンフレークに霊力を与えていたノスフェラトゥの魔の波動は無くなり、確かにコーンフレークの
効力は減退していた。ゴドーに霊力を注入されて助かったが・・・
改めてコーンフレークを一つまみ口に含んでみた。
「ノスフェラトゥの放出していた魔力には及ばねーなあ」
ノスフェラトゥ並の魔力の持ち主がそうそういる筈がない。
だが逆に好都合だ。
これから手下にする獣人が自分より能力が上ではシャレにならん。
問題はこれから造る獣人が自分の命令を聞くようにしなければならない事だ。
ムアコックはマツモトキヨシ店内の風邪薬、胃腸薬、軟膏、健康食品、サプリメントをかき集めだした。
モローの頭脳でこれらから洗脳の効果のある薬物を抽出精製するつもりなのだ。
モローの脳なら出来る!
コエンザイムQ10やアガリスク、これは必需品。
ユーカリエキスに粉末ウコンにバナナ酢に黒豆ココア、必要な物はなんでもあるな!さすがマツモトキヨシ!
おっとドクターペッパー。これがなくては。

事務室の小さなキッチンには小さな電気コンロとヤカンしかない。
けれども偉大なモローの脳にはこれで十分だ。
ムアコックはヤカンを鍋がわりにし、集めた薬品を煮出した。
プチっと前髪を引き抜いた。ヤカンに投入。
「少ない毛が少なくなっちまうぜ。ぶひひひひひ」
使役の魔物を服従させるには命令者の体毛や爪を飲ませるのが一番だ。
これぞ錬金術や西洋魔術を極めたモローの天才ぶりだ!
「ぶひひん♪ぶひひん♪ぶっひひひんひーん♪」

99 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/17(日) 12:13:56
「あなたには、ブルーフェアリーが見えなかったのね」
理利は開いたままの霧津の瞼を手で閉ざした。
短く黙祷を捧げた後、理利は動力源だった魔法石を取り出した。
割れた霧津の腹からは、爆弾をアッシュが引き出していた。相変わらずやる事にそつが無い。
タールを丁寧に拭い去り、霧津の魔法石をポケットにしまった。
メイドがゴミ袋を片手に近寄ってきた。
「・・・できれば、土に埋めてあげて下さる?」

藤田はラスティーリアと契約を結んだ。
「契約といっても緩いものよ。いわば短期の傭兵契約みたいな感じだから。
でもラスティーリアにとっては十分よ。何の見返りも無くてもレイジが大切なんだから」

メイドに着替えを勧められ、理利は控えの間に移動した。
青地に白の差し色が映えるドレスに袖を通した。髪は編んで頭に巻きつける。
隣の食堂から聞こえる話し声に耳をそばだてながら、身支度は終わった。
部屋に戻ると、藤田はホテルの出来事を全て話してくれた。
「ああ、確かに。たった今シーラ先生の手に霊鏡が渡ったようね。
残念ながら、オウムは道中死ななかったみたい」
理利は無表情のままそう答えた。
となると、クリスの動向が気になる。つけた実装石はどうしてしまったのだろう。

「水無月さん、このピクシーは水無月さんの?嬉しい、なら回復はこの子にお任せね」
理利は嬉しそうに笑ってピクシーに触れた。
合流した水無月に、今まで見聞きした話を手短に伝える。

だが、もしかしたらどこか上の空だったかもしれない。
さっきからふかわ当主に連絡を取ろうとしているのだが・・・一向に連絡が取れないからだ。
御当主が崩落に巻き込まれた筈が無い。日の本一の陰陽師に心配などおこがましいのかもしれない。
それでも、無事を祈らずにいられなかった。

100 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/17(日) 12:19:48
>「もう日が沈んだね。深夜こそが戦いの祭礼の本場だろうね。
席を立った藤田にアッシュが念を押している。
「上一中の戦いこそが、相模国造を呼び覚ますための贄なのよ。
敵味方関係なく誰かが血を流すたびに、霊宝への道が徐々にひらけるの。・・・ジレンマよね

皆の最終目標は何かしらね。上一中の怪異を静めること?霊宝を手に入れること?
それとも、ベル達のように別の何かかしら。
・・・そういう意味では、私たちは必ずしも一枚岩とは呼べないわね」
理利は立ち上がり、戸口で振り返った。
「―――レイジ。アッシュの言っている事は正しい。でも、正解って訳でもないのよ。
頭の片隅で良いから、このことを覚えていて」

執事のカサを理利は断った。祭礼の日に雨は降らない。例え降っても差す余裕が無い。
「いろいろありがとうございました、ベルさんによろしく、執事さん。
ところで、ベルさんがお母様の事で話されていた『出土した何とかのカマボコ』
本当はなんて名前の品ですか?私、なんだか気になってしまって」
理利は、「なんだか美味しそうですよね」と無邪気に付け加えた。
――――機械人形とはいえ、この執事は完璧に仕事をこなしている。知らない筈は無い。
それに、主人であるベルが言いかけたことだ。誤魔化す必要などどこにも無かった。

外に出ると、辺りには夜の帳が落ちていた。もうじき月も昇るだろう。
理利は眉を顰めた。・・・変だ。何かがおかしい。
さっきは気づかなかったが、今なら感じる。学校外だというのに、大気に術の残り香がする。
「急ぎましょう。なんだか嫌な予感がするわ」
理利は返事も待たずに走り出した。

校門を駆け抜けたところで、昨夜と同じように地震が起きた。
地震が収まっても、理利はその場から動かなかった。
昨夜この場所で、無関係な一般人が巻き込まれたのを思い出したからだ。
「皆、先に行ってて」
理利はその場に座し、校門に強固な結界を結んだ。

魔力の無い一般人なら、まず自分の意志で上一中に近寄ろうとはしないだろう。

101 :名無しになりきれ:2006/09/17(日) 12:50:03
(人∀・)の形をしたミステリーサークルに魔力が集まっていく
今はまだ何も起こらないようだが……

102 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/17(日) 13:08:05
「はなぜー!」
隠れようとしたボクを礼司がつまんだにゃ。後首をもたれては猫はダラ〜ンとするしかないにゃ。
「べ、べ、べつに水無月なんてココ、コワくなんかないにゃ!使い魔出すなよ!ミナヅキー!!!!!!!!!」
でもなー礼司。アッシュの言葉に逆に顔が曇ってる。礼司は精神的に甘すぎにゃ。

>ラスティーリア
「契約したか・・・・いいなぁ(ボソリ)。みっちゃーん。ボクは一人でさびしいにゃ・・・」

>ジョドー
>それからこちら、スコップとツルハシです。それから雲行きが怪しくなっておりますので、傘もお付けいたします。
「・・・・・・・・・・・・おい。スコップとツルハシで掘るのか?
そーいうのじゃなくて、なんか霊的にどうにかするんじゃにゃいのか!?
地道だなー!」

もう夜にゃ。話はついた。ボクらは道路を渡り学校に向かったにゃ。
校門をくぐった時に地鳴りがした。
>ゴ。ゴ。ゴ。ゴ。ゴ。ゴ。
「また地震・・・」
うにゃ?なんだあれは?なにかいるにゃ!?

103 :名無しになりきれ:2006/09/17(日) 15:19:03
>>97
半人半獣の鬼はまだまだいた。鬼達が叫ぶ。
「テンポー出て来い。貴様が牙の主を本当に継いだのか?今日、牙を受けた貴様が何故だ!?俺達の方が牙の主に仕えていた期間は長いのだぞ!」

104 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/17(日) 16:22:02
>97
>「天保光はどこだ!
>俺達の主になっただと?御前が牙の主の後継者となったのは事実か!?証拠を見せろ!」
学校内部で使徒たちの収集をかけ霊宝の回収時に、校庭から鬼の声が聞こえる。古参の一人である酒呑童子とは違う鬼。
その名も無き鬼がなにようか、と思えば牙の主の後継者としての証拠をみせろと言ってくる。

>103
その後も続々と出てくる鬼共。吐いてくる言葉はいずれも不平不満による抗議の言葉。
何故お前が継承した?命を賭けて戦い、一番貢献してきた我々を無視し、一日で使徒となったお前が何故!
デモのように押し寄せる鬼たちはいまにも反転、反逆せんばかりの勢いである。

本殿の入り口を確認がてらその答えに応じるべくマントを再生させた後に転移し、先頭をきる鬼の影より参上する。
「騒々しいな。牙の主の位を継いだとはいえ、それは器の問題。情報、魂、力の本質は変わりはせん。
尚も不満があるというならば、この余を殺してみるか?今宵は満月で余としては絶頂期、さらに霊宝があるこの余に対して」
返事を待たず、地割れの起こった場所へ歩いていく。中は空洞になっており、螺旋状になった人工的な階段があった。
そこから聞こえてくるのは果たして風が鳴らした音か、或いは本殿に住まう亡霊たちの声なのか…。
「安心せよ。条約である、人間のいない諸君等の理想郷を築くことは反故にはせん。
ヘタに出世欲をかいて一族者共皆殺しにされてはかなわぬだろう?さて、いよいよ役者も揃ったな」
鬼たちとは違う、大勢の力を持った数人が地割れが起こったこの場所へと集結してくる。ある者は強固な結界を展開している。
「本日はお集まりいただき誠に感謝。残り二小節ラストスパート、存分に舞い狂うて殺し合おう」
マントを捌き、芝居がかかった動作で一礼。

105 :鬼A:2006/09/17(日) 17:07:07
「霊宝と霊玉を言い間違えるとは!信用できねー!」
わっしょいわっしょい!鬼達は納得していないぞ!

106 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/09/17(日) 18:24:47
ふかわりょうは上湘南へとバイクを飛ばしていた。既に陽は沈み夜闇が地上に降り始めている。
国道16号を外れ市道に入る。閑静な住宅街で通りもまばら。すれ違う対向車も少なくなった。
緩やかなカーブに差し掛かった時、ふかわは道の真ん中に人が立っているのに気がついた。
ライトの光の中に浮かぶ姿は髪の長い少女だ。
訝しみハンドルを切り避けようとした。簡単な事だ。

少女が腰に吊るした金色の大きなリングに手を伸ばした。リングに見えたのはロープだ。いや鞭だ。しかも鉄製。
まさか、と思った時には遅かった。
少女が鉄の鞭を振るう。先端には重しがついている。
それがふかわのヘルメットを直撃。
砕け散るヘルメット。
ふかわは転倒した。
50メートルもアスファルトを滑り、ガードレールに激突した。
スクーターは原型を留めない程に大破した。
頭から大量に出血し顔面は血で染まった。
全身が焼けつく様に熱い。それでいて寒い。
瀕死のふかわはうつ伏せに倒れ、ぴくりとも動けなかった。

流血のふかわは寝そべりアスフェルトを見つめるしかできない。それでも僅かな視界に靴が見えた。
あの少女がすぐそばに立っている。
「おまえの曽祖父は優れた陰陽師だったのに……」
少年の声だ。
「国造の祭祀には陰陽師は関わってはならない。そう僕は安倍清明に言ったんだけどな。
なぜ僕が陰陽師の参入を禁じたのか伝承は伝わってないのか?」
ゼフィールはふかわの背中を右足で踏んだ。
苦悶の叫びをあげるふかわ。
血がアスファルトに広がる。
「国造の霊宝争奪の祭事に関わった者は呪いで全て死ぬんだよ。一人を除いてね」

107 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/09/17(日) 18:25:36
激痛にのたうちながら、ふかわは驚愕した。
この少年は何者だ?
相模国造の祭事だけではなく、陰陽師の内幕までも熟知したような口振り。
あらゆる霊事に献身的に奉仕する陰陽師がなぜ上湘南の怪異を忌避するのか、その答えをこの少年は告げようとしている。
府川流陰陽師当主である自分でも知りえない真実を言わんとしている。
さまざまな人外に会ってきたふかわは戦慄した。
この少年はなんなんだ!?

「今宵が敖遊の儀、満願の日だ。
天の二十八宿、南方朱雀鬼宿と北極五星と白道が回天の配置に入り閻魔星が大合に位置する。
今夜0時を迎えた時に霊宝の所有者が決まる。
小利口な華山理利も三位一体者のベル・カーマンも冒険しすぎだね。
小賢しいシーラ・レファラシド・ドドも無自覚な天保光もこの真実を知らない。
英国の犬どもに至っては道化者だ。
知る筈がない。知らないから参戦できるんだ!」

ゼフィールはしゃがんだ。折り曲げた足を両手で抱える。愛くるしい仕草でふかわに囁いた。
「国造の霊戦に参加した者は三つの霊具を揃え、霊宝を得るしか生きるすべはない。
霊宝の祭祀に関わった者は全員死ぬ。霊宝所有者になれた者以外ね。
神々の祭礼に首をつっこむとはそういうことさ。
上湘南の子供達は友情を深めているけど、彼らはだって殺しあわないといけないのさ。
生き残るのはたった一人なんだから。
もう運命の夜が来てしまった。途中で降りることはできない。
ノスフェラトゥはうまく逃げたよね。勝ち目が無いと冷静に判断して奴は霊鏡をわざと譲ったんだよ」

ゼフィールがふかわの頭をなでた。やさしく。やさしく。
「僕はね、日本国の陰陽師を滅ぼしたくない。陰陽師の当主が国造の祭祀に関われば陰陽師は滅びる。
だから僕は陰陽師の介入を禁じたんだよ。
おまえは入院するがいい。
二度目だね。幼稚園の時にも肺炎で入院したからね。あの時は朝が来るのが憂鬱だったね。
おねしょするんじゃないかって。看護婦のお姉さんでいじわるな人がいたね。竹中さんだ。
りょう君、また大洪水ね!ってからかう。ひどい人だね。大嫌いだったね。
大丈夫。もう大人だ。おねしょしないだろ。
ゆっくり休むんだよ。この怪我は僕の慈悲だ」

108 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/17(日) 19:25:52
「ふぅ……フフフ」

私は兵法書を閉じ、眼鏡を外して元のケースに入れた。
そろそろ呪歌の効果が切れるわね。

下校中の生徒達を呪歌で集め
オカルト研究会の他のメンバと戦わせる計画。
その為には、呪歌は定期的に歌い直す必要がある。

呪歌の欠点。それは、効果が非常に短いこと。
効果が大きい歌なら、さらに短い……。

今使っている、人をフラフラと歩かせるだけの呪歌でも
歌を30分切らせば効果はたちまち切れてしまう。
戦わせるともなれば、それこそ歌い続けなければならない。

私は鞄からのどスプレーを取り出す。
これは「合唱部員クリス」の持ち物。
こんな形で役に立つなんて、ね。

「あ〜〜」と口を開け、のどの奥に吹き付ける。
気持ち良い。

109 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/17(日) 19:29:17
さて、イチイチ階段を降りるのは面倒ね。
空から直接「可愛い子供達」の所へ行こうかしら。
私は窓を開け、歌う。

♪今 私の 願い事が 叶うならば 翼が欲しい♪

(折角喪服を着ているのだから――)

♪この 背中に 「烏」の様に 「黒」い翼 つけて下さい♪

こっちの方が似合うわね……フフフ

一旦、深呼吸をしてから、息を吸い込む。
そして息を一気に吐くと共に
背中の烏の様に黒い翼を振り下ろした。

ブワッと風が起こり、図書室は突風に襲われる。
本という本がバサバサと音を立てて飛び交う。

「立つ鳥も、たまには後を濁すものね……アハハハ!!!」

もっとも、鳥でなく烏だけど。

110 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/09/17(日) 20:00:40
「上湘南第一中学校敷地直下・・・・4Kmで地震発生。地震波観測。マグニチュード・・・3」
モニターで観測していた助手のアンダーソンが報告する。
「不自然過ぎる地震ね。霊震だわ」
ウギ・リギリはゴドーに直ちに報告した。
「ゴドー様。上湘南で祭祀が始まりました。魔物の放つ暗黒オーラも数を断定できませんが二十体以上は観測、増加中!」

111 :ふかわりょう ◆wXxTrDIsUE :2006/09/17(日) 20:44:42
ガードレールは激突の衝撃に大きくへこんだ。
ふかわがすぐに起き上がろうとしたが体が全く動かなかった。
ふかわの頭はざっくりと割れ血が噴きだしている。左の足はありえない方向に曲がっている。
腹が焼ける様に暑い。アスフェルトに腹の皮が削り落とされたのかもしれない。
腸が出ていないといいが。
全身打撲と骨折と内蔵破裂。ふかわりょうは重傷だった。
コツコツと足音が近づいてくる。

>ゼフィール
>「おまえの曽祖父は優れた陰陽師だったのに……」
ふかわは自分の陰陽師としての未熟さを恥じた。
どうして攻撃を避けられなかったのか。どうして接近するまで察知できなかったのか。
この少年は大地や大気に満ちる精霊達すら震え上がらせるほど強大な霊気を放っているではないか。
並外れた魔人だ。相当上位の羅刹かもしれない。
「お前は・・・な・・・んだ?」

>ゼフィールはふかわの背中を右足で踏んだ。
「うああああ!くっ」
激痛に惨めな悲鳴をあげる。

>「霊宝の祭祀に関わった者は全員死ぬ。霊宝所有者になれた者以外ね。
>神々の祭礼に首をつっこむとはそういうことさ」
「嗚呼!そ、そうだったのか」
当主の座を継いだ時に先代は上湘南にだけは近寄るなと申し付けた。
理由は知らないがと。知る必要も無い。掟であると。
総家の文献には鎌倉時代末期に相模国造の祭礼に関わった占星術師が一人いたと記録にある。
当時隆盛を誇った北辰信仰沢村派の一宗でその開祖だ。
だがその術師は行方不明になった。その直後、沢村派は弟子達が次々に病死する怪奇に見舞われ滅んだ。
その異変を陰陽師は重く見た。何故なら沢村派は布川流陰陽師の分派だったからだ。
人智を超えた力が働いたのだ。
高い霊力を持つ修行者ですらどうすることもできない力が動いた。
それが今!

112 :ふかわりょう ◆wXxTrDIsUE :2006/09/17(日) 20:45:39
>「おまえは入院するがいい。二度目だね。幼稚園の時にも肺炎で入院したからね」
ふかわは目を見開いた。

>「看護婦のお姉さんでいじわるな人がいたね。竹中さんだ」
どうして知っている。

>「りょう君、また大洪水ね!ってからかう。ひどい人だね」
看護婦竹中葉子はその言葉を幼いふかわ本人にしか言わなかった。両親に知れたらうるさいからだ。
自分と竹中葉子だけが知っている会話だ。
それをどうして!?
過去視したのか?だが自分は陰陽師の当主だ。自分の過去を探知されるほど霊的守りは緩くは無い。
自分は最高最強の陰陽道者だ。
ふかわは半身を起こした。
背中がめりめりと音を立てるが少年を見たかった。
ふかわは脂汗と血をしたたらせながら顔を上げた。
黒く長い髪に光る金の毛が混じる神々しく美しい少年が立っていた。
金色の瞳が妖しく光る。
ああ。なんてことだ。

>「ゆっくり休むんだよ」
あ、ああ。この方は・・・

・・・神!

>「この怪我は僕の慈悲だ」
「お慈悲を・・・あ、有難う御座います・・・」
日本最高峰の陰陽師、布川流当主ふかわりょうは恐怖に屈した。

113 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/17(日) 23:44:32
「出土したカマボコ?・・・ああ、天の沼鉾ですな。
奥様はファンタジー作家である以上にオカルトグッズマニアなのですよ。
それより今宵は皆既月食です。月明かりも消えうせる真の闇夜が訪れます。これをお持ちください。」
リリに応え、ライトを渡すジョドーはどこまでも執事だった。
会話を念輪も含め全て聞き、状況を把握していながらほとんど干渉することはない。
出て行く藤田達に深々と一礼をして見送った。

#########################################
【浴室】
「「「2000年の時をかけ、作り上げた夜が始まったわね。こんな夜に相応しいBGMも・・・気が利いてるわ〜。」」」
ジャネットの歌声をBGMに浴室でまどろむベルが呟く。
藤田達が学校に出発したのは知っていたが、それについていくという気配すら感じられない。
浴室を埋め尽くさんばかりの花に包まれ、うっとりと目を閉じた。

114 :金護童子 ◆tb8bzsbih. :2006/09/18(月) 00:38:09
地震とは別に学校が揺れた。揺れが廊下を移動していく。
ゆらゆらぐらぐらと。
廊下の窓が音を立てて揺れる。
ポルターガイスト現象が廊下を移動していく。
音楽室へと近づいてくる。
音楽室のドアが激しく揺れる。ドアは振動に耐え切れずに粉々に割れた。
凶暴な何かが実体化する。
シーラ・ドドは声を聞いた。
「ぬははははは!霊鏡の臭いがする!臭いがする!臭いがするのだ!
先代牙の主は消滅し不死者は逃げ去った。霊宝を誰が手にしてもおかしくない状況になったのだ。
霊宝争奪の権利神具の一つ、霊鏡を俺様によこせ!
俺様は金護童子なり!」

―名前・ 金護童子=きんごどうじ。鬼の名前には童子がつくが子供の意味ではない。
―性別・ 男
―年齢・ 謎
―髪色・ 緑
―瞳色・ 黒
―容姿・ 赤鬼。上半身は何も身につけていない筋骨隆々。弥生時代風のズボンを履いている。腰には虎の皮。
虎の頭が金護童子のヘソの位置に調度ある。無造作に剥いだ虎の皮で虎の手足が垂れ下がったまま。
片手には棘のついた棍棒。
―備考・ こういうキャラなら参加できるぬん。ロゼは情け容赦無いなあ。見習うぬん。

115 :◆8GEZsJH0JA :2006/09/18(月) 01:25:14
>天保光
>本殿の入り口を確認がてらその答えに応じるべくマントを再生させた後に転移し、先頭をきる鬼の影より参上する。
「おお!」
はじめに地割れに立っていた半人半獣の鬼が賞賛のこもった驚きの声を上げた。
「その霊道力!まことの牙の主か!?本当に牙の主を継いだのか天保!?」

>「安心せよ。条約である、人間のいない諸君等の理想郷を築くことは反故にはせん」
「その約束を果たしてくれるのならば、喜んで忠誠を誓おう。僕らは人間を辞めた者達だ。
その新たな世界の到来以外に生きる道は無い」

その時、ベル邸から藤田達がやってきた。
「華山!ドラマの撮影のようにはいかないぞ!」
リリは怪訝な表情をしている。
「ははは!わからないか。僕だよ。同じクラスの戸田鋭太郎だ。ぐあっはっはっはっはっは!
俺は牙の使徒、戸田鋭太郎だ!」
牙の使徒・戸田鋭太郎は天保へ振り向いた。
「証拠の霊玉を見せてくれ。美しい霊玉を。
この目で見れば俺達は新しい牙の主天保君。いや!天保様、君に、いや貴方様に従う。俺達は牙の使徒なのだからな!」

116 :名無しになりきれ:2006/09/18(月) 01:38:05
「テンポー!見せては駄目ですぅ!その鬼に取られるですぅ!」
鬼達の前に現れたのは、実装石ではない。
巨大な巨大な実装さん。
身長が2mも実装石なのですぅ。

117 :名無しになりきれ:2006/09/18(月) 01:42:37
「見せろ見せろわっしょいわっしょい!」
鬼達=上湘南の生徒の変わり果てた姿の牙の使徒達がまた騒ぎ出した!
さーどうするこりゃ大きな賭けだ!

118 :シーラ・レファラシド・ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/18(月) 02:17:36
太陽は沈み。

空には銀色の満月。

美しきまだ暗闇に近い、暗闇がまわりを包み込む。


―校舎二階…。

そんな暗闇に囲まれた校舎にフランス人系の男が一人。
ジョリアルだ。

羽織った黒マントの下には少し古びたこの学園の制服。
手にはクラリネット。
その下にはクラリネットが刺さったフランス人形がジョリアルを囲んでいた。
月に照らされたその光景は実に不気味そのもの。
そのフランス人形達は話し始める。

『ネェネェ…もう少しでこの苦しみが終わるよ…クスクス。』
          『全てが終わる、罪を全て償える…もう少しで…僕らは彼女に謝れる…。』

「…そうだね…。」
そう言うとジョリアルは窓から満月を見た。銀色の円はいつも僕らを照らしている。
そしてジョリアルは語る。
「……ジャネットが呪歌で生徒を操り…ヴァンパイア達は動きだし…僕はこの人形を操る。
…その全てが壊されたとき……僕らの願いは叶うはずなんだ……そう、全てが終わる。
破壊に破壊を重ねた僕らの償いの全てが……終わるんだ。」
そう言うとジョリアルは目を静かに閉じた。長い黒いまつげ。白肌。

考えてみればここまで実に長かった。
あの日ドド先生に会い、あの少女に会い、屑船に会い…。
そしてあの事件が起きて、
ジョリアルとなり、
此処までずっとこの日のために様々な生け贄を捧げてきた。
振り返るとこの年月というのはなんと奇妙なものだったのだろう。
こんな人生を送ることになるとは夢にも思わなかったあの日…。

ふと地震が起きると廊下の窓が次々と割れていく。
ガラスの割れる音が鳴り響き、全てが通り過ぎた事の後、

ジョリアルは青い目を開いた。

「…優秀な我が後輩達よ…是非壊してくれ…。
…魂を…肉を…血を骨を。

それだけで彼女は蘇る。

愛と醜さは紙一重、何かを愛するという事はそれ以外を否定する事。
教育してあげるよ…後輩達。僕らの全てをかけて…!」

そう言うと何千体ものフランス人形達はけたたましい笑い声を上げた。
けたたましい笑い声は街全体を響くかの如く鳴り響く。

夜が始まった、最後の夜が始まったと…。

そしてその大群は後輩達を向かいいれるため動き出す!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

119 :シーラ・レファラシド・ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/18(月) 02:18:58
―パリンッ!パリンッ!ガシャン!

音楽室のドアが破壊された。

「ヒッヒッ…わざわざ音楽室へ直行かい…威勢が良い坊やじゃないか。」

そういうとドドは席から立ち上がった、手には霊鏡に黒いビー玉、そして机の上には灰色のまが玉。
そして破壊されたドア付近には金護童子の姿があった。その姿を見て冷笑するドド。
「ヒッヒッ…全く…しつけのなってない餓鬼だよねぇ……その身を潰す覚悟のあってのことかい。
音楽室のドアをこんなにしてしまってさ…。」
ドドは金護童子を見る。

「でも…丁度よかったよ…まが玉を育て上げるのにはほんの少し死体が足りなかったところさ…。」

そう言うとドドは黒いビー玉を指で砕いた。
黒いまばゆい光が音楽室一帯を溢れる。
そして次の瞬間爆風と共に、音楽室のドアが存在していた壁一面が吹っ飛ぶ。

―グアシャーン!!

それにより、吹っ飛んだドドと金護童子は音楽室の前の廊下の割れてない窓を割り外へ放り投げ出される。
無数に散らばるガラスと共に落ちるドドと金護童子。
ドドは額に少し血を流しつつ空中で素早く散らばったガラスの破片二枚を掴むと金護童子の顔めがげて投げた。
金護童子の顔をめがけて二枚のドドの血がついたガラスの破片が直進していく!

120 :シーラ・レファラシド・ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/18(月) 02:36:49
訂正

―パリンッ!パリンッ!ガシャン!

音楽室のドアが破壊された。

「ヒッヒッ…わざわざ音楽室へ直行かい…威勢が良い坊やじゃないか。」

そういうとドドは席から立ち上がった、手には霊鏡に黒いビー玉、そして机の上には灰色のまが玉。
そして破壊されたドア付近には金護童子の姿があった。

>「ぬははははは!霊鏡の臭いがする!臭いがする!臭いがするのだ!
省略
>俺様は金護童子なり!」

そう叫ぶ金護童子。その姿を一目見ると、冷笑するドド。ドアを見た。
「ヒッヒッ…全く…しつけのなってない餓鬼だねぇ……その身を潰す覚悟のあってのことかい。
音楽室のドアをこんなにしてしまってさ…。」
ドドは金護童子を見る。

「でも…丁度よかったよ…まが玉を育て上げるのにはほんの少し死体が足りなかったところさ…。」

そう言うとドドは黒いビー玉を指で砕いた。
黒いまばゆい光が音楽室一帯を溢れる。
そして次の瞬間爆風と共に、音楽室のドアが存在していた壁一面が吹っ飛ぶ。

―グアシャーン!!

それにより、吹っ飛んだドドと金護童子は音楽室の前の廊下の割れてない窓を割り外へ放り投げ出される。
無数に散らばるガラスと共に落ちるドドと金護童子。
ドドは額に少し血を流しつつ空中で素早く散らばったガラスの破片二枚を掴むと金護童子の顔めがげて投げた。
金護童子の顔をめがけて二枚のドドの血がついたガラスの破片が直進していく!

121 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/18(月) 03:59:20
校庭を、背中の黒い翼で飛んで行く。

眼下に群がる、集めた上一中の「可愛い子供達」。
色々な力に複雑に影響された結果かしら?
一つ一つが暴走する鬼になってる……。

これは面白いわ!
私は操るまでも無くエンチャントだけして
リリを殺しに行けば良いのだもの!

――軍隊に無駄な要素って要らないのよ?
でも、軍歌ってものが在る……
それが意味すること。

それは、それだけ大きな効果が有るって事!!

「応援してあげる!」

鬼達に向けて軍歌を歌い上げる。
すると、鬼達の力強い咆哮が聞こえた。

「ウフフフ……♪私も校庭には近付かないようにしなきゃ♪」

そう歌いながら、口唇に校則違反の紅を引き
前髪は片目を隠すように櫛でサッと軽くとき
着ている喪服につけた、花の向きを直す。

そして剣と化した片手を二、三、振ると
じきに研究会の面々が向かってくるであろう
校門へ、黒き翼を広げ、飛んで行った。

122 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/18(月) 04:08:34
校門には、何かの結界を張る華山リリの姿。
丁度良いわ。折角練習したナイフ投げ。
披露出来る場は今しか無いもの。

ナイフをリリのすぐ側に着弾するように投げる。
着弾を確認して、私は上空から叫ぶ。

「我が名はジャネット=ピュセル、
 この校門が貴女の墓場よ、華山リリ!!」

苦節数時間……やっと決まったわ。
拳を「ぐっ」と握る。

そして片手の剣を突き出し、リリ目掛けて急降下した。

123 :ギルバ ◆3lf6qO/knM :2006/09/18(月) 06:05:30
何だか無性にイライラする。
牙の主となったテンポー(本名を思い出すのも面倒)と
その傍にいた生徒それぞれの言動も遠因なのだろう。
しかし、それでも、今までは周りの騒ぎに対しては何らかの
注意やら何やらをしてきたのに、今回はそんな気も起きない。
どうぞ好きにやってくれ、面倒見切れん、とまで思い至っている。

・・・決戦が近いからなのか?違う、俺の中のスパーダの血がざわついている。
何かを教えようとしている、一体何を?云千年もの時を生きてきた大悪魔の血、
その声なき声に耳を傾けても未熟ゆえに内容を聞き取れず・・・歯痒さで腹が立つ。
ベルの余計な気回しや礼司らの相変わらずの女々しさにも反応せず、ひたすら物思いに耽った。
結局決戦の時まで集中してもほとんど解読できなかったが・・・それでも、いくつか分かった事がある。
それは・・・

>122
ジャネット=ピュセルと言う名の持ち主の事。
血に刻まれた人の歴史、表も裏もひたすら見続け、時には己で収めた様々な事件。
父の記憶、僅かに残ったその内の一つがこれとは・・・誰だ、操っているのは。
運命すら捻じ曲げて、お前は何を望む?思索の迷宮に入り込みかけた意識を戻す。
「・・・ふん。」
相手の投げナイフを引き抜いて投げ返す。
如何なる記録も人の記憶も、彼女を彼女と証明する物はない。
あるのはただ一つ、この身に流れるスパーダの血のみ。
直接の関わりはなくとも、知る事は出来るのだ・・・それがどの様な結末を呼ぶのか、
そこまでは神以外には分からないだろうが。
「責任転嫁もいい加減にしろ。
 物事の正誤も見極められぬまま戦に身を投じれば、ああなるのは自明の理。
 それを忘れたのは・・・お前自身だろうが、ジャネット。
 そして、お前の身勝手の為に要らぬ血が流される事も認められんな。
 ・・・あの時見捨てた者にも責任がある、だからその者に代わって終わらせてやろう。来い。」

124 :ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/18(月) 06:07:37


一方その頃。
ベルの屋敷を出る前、ギルバは一本の国際電話をある場所にかけていた。
その電話の主・・・『Devil Never Cry』の店主ダンテは上湘南に向かって
現実世界とかけ離れた場所を歩いていた。
「やれやれ、忙しいお客さんだ。」
日本から遠く離れたアメリカのとある裏通りにひっそりと存在する
何でも屋『Devil Never Cry』、そこにかかってきた電話の内容は実に奇妙で
そして無茶な内容だった。今すぐ日本に来て悪魔退治をしてくれ、と。
きちんと合言葉も言っていたし正式な依頼として受けてしまったのだから行くしかない。
しかし普通の交通手段じゃ絶対間に合わない。そこでパートナーであるトリッシュに手伝ってもらって
緊急用の近道、一種のワープゲートの様な物を作っておいた。と言っても、使うのはこれが初めてだ。
今のところ空間は安定しているが、もし遭難したら二度と現実世界には帰れないだろう。
「クレイジーだな。」
鼻歌まじりに歩いていくと、出口らしきものが見える。
通り抜けると、日本人らしきGirlが結界を張ったところだった。結界が完成していたら、
あれでも上湘南には入れなかっただろう。依頼者の場所を正確に探知してそこに放り出す、
そんなシステムらしいがそんな事は今はどうでもいい。ちょうど始まったようで、
ダンテはその光景に口の端を吊り上げて呟いた。
「イカレたパーティの始まりか、派手に行くぜ!」
愛用の大型拳銃、エボニー&アイボリーをホルスターから取り出して構える。
依頼者の事はとりあえず置いておく。今は自分の身を守るのが先だ。

―名前・ダンテ
―性別・男
―年齢・20代後半〜30代前半
―髪型・銀髪ストレート、肩にかかる程度
―瞳色・蒼、ギルバ(バージル)と同じ
―容姿・礼司、アッシュ、ラスティーリアが見ればバージルにそっくりと思うはず
―学年・学生は卒業・・・したはず
―部活・何やってたのか不明
―備考・
ご存知『Devil May Cry』の主人公。バージルの双子の弟。
イカしたイカレた何でも屋を標榜するデビルハンター。
手勢は多い方がいいと言う事でスクランブルコールされた。
ちなみに仕様は『Devil May Cry3』に準拠するが、今回はやばそうなヤマと言う事で
トリッシュにあげたスパーダと完全アミュレットを貸してもらっての参戦となっている。
双子なのにギルバとダンテの年が離れていることに突っ込んではいけない。

125 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/18(月) 10:19:39
華山リリを捉らえた矢先、横からの投げナイフ。
すかさず急降下を止め、ナイフを口で止めた。

「(裏声)あら、わざわざ返してくれるのね?
 フフフフ……ありがとう。
 でも折角の楽しみ、邪魔しないでくれない?
 私、説教とか(3オクタ-ブ下げて)大嫌いなんだよ!!!」


増援も来たみたいね。
なら、まとめて消してやる!!!
喰らいなさいな、


〜真っ赤な太陽に昇る竜巻〜


激しい熱風が吹き荒れ、竜巻を形作っていく……!

126 :名無しになりきれ:2006/09/18(月) 11:58:29
地中から大量のゾンビが出てきた

127 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/18(月) 14:18:36
まぁ自分で投げたナイフに刺される馬鹿はいないだろうな。
だが、口でナイフを咥えるとは・・・行儀が悪い。
「そんな様でよく母親になろうなどと思ったものだな。
 己が有様を省みろ、それで全うな子に育てられるとでも?
 ・・・説教が嫌いか、なら説教させるな。つまり、いい子にしていろ!」
荒れ狂う熱風の竜巻の音に負けぬよう声を張り上げる。
とりあえず完治してはいるがまた火傷を被るのは御免と近づかないよう距離を取っている・・・しかし。

「ウォッフゥー!」
遠目の場所でバイオハザードよろしく沸いて出てきたゾンビと戯れていた
ダンテが竜巻に巻き込まれて天へと駆け上っていく。もちろん、巻き込まれたゾンビは
一瞬で熱と突風でばらばらになって全滅したが、数は1/10にまで減らされていた。
律儀にもショットガンでフッ飛ばしたらしい。肉片や腐汁が竜巻に混じって気持ち悪い。
かつてマレット島での戦いでデス・サイズと言う悪魔と戦った時もこんな感じだった。
その悪魔は小規模な竜巻を発生させて空中に放り出す能力を持っていたのだが・・・
ダンテ曰く『デビルハンターにとってはそよ風みたいなもんさ』だそうで。
何事もなかったかのように着地し、鼻で笑う。
「ッハハッ、イカレた女は嫌いじゃないぜ?」
宙に浮いている(のだっけ?)女に向かって余裕綽綽の表情で言い放つダンテ。
しかしダンテは日本語が喋れない、当然英語なのだが大雑把な喋りになりがちな
アメリカ英語な上に早口な為余程アメリカ英語に堪能でない限りダンテの言葉は聞き取りづらい。
そんな理由から、恐らくジャネットはダンテの台詞を理解できていないだろう。
だが、そんな事にもお構いなしなダンテをギルバは横目で見やって
「(・・・いつの間にか年が離れている?・・・年下の兄・・・シャレにならん。)」
さてどうするか?ダンテの動きで決めようと一歩下がる。

128 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/18(月) 15:14:07
――プチン……ッ

怪獣のバラードを歌うのを止めた。
竜巻が消えてゆく。

隣の命知らずが攻撃してくる恐れがある。
空中で少し、回避行動を取ってから

「今何て言った!?
 あなた何故私の前世を知ってる?
 他人のプライベートを土足で踏みにじらないで!!」

憎悪が沸く。殺す。
コイツハコロス。絶対殺シテヤル。

129 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/18(月) 15:22:33
ギルバの目の前に素早く近付き
頭痛を引き起こす呪歌を歌いつつ10連続の剣撃を放つ。

この至近距離での呪歌は強力。
普通の人間が聴けば一瞬で精神ごと壊れるだろう。
普通じゃないとは言え、生物なら戦い集中はできない。

そしてジャネットの一撃一撃は
喉元、脳天、金的、胸など
正確に急所を狙っていく。

130 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/18(月) 22:05:22
ついに日が落ちた。夜が来た。
僕は体を動きやすくするために上着を脱いでジョドーさんに渡した。

>アッシュ
>「なあレイジ。とっくに承知の事と思うが、敢えて訊くぜ。コイツは――趣味の世界だよな?」
「しゅ、趣味?」
僕は目が点になってアッシュを見た。

>「オレはオマエさんを信用しちゃいるが、今夜に限っては心配なんだ。
>勝つために戦え、殺すために戦え、生きるために――だから、相手が誰であっても躊躇はしないな?」
「僕もアッシュを信用しているよ。心から」
アッシュが僕を本当に心配なんだという、困ったような、それでいて優しさの含んだ目で僕を見ている。
「躊躇はしない」
戦いをためらったりしない。これでも偉大なダークエルフの戦士ロゼラインの一番弟子だ。
でも僕は殺すために戦うのではないよ。

>ジョドー
>「それからこちら、スコップとツルハシです。それから雲行きが怪しくなっておりますので、傘もお付けいたします」
>ギコ
>「・・・・・・・・・・・・おい。スコップとツルハシで掘るのか?」
「あの。せっかくですけどスコップとかはいらない気が……」
丁寧にジョドーさんにお断りした。……気をわるくしないといいけど。

僕らはベルの豪邸を出て、通り一つ挟んだ学校に行った。
教室にも職員室に明かりはなく真っ暗だ。
校門を通りぬけた途端に僕はめまいを感じた。
「あぁ。……ねえギコ。霊感のするどいきみも感じるだろ。……なんて乱れたオーラが渦巻いているんだろう」
と言葉も終わらないうちに地面が揺れた。

>リリ
>「皆、先に行ってて」
>理利はその場に座し、校門に強固な結界を結んだ。
「だめ。先には行かない」
リリさんに僕は従わなかった。
「離れてはだめ。ランドマークタワーではそれで失敗した」
天保君と別れて進むべきでなかったんだ。
僕はリリさんが結界を張るのを待った。

>ギコ
>うにゃ?なんだあれは?なにかいるにゃ!?
ギコが校庭を見つめて立ち止まる。なにも言っていないけれど、なにかを発見したのは伝わる。
僕もギコが見つめる先を目で追った。

>鬼
>「華山!ドラマの撮影のようにはいかないぞ!
>ははは!わからないか。僕だよ。同じクラスの戸田鋭太郎だ。ぐあっはっはっはっはっは!」
と、戸田くん!?
なんて、変わり果てた姿に!
まわりにいる半獣人の角のある化け物たちも、ああああ!そんな!上湘南の生徒なのか!?
『相手が誰であっても躊躇はしないな?』
アッシュ!きみは正しい!正しかったよ。上一中に牙の使徒が蔓延しているとはこういうことだったんだ!

131 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/18(月) 22:06:36
>テンポー
>「本日はお集まりいただき誠に感謝。残り二小節ラストスパート、存分に舞い狂うて殺し合おう」
>マントを捌き、芝居がかかった動作で一礼。
「テンポー!ああ!テンポーくん!」
この邪悪な巨大なオーラ!
……もうわかった。僕はわかった。テンポーくん。きみが牙の主になったことを。
「リリさん、どうやら……リリさん!」

運命の夜が始まった。
それはあらゆることが同時に起きた。
まず天空から嬉々とした怨念のこもった歌が聞こえたかと思うと、背後で戦いの気配がした。

>ジャネット
>「我が名はジャネット=ピュセル、
>この校門が貴女の墓場よ、華山リリ!!」
>ギルバ
>「・・・ふん。」
バージルさんがリリさんを守る。さすがバージルさ……ええ!?
>ダンテ
「バージルさんがダブルだ」
驚く暇もない。
続いて校舎から高い位置の窓ガラスの割れる音、虎の唸り声のような男の声、そして女性の笑い声が聞こえた。
「シーラ・ドド先生!」

そのときに僕が感じたこと。
この混沌。カオス。どうどうとうねる邪悪なオーラの渦。
「サバトだ」
僕は黒の棒を右手に持って掲げ構え叫んだ。
「まとえ真紅のオーラを!魔を討つムチになれ!」
美しい赤き命の光を煌々と放ち棒がムチへと変化する。
混乱の中、僕の狙いは決まっていた。
僕は走った。
地中から湧き出た死霊たちをなぎ払い走った。
「テンポーくん!」
テンポーと戸田くんたちは主従の関係をつくれていない。
僕の狙いはひとつ。
霊玉所持者、牙の主、テンポーだ。
「僕のオーラの感度を甘く見るなよ!」
僕の目には目で見ないものが見えた。
ランドマークタワーで僕はノスフェラトゥの霊鏡を一時だけど触れた。
神器とはどんなオーラを秘めるのか、僕はじかに知ったんだ。
同じ霊具、霊玉もわかる。そこだ。テンポーくんの体内!心臓の位置。
「違う。心臓そのものか」
一体化している。だから見せられないんだよ戸田くん。
僕はムチを高速回転させてテンポーくんに放った。

霊玉は破壊させてもらう。ごめんねテンポーくん。
三つの霊具のうちのひとつが欠ければ霊宝争奪の霊祭はここで終わるんだ!

132 :金護童子 ◆tb8bzsbih. :2006/09/18(月) 22:56:32
>シーラ
>ドドは額に少し血を流しつつ空中で素早く散らばったガラスの破片二枚を掴むと金護童子の顔めがげて投げた。
「ぬおお!」
女怪めが!ガラス片は恐らくはマッハを越えた速度だったろう。
金護童子は棍棒で顔を守った。
バキン!
棍棒が割れた。ガラス片に!
金護童子は避ける為に回りながら仰け反った。倒れた。
「クソ!」
だが当たってしまった。左腕の付け根と二の腕に。
「な、なんだこれは!」
妖気が抜けていく。
「ぬえい!」
金護童子は右手首を掴むと左腕を引き千切った。
「ひでえな。ドド先生」

133 :金田尚護 ◆tb8bzsbih. :2006/09/18(月) 22:57:42
金護童子の姿が縮んでいく。身に着けていた鬼の服装が煙となって消えていく。
煙が消えた時、学生服の生徒が壁に寄りかかって立っていた。ぼたぼたと垂れる血で壁が赤く塗装される。
「痛え」
それは三年生の金田尚護だ。
「へ。やっぱりドド先生は噂通り魔女だな。腕を毟り取らなかったらどうなっていたか!
おいおい。俺は金田尚護じゃねーぜ。
俺の名前は金護童子様だ!」
牙の使徒金田尚護はそう言い残すとドドから逃げ去った。
「妖気を!妖気を俺にくれ!牙の主よ!」
妖気をくれるのなら牙の主が誰でもいい。

134 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/09/18(月) 23:14:00
「はい!御主人さま!牙の主テンポー撃破ですね!」
あたしはレイジさまをお守りするために前衛に出た。
ジョドーから受けとったスコップを右手に、ツルハシを左手に武装!
「あたしの御主人さまに近寄るな外道!」
校庭の土をかき分け出てきた動く死体にメガトンスコップ攻撃!ドリル回転ツルハシアタックで撃破撃滅!
「レイジさま!このゾンビどもめはほとんど原型をとどめていませんが、ずたぼろの服、土まみれですけど、
よく見れば鎧ですわ」
ここはいつの時代かの古戦場なのかもしれない。
リリとかギルバとか水無月とかアッシュとか、いろいろはそれぞれがんばってもらうとして、あたしはレイジさまのお傍で戦った!
レイジさま絶対主義!

135 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/19(火) 02:37:04
>102
そろそろ学校へ行こうか、というところで、猫さんにこっそり話しかけた。
『猫さん猫さん、そんな貴方には、図書館だけは行かないことをお薦めするわ。昼に見せたアレが居るから』
わざわざ猫語で、そう教えておいた。
他の人たちに伝えなかったのは……まあ、面白いから?
でもまあ、親切な猫さんなら、他の人に伝えてくれるかも。

その後、携帯電話の着信音が鳴ったから、少し先に行ってもらって、いろいろと連絡をとった。
で、ほんの少し、藤田くん達に対してだいたい2秒くらい遅れて、学校に来たわけだけど……
ただ、仲魔に乗って空を飛んできたものだから、結局藤田くん達と一緒に行動したわけじゃない。
だから、どの辺りから行くと良いか悩むところね。
まずは藤田くん辺りと合流するか、それとも……

仲魔のグリフォン(※)の上に乗って、上空から双眼鏡を使って校庭の様子を見てみると、ふと、竜巻が眼に入った。
渦の中には、熱を帯びた強風によって吹き飛ばされるゾンビと、赤いコートの剣士。
風に上手く乗りながら空を飛ぶ剣士さんは、強風がおさまった後、普通に着地していた。スタイリッシュでクレイジーね。
あと、距離とグリフォンの羽音のせいで殆ど聞こえなかったけど、微かに歌のようなものが聞こえたわ。

あの歌にはちょっと魔術的な意味があったみたい。しばらくすると、グリフォンが真っ直ぐ飛べなくなった。
このまま長時間飛び続けると、きっと周囲の民家にも被害が出るし、わたしだって無事ではいられない。
だから、状況が悪化しないうちに、すぐにわたしが降りられる高さまで高度を下げさせて、グリフォンをCOMPの中に戻した。
さっきの赤いコートの人ほどアクロバティックな動きはできないけど、何とか着地できたわ。

>133
そうして降りたところで、何かから逃げているような人に会った。
この人からは、何かしらの妖気を感じるわね。工藤さんと守衛の向居さんを足して2で割ったような……
彼は傷付いて、大分弱ってるみたい。片腕が無い。
どうしましょう。この人ってば大怪我してるみたいだし、傷を治してあげた方が良いかも……
>「妖気を!妖気を俺にくれ!牙の主よ!」
ああでも、牙の使徒みたいだし……やっぱり、弱ってるうちに止めを刺した方が良いのかしら?
とりあえず、いつでも迎撃できるように、服の下の結界の中から刀を取り出して、影の中に潜ませてる悪魔にも警戒させておきましょう。

※デビルメイクライのグリフォンじゃないよ。念のため。

136 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/19(火) 12:45:30
>128-129
案の定琴線に触れたらしい。
怒り、いや憎しみを滾らせて襲い掛かってくるジャネット。
「踏み躙られるほど綺麗な中身か?
 ・・・俺とて知りたくはなかった。憎むなら俺じゃなく、俺の父を憎め・・・。
 そう、お前を助けることが出来たにも拘らず見捨てたのだから。」

言い逃れのつもりはない。向こうがどう捉えるかまでは関知できないが。
しかし、そのせいで相手の呪歌への抵抗が遅れる。頭痛を引き起こす内容らしいが、
そもそも頭痛と言うのは脳の異常を知らせる物でありそれが引き起こされると言う事は
なんらかの異常が脳に発生していると言う事でもある。そして、脳への異常はそのまま
肉体の障害に繋がる・・・動きが鈍い。敵の動きについていけない。目は、追えてはいるのだ。
だが体の感覚が脳の指令を実行しきれない。的確な急所への攻撃、致命傷にならないように
その軌跡を僅かにずらすのが精一杯。やがて脳から指令を送ることも出来なくなった瞬間、
最後の一撃である胸への一突きが心臓を貫く・・・仰向けに倒れ、血が地面を朱に染めていく。


その様子を黙って見ていたダンテは、声で刺された男が依頼人だと言う事に気づいた。
「Fn......まだ報酬の話もしてねぇってのに。」
面白くも無さそうな表情で包帯姿のギルバを覗き込むダンテ。
鼻を鳴らして一瞥するとジャネットへと向き直り、
「一曲踊ろうぜ?」
と背中のスパーダを抜く。赤い焔の如き正気を放つ禍々しい大剣の切っ先を向けて。
右手に装着していたアルテミスに収束させていた魔弾を解放し、ゴングの代わりにする。

137 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/19(火) 14:38:01
>「離れてはだめ。ランドマークタワーではそれで失敗した」
先に行けと言ったのに、藤田はテコでも動きそうに無い。
思いのほか契約効果が強く出てしまったラスティーリアも。
「・・・勝手にしなさい」
可能な限り強固な結界を結んだが、予め破られるのが前提だった。
破られたとしても、一般人を寄せないだけの効力は残るようにと。
昼と違い、既に結ばれた結界とは別にもう一つ結界を作るのは、地味だが消耗する作業だった。
一時的に霊圧が落ちる程に。
多分今の髪色は、金ではなく本来の黒に戻っているだろう。

結界を張り終える瞬間、空間を捻じ曲げて誰かが侵入してきた。
雰囲気は全く違うのに、ギルバと気配が酷似していて驚く。
「あなたが、ギルバ先生の助っ人さん?」
彼は口の端を少し上げた。
赤いコートの麗人は、銃を片手にちょっと遊びに来たような気楽さだった。


>「華山!ドラマの撮影のようにはいかないぞ!
>ははは!わからないか。僕だよ。同じクラスの戸田鋭太郎だ。ぐあっはっはっはっはっは!」
理利の顔がさっと青ざめた。
「どうしてこんな・・・戸田君。・・・みんなも・・・!!」
鬼には、幾つもの呪いが複雑に絡み合い干渉しあっていた。
その結果、本来の効力とは全く別の効果を生み出している。
だが・・・午前中教室で見かけた時には、彼らは誰一人肉体的な変化が無かったのだ。

鬼たちの方へ向かおうとした理利の足元にナイフが突き刺さった。
>「我が名はジャネット=ピュセル、
> この校門が貴女の墓場よ、華山リリ!!」
クリスだった。理利はシールドを張ろうとしたが、今は無理だった。
苦しげに胸を押さえその場に膝をつく。
見上げた理利の目に、ジャネットの剣が映った。
勝負がつくと思われた瞬間、舌打ちしたギルバがジャネットを迎え撃った。

周囲の状況は目まぐるしく変わっていく。
藤田達は天保に狙いを定めたようだ。
黒い鞭を手に単身牙の主となった天保に突っ込んでいった。
「レイジ戻って!言ってる事とやってる事が全然違うじゃない!」
ラスティーリアがフォローに入ったが、いくら奇襲とはいえ二人では無謀過ぎる。
「アッシュさん護末田君!誰でもいい、レイジを援護して!」

赤いコートの麗人は、ジャネットの竜巻を利用してゾンビを撃破していった。
ようやく霊圧が戻った理利は、頭上の竜巻を消そうと腕を挙げた。
だが呪文を詠唱する前に、竜巻はジャネットが自分で消した。
>「今何て言った!?
> あなた何故私の前世を知ってる?
> 他人のプライベートを土足で踏みにじらないで!!」
ジャネットはギルバの挑発に乗り、一直線にギルバに迫る。
「たかが使い捨ての駒に、プライバシーなどあったと思う?」
理利は冷然と言い放った。
だがまるで、言葉によって自分自身が傷ついているような顔だった。
竜巻に向ける筈だった無効化の魔法を、理利はジャネットに直接放とうとした。

だが次のギルバの言葉は、理利の行動を止めるには十分すぎた。

> ・・・俺とて知りたくはなかった。憎むなら俺じゃなく、俺の父を憎め・・・。
> そう、お前を助けることが出来たにも拘らず見捨てたのだから。」

理利は、ギルバの援護をしなかった。
ギルバはジャネットの剣に心の臓を貫かれ、その場に崩れ落ちる。

138 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/19(火) 14:43:54
赤いコートの男が剣を抜いた。
ギルバと同じ気配という事は、多分赤いコートの剣士もあの男の血縁なのだろう。
理利は傷みを堪えるように目を閉じた。
傷つき倒れたギルバにゆっくりと歩み寄る。
だが、見下ろす青い目に案じる様子は欠片もなかった。
「ちゃんと生まれてさえいれば・・・先生、あなたは私を義姉と呼んだのかしら。それとも義妹と?」
いらえは無い。
理利は血の海に横たわるギルバを見下ろした。
「まあそんな事、今となってはどうでも良い事ね。
でも・・・そう・・・そうなの。先生があの男の子供だったとはね・・・」
無防備に信頼を寄せた自分に腹が立った。
ふらふら近づいてきたゾンビ達は、無造作な手の一閃で凍りつかせた。
ゾンビは氷の彫像となり、倒れて砕け散った。
邪魔者を消した理利は、再びギルバを見下ろした。

「――――あなたの父はとんだ腰抜けだったわ。
情を交わした女が神の娘を宿したと知った途端、さっさと逃げ出してしまったのだから。
だったら、最初から、聖女になど手を出さなければ良かったのよ・・・!」
理利は言葉に詰まった。ひとつ深呼吸し、口元を笑みの形にゆがめる。
彼女は血黙りの中に沈むギルバの側に膝を折った。
「――――今すぐ楽にしてあげましょうか?先生」
まるで愛を囁くかのように、優しく耳元で囁く。
だが甘い声とは裏腹に、理利の目は少しも笑っていなかった。
無造作に銀色のナイフを抜いた。
魔と名のつく者ならどんな相手でも消し去る、理利だけのナイフだ。
ナイフが月の光をうけ、きらりと冷たい光を放った。

・・・振り下ろし、それで終わりの筈だった。
だが、ナイフはギルバの首元ギリギリに突き立てられていた。
「・・・あなたには借りがあるから、今回は特別に助けてあげる」
理利は鮮血が噴き出す心臓の上に唇を落とした。
祝福を受けた心臓は再び動き出す。
「でももうこれきりよ。・・・さよなら、ギルバ先生」
ナイフを引き抜いた理利の手は、僅かに震えていた。
理利は手の甲で唇についた血を拭うと、周囲を見渡した。
どうやら、『ダンス中』のジャネットとは話す余裕すら無さそうだ。
校舎の方からは人形の一群がやって来る。
あれは・・・ジョリアル・・・!
理利の目に激しい憎悪の色が浮かんだ。ジョリアルと人形の群れに向けて指を指す。
『迎え撃て!ただし、深追いは不要』
命令を下した途端、二メートルに膨れ上がった実装石は攻撃に転じた。
辺りの人形の群れをなぎ払い、口から冷気を吐き出した。
どうやら天保につけた実装石は、どこかで誰かの魔力をつまみ食いしたようだ。
理利は声を上げて笑った。
肩を震わせ本当に楽しげに笑っているのに、どこか哀しげだった。

――――全ては茶番だ。
超越者の論理ほどバカバカしいものは無い。
ベルの言っていた天の沼矛。それが本物なら、最初から私たちなど必要なかったのだ。
規模の違いこそあれ、百年戦争も上一中の祀りも根底は同じ。
所詮は玩具。所詮私たちはどう足掻こうと、全員使い捨ての『駒』なのだ。

理利はひとしきり笑った後、目じりの涙を拭った。
起きてしまった事は変えようが無い。でも、今なら。
「レイジ、アッシュさん、護末田君、ラスティーリア!ギコ!
後はうまくおやりなさい!私は自分の仕事を済ませるわ!」
そう、ラスティーリアとは契約しなかったのはこのためだった。
『水無月さん、皆の事をお願い!』
理利は水無月に念話を送り、真っ暗な生徒玄関の方へと姿を消した。

139 :シーラ・レファラシド・ドド:2006/09/19(火) 17:45:12
ドドが放ったガラスは金護童子に当たった。

しかし狙った頭をずれ肩に刺さったらしい。
この金護童子…なかなかやる。

地面に着地するドド。立ち上がると金護童子を見た。
金護童子の肩から妖気が抜けていく。
>「な、なんだこれは!」
「ヒッヒ…どうやらその妖気は偽物らしいねぇ…」
そう愉快そうに笑うとドドは地面に堕ちたガラスの破片の一個を持つ。
確かにこの金護童子、なかなかやるが……ドドの敵ではない。

しかし、次の瞬間ドドの顔つきが変わった。

>「ひでえな。ドド先生」
そう言うと左腕を引き千切った。 途端に姿がみるみるうちに変わっていく。
そしてそこに現れた学生の姿に…ドドの動きが止まった。

>「痛え」

そこにいたのは…。

「…なんで…お前がここに居るんだい…」
手に握っていたガラスの破片が落ちる。粉々に砕け散る破片。

そこに居たのは、ドドのあの部屋に居るはずの金田尚護だった。

>「へ。やっぱりドド先生は噂通り魔女だな。腕を毟り取らなかったらどうなっていたか!
>おいおい。俺は金田尚護じゃねーぜ。
>俺の名前は金護童子様だ!」

「なっ…!」
今までにないほど唖然とするドド。すると金田尚護はドドから逃げていく。
どうやら奴は記憶が無いかすり替えられてるらしいが、目をこらせば若干あの娘のオーラが見える。
「お待ち!!金田尚護!!」
鬼のような面に変わると金田尚護の手を掴もうとしてきた。金田尚護…忘れるはずがない!何故ならドドの…
しかしドドが金田尚護の腕を掴むことはなかった。ドドの背後から誰かがドドの首筋を噛む。

―ガブッ!!

「っぁああ!!」
叫ぶと仰向けに倒れるドド。少しの間だけ血が吸い取られる感覚が襲う。
「っ…何すんだいこの糞餓鬼!!」
そう叫ぶとドドの首筋にかぶりついた人間の頭を掴むと潰した。大量の血が飛び散る。
ドドは息を粗めながら静かに立ち上がった。

ドドの周りにはいつの間にか大量の牙の使徒達が囲んでいる。

ドドはその様子に一瞬目を見開く。そしてキッと全体を睨んだ。
「…ッはっ!…お客が多いことだねぇ!とっとと生徒を教室に帰さなきゃいけないってのにさ!」
そう言うと首もとに刺さったまんまの牙の破片を抜き捨てる。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

140 :ジョリアル ◆.QaFws1PO. :2006/09/19(火) 17:46:15
――二階、理科室。

「…恐ろしいね…女の子って怒らせると。」

そうリリを一階にいるフランス人形の目線で眺めるジョリアル。
「でも……こっちの方が丁度良いかも…」
そう言うと冷笑し目を開いた。死んでいくフランス人形。
そこからオーラが出てくるかと思うと次々とジョリアルが持ってる黒いビー玉へと集まっていく。
ジョリアルはその様子を黙って見るジョリアル。ジョリアルは少しため息をついた。
「…僕の中に居る知将さんはなんと馬鹿なんだろうね…。
…それと同じぐらいあの少女達は可愛そうなぐらい無知……ため息が出るほど綺麗に真っ白だよ。
…その点は知将さんとはまるで大違いだ。」
まるで人形のように冷たい生暖かい表情を浮かべながら言う少年。
その表情は仕方がない、と言った表情だ。彼女達は何も知らない。そう、何も知らないから立ち向かっていける。

ジョリアルは立ち上がると手に持ったフランス人形と『ベル』という名前が書かれた鞄を大切そうに机の上に置く。
フランス人形の手に白いベルと一枚の手紙を持たせた。そして同じ封筒に入ったもう一枚の手紙を鞄の上に置く。
フランス人形に目線をあわせると暫く其れをじっと見つめるジョリアル。
「……もし…彼女が…僕を倒してくれたなら……僕は彼女にたくすよ。
屑船君が…僕の親友が託した物をね。」
そう言うとジョリアルは優しく微笑んだ。
「……そして…全て教えてあげる……

僕の一部となった貴方と少女の事を…ドド先生の事も全て…。

……僕は償いと共に教えてあげなきゃいけないんだ…かなえなきゃならない…。
知将ジョリアル……貴方の夢を…僕が貴方に変わって…。」
そう言うとジョリアルはクラリネットを持った。
そしてそのフランス人形をおきっぱなしのまま、立ち上がり教室を出る。


――ジョリアルは廊下に立った。


目の前に居るのはジョリアルの放ったフランス人形や牙の主からの使者等を次々と倒してここまできたリリだった。
先ほどとは至って違う残忍な笑みを浮かべる。
「初めまして…ううん…久しぶりって言った方が良いかな?…リリ。」
そう言うとジョリアルは指をパチンと鳴らす。フランス人形が四体が、リリとジョリアルの周りを囲む。
「……まさか君がこの学校に居たとはビックリしたよ…。…どうやら仲の良い藤田君達とは一緒じゃないらしいね…。
そんで…どうしたんだい?仲間を置いてきて敵だらけの校舎に一人乗り込むなんて君らしくないじゃない…迷子にでもなったの?」
そうちゃかしクスクスと笑った途端周りを囲んでいたフランス人形が狂ったかのように迷子の詩の一部を歌い出す。

迷子の迷子ノ子猫ちャん♪

        貴方のオうちは何処でスか♪

まるでこの状況を楽しんでるかのごとく。

141 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/19(火) 18:10:19
>105
>「霊宝と霊玉を言い間違えるとは!信用できねー!」
「信用できないのなら帰れ、半端な思いの輩など余はいらぬ」
その言を聞いて立ち去るか否かというときに、突如発生した竜巻によって鬼たちのごく一部が巻き込まれてしまう。
被害はごく少数。戦力に支障なしだが、文句を言っていた鬼たちの消息はわかっていない。

校舎より出る歌姫は包帯とナゾの乱入者と一緒に戦場になるであろう校庭から距離を置いた。こちらには敵意は見られない。
しかし霊鏡を所持していたの生徒ではなく、魔女だったとは予想外だった。どうやって宿敵からくすね盗ったかはこの際置いておく。
早急に配下を送って霊鏡と霊玉を揃えてしまわなくてはいけない。

>115
>「証拠の霊玉を見せてくれ。美しい霊玉を。
>この目で見れば俺達は新しい牙の主天保君。いや!天保様、君に、いや貴方様に従う。俺達は牙の使徒なのだからな!」
宿主と同じ2年C組の戸田鋭太郎。ほとんど新参に近く、まだ力もさほど高くはない。
使えぬ使徒に見せろとせがまれたとて決して容易には見せない。しかし、このままでは駒が動かずラチが開かぬ。減るでもなしに証を見せよう。
「霊玉。これのことか?美術工芸のそれと比較するにはこれは血に浸りすぎて飾りにもならんが、美しいということには同意しよう」
自らの心臓に手を当てると、まばゆい光を放ち力の流動を感じる。万一、奪還されぬようにさきほど自身と融合させている。
これで宿主の肉体が滅びるか、儀式の時にしか取り出すことが不可能になる。

>131
良く言えば勇猛果敢だが悪く言えば猪突猛進。地面より這い出る屍を払い、十戒のように余と彼らを結ぶ一つの道ができる。
>「僕のオーラの感度を甘く見るなよ!」
先陣を斬り、藤田礼司が持ち武器の鞭を構え狙いを定める。放たれるは心臓、命を断つ気ではなく霊宝そのものが狙い。
見事というべき鞭捌きだが、なにも考えてない先の読まれる攻撃なぞあたりはせんよ。
マントから出る手が鞭を掴む。その力は鬼の比ではなく強大で、じりじりとひっぱられていく。
血塗れた手から紅い一滴が校庭をポツリと汚していく。藤田礼司は後何滴落ちるまで耐えられるかな?
「戸田よ。余がこやつらを引き止めている間に音魔女から霊鏡を入手してこい。なに、華山理利が校内に侵入した。
おそらく目的は霊鏡だろう。両者の隙をみて奪うも良し、力に覚えがあるなら正面から行くも良し。好きにしろ」

>133
>「妖気を!妖気を俺にくれ!牙の主よ!」
使徒の一人の力が薄くなっていく、このままでは音魔女に刈り取られるか、生徒に見つかり消滅させられるか。
普段はそのような敗者の願いなぞ聞くことはない。だが、相手は面妖な魔女だ。保険をかけておいても悪くはあるまい。
『今日は見事なまでに月が綺麗だ。うまく音魔女と踊ってくれよ』
支配している霊脈を経て瀕死の使徒に力を送ってやる。一個の力としては余るほどの力、ゆえに彼にうまく制御できるのか…。

142 :名無しになりきれ:2006/09/19(火) 19:02:56
牙の使徒Aはランダマイザを放った。ドドの全能力がダウン!
牙の使徒Bはランダマイザを放った。ドドの全能力がダウン!
牙の使徒Cはランダマイザを放った。ドドの全能力がダウン!
牙の使徒Dはランダマイザを放った。ドドの全能力がダウン! これ以上は効果が無い。

143 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/19(火) 19:26:31
胸への一突きが決まった。終わったわね。
この男の父親の事なんて知ったことじゃないわ。
心なしか、どこかで見たことのある顔って気はするけれど。

「そう、じゃああなたの父親と共にあなたも憎ませて貰うわ。
 他人のプライベート知ってる時点で怪しいものだけど
 それをわざわざ私に言うなんて、ストーカーかしら?」

後ろを向き、華山リリの方向へ向きなおすと
何を言ってるか判らないけど、米語を言い放った後
背中から禍々しい気を放つ大剣を抜き突撃してくる剣士。

「レベルの高いリスニング問題ね。"dance"しか判らなかったわ。
 米語は趣味じゃないの。英語以上に汚すぎるもの。
 出来れば日本語かフランス語で話してくれないかしら?」

とは言え、余裕はくれないみたいね。
当の華山リリは血を流して倒れている
ギルバの方へ歩み寄る。

……が。

華山リリはギルバの隣に立ち、見下ろして何やら言葉を紡ぐ。
……神の娘を宿した……?……聖女……?

そして、ギルバの首元に銀のナイフを突き立てる。
その反射した光に目が眩み、一撃を貰ってしまった。

「くっ……」

左肩から血が流れる。
華山リリの口から出た言葉を、頭の中で繋ぎ直していく。
その間も大剣の容赦無い攻撃は続いていた。

……ともかく、立て直さないと。
狙っていた獲物は逃がしてしまったし。

「天駆ける天馬!!!」

目にも留まらないスピードで駆けて来た天馬は
私を校舎の屋上へと運んでいく。

運ばれる途中、ポケットから喉スプレーを出し一吹き。
頭の中で、起こった出来事を繋ぎなおしていた。

144 :ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/19(火) 19:36:13
ギルバ「踏み躙られるほど綺麗な中身か?
 ・・・俺とて知りたくはなかった。憎むなら俺じゃなく、俺の父を憎め・・・。
 そう、お前を助けることが出来たにも拘らず見捨てたのだから。」

リリ「ちゃんと生まれてさえいれば・・・先生
 あなたは私を義姉と呼んだのかしら。それとも義妹と?
 まあそんな事、今となってはどうでも良い事ね。
 でも・・・そう・・・そうなの。先生があの男の子供だったとはね・・・」

リリ「――――あなたの父はとんだ腰抜けだったわ。
 情を交わした女が神の娘を宿したと知った途端、さっさと逃げ出してしまったのだから。
 だったら、最初から、聖女になど手を出さなければ良かったのよ・・・!」

何を言っているの!?
頭痛がする……呪歌が私自身にも効いているの?

激しい頭痛。
混乱する頭の中の情報。
体中に感じる悪寒。

屋上に着いた私は、思わず胃の中の物を吐いてしまった。
脳の奥で、何かが蠢く。
ピキン、と刺すような激しい頭痛が私を襲った。

「はぁ……はぁ……ぅぐ……あ……」

145 : ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/19(火) 19:49:08
ボロボロの翼は、翼を下さいの効果が切れ、消え去った。
少女はよろよろと屋上を歩き、壁に寄りかかる。
そして

「ゴツン!!!」

と思い切り壁に頭をぶつけると、その場に倒れ込んでしまった。
数分の後、少女は目を覚まし、周囲を見回す。

「あれ……? ここは……?」

真っ暗。暫く注視すると、ここが夜の学校の、屋上だと判った。

「私、何故ここに居るのかしら……?」

それ自体も十分過ぎる異変だったのだけれど。
起き上がり、残っている片手を地面についた時
肩に激痛が走った。

「痛ッ……!」

……そうして、自分の肩を見た時、自分が喪服を着ている事に気付く。
慌てて自分の体を見回すと、昔事故で失ったハズの手には、剣。

そして、来ている喪服には
なにやら生温かい液体がべっとりとついていた。

暗いのでよく見えず、手に取り注視する。

「ひっ、血……!!!」

くらくらと卒倒し、再びその場に倒れ込んでしまった。

146 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/19(火) 20:04:02
学校に着くまでのほんの短い距離は、随分と格好つけて、口笛なんか吹きながら歩いた。
負けることは考えない、死ぬことは考えない。でも、最後のシメだけはそのタブーを犯す。
どのような形であれ、物語は結末が一番大事なのだ。
そいつはハッピーエンドでなくてもいい、格好さえ良ければボクには充分。

>「サバトだ」

レイジが呟く。ボクは上着を燃やして、サラマンダーを喚び出した。
「オーライ、マパッチ隊が見えたな、パイク」
闇に蠢く影、影、影。校庭は敵の姿で埋め尽くされ、吹きおろす夜風も膨大な魔力で淀んでる。
何者かの、美しくも禍々しい歌声が聞こえる――四面楚歌とは上等だ。
「入場」し、レイジに倣って剣を構えた。
彼が走り出すと、ラスティーリアが続く。「牙」に成りかわったテンポーの、大将首だけ狙った一点突破。
昔よりも手間になってきた思考回路のスイッチ転換だけど、一太刀、肉を裂いてしまえば後は簡単だ。
ボクはレイジの援護にまわった。

レイジの鞭で切り開かれた敵陣の裂け目を、埋めようと集まるド腐れどもが相手になった。
二人の後を追おうと、地中から這いあがってくる死体を踏んで潰した。
半ば脱出してしまった者はサラマンダーで薙ぎはらい、腸を派手にブチ撒ける。
歩く死体に紛れて近づく鬼にしたって、勝手は同じ。刀身の長さに頼って剣風に巻きこんでいく。
所詮は死に損ないと、素人ベースの大量生産品(シリアル)の群れだ。
なまじ数に任せて寄って来るから、囲まれさえしなければ、作業はむしろ楽だった。

突出した一匹を剣ですくい上げ、陣中へ放りこんで隊形を崩す。
乱れた列はレイジを追えず、その隙にボクが斬りかかった。
直線的な動きで道を作り、背後には必ず身を退けるだけの余地を空けた。いつだって一対多は速攻が勝負の鍵だ。
暗闇と血けむりで視界は悪いが、校庭なら何処でも、振れば当たるくらいの距離に敵が居た。

それに、斬れば斬るほど、頭の中の霧が晴れていく感じがする。
何時だってボクは素敵な破滅を待ち望んでいて、この状況はまさに破滅的。
戦う理由なんて何も分からないままに、いつ尽きるとも知れない数字をただ一つずつ消していくのは楽しい。
見えない明日に自身を投げこみ、勝つ目も分からぬ、これぞトゥルー・ロマンス。
幾分かのナルシシズムを以って、そんな己の、儚い生に美を見出してるんだ。
「死の舞踏(ダンス・マカーブル)」だけがボクに愛を実感させてくれる。
アンジェリーナ、ローナ、エルウィン――レイジ? 限りある命こそ美しくあれ、だ。
減らない敵をただ斬りながら、レイジがテンポーの元に辿り着くのを待った。

147 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/19(火) 20:04:32
>「レイジ、アッシュさん、護末田君、ラスティーリア!ギコ!
>後はうまくおやりなさい!私は自分の仕事を済ませるわ!」

バージルが死んだ。バージルの相棒が片腕の少女を引き受ける。
泣き笑いのリリが校舎の玄関口へ走った。どうなってる? でも――コイツは面白い目が見れそうだと思った。
生徒を守る、なんてお題目はもはや失われた。一匹の鬼の言葉に、レイジやリリは動揺していた。
彼女は生徒を守りたい、と言ってたけれど、守るべき学友はすべからく敵の手中に落ちていた訳で、
つまり彼女は、とっくに「負けてた」んだ。
今彼女にできることは、敵に「勝たせない」こと。全部を全部ノー・バディで締めることだけが救いとなる。

手伝いたかった。とても綺麗な結末だから、ボクも混ぜてほしい。
だけどボクはレイジとラスティーリアの開いた血道の中程に陣取って、いまだ殿を務めていた。
掌が滑り、腕は僅かながら強ばり始め、次第に剣勢が衰えて来る。
敵は一向に減らず、削り続けるボクの体力にも、さすがに限界が存在する。
しかし、このまま職務放棄してリリに付いていくのも心苦しい。

>マントから出る手が鞭を掴む。その力は鬼の比ではなく強大で、じりじりとひっぱられていく。

レイジの鞭はテンポーに捕まり、身動きが取れないでいる。ラスの援護があっても、
ボクが引き受けた敵の群れを多少なりとも削らなければ結局はジリ貧だ。
それより何より、ボクが去った後の味方を信用できるか、できないか。
決断は厳しいがリリを放置したくない。
何より、一度口にしてしまった言葉を偽りたくはない。
渾身の一撃で前衛から群れをまとめて薙ぎ倒すと、隙を狙ってレイジとテンポーの側へ後退した。
その間にニセ霧津から剥がしたプラスチック爆弾を取りだすと、縮れた配線を伸ばして、
「アンジェリーナ!」
眼前の敵群へ投げた。一瞬、夕闇に電光が走ると、爆弾が炸裂し炎を噴く。
瞬く間に広がり敵を呑む火炎に、ボクは剣をかざした。
「『メギドファイア』を喚ぶよ」
サラマンダーはボクの掌に吸いこまれ、消えていく。
引き換えに一筋の炎がボクの指から、敵陣を焼く炎へと延びると、それを伝って火竜の沸血を流した。

やがて炎が消えた。
敵は勢いを取りもどし、ボクらに向かって突撃を開始するが、丸腰でも慌てず、ただ片手の指を鳴らすだけ。
先頭の鬼がボクを引き裂こうと手を突き出した拍子、
消えた筈の炎が足下から湧き上がり、彼を消し炭に変えてしまう。
もう一度指を鳴らした。
鎖に繋がれた黒の長剣が、校庭中の地面を突き破って無数に現れる。
「灰は灰に」
ビデオで早回しされた蔓の成長のように、鎖は一帯へはびこった
――先端へ繋がれた剣で次々と敵を切り裂き、突き通し、グラウンドへ縫いつけながら。
その様を眺めつつも、貧血で目が眩む。

『メギドファイア』の触手はあちこちで発芽すると、片っ端から敵を狩った。
鬼や死体どものひばらを破って数珠つなぎにした鎖が炎に姿を変え、連中を灰へと帰す。
何十匹かは、触手に足下から「発芽」され、飛びだした勢いで剣に真っ二つにされて死んだ。
眺めているだけで、いとも簡単に大勢を嬲り殺しにできる。
しかし触手を生む養分はボクの血だ。頃合を見て引き揚げなければ、今度はボクが倒れてしまう。
手を地面にかざすと、触手は一斉に火柱となって地中へ巻き戻った。
敵は兵隊の約半数をこれで失い、グラウンドは血の海と化した。
だがアンデッドどもは枯れること無く出現を繰り返し、「牙」の使徒も未だ数多い。
生き残るには、大将首を挙げるより他に術は無い。その役目はレイジだ。

「レイジ、ラス! リリが校舎に入った、ボクが援護する。テンポーはオマエらに任せた」
レイジの鞭を掴むテンポー目掛けて、三本の『メギドファイア』を撃ち放った。
先んじた一本が「牙」の手首を切り落とす。残り二本も別軌道でテンポーを襲った。餞別代わり。
「――言ったとおりに信用するぜ、マロリー。ちゃんとオレの分も残しとけ、な」
彼らを置いて校舎に走る。素敵な終末の予感に、出口のない暗闇の気配に恋焦がれて。
願わくば、彼女の葬列に加わった後も、手向けの死に花は切らしてしまわぬように。ボクはまだレイジを残してるんだ。

148 :戸田鋭太郎 ◆8GEZsJH0JA :2006/09/19(火) 21:51:39
>天保光
>「霊玉。これのことか?」
「オオ!その妖気!正に霊なる玉!するとテンポー。・・・天保様。
貴方様が我等の王。我等の主か」
そこへ女々しい顔立ちの藤田が鞭を振り回し突進してくる。
鞭には菩薩の加護が宿ったかの様な蛍火が燈っている。
「リリは元から凄みのある女傑だったから納得できるが、藤田!オカマとからかわれるオマエが一端の戦士気取りとはな!」
鋭太郎は天保の前に盾となって立ちはだかる。

>「戸田よ。余がこやつらを引き止めている間に音魔女から霊鏡を入手してこい」
ほほお。俺の助けは無用か。
「御意!我が主の命じるままに!」

>金護童子
>「妖気を!妖気を俺にくれ!牙の主よ!」
>牙の主天保
>『今日は見事なまでに月が綺麗だ。うまく音魔女と踊ってくれよ』
負傷し逃げてきた金護の魔力が補充される。
「金護!無様だな!我等の主様の仰せだ。シーラ先生を犯しにいくぞ!」

笑いながら校舎へと走る鋭太郎。
天保が藤田、アッシュ、ラステシーリアの猛攻に晒されても振り向きもしない。
圧倒的魔力を供給する霊玉を内蔵する天保がこれしきのザコにやられる筈がない。
「我は牙の使徒だ!戸田鋭太郎にあらず!俺の名は黒鋭童子だ!」

注:金田尚護→金護童子にあわせて牙の使徒名と言うことにして、今後は黒鋭童子(コクエイドウジ)

149 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/19(火) 22:21:17
「素晴らしい・・・じつに・・・じつに素晴らしい・・・」
ゴドーは上湘南第一中学校から北東900メートル地点に聳える高層マンションの屋上にいた。
英国魔術師協会の研究者達が製造した魔視の望遠鏡でゴドーは上湘南中学校で展開されるサバトを見入っていた。
「素晴らしい!」
ゴドーの立つマンション屋上全面には白墨で奇怪な図絵が書かれていた。
ナスカの地上絵に似ていなくもない。
滑稽なほど戯画化された動物の絵が描かれている。
ブタ、ヤギ、ヒツジ、ネコ、コンドル、カラス。その絵はどれもユーモラスで人間の顔らしき絵に至っては
まるでネットの顔文字をそのまま書いたかのようだ。>>101
南米インデイオの図絵は現代人から見れば漫画的である。
(参考 フリー百科事典『ウィキペディア』画像:Codex Tro-Cortesianus.jpg)
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Codex_Tro-Cortesianus.jpg

英国魔術師協会は大英帝国の爛熟期、大航海時代に確立した機関である。
英国と名を冠していても構成員は世界各国の出身者。
ゴドーはネイティブアメリカンの血を引くアメリカ人である。
彼の駆使する魔術は北米土着の精霊信仰に根ざす。
彼の足元のいわばミステリーサークルは上湘南で一人、魔族が倒されるたびに青く光る。
「全ては順調だ。ムアコックは使える男だ。
・・・日本国陰陽師は腰抜けだったがな」
あれほど挑発したのに、ふかわりょうは動かなかったか。
ゴドーはふかわりょうがゼフィールに屈服した事どころかゼフィールの存在すら知らなかった。

魂を掠め取る白墨図が瞬くごとにゴドーの顔は愉悦に歪んだ。

150 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/19(火) 22:39:04
  【島根県出雲市某所】
頼りない間接照明だけが光源の薄暗い部屋。
だが、その内装は豪華なもので、分厚い絨毯がその部屋のやんごとなき事を主張していた。
室内には数人の男と一人の女。
「これが、伝説の天の沼鉾なのね!とうとう手に入れたわ!」
震える手で一本の鉾を手に持つ女。
その姿を見ながら、数個のジェラルミンケースを開け、中身を確認する男達。
怪しげな取引の現場である。

「・・・アレ?ちょっと!」
鉾を手にして吟味していた女が鋭い声を上げ、男に鉾を突きつけた。
一瞬で凍りつく部屋の空気。
だが、突きつけられた男は動じる事無く、葉巻に火をつけながら女を宥めるように尋ねる。
「マダム、いきなりどうしたました?貴重な天の沼鉾を手荒に扱うものではありませんよ?」
「おちょくんじゃないわよ!この柄のところにハングルでメイドインコリアって彫ってあるのはなに!?」
男の宥めるような声は女の神経を逆撫でしたようなものだった。
鋭く鉾を振るい、葉巻の先を斬って落とす。
「はははは、マダム、朝鮮半島の歴史は五千年。そして日本神話の起源は韓国なのですよ?そしてハングルは世
界最古にして最も優れた文字です。
だからメイドインコリアとハングルで彫ってあるのはそれが本物だという証っ!!」
男の言葉は最後まで続く事はなかった。
目にも留まらぬ速さで鉾が横薙ぎし、男の口を10cm以上広げたのだから。

ここまでされては男達も黙っていない。
懐の銃やナイフを抜き、一斉に襲い掛かる。
だが、女はそれに怯むどころか、ますます怒り声を上げる。
「ウォルター!」
*ヒュン*という音と共に、部屋の影から滲み出るように現れる老執事。
登場した時点で細い鋼糸を放ち、室内の男達の動きを封じてしまっていた。
「ウリナラ起源やコリアンファンタジー(韓国歴史)が世界基準でどんな立場なのか、教えてやりなさい!」
贋物を掴まされ、怒り心頭の女が残酷に言い放った言葉は死刑執行の宣言に等しかった。

イギリス人ファンタジー作家であり、フランス人のワイン貿易商の妻。
そしてベル・T・カーマンの母であるジュヌヴィエーヴ・T・カーマンその人の姿がそこにあった。

###############################################

ベルは自室で着替えながら、学校校庭で怒っている戦いをひしひしと感じていた。
全ては計画通りに進んでいる。
2000年前に定められた通りに。
「「「敖遊の祭礼完成の夜・・・あの人も来るかしらね?」」」
呟く声は三重音声。
既にベルはベルであって、ベルではない。爆発のショックを受けたときから【トリニティー】として覚醒していたのだ。

トリニティーとしての記憶はアルラウネと叢雲剣の記憶を併せ持つ。
その中でアルラウネの記憶を思い起こしていた。
2000年前、ナザレの倅が磔にされた時、その流れた血を吸ってアルラウネは生まれた。
それから数年後、ノスフェラトゥと牙の主の長い戦いと言う名の儀式が始まった。
星霜を経て、トリニティーとなって儀式を完成させる日がついに来たのだ。

足取り軽く家を出て、西門をくぐった。
「「「人間の張った結界にしては強力だけど、ね。内から招かれている身だから気にしないでね。」」」
リリの結界を破る事もなく、解除するわけでもなく、すり抜けて西門をくぐる。
グラウンドと校舎を挟み、遠くの方で赤い光が闇夜を滲ませていた。
アッシュのメギドファイヤの光だ。
「「「用務員室から通じる牙の主の部屋。霊的に守られた地下居城に奇襲をかけるためにノスフェラトゥは穴を掘ったわ
けだけど・・・
校庭の穴はちゃんとそこへ通じているのかしらねえ?
さあ、爪は欠けたけど役者は十分、牙も生者も死者も殺し、殺し合い、盛大なる血祭りをもって神を饗応さんことを!」」」
ひしひしと伝わる戦いの気配をまるで他人事のように、門柱に背を持たせかけながら佇んでいた。

151 :ジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/19(火) 22:47:19
>149
「いやーっ。こいつはどぶ臭い悪党の臭いがプンプンと漂ってますねぇ。」
ゴドーの真上にジョジョは浮いていた。
スタンドを出現させ、自身をスタンドで持ち上げさせているのだ。

「たまたまここら辺を通ってたら、変な方向にエネルギーが収束されてるのを感じました。
 本来の地脈から外れた方向に流れていたので、何かあると寄ってみることにしましたが……
 こいつぁ、大当たりかも知れませんね。」
ゆっくりと降下して、ゴドーの前に降り立つ。
スタンドを前面にそのまま出しておく。
相手の反応次第で、即座に『ジュワッチ!!!』をぶちこむためだ。

「私の名前はウルトラマンジョジョ。
 国際科学警察機構、通称科特隊の極東支部の隊員です。
 失礼ながら、あなたの目的と正体を教えてもらいたいですね。」
そう言って、ポケットに手を突っ込んで、科特隊の証のバッジを見せた。


152 :地中から蘇った鎧姿のゾンビ=ヨモツイクサ(黄泉軍):2006/09/19(火) 22:59:40
アッシュの無慈悲な掃討にかろうじて生き残ったゾンビがテンポーの切り落とされた手に群がる!

>アッシュ
>先んじた一本が「牙」の手首を切り落とす。残り二本も別軌道でテンポーを襲った。餞別代わり。

ヨモツイクサども
「牙の主の手だ!食え!食わせろ!うひやひや!霊力があ!」

153 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/20(水) 22:46:10
「招待状をあなたにお出しした覚えはありませんが」
驚きを隠し慇懃無礼にゴドーはにやついた。
「科特隊ですと?パリに本部を置くと云うマッドサイエンティスト集団ですかな?
きさま!私の図絵を踏むな!」
ジョジョの足が白墨図ミステリーサークルを踏んでいる。
ゴドーが獅子の咆哮のような声を発した。
「マニトウ!マハニトウ!マハウルム!マベトルムクロートン!」
ゴドーは首から下げていたアクセサリーを引きちぎり放り投げた。
それはネイティブアメリカンのお守りで蜘蛛の巣をデザインしたネックレス、通称ドリームキャッチャーだ。
その蜘蛛の巣のネックレスは屋上のコンクリートに落ちた途端に激しく盛大な火花を散らした。
目もくらむ火花が止んだ時、ゴドーとジョジョの間には6メートルは体長があるだろう巨大な蜘蛛が出現していた。
それを蜘蛛と呼んでいいのなら。
八本の蜘蛛の足の先端はヤギのひづめ。顔はコンドル。背中にはその黒い翼。コンドルの禿頭にはヤギの角が生えていた。
「私の守護の精霊蜘蛛のマニトウですよ。これが真のトーテムポール。西洋魔術風に呼ぶならばキメラですな。
ウルトラマンジョジョと名を名乗った小僧。おまえは邪魔なのですよ。
英国魔術師協会の聖行を妨害しようとした己が身の愚かさを墓場の冷たい土の中で悔やむがいい!弔える死体が残ればの話だがな!
その小僧を殺してしまえ!私のマニトウ!」
蜘蛛のマニトウのコンドル頭が金切り声で鳴いた。ヤギの角に電流が走る。
「蜘蛛は風の精霊の子供です。風は雷電を生む。マニトウの雷に魂もろとも痺れ焼け焦げなさい!」
放電がジョジョを襲った。

154 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/20(水) 23:21:41
>153
>「招待状をあなたにお出しした覚えはありませんが」
>「科特隊ですと?パリに本部を置くと云うマッドサイエンティスト集団ですかな?
>きさま!私の図絵を踏むな!」
足下を見ると、何らかの模様が地面に書かれている。
いいことを思い付きましたよ♪

>「マニトウ!マハニトウ!マハウルム!マベトルムクロートン!」
男が変な呪文を唱え、首下のアクセサリーを引きちぎって、床に放り投げる。
アクセサリーが地面に当たった瞬間、激しく火花を散らした。
ジョジョは嫌な予感がしてスタンドを後退させて、自身もその場から下がる。
次の瞬間にはクモの様な化け物が男とジョジョの間に現れていた。

>「私の守護の精霊蜘蛛のマニトウですよ。これが真のトーテムポール。西洋魔術風に呼ぶならばキメラですな。
>省略
>その小僧を殺してしまえ!私のマニトウ!」
相手は頭の螺子が皆さん外れていらっしゃる、英国魔術協会の方らしいですね。
しかも、穏やかでないことに、直ぐに殺しに掛る。

「これだから……英国人の魔術師は紳士的じゃないのですよ…
 少しはジョナサン・ジョースターを見習ったらどうです?」
私はスタンドを前面に出して、あるモノを張ります。
それはバリアー。
勿論、反射型の。
だって、あの人が攻撃の内容を言ってしまったんですもの。

>「蜘蛛は風の精霊の子供です。風は雷電を生む。マニトウの雷に魂もろとも痺れ焼け焦げなさい!」
私はズボンのチャックを下ろします。
クモの放電はスタンドが張ったバリアーに当たって、相手の方に跳ね返っていきます。
それと同時に私は……

「いや〜魔術師さん!屋上での放尿は快感ですねぇ〜!!」
魔術師さんの書いた図に向かって、

気持ちのEeeeee!!!放尿をさせてもらいました。


155 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/21(木) 00:28:22
後でリリさんが何かを叫んだみたい。でも聞きとれない。激しい戦闘の中にあっては無理だ。
後を振りかえり何が起きているのか認識する余裕もなかった。
アッシュの声だってよく聞きとれない。
ゾンビの雄叫びと断末魔。音が洪水になってあふれる。

>ラスティーリア
>「レイジさ…!このゾン…どもめは…とんど……」
「え!?な。なんだって!?」
なにかものすごく変なことをラスティーリアは言ったような気がする……

>テンポー
>マントから出る手が鞭を掴む。その力は鬼の比ではなく強大で、じりじりとひっぱられていく。
>血塗れた手から紅い一滴が校庭をポツリと汚していく。藤田礼司は後何滴落ちるまで耐えられるかな?
>「戸田よ。余がこやつらを引き止めている間に音魔女から霊鏡を入手してこい」
僕のオーラのムチを手で受け止めた!
がくんと怪力で僕は引き寄せられる。それをこらえる。靴がグラウンドの土をじりじりと掘る。
引き寄せられる!
僕の真紅のオーラを魔族となったテンポーくんは素手でつかんでなんともないのか!?
そんなことが!?

かわいそうなホムンクルスの霧津さんの言葉が頭をよぎる。
「一番大きいのは藤田殿、貴殿の心の目が曇ったのでござるよ。
ランドマークタワーで大量殺人に手を貸したのでござるからなあ」
ちがう……ちがう……

>アッシュ
>『メギドファイア』の触手はあちこちで発芽すると、片っ端から敵を狩った。
>鬼や死体どものひばらを破って数珠つなぎにした鎖が炎に姿を変え、連中を灰へと帰す。
ゴオオと風が吹いた。
「アッシュ!」

156 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/21(木) 00:29:16
>アッシュ
>「レイジ、ラス! リリが校舎に入った、ボクが援護する。テンポーはオマエらに任せた」
>先んじた一本が「牙」の手首を切り落とす。残り二本も別軌道でテンポーを襲った。餞別代わり。
>「――言ったとおりに信用するぜ、マロリー。ちゃんとオレの分も残しとけ、な」
テンポーくんの腕が切断された。綱引き状態だったムチは放されて僕ははずみで転倒した。
すぐに起き上がる。
落ちたテンポーくんの手にゾンビが群がる。
おぞましい屍たちを僕はムチで薙ぎ払った。
僕が間違っていた。
僕は迷ってばかりだ。
「ねえテンポー。僕もきみを認めていなかったんだ」
牙の主になったってことを。
霊玉だけを破壊して、きみを助けようとした。
僕が甘かった。
アッシュに信用されつづける僕でありたい。
心を決めた。
「攻め方に手加減があったんだ。僕もきみを認める。きみは牙の主だよ。
天保光はもういない。
かわいそうな天保くんは牙の主に殺されたんだ」
目の前にいるのは倒すべき悪魔。牙の主。
僕はムチを回した。

ぎゅん。
ぎゅうん。
ぎぃゆぅん。
ぎぃぃぃん。
ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん。
ぎぃ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ん。

次の一撃は違うよ。
ランドマークタワー地下駐車場エレベーター内の中で、ノスフェラスの部下を切断したあのときの回転よりも速い。
はるかに早い。
そして……冷酷な一撃だ。

牙の主に真紅の閃光を放つムチを僕は打ち込んだ。
ムチはあまりにも速く、僕自身の目にもビームのようにみえた。

157 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/21(木) 00:56:18
理利は、ベル邸で書いたメールをふかわに再送信した。
内容はランドマークタワー崩落でのふかわの安否の確認。
藤田達への助力の感謝と、陰陽師としてのタブーを犯させてしまったことへの謝罪。
あとは現状報告と、他愛も無い事を幾つか。
―――実の兄のように慕っていたと知ったら、ふかわはきっと気を悪くするだろう。
だが、理利は構わないと思った。どうせもう、お会いする事も無いのだから、と。

理利は階段を登っていた。
「お願いだから動かないでね。体が砕けてバラバラに砕けるわよ」
そう忠告し、理利は何十体目かのフランス人形と鬼を氷の中に閉じ込める。
ジョリアルの人形は、本当に気持ち悪い。最初は全て破壊していたのだが・・・途中で気が変わった。
人形は僅かながら生き物のような気配を持っていて、破壊するとどうにも後味が悪いのだ。
――――だが・・・破壊も氷漬けにするのも、結果は大差ないかもしれない。
足下から、また氷が砕ける音が聞こえた。
理利は眉を顰めた。どうも人形達は、忠告を理解するだけの頭を持ち合わせていないようだ。

二階へ上がると、三階への道はバリケードで閉ざされていた。
仕方なく反対側の階段へ向かう事にする。
途中、何か動く影があった。あっと声を上げた。クリスに付けていた実装石だった。慌てて駆け寄る。
・・・酷い。偽石こそ無事だが、体のあちこちが千切れたり潰されたりしている。
まるで車か何かに撥ね飛ばされたかのような傷だった。
「一体何があったの?」
ボロボロになった実装石をそっと抱きしめ、切れ切れの情報を読み取る。
実装石が見聞きしたものを視た理利の顔から血の気が引いた。
「・・・・・・ありがとう。もういいの、ゆっくり休んで。
あなたにはもう十分助けてもらったわ。・・・ごめんね・・・辛い想いをさせたわね」
理利は実装石の髪を優しく撫でた。
癒しの光に包まれた実装石の体は淡く光り始め、やがて何処かへと姿を消した。

>「初めまして…ううん…久しぶりって言った方が良いかな?…リリ。」
>「……まさか君がこの学校に居たとはビックリしたよ…。…どうやら仲の良い藤田君達とは一緒じゃないらしいね…。
理利は答えず、ただ冷笑した。
>そんで…どうしたんだい?仲間を置いてきて敵だらけの校舎に一人乗り込むなんて君らしくないじゃない…迷子にでもなったの?」
人を食った笑みを浮かべるジョリアルに追随するように、人形たちが歌いだした。
理利は時間を無駄にしなかった。無言のまま左手を一閃させる。
華奢な手から放たれた冷気の渦が、ジョリアル達に襲い掛かる。人形たちの歌が止まった。

冷気の渦が過ぎ去った後には、四体の人形が氷漬けになっていた。
理利は注意深く周囲を見渡した。
大気にたなびく冷気の靄が消える寸前、伸びてきた手に顎を持ち上げられる。
理利の目が驚愕に見開かれた。ジョリアルの手だった。
反射的に手を振り払い、理利は一旦後退した。
ジョリアルは相変わらずクスクスと笑っている。お前など取るに足らないと笑い声が雄弁に語っていた。
理利は唇をかみ締めた。目を閉じ、短い時間で気持ちを切り替える。

「・・・ビー玉を持ってきたときも思ったけど、悪趣味な人形ね。これ、元は何なの?」
雑魚相手とは格が違うのだと、嫌が応にも認めざるをえない。
胸のクロスを握り締め、理利は上位魔法のための時間を稼ぎ始めた。
「さっきの質問だけど・・・今生でも家族には恵まれなかったわ。
帰る家が無い私は、迷子になりたくてもなれないわね。
むしろ迷子なのは・・・私より、ジョリアルの宿主さん、あなたの方じゃない?
・・・ねえ・・・一つ答えて。クリスの両親を殺させたのは、あなたの差し金なの?」
探るようにジョリアルを見つめるが、マスクに遮られて表情を伺うことは出来ない。
理利はため息をついた。
「シーラ先生のお仲間は、どうも自分を安売りするのがお好きなようね。
で、今喋ってるのはジョリアルなの?それとも宿主さんの方かしら?・・・・・・まあどちらでもいいわ。
ジョリアル、屑船君はどうするの?彼、今は血肉に飢えた木偶人形に成り下がってるわよ。
もっとも・・・あなたにとってはそれも些細な事なのかしら?」

158 :ギルバ ◆3lf6qO/knM :2006/09/21(木) 08:38:49
>「ちゃんと生まれてさえいれば・・・先生、あなたは私を義姉と呼んだのかしら。それとも義妹と?」
>「まあそんな事、今となってはどうでも良い事ね。
> でも・・・そう・・・そうなの。先生があの男の子供だったとはね・・・」
>「――――あなたの父はとんだ腰抜けだったわ。
> 情を交わした女が神の娘を宿したと知った途端、さっさと逃げ出してしまったのだから。
> だったら、最初から、聖女になど手を出さなければ良かったのよ・・・!」
心臓を貫かれたからと言ってすぐに死ねるほどやわじゃない。
事実、3年前のアメリカ大地震・・・本当は自分がテメンニグルを起動させたのが原因の、
死者数十万人、負傷者などを合わせると数百万人が被害を受けた人類史上最悪の大災害。
あの時テメンニグル屋上でのダンテとの一騎打ちで心臓に剣を突き立ててやったのだから。
ダンテがそうなら、ギルバ、即ちバージルもその程度では死なない、いや死ねないのだ。
闇に落ちかける意識を無理矢理繋ぎとめるスパーダの血がもたらす生命力・・・
そこに響く理利の声は、並の人間ならそれだけでショック死しそうなほどの寒気をはらんでいた。
だが、問題なのはそこじゃない・・・その内容だ。何だ、何を言っている?


理利が、異母姉か妹?


あの男の子供・・・あの男とは、スパーダ?


父が、腰抜け?人界を守った、人の心を持った悪魔が?


我らが母、エヴァ以外と不義密通を?


母は何も語らなかった、知らなかったのかそれとも黙っていたのか。
そして、体に流れるスパーダの血も何も語らない。動揺すら、感じない。

>「・・・あなたには借りがあるから、今回は特別に助けてあげる」
>「でももうこれきりよ。・・・さよなら、ギルバ先生」
「待て、待つんだ。今言った事は本当なのか?俺は、無知だったのか?」
しかし言葉は出なかった。僅かなうめき声となって中空へと消えていく。
傷は癒された、だがそれ以上の謎が残されている。理利は本当に異母兄弟なのか?
それに、父スパーダが他の女と交わったと言う事も・・・自分たちに伝えられなかった事、
それらを確認しなければ。もしかしたら、どちらかの或いは互いの勘違いと言う可能性もある。
ふらつきながらも、トワルの力・・・バイパーウィップを具現化し、校舎に向かって撃とうと・・・
して、ダンテに言葉をかけた。
「報酬の話は終わってからだ!・・・生徒達を頼む!」
そのままバイパーウィップを射出、何かに食いついたのを確認して巻き取り機を使ったように
一気に校舎へと突入した。



159 :ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/21(木) 08:40:07


一方ダンテはダンス中にいきなり聞き覚えのある声を聞いて一瞬驚いたように
ギルバを見た。次には鼻を鳴らして顎をしゃくる。

>「レベルの高いリスニング問題ね。"dance"しか判らなかったわ。
> 米語は趣味じゃないの。英語以上に汚すぎるもの。
> 出来れば日本語かフランス語で話してくれないかしら?」
もちろん何を言っているのか分からない。
とりあえず、ダンスと言う言葉だけは伝わったようだ。

数分後、ダンス相手は逃げてしまった。
「さすがに始めから16ビートはハードだったか?」
だが考えていることはそれと全く違う事・・・ギルバのことだ。
電話口で聞いた時にはしゃがれた声だったが、さっきのは・・・二度と聞けない筈の、
テメンニグルで、マレットで殺しあったただ一人の兄、バージルのもの。
しかし、ありえるのか?二度死んだはずの男が、三度蘇るなど。

ふと、視界に収まったのはギルバの教材ケース。その長さには見覚えがある。
「・・・まさかな。」
ダンテは無造作に教材ケースを開けて中をまさぐった・・・母から教えてもらった
二重底構造の中から、かつて一度だけ握ったことのある、バージルの証明。
『閻魔刀』を取り出して、手に取り凝視する。
「生きてたのか・・・バージル。」
しかしどうも感慨に耽る時間も与えてもらえないらしい。
日本語はさっぱり分からないが、わざわざ英語と名詞を喋ってくれるBoyがいた。

>「バージルさんがダブルだ」
「何故その名前を知ってる?」
当然藤田礼司にダンテの難易度檄高の米語を聞き取れるわけがない。
分かっていながらも、反応してしまうのはバージル、ダブルと言う慣れた単語。
さっきの包帯男がバージルなのか、それだけでも確認したい。
「誰か英語分かるやつはいないのか?」
周りにいるBoy&Girlに向かって言い放った。その間にも群がるゾンビや鬼達を
ファイアワークス(※1)やレインストーム(※2)、ワイルドスタンプ(※3)、
ボルケイノ(※4)、クリスタル&ミリオンカラット(※5)などで吹き飛ばしていく。


※については避難所を参照の事

160 :名無しになりきれ:2006/09/21(木) 16:05:27
ゾンビの数は一向に減る気配が無い。
それどころか少しずつ強くなってきている!?

161 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/21(木) 18:50:40
作戦、陣形などもとより必要なく、配下の鬼と地面より這い出る屍が圧倒的物量で押し寄せる。
月下冴える中、倒れ血を流すのは味方ばかり。後続の生徒が使用した兵器によって爆発が起き、死体の割合がまた高くなった。
ある者は爆風によって吹き飛ばされ、ある者はおよそ武器とは言えぬ物で駆逐される。
嗚呼。やはり物足りない。いま余と対峙している者が宿敵であったならば、どんなに血肉踊ることか…。
しかしいま目の前にいるのは学校の一生徒で、ひとつの邪悪も持ち合わせていない純真な年端もいかぬ少年。
少年少女たちがどんなに束になろうと、あの邪悪な男に匹敵する者はおるまい。

>147
先頭を行く藤田礼司の後に続いている一人が放った鎖の剣はまるで龍の如く、なにもかも飲み込む勢いで突き進む。
やがて鎖は火龍と昇華し、勢いは更に激しさを増していった。負傷した者にも慈悲はなく力のない者の悉くが殺し尽くされた。
彼らの通った後は死体に死体が積もり、層をなしたこの死地。その下には更に血という紅い層ができていることだろう。
>「レイジ、ラス! リリが校舎に入った、ボクが援護する。テンポーはオマエらに任せた」
追撃するにしても藤田とそのお供の二人が背中を向けた途端に攻撃される。
すれ違いに矢のような炎を三本撃たれた。多くの配下を失ったあの火の矢、一撃で必滅には至らぬ攻撃ならば警戒する必要もない。
一本は鞭を抑えていた手を、もう二本は余に向けて放たれていた。マントで防御するでもなく、攻撃を受けてやる。
本当の手首が斬り切断され、胴体を傷つける。ただぼんやりと断面部分を眺めて被害を確認する。まだ大丈夫、まだこれから。
しかし追撃は無理か、ならば内部の鬼たちに頑張ってもらうしかあるまい。
奴等には荷が重過ぎるかもしれぬ。校庭にいる兵隊をすべて送ってやるか。
まだ生き残った配下共に眼で合図を送る。察した吸血鬼は校内へ素早く移動していく。
残ったのは配下でもなんでもない屍のみ。なんらかの力を得られるとして落とされた手首を食らう。
そんなものを食べたとして所詮はトカゲの尻尾。得られる力なぞたかが知れている。

162 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/21(木) 18:51:59
>156
>「ねえテンポー。僕もきみを認めていなかったんだ」
「その名を呼ぶでない。余は牙の主であり天保光などという人物ではない」
>「攻め方に手加減があったんだ。僕もきみを認める。きみは牙の主だよ。
天保光はもういない。
>かわいそうな天保くんは牙の主に殺されたんだ」
「ようやく気付いたか。そうだ天保光に留まらず、この吸血鬼にしてやった工藤美津子それら諸々余が殺したも同然」
なにを今更、よもやこいつは他の吸血鬼をも救うことも視野に入れていたのではなかろうな?もしそうなら笑う気にもなれぬ。
彼奴が鞭を廻すと自然と速さが増していく。またお得意の曲芸か、そんなものまた見切って――。
前髪に隠れた眼を一回り大きくさせ、視界に飛び込んでくるなにかに反応し身体を逸らした。
頬を伝う紅い筋、それが藤田からの攻撃の結果だと一呼吸してから理解できた。なんと速い。
「その眼、もう一寸の迷いもないか。余も本気を出す。恐怖を魂に刻み須らく死ね!」

身を包む気配が何物かを形作り次第にあらわになっていく。
魔力は黒い後光となり、校庭に埋め尽くされている死体から出る血が増幅されて川のようになる。
足首がどっぷり浸かるほどの海を作ると次第に波打つようになり、死体を軽く流すほど勢いをつけていった。
流した血ほど術中にはまっていく、我が領域で戦うことを後悔するがいい。
これだけの血を用意するのに、霊脈を通して学校周辺の何百という人間が犠牲になったがかまわん。
協会やハンターが嗅ぎつけたとて、今夜ですべてが終わるのだからな。

163 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/09/21(木) 22:38:44
「御主人さま!この黒い血に浸っては駄目です!」
牙の主テンポーの術中で戦うことなんてないわ。あたしはレイジさまに抱きついた。
「ビカイアマバル!」
あたしは空間転移の呪文を唱えた。
空間を飛ぶ!退避!離脱できればそれでいい!
テンポーは血の海を造って自分の戦場にするタイプなんだわ。
転移の出口は校舎の屋上にしよう。

一瞬であたしたちは校舎の屋上にテレポートした。
亜空間から地球界に戻った。
「レイジさま!牙の主テンポーは大地に血の流域を造って戦います。
土と関連が深いのかもです。
もしかしたら大地の負の精霊だったノスフェラトゥと同じ属性なのかもしれないです。
牙の主とは邪悪な地霊で」
あり?
ここはどこ?
あら?
ここはどこよ。
建物の屋上には間違いない。夜の街が見下ろせる。あり?あそこに遠く見えるのは上湘南中学校では?

>ジョジョ
>「いや〜魔術師さん!屋上での放尿は快感ですねぇ〜!!」
最低なセリフが聞こえた。
振り返った。
変な男が二人と変な巨大な蜘蛛が一匹。
「霊脈を歪めたのは誰よ?」
変な所にテレポートの出口がつながってしまったじゃない!

164 :ジョリアル ◆.QaFws1PO. :2006/09/22(金) 00:13:17
>「・・・ビー玉を持ってきたときも思ったけど、悪趣味な人形ね。これ、元は何なの?」
「…人形の元?…さぁ?」
そう言うとジョリアルは不敵に笑うと飛び上がり先ほどの位置に戻った。
すっと水面上に立つかのようにそこに存在しているジョリアル。
胸のクロスを握るリリ。
魔力が強くなってるが伺える。どうやらマジになったらしい。
しかしジョリアルはそれでも笑っている顔を動かすことなどしない。最も…仮面をつけてるためリリからはわからぬだろうが…。
リリが答える。
>「さっきの質問だけど・・・今生でも家族には恵まれなかったわ。
-省略-
>・・・ねえ・・・一つ答えて。クリスの両親を殺させたのは、あなたの差し金なの?」
ジョリアルはそう問われ少し考える。
そして、「…違うよ。」と一言言った。リリが疑わしい目線で此方を見る。その様子を見て苦笑を浮かべる。
「ホントの話だよ。あれはジャネットが勝手にやったことだよ……
ま、おかげで僕らが少々得したのは確かだけどね。」
そう言うとジョリアルはリリに気付かれぬように人差し指を地面に向けると回転し始める。
リリはため息をつくと次の質問にうつる。
>「シーラ先生のお仲間は、どうも自分を安売りするのがお好きなようね。
-省略-
>もっとも・・・あなたにとってはそれも些細な事なのかしら?」
宿主…先ほどからの会話からして彼女はどうやらこの身がジョリアルでは無いことを感じ取ったらしい。
ジョリアルは寂しそうに笑った。
「…少なくとも僕にとっては……些細なことではないよ。
…だって何十年も共に悪いことをいっぱいやった仲だもの………完璧に切れる事なんてできるわけ無いじゃない…。
でもこれは彼自らが望んだことだよ……
それに………僕等には償わなきゃならない『罪』もあるし…人を殺してでも貫かなきゃならない『愛』もある…。」
そう言うとリリを一瞬優しく見つめると次の瞬間殺気を浴びせた。
仮面の下からでもその殺気はリリに薔薇の棘のごとく浴びせられる。
そしてジョリアルは仮面と黒いマントを取った。そしてそこに現れたのは…

一人のフランス系の女だった…

リリに向かって鮮やかに微笑むフランス人形に似た女。男物の制服を着ているが明らかにそれはサイズが先ほどより少しぶかぶかである。
そしてジョリアルは言った。
「…お嬢さん…にはまだ分からないだろうけどね……。
……久しぶりだよ…いつもはジョリアルの肉で男化してこの姿あんまし見せないんだよ?
それに僕は女のこの姿はあんまし好きじゃないしね…
……でもリリには特別サービス……だって貴方は余りにも僕の好きな子に似てるから…。」
そう言うとジョリアルは少し足を開くとしっかりとたった。

「…きなよ……リリ……僕の好きな子に似ているから……だからこそ殺してあげる……。
でも……ちょっとずるいかもしれないね…生きてる年月の長さは違うし……。
だから君が今やろうとしているその攻撃を受け止めたら思いっ切り殺してあげるよ……安心して?散らかしたりなんかしない。
だって塵なんて残らず全部爆発しちゃうんだからさ…」

そう言うとニヤリと笑い親指の根本を囓った。肉が切れ血が出てくる。
金髪の短髪にフランス人形に似た顔が月に当てられ不気味に映る中、ジョリアルは非常に愉快そうに笑う。

165 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/22(金) 00:22:05
>礼司
>「かわいそうな天保くんは牙の主に殺されたんだ」
「心が決まったにゃ!礼司!いけー!」
礼司の必殺の鞭攻撃がテンポーを襲う。これは決まったにゃ!

>テンポー
>前髪に隠れた眼を一回り大きくさせ、視界に飛び込んでくるなにかに反応し身体を逸らした。
「惜しいにゃ!もう一度!いける!今度は外すにゃ!礼・・・」

>ラスティーリア
>「ビカイアマバル!」
「ちょっとまてラスチー!」
テレポート呪文を発動させやがったにゃ!しかもボクの存在を頭に入れてないにゃ!
「うにゃーーーーーーー!」
ラスチーの背中にしがみついてやったにゃ。

空間転移が始まった!そして一瞬でテレポートアウト。
アウトしたけどここは一体!?
「ラスチーリア!お、おまえって女はー!」
爪で引っ掻いてやったにゃ。

166 :金護童子 ◆tb8bzsbih. :2006/09/22(金) 01:06:48
>牙の主 天保 光
>『今日は見事なまでに月が綺麗だ。うまく音魔女と踊ってくれよ』
「ぬおお!鬼の力が満ち溢れるぜ!」
成る程天保光は牙の主を継承したのかもしれない。
失った腕が肩から血飛沫をあげて生えてくるではないか。
腕は元に戻った。
「ガゴーーーーー!」
俺は吼えた。鬼道の力が俺を包む。俺は真実の姿に戻った。
一匹の赤鬼の姿に。鬼の道着も空気中の分子を集め再構成する。棍棒も形成される。
「ンハハハハ!金護童子復活!」

<略>

藤田礼司は天保光といよいよこれからという段階になったというのに、スコップとツルハシを持った見知らぬ
小学生女に抱きつかれた瞬間に消えた。
黒鋭童子の後を追っていた俺は立ち止まり、そして天保に叫んだ。
「主よ!藤田達は逃げたな!あんたの武勇に恐れをなしたという訳だ!これはいい事だぜ。
あんたは霊玉の所有者だ。霊具一つ持っていない藤田礼司と戦ってもなんにもならねえ。
あんたが戦うべきはシーラだろうが?シーラの霊鏡を自分のものにしなければならねえんだろ?
それに霊剣もな」

167 :クリスティーナ ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/22(金) 08:04:24
クリスは、夢を見ていた。

ホールの脇にある暗がりの控え室。
上一祭のクラス合唱の出番を待っていた。

前のクラスが歌うのは怪獣のバラード。

私としては、本当はこの曲を推していたのだけど
前のクラスが歌うということで、仕方なく
木琴に変更したのだった。

「やー!」

……さて、ウチのクラスね。

「木琴、聴いて下さい」



♪妹よ 妹よ 今夜は雨が降っていて
 妹よ 妹よ お前の木琴が聴けない♪



寝言で歌うクリスの頬に、水滴がぽつり、ぽつり。
それは段々と激しい雨に変わっていった。

168 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/22(金) 17:10:15
>「…少なくとも僕にとっては……些細なことではないよ。 (中略)
それに………僕等には償わなきゃならない『罪』もあるし…人を殺してでも貫かな
きゃならない『愛』もある…。」
「屍でできたしとねで愛を囁かれても、私なら嬉しくないわ」
理利は皮肉った。

彼・・・いや、彼女はマントと仮面を外した。
理利は息を呑んだ。
ジョリアルは女性だとは思いもよらなかったからだ。
レースやシルクのドレスが似合いそうな彼女は、端正な顔立ちだ。
実際にはサイズの合わない制服に、短く切られた金色の髪。それでも、彼女は美しかった。

理利は表情を引き締めた。
見惚れるほど美しくても、彼女は『ジョリアル』なのだ。
彼女がこれからもジョリアルであり続けるなら、ここで終わらせなくては。
「…きなよ……リリ……僕の好きな子に似ているから……だからこそ殺してあげる……。
(中略)だから君が今やろうとしているその攻撃を受け止めたら思いっ切り殺してあげるよ……安心して?散らかしたりなんかしない。
だって塵なんて残らず全部爆発しちゃうんだからさ…」

爆発、という言葉に僅かに眉を動かしたものの、理利は怯まなかった。
理利は胸のクロスから手を離すと、ゆらりと理利の体から青白い陽炎が立ち登った。
「・・・あなたは確かに強いわ。でも・・・それは誰の実力かしら。
あなた?ジョリアル?――――それとも、二人いるから?」
いぶかしげなジョリアルの様子に、理利は声をあげて笑った。
「・・・ねえ、もし私がジョリアルを消しても、宿主さんは今までと同じに戦えるのかしらね?」
理利は手を一閃させた。
ジョリアルの足元に聖属性の魔法陣が浮かぶ。光は青白く清浄な光を放っていた。
「浄化の光をとくと味わうがいい!
『Lumiere de purification, ecrasez mon ennem!Effacez un mauvais diable!』
理利が呪文を完成させた。ジョリアルは魔法陣から放たれた光の柱に飲み込まれた。

1階の魔の気配は増える一方だ。どこかで窓ガラスが割れる音もする。
だが理利は動かなかった。
浄化の光は肉の器ごとジョリアルを掴んで離さない。その様を、暗く底光りのする瞳でじっと見つめる。
「ジョリアル・・・あなただけは絶対に許さない。
この聖なる光は、あなたか私かが消滅するまで決して消える事は無い!
生きながら焼き殺される痛み、その一端でも味わうがいいわ!」
理利が叫ぶと、さらに光が強まった。
スカートの裾がはためき、廊下の窓ガラスに次々とヒビが走る。
理利が使用した聖属性の攻撃魔法は、重に悪霊や邪悪な魔を消し去るものだ。
人にはあまり効果が無い。
だが、長くジョリアルと過ごした宿主の場合、全くの無傷とは行かないだろう。

理利はジョリアル達を尻目に、次の呪文を詠唱し終えた。
「宿主さん、別にあなたに恨みは無いわ。
私はただ、盗んだ霊鏡を返してもらいたいだけ。
でも――――これ以上私の邪魔をするなら、あなたにだって容赦しないわ!」

169 :ジョリアル ◆.QaFws1PO. :2006/09/22(金) 19:44:59
>「・・・あなたは確かに強いわ。でも・・・それは誰の実力かしら。
>あなた?ジョリアル?――――それとも、二人いるから?」
そう聞かれ黙り込むジョリアル。リリは高らかに笑うと言った。

>「・・・ねえ、もし私がジョリアルを消しても、宿主さんは今までと同じに戦えるのかしらね?」
そう言うとリリの手に光が溢れ魔法陣が浮かび上がる。
リリは叫んだ。
>「浄化の光をとくと味わうがいい!
>『Lumiere de purification, ecrasez mon ennem!Effacez un mauvais diable!』
理利が呪文を完成させるとジョリアルは光の柱に飲まれた。
ジョリアルの顔が歪む、汗が出、胸元を掴んだ。
近くにいるフランス人形が割れていく…。
ジョリアルのフランス人形、その正体は死んだ者達の霊。どうやらこれはあらゆる闇に対抗する物らしい。
必死でこらえるジョリアル、ドド先生の魔法が解かれそうだ。
しかし、それでもムリに不適な笑顔を作り続ける。

>「ジョリアル・・・あなただけは絶対に許さない。
>この聖なる光は、あなたか私かが消滅するまで決して消える事は無い!
>生きながら焼き殺される痛み、その一端でも味わうがいいわ!」

リリが叫ぶと光が強まる。それでも崩さない。
崩すわけにはいかない。こんな呪文に惑わされるような…弱いままでは…いけない。
理利はジョリアル達を尻目に、次の呪文を詠唱し終えた。
そしてしっかりとはっきりと宣言する。
>「宿主さん、別にあなたに恨みは無いわ。
>私はただ、盗んだ霊鏡を返してもらいたいだけ。
>でも――――これ以上私の邪魔をするなら、あなたにだって容赦しないわ!」
そう語尾を強くして言うその姿、そこだけあの子とは違う物だった。あの子はもっとか弱く、無力だった。
少し目を閉じるジョリアル。
そして大きく目を開く。

「返す?ムリに決まってるじゃん。」

そう言うジョリアルの顔は恐ろしいほど冷静だった。
「君たちは知らないんだよ、何も。
僕たちがこの日の為にどれだけ悪夢を見たか知ってる?」
そう言うとキッと目を細め睨み付ける。ほに汗が流れる。
しかしその目は明らかに苛立ちに目をしていた。
何も知らない。
そう、リリはドドの事を何も知らない。
ジャネットも知らない。知将ジョリアルが何故ジャネットを過去利用したのかも…。
当たり前といえば当たり前だ、知将ジョリアルも、ドドも、語らないのだから。
しかし、その無知さはやたらジョリアルを腹立たせる。ジョリアルは光の中で苦しみながらも言い放った。

「サービスタイムは終わりだよ…!」

そしてジョリアルは黒いビー玉を取り出す。


170 :ジョリアル ◆.QaFws1PO. :2006/09/22(金) 19:45:54
この黒いビー玉は能力を開花させるだけでなく、魂を集める装置でもある。
魂を集め、集められた魂は次々とドドが持ってるまが玉に移転され、最終的な形へと近づいていくのだ。
その為にはまだ魂が足りないのだ。

そう…第二の霊玉を作るにはまだ魂が足りない!

ジョリアルは苦しい顔を無理矢理笑顔に変えるとそのビー玉に言った。
「くれてやる……僕の魂の一つや二つ………」
鮮やかに笑ったまま黒いビー玉を持ち上げた。
「どうせあの時僕は死んだ…だから…僕の道には本当は先なんか存在しない…。ドド先生がくれた執行猶予が切れる前に…
この戦いで僕は……あの子に教えてあげなきゃならない…本当の『愛』を、真の仲間という意味を!」
そう言うジョリアル。
何故そこまでこの事に執着しているのか自分でも分からなかった。

しかし、ジョリアルはリリの光に触れ、気付いたのだ。

これは…どちらを懺悔するかどうかを決める賭け。

ジョリアルは叫んだ。
「……このままの力じゃまだ足りない…!
こんな光に惑わされるような力じゃ駄目なんだ!
だから……力をくれ…!彼女の肉はあげられないけど…僕の魂ならいくらでもくれてやる!だから…!リリに…!
僕の全てを!!」
そう叫ぶと黒いビー玉は闇の閃光を放った!
その光はリリの目の前を真っ暗にする。

そして、その時リリの目の前に薄い水色のオーラが見えた。

ジョリアルじゃない。
そこに居たのは藍色の髪を持つリリを少し大人にしたような顔達の少女。
少女はリリをじっと見つめると寂しそうに笑い口を動かした。

教えてあげて…。お願い。眠らせて。と…。

そして少女は黒い光に貫かれ居なくなる。
黒い光が収まっていく。そして、そこに現れたのは紫の膨大なオーラを持ったジョリアルだった。
否、最早ジョリアルかどうかもよくわからない。何故ならその身は黒い濃い靄に纏われていたからだ。
黒い靄に覆われたジョリアルは右手に持っていた身をかがめるとクラリネットを唇に当てる。
そしてそのクラリネットから美しく哀しいメロディーのワンフレーズを奏でる。
するとクラリネットの下部から黒い球体型をした靄が三つ出てくると
その靄はリリの左肩、腰、そして右膝にめがけて素早く軌道をくねらせながら移動するとその三カ所を砕こうと爆発を起こす!

171 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/22(金) 22:31:41
>ジョジョ
>それはバリアー。
>勿論、反射型の。
「あなたは愚物ですね」
蜘蛛のマニトウの放った雷電はジョジョの奇妙なバリヤーに弾かれ返ったきた。
だそれがなんだというのか。
「風霊自らの雷電に風霊のマニトウが焼かれるとでも?
マニトウは私を守護している。当然私にも効きはしま・・・
おやめなさい。やめろ!この愚物!」

>ジョジョ
>「いや〜魔術師さん!屋上での放尿は快感ですねぇ〜!!」
>魔術師さんの書いた図に向かって
ゴドーは怒り狂った。にやけた顔から笑みが消える。
「聖なる図絵を汚すとは許せません!これは許せませんよ!
ナハガト!ベグテ!マニト・・・
ん?なんですか?」
ゴドーの魔法詠唱が途中で止まった。
異空間の門が開く。
マンション屋上に二人と一匹が出現した。
ラスティーリア、藤田礼司、おまけのギコだ。
「ちっ!」
ゴドーは舌打ちをした。幾分は感嘆が込められていた。
魔視の望遠鏡で観察していた時にはこやつらは牙の主天保光と交戦していた筈だ。
それが自分の所に来た。
「流石ですね。ここで私が魂魄を盗み吸い取っているのを感知しやってくるなんて驚きです!」
藤田礼司はあなどれない。ノスフェラトゥを追い込んだ超少年であり、ラスティーリアはノスフェラトゥが配下と認めた超少女だ。
英国魔術師協会の魔道分析によれば、この少女もある種のゴーレムの筈だ。
「誰であろうと排除するのみですよ!ナハガト!ベグデ!マニトウラ!イグ!」
蜘蛛のマニトウのコンドル頭がゴドーの呪文に呼応してくちばしを開ける。
マニトウは蜘蛛の糸を吐いた。
ジョジョが蜘蛛の糸に絡め取られる。太腿から首へと糸は巻きつき粘着する。糸は電流を帯びてジョジョを感電させた。
まずはこの下品な男を抹殺しなければ気がすまない。
「オヌボ!ドゥイーッム!」
ゴドーは礼司、ラスティーリア、ギコに金縛りの視線を送った。見られた者は動けない。
身動きを封じるとゴドーはウエスタンジャケットの胸ポケットに手をいれた。
引き抜くと銃のグリップが握られていた。
胸ポケットから大きな銃を取り出していく。西部開拓時代の古式の銃でウインチェスター92。ポケットに入るわけがない大きさだ。
「私は下品な男が息をしているのが許せなくてね。死になさい」
ゴドーはジョジョの額を狙い引き金を引いた。

172 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/22(金) 22:56:29
グラウンドを越え校舎を挟み、その向こうで行われている死闘。
見えはしないが、戦いの激しさを、壮絶さを、そして流され大地に染み込む血を肌で感じる。
目に映る事なき戦いに、慈しむ様な目を向けベルはグラウンドへと歩き出した。
空を見上げれば、満月が光を射し、闇に祝福を与えているかのように冷たく感じる。。
だが、その光が差し込むのは上一中のみ。
重く立ち込めた雲がまるで台風の目にように上一中上空だけを残し、そこを中心に渦を捲いているのだから。

「「「次元の境を越えてこんなにもくっきりと・・・
藤田・・・藤田・・・無垢で純粋、そして限りなく無知にして愚かな男。
目指す事とその手段が滑稽なまでにずれさせるその天性が、祭礼を完成させる。」」」
独特な歩法を以ってグラウンド中央、(人∀・)のミステリーサークル中央まで辿り着くと、ベルは叢雲剣をかかげた。

「「「此く宣らば 天つ神は天の磐門を押し披きて 天の八重雲を伊頭の千別きに 千別きて聞こし食さむ 国つ神は 
高山の末 掛けくも畏き 国造禊ぎ祓ひ給ひし刻・・・」」」

グラウンドにベルの祝詞が響き、天に重く立ち込め渦巻いていた雲が吸い込まれるように叢雲剣の柄に集まる。
今まで上一中上空のみを空けて痛くもが集約するのだ。
それはまるで竜巻。
強烈な暴風をもって周囲の空気を吸い寄せ叢雲剣の柄に集約し、長大な刀身を成しているようだった。
それに呼応するかのようにポツリポツリと雨粒が落ち、屋根を、屋上を、地面を、窓を叩き、クリスの頬を濡らした。
段々と激しさを増していく。
「「「リリ、確かに祭礼の日に雨は降らない。でも、最後の祭礼の日には振るのよ!この世に在らざる雨が!」」」
校舎二階から浄化の光が眩く射すのを横目で見ながらベルは呟き、行動を次に移す。

天に繋がる刀身をおもむろに大地に突き立てたのだ。
上一中とその周辺で局地的に降った雨は染み込まず、たちどころに突き立てられた切っ先に渦を捲いて集まった。
渦を撒く水はたちまちグラウンドの土を削り、擂鉢状の湖を作ったのだ。
湖の中心には暗く、何者も見通せぬ穴があり、水はそこへ流れ出ていく。
叢雲剣の刀身は三途の川の水で形成される。それは呼び水となりて黄泉比良坂を出現させたのだ。

「「「ふふふふ、上一中地下ときいて素直に地中にある牙の主の居城を目指すなんてね・・・。いい踊り具合だわ。
相模国造の屋敷はこの世界と次元軸の重なる並行世界、冥界にあるのよ?
上一中と言う祭壇に三種の神器は揃った。今こそ我が願い成就の刻きたれり。」」」
そう呟きながらベルは穴に身を躍らせた。

祭礼完成を間近に控え、冥界の相模国造の霊気は次元の狭間すら越え、重なっている上一中グラウンドにその気を浮
かび上がらせていたのだ。
その僅かに漏れでた気に当てられ黄泉軍が溢れ出て、祭礼に花を添える。。
そして今、黄泉比良坂が出現しそれに呼応するように雲の晴れた空に輝く月が翳り始めている。
皆既月食が始まったのだ。
現世と冥界の境に穴が穿たれた事を知らせるかのように・・・。

##################################################

173 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/22(金) 22:57:20
穴を潜り、降り立った場所は荒涼とした大地だった。
蒼白い岩と石だけがその足下を占めている。
光はないはずだが、不思議と視界はよく辺りを見わたせられた。
周囲には巨大な屋敷、倉、そして先が見えぬほど高い巨大な柱がその建造物群の中心に立っていた。
ここは冥界の一つ。相模国造の屋敷のある世界。
神の世界ではあるが、その雰囲気に神々しさも禍々しさもない。ただあるのは、圧倒的なまでの力なのだ。

じゃりじゃりと足音を響かせながら、その柱へと近付いていく。
柱まで数メートルと言う場所でベルは足を止めた。
直径十メートルを越える柱の周りには水が張られ、堀のように見える。
ベルの視線の先には水面から数センチの場所に浮いているボロキレ。
いや、僅かに手が差し出され、柱に掌を当てていることからそれが人間の形をした生き物だという事が判った。
そしてベルはその人物を知っている。

アルラウネにナザレの息子の磔の血を吸わせた者、ベルの持つ叢雲剣だけでなく、霊玉、霊鏡の造物主。
そして敖遊の祭礼を開きし者。
「「「神の長子にして神と認められなかった呪われた皇子。
汝の爪は割られたが、牙と相模国造が呼び寄せた者が血祭りをもって神を饗応させ、祭礼は完成される。
故に叢雲剣と草は帰り着いた。」」」
ベルの言葉に反応はない。
反応できないのだ。

世界法則たる相模国造。その具現である御柱に接触し、その法則を改竄する。
次元の相異が重なる上一中の夜を、敖遊の儀式の祭壇とする為に全霊力を費やしているのだ。
己が牙と爪に僅かに残った霊力を与え、牙の主とノスフェラトゥとして互いに戦わせる。
2000年の悠久の時を経て、互いに自我を持ち真なる目的も風化してしまっているだろう。
だがそれで良いのだ。
祭礼に必要な戦いさえしていればそれで良いのだから。

反応のない相手から視線を上にずらすと、果てない高さに伸びる巨大な御柱。
柱の表面には(人∀・)が浮かび上がり、微妙に歪んでいる。
和魂として世界法則を司る相模国造がその封を解かれ、荒魂として顕在しようとしているのだ。

「「「それでは、我等もその存在意義を今こそここに」」」
ベルが何をするわけでもない。
ただ、柔和な笑みを浮かべ立っているだけだ。
だが荒涼とした大地から新芽が芽吹き、驚くべき速さで成長を続ける。
二呼吸する間に当たり一面は腰まで伸びた葦に覆われていた。


ベルは待つ、静かに、静かに。

剣を受け取り、自分を薙ぎ斬り火をつける者が現れるのを。。

174 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/22(金) 23:03:43
「メギドファイア」のダメージを巻き返すがごとく増殖を繰り返し、
やがて校舎までの道程にさえ群がる亡者どもを、ボクは素手で引き裂き、
飛び、転がり、跳ね、押し退けて、玄関前の舗装された小道まで走る。
なおも怯まず、殺到する敵を千切っては投げ、庭木にブラ下げた。
夕闇に散る妖魔の血は腐って、ただ黒い。そのすえた臭いに混じって、漂いはじめる湿り気は夜雨の予感か。
ようやく粗方の敵をひき離した頃、レイジたちの様子を見ようとして振り返った。

>笑いながら校舎へと走る鋭太郎。
>天保が藤田、アッシュ、ラステシーリアの猛攻に晒されても振り向きもしない。

>ゾンビの数は一向に減る気配が無い。
>それどころか少しずつ強くなってきている!?

レイジが見えなかった代わりに、出し抜けに黒い影が視界の後方から飛びこんできた。
視線を進行方向に戻し、追いつかれまいとただ駆け足を早めるも
ふとした瞬間、非常出口の緑の光りは沸き立つ異形の姿に遮られた。

見れば巨大な屍肉の壁が、アスファルトの地面を割って、玄関口に築かれている。
著しく腐敗した何十体もの死体が積み重なり、半ば溶けあって作られた山だ。
そして、肉塊からはみ出した彼らの細い腕やら脚やらが、ブラブラと未練がましく空を掻き、
怨念と自家融解とで歪んだ面は連なり、皆一様に、大きく開かれた口腔、鼻腔、眼窩から
いまいましい悲鳴とガスを吐きだし、湿った空気を打ち震わせていた。
文字どおりの「立ち往生」で、玄関は塞がれてしまった。別の入り口を探して走る余裕もない。

>そのままバイパーウィップを射出、何かに食いついたのを確認して巻き取り機を使ったように
>一気に校舎へと突入した。

一瞬のことで顔も見えなかったけど、誰かが窓を割って校舎へ飛び入った。
ボクもそうした。「メギド」の触手を召喚、二階の窓を狙って撃ち出された鎖を掴んで宙に舞うと、
蒼ざめた屍肉の塔を越えてガラスを破り、侵入する。咄嗟に頭を抱えて丸まる。
教室に並べられた椅子や机を倒して床に転がりこむと、身体の各所に軽い痛みを感じ、
貧血も相まって決して安泰ではなかったが、気にせず、すぐに起き上がってまた走った。
ボクを追っていた黒い影はどうしたか分からない。
今は学校の廊下を駆け抜け、リリを探す。
彼女が死ぬより早く首を突っ込んで、上手い事すれば死体くらいは頂戴できるかも知れない。

走りながらも神経は専ら、聴覚に集中。
人気のない校舎に靴音がよく響く。表の喧騒が嘘のようだ。
降りはじめの雨の音、何だかわからない微かな物音――呪文?
二年生の教室を通りすぎる辺り、リリの声を聞きつけた。

少女の声が朗々と響きわたる。
ボクは思わず顔を歪めた。たぶん笑っていたと思う。自分は間に合ったのだ。場所を突きとめ、ひたすら走る。

>するとクラリネットの下部から黒い球体型をした靄が三つ出てくると
>その靄はリリの左肩、腰、そして右膝にめがけて素早く軌道をくねらせながら移動するとその三カ所を砕こうと爆発を起こす!

クラリネットのメロディーに引き寄せられ、駆け抜ける。リリの眼前を覆うように、何本もの触手を喚ぶ。
廊下のリノリウムを破って現れた黒の剣と鎖は、壁となり、球形のガス体から彼女を守った。爆発、暗転。
砕けた鎖は火の粉に消えて、ボクやリリを傷つけることはない。
ボクはガス体の炸裂に紛れて敵へ接近した。
余りにも濃い「魔」の気に包まれて、相手の姿はどうにか体型が判別できるくらいだ。笛を持ってる。
あとはただ暗い霧だけ。縦笛を持った指はさぞや見事に動くのだろうが、モヤの上からはなにも見えない。
「パパから貰ったクラリネット? オー、パッキャマラード、だ」
敵との距離をジリジリと詰めていった。相手は身を退き、また笛を吹こうとしてる。
側らでは爆発で消し飛んだ窓から雨が入り、廊下を濡らしていく。滑らなければ良いが。
「パオパオパ、パ」
素早く一歩、二歩と足を踏み出し、
「パ」
クラリネットを奪いにかかった。モヤに触れた瞬間、肌がカッと熱くなったけど構わず手を伸ばす。

175 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/22(金) 23:25:57
>163>171

>「風霊自らの雷電に風霊のマニトウが焼かれるとでも?
>マニトウは私を守護している。当然私にも効きはしま・・・
>おやめなさい。やめろ!この愚物!」
>「聖なる図絵を汚すとは許せません!これは許せませんよ!
>ナハガト!ベグテ!マニト・・・
>ん?なんですか?」
この攻撃はどうやら効果絶大のようだ。
相手の精神に深い傷を付けたことでしょう。

魔術師の笑みが消え、怒り顔で呪文を唱え始めた時、何かが現れる。
空間の跳躍をした何者かが。
牙の主かと思いましたが、力の流動がまったく違います。

>「霊脈を歪めたのは誰よ?」
現れた二人の内の一人が文句を言ってきます。
私は放尿しながら彼らの方を向き、魔術師の方を指差して言いました。

「彼の変な儀式のせいで歪められました。
 そして、私がその儀式の完成の為に聖水を分け与えていたのです。」

私がそんなことを言ってると、魔術師さんが怒ったのでしょうか?
クモが私に向かって粘着性のある糸を吐き出して、私の体を絡めとります。

「GYAOONN!!!
 新手のSMプレイですかぁーー?」
クモの糸から電流が流されて、私はそのまま感電。
あまりの電流の強さの為に、私は痺れて動けません。
ですが、スタンドは別ですよ。

魔術師さんは用心深く、胸ポケットから銃を取り出して近寄ってきます。
私も密かに前面にスタンドを配置。

>「私は下品な男が息をしているのが許せなくてね。死になさい」
魔術師さんは銃を構えます。
ですが、私はスタンドを前面に配置して、いつでも銃弾を防げるようにしています。
ですので……

「どうか……命だけは……許して!」
定番の命ごいをしてみました。
ですが、魔術師さんは無慈悲に発砲。
そこで仕方なく、私は…

『JUWAATI!!!』

スタンドの拳で銃弾を跳ね変えさせてもらいました。

「……てめえは俺に逆にキレさせた……覚悟はできてんのか?」
謎の凄みを出しながら、ノリで言ってみました。


176 :黒鋭童子 ◆8GEZsJH0JA :2006/09/23(土) 01:18:37
「主(あるじ)!主!主!牙の主よ!これは何だ!?」
鋭太郎は校舎の二階の窓に一気に跳躍していたが、動きを止めざるをえなかった。
この地の底から聞こえる女の叫びはなんだ?

>「「「此く宣らば 天つ神は天の磐門を押し披きて 天の八重雲を伊頭の千別きに 千別きて聞こし食さむ 国つ神は 
>高山の末 掛けくも畏き 国造禊ぎ祓ひ給ひし刻・・・」」」
>グラウンドにベルの祝詞が響き
>上一中とその周辺で局地的に降った雨は染み込まず、たちどころに突き立てられた切っ先に渦を捲いて集まった。
>渦を撒く水はたちまちグラウンドの土を削り、擂鉢状の湖を作ったのだ。

校庭が忽ちのうちに沼と化す。
「牙の主よ!どうしたらいい?」
牙の使徒はどこだ?皆この水に飲まれたのか!?
誰もいない!校庭にはもう牙の使徒は一人もいない。暗黒の沼が渦巻くだけだ。
「金護!金護ー!御前は無事か!?金護!!」
あれほどいた牙の主の使徒が、死に絶えたのか?
校庭には沼しかない!校庭はすり鉢の湖と化してしまった!

177 :名無しになりきれ:2006/09/23(土) 06:09:24
>159
巨大化を解いた実装石は、ダンテの元へと駆け寄ってきた。
そして自分の翻訳魔術を託そうとする。
運がよければ、ダンテも日本語を使えるようになるだろう。

「まずいですぅ、さっさと逃げるですぅ!」
実装石は必死でコートの裾を引っ張っている。
だがもしダンテが翻訳魔術を受け入れなかった場合、
何をいっているのかさっぱり理解できないだろう。

178 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/23(土) 08:23:19
さっき氷柱に変えたフランス人形は、理利の光の余波で砕けた。
恐らくは死霊か何かでできていたのだろう。
理利は視線を戻した。
脂汗を滲ませながらも、『彼女』は不敵な笑みを消そうとはしなかった。
>「返す?ムリに決まってるじゃん。」
光の柱に直撃されて、なおもジョリアルの気配は消えない。
直撃を受けずとも、光を浴びるだけで普通の悪霊なら消滅する。
いくらジョリアルとはいえ効かないはずは無い。なのに、と内心で舌を巻く。

『彼女』はなおも続ける。
>「君たちは知らないんだよ、何も。
>僕たちがこの日の為にどれだけ悪夢を見たか知ってる?」
僕たち、という表現が酷く気に障った。
理利はジョリアルを睨み返した。青い目は爛々と輝いていた。
「――――だったらどうだっていうの?
知れば、あの日踏みにじられたジャネットの無念が晴れるとでも?」
理利はジョリアルを見据えたまま、今まさに消えようとしている死霊人形の残骸を指差す。
「あなた達が悪夢に苛まれるのは当然だわ!
自分達の都合で人の命を弄んでいるくせに、被害者面しないで!」
>「サービスタイムは終わりだよ…!」
理利の言葉を遮るようにして、『彼女』はきっぱりと宣言した。

『彼女』は黒いビー玉を取り出した。
>「くれてやる……僕の魂の一つや二つ………」
あれは見覚えがあった。今朝フランス人形が贈り物と称して運んできたものだ。
理利の分は今はアッシュの手元にある。
>「どうせあの時僕は死んだ…だから…僕の道には本当は先なんか存在しない…。ドド先生がくれた執行猶予が切れる前に…
>この戦いで僕は……あの子に教えてあげなきゃならない…本当の『愛』を、真の仲間という意味を!
理利は戸惑った。執行猶予・・・では・・・クリスも・・・?
それに、――――『彼女』の言う「あの子」とは誰だろう、と。
『彼女』の目線は確かに自分に向けられている。だが、理利を通して別の誰かを見ているようにも感じた。

>「……このままの力じゃまだ足りない…!
>だから……力をくれ…!彼女の肉はあげられないけど…僕の魂ならいくらでもくれてやる!だから…!リリに…!
>僕の全てを!!」
理利は、ビー玉は何を引き換えに「素敵ナ世界ノ入リ口」へといざなうのか理解した。
ビー玉は闇の閃光を放った。
理利の視界は真っ暗に塗りつぶされる。

理利は自分の迂闊さに唇をかみ締めた。どうやら闇に目を焼かれてしまったようだ。
これでは負ける。
せっかくここまで追い詰めたのに、私はジョリアルを倒せない!

――――ふわり。
何も見えないはずの理利の視界を、淡い水色のオーラが横切った。
水の精のような少女は、理利を見て哀しげに微笑みかけた。
藍色の美しい髪が、動きに合わせゆらゆらと空を泳いでいる。
まるで理利の夢を具現化したような姿の少女は、どこか影があった。
憂いを帯びた目で語りかけてくる。
>教えてあげて…。お願い。眠らせて。と…。
「あなた・・・あ!」
少女は何かに貫かれ、理利の視界から消えた。
また何も見えなくなった。

・・・だが、少女の声で理利は自分を取り戻した。
そして気づいた。心の目が、怒りと憎しみのあまり曇っていた事に。
遠くからかけてくる足音に気づく。理利は微笑み、立ち上がった。
自分の命は風前の灯火のはずなのに、理利の顔に少しの怯えも無かった。

179 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/23(土) 08:27:23
理利はジョリアルの気配の方へ顔を向けた。
側に居るだけで、力の波動で肌が焼けそうだ。
紫の膨大なオーラは見えていなくても、理利にもジョリアルが強く、危ういものに変わったのはわかった。
ジョリアルはクラリネットを吹いた。
強い力の結晶が、自分に向かって飛んでくる。
だが、理利は避けなかった。
理利の目前に強い炎の魔力を秘めた何かが出現した。黒い光はその何かに弾かれ、霧散する。
すぐ横を、良く知る気配が駆け抜けていった。
理利は微笑んだ。アッシュだ。爆発にまぎれて接近しようとしているのだろう。
>「パパから貰ったクラリネット? オー、パッキャマラード、だ」
『アッシュ、助かったわ!でも・・・レイジ達はどこ?外はいったいどうなってるの?』
藤田達の気配は忽然と姿を消えていた。校庭には膨大な魔力が集中している。
あれは・・・多分ベルだ。
祀りの参加資格が無くても構わないと置いてきた筈だった。
ベルは校庭に冥界の扉をこじ開けたようだ。
理利は嫌な予感に胸を押さえた。
割れた窓から聞こえてくる雨風は、今日がこれまでの祀りとは違うと暗示していた。

思考に落ちていたのはほんの一瞬だった。
その間に、アッシュはジョリアルとの距離を詰めていた。
「アッシュ!」
恐らくはクラリネットを奪いにいったのだろう。理利は悲鳴をあげた。
咄嗟にアッシュの体全体にシールドを張る。
あの得体の知れない靄は直接触れるには危険過ぎるからだ。
今のシールドは変形版で有効時間は通常の半分。
その代わり、半円状のシールドと違って動きを妨げない。
アッシュの手も極薄の手袋を被せたように滑らかに動くだろう。

理利は縛り上げていた髪をほどいた。
藍色の少女と同じように、雨風に晒された髪が空を舞う。
「ジョリアル。ううん、宿主さんのほうかしら。あなた達・・・藍色の髪をした少女に心当たりは無い?」
理利は続けた。
今まで見聞きしたことをつなぎ合わせ、多分間違いないと確信していた。
「愛されているはずの『彼女』は、今とても苦しんでるわ。
ねえ、あなた達の耳には、あの子の声が届いていないの?」

理利は神経を研ぎ澄ませた。
今のジョリアルの姿を維持しているもの―――黒いビー玉に狙いを定める。
今は紫のオーラにねじ伏せられているが、理利の光は消えたわけではない。
ビー玉を封じれば、再びジョリアルの身を焼くだろう。
理利は見えない目をジョリアルに向け、穏やかに語りかけた。

「あの子からの伝言よ。
『教えてあげて。お願い。眠らせて』
――――ジョリアル、確かに伝えたわよ・・・!」
言い終えた途端、理利の手から閃光が走った。
理利の目には見えないが、恐らくビー玉は青白い光で焼かれているだろう。
理利はビー玉と見えない力で繋がった左手に力を篭めた。
絡みついた封印の魔力は、黒いビー玉を封じ篭めようとさらに輝きを増した。

180 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/23(土) 11:09:14
>牙の主
>彼奴が鞭を廻すと自然と速さが増していく。またお得意の曲芸か、そんなものまた見切って――。
>頬を伝う紅い筋、それが藤田からの攻撃の結果だと一呼吸してから理解できた。なんと速い。
>「その眼、もう一寸の迷いもないか。余も本気を出す。恐怖を魂に刻み須らく死ね!」
テンポーがよけた。命中したと思ったのに。
もう一度ムチを手元に戻す。ふたたび高速回転。
僕の左側にいるラスティーリアとギコに回るムチが当たらないように、右に傾けて回す。
ムチの先端がグラウンドの土に当たって掘る。土煙がもうもうと上がる。
次こそ!

>魔力は黒い後光となり、校庭に埋め尽くされている死体から出る血が増幅されて川のようになる。
>足首がどっぷり浸かるほどの海を作ると次第に波打つようになり、死体を軽く流すほど勢いをつけていった。
テンポーの足元からなにかが泉のように沸き立つ。
あっというまにどす黒い液体がさーっと流れ広がる。
血だ。
僕は飛び退いた。
だが着地したところにもすぐに血の海がせまる。
足首が血に漬かってしまう。
「あう!」
僕は悲鳴をあげた。
冷たい。
なんて冷たい。
ドライアイスを触ったみたいな痛みを感じる冷たさ。
「こ、こんなものを、身にまとっているのかテンポーく……ん!」

>ラスティーリア
>「ビカイアマバル!」
そのときラスティーリアが抱きついてきた。
視界がふっと唐突に真っ暗になる。貧血を起こしたときみたいに。
「ラスティ……!」
僕はよろめいてしまった。転びそうになる。足をふんばってこらえる。

>ギコ
>「ラスチーリア!お、おまえって女はー!」
「ああ!あ!こ、ここはどこ!?」
金網の向こう側遠くに学校が見えるじゃないか!?
金網は転落防止の屋上によくあるやつだ。ここはどこかの建物の屋上だ。
気配にふりむく。
目にとびこんできたのは巨大な醜い蜘蛛!

181 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/23(土) 11:09:55
>ジョジョ
>「彼の変な儀式のせいで歪められました。
>そして、私がその儀式の完成の為に聖水を分け与えていたのです。」
>ゴドー
>「流石ですね。ここで私が魂魄を盗み吸い取っているのを感知しやってくるなんて驚きです!」
>「「オヌボ!ドゥイーッム!」
空間転移直後で防御のしようもなかった。
西部劇にでも出てきそうなうなカウボーイの男が呪文をかけた。かけられてしまった。
動けない!
指一本すら!

>ジョジョ
>『JUWAATI!!!』
>スタンドの拳で銃弾を跳ね変えさせてもらいました。
>「……てめえは俺に逆にキレさせた……覚悟はできてんのか?」
図書室書庫のミーティングに来ていなかったのにこの戦闘能力!
上湘南中学校に在籍する超常の力を持つ人は、書庫のミーティングに来た人だけではなかったんだ!
僕の喜びが天に通じたのか、突然……

ぽつり。

ぽつ。
ぽつ。

ザ―――――――――。

雨だ。

月が見る見る間に欠ける。月食がおきて雨雲が夜空をおおい雨を降らせる。
上湘南中学校の方向から、凄まじい妖気が花開くのを感じる。
天の恵みのようないい雨なんかではない。
でもよくないことだけでもない。

カウボーイの術が不意に解けた。
動ける。
雨はマンション屋上全体に書かれていた白いチョークの気持ちの悪い絵を洗い流してしまった。
カウボーイの魔力が下がっていくのを感じた。

182 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/23(土) 12:36:59
>163>165
>「御主人さま!この黒い血に浸っては駄目です!」
対峙する二人の間に割って入るは幼き少女。藤田の傍らに寄ると呪文を唱え始める。
空間が歪む、それは転移の予兆。この場では不利と決め込み、逃げおおせるつもりだろうがそう簡単にはやらせぬ。
しかし血の洗礼を繰り出す前に一瞬にして転移魔法を完成させ領域を離脱を許してしまう。
相手の有利な地では戦えぬか、なかなかに慎重な姿勢だがそれでは埒があかぬ。
対策など立てようにも余程の策士でもなければ、余の自信作である血の広域結界を打ち破ることなどできぬ。
転移先は学校より近い場所で、校内ではない。

>166
>「主よ!藤田達は逃げたな!あんたの武勇に恐れをなしたという訳だ!これはいい事だぜ。
>あんたは霊玉の所有者だ。霊具一つ持っていない藤田礼司と戦ってもなんにもならねえ。
>あんたが戦うべきはシーラだろうが?シーラの霊鏡を自分のものにしなければならねえんだろ?
>それに霊剣もな」
「そうだな。ふむ、そうだ優先すべきは霊鏡だった。戸田は…ふむ、音魔女を追跡中か。
残った配下はまるまる音魔女と交戦中だ。逃げられぬうちに行くぞ」

>178
>「主(あるじ)!主!主!牙の主よ!これは何だ!?」
先ほどまで月明かりが照らしていたが、満月は雲に隠れ自身に満ちる魔力もだんだんと弱まっていく。
それに比例して地を覆う紅い海も色を薄くしていく、最後にはすべてが幻だったかのように消えてしまった。
雲が晴れると月が……徐々にその姿を消していく。ついにはじまってしまったか、いやもう終演間近か。
「ついにきたか、皆この雨に浴びすぎると死ぬぞ?この場所は祭壇、我等は胃の中にいるようなものだからな」
さて、はるか昔に相模国造によって創られたこの御身。ついに捧げる時がきたようだ。
『二千年演じつづけたものは喜劇かはたまた悲劇か。すべてを巻き込みいざや開かん。冥界への扉よ』
対象をもたぬ念話は内に秘める悲しみを背負い、桃園へと消えゆ。もしかしたらどこかの誰かに届いたかもしれない。
そう、たとえば……二千年余りもお互いに血を流した戦い続けた心腹の友が脳裏を過ぎるがそんな馬鹿な、と頭を振る。
「お前たちは霊鏡を持って参れ、余はさきに相模国造の屋敷へと急ぐ」
うろたえている配下たちを静め、新たな命令を加えると各々は多少動揺しつつも持ち場へついていく。
足元を水で濡らし、ひとつも気にすることなくただ二千年の間道化を演じつづけた者が最後に残すラストダンスに向けて歩きだす。

183 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/23(土) 15:58:12
>166
さっきの怪我人は、鬼に変身して、わたしに気付くことなく、別の牙の使徒を追いかけていってしまった。
「慌しいわね。ま、お祭りらしいから、これくらい賑やかで騒がしい方が、相応しいのかしらね?」
『……』
影の中に潜んだ悪魔に、同意を求める。
―――何も言わなかったけど、同意はしてくれたみたい。
「ま、わたし達も便乗して騒がないとね。祭りだ祭りだ、騒げ騒げって言われてるもの。よくわかんないけど」

>138
>『水無月さん、皆の事をお願い!』
ただ、困ったことに、偵察用に飛ばした使い魔の報告によると、学校の敷地内から藤田くん達が急に姿を消したとか。
皆の事をお願いと言われても、何だかんだで一番突っ走りそうな子は、やっぱり藤田くんなのよねぇ。
「あ、もしもし?ちょっと困ったことがあるんですけど……」
電話で、ちょっと自宅に居る人に指示を仰ぐ。
『藤田くんが居なくなったのね?マンションの屋上に居るわ。ウチからちょっと離れたところにある、あの高い建物に居るわ。
 窓から、双眼鏡でよく見えるわ。アレは間違いなく藤田くんね』
「……」
言いたいことが山ほどあるけど、とっさに言う事が思い浮かばない。
『細かい事は気にしちゃダメよ。それより、そのマンションの屋上で、お祭りを台無しにしようとしてる悪い人が居るわ。
 藤田くんも襲われてるから、助けてあげて。何だかんだで、あの子は結構、今回のお祭りに貢献してくれそうだから。
 それに、今回のこの祭祀は一つの劇みたいなものと思えば……
 友達を助けて、ついでに儀式の邪魔をする人をやっつけると、見栄えが良くて良いんじゃないかしら?』
相変わらず呑気な、電話の向こう側の声の主。状況をいまいち理解しているのかしていないのかが、判断に困るところね。
まあ、どっちにしたところで、あの人らしいって言えば、あの人らしいけど……

>172
『あ、もうこんな時間。もうそろそろ、わたしは失礼するわ。
 暫く貴方達の面倒が見られないから、無理せずにね』
もう少し有用なアドバイスが貰えるかと思ったら、電話が急に切れてしまった。
わたしは空を見た。皆既月食、つまり月は完全にその姿を隠している。
そして、雨が降ってきた。お洗濯物が乾かないとか、そういう呑気な事を言ってる場合じゃなさそうね。変な雨だわ。
先の鬼に気付かれないように、物陰からグラウンドを見てみると、雨は地面に染み込むことなく水溜りを作っている。
「この雨は何か危ないわ。グリフォン、急いで!」
悪魔召喚プログラムを起動し、再びグリフォンを召喚する。
羽が濡れて、そう長く飛べないかもしれないから、今度は全速力で目的地に向かわせる。

184 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/23(土) 17:00:04
全速力で飛んだので、吹き飛ばされないように片手で捕まる。
余った方の手で双眼鏡を覗き、下方を見る。
丁度、例のマンションの真上辺りで、グリフォンを制止させる。

>171
見慣れない男が居た。見るからに怪しい人ね。
もう一人知らない人が居るけど、藤田くんとラスティーリアさんに敵対してるわけじゃなさそう。
蜘蛛の糸で縛られてて、例の怪しい人がその蜘蛛を操っているように見える。
そして外人さんが、何やら妖しい術を用いて藤田くんたちの動きを封じようとしていた。
「このあたりで良いわ。降ろして」
さっ、と飛び降りて、落下中に刀を構える。
その際に悪魔召喚プログラムを起動して、グリフォンをCOMPに戻す。
高さを使って加速をつけて、あの蜘蛛を操る人に、上方から奇襲を仕掛ける。
このまま相手が動かなければ、そのまま一気に串刺しにできる。
標的との距離が迫る。
「だああああああっ!」
あ、ついつい声出しちゃった。これじゃ奇襲にならないじゃないの。

185 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/09/23(土) 22:32:18
「降雨によりゴドー様の魔法陣図流失!ゴドー様の魔力減退。減退率98、96、92!」
助手のケインがモニターを見て叫ぶ。
ウギ・リギリは冷静に指示を出した。
「イレギュラーの発生は織り込み済みだわ。我々は神々の祭礼に介入しているのだから。
何が起きても不思議は無い。
魔道詠唱プログラム・マーリンZZZ549を起動」

英国魔術師協会最大の特徴は魔法詠唱をコンピューターに実行させる点にある。
電脳化された魔術。これこそが英国魔術師協会の魔道力の真髄である。
ベルの引き起こした呪雨によってミステリーサークルは流れ落ち、ゴドーの魔力は削がれた。しかし。

ウギ・リギリらの乗る偽装運送会社トラックのコンテナの天井の一部がスライドして開く。
中から砲塔の様なメカが迫り出す。砲身の長さは1m。先端に砲口は開いていない。砲弾を撃つのではない。
魔力を打ち出す魔道兵器である。砲身先端にはガイコツが付いていた。水晶で出来た透き通るガイコツ。
それはマヤ遺跡から出土した水晶ドクロにそっくりだった。
ウギ・リギリは言った。
「ゴドー様に魔力を送信」
水晶のガイコツの口が開く。常人には見えない魔の砲弾がゴドー目掛けて打ち出された。
ゴドーがこれを吸収すれば魔力は元に戻るのだ。
「英国魔術師協会は偉大だわ」

186 :金護童子 ◆tb8bzsbih. :2006/09/23(土) 23:01:29
「黒鋭!うろたえるな」
暗黒の湖になってしまった校庭から呼び声がする。金護童子が水から上がり跳んだ。
校舎二階の窓にしがみつく黒鋭童子の横に飛びつく。
二匹の鬼は校庭を見つめた。
牙の主の思念が轟く。

>テンポー
>「お前たちは霊鏡を持って参れ、余はさきに相模国造の屋敷へと急ぐ」
>うろたえている配下たちを静め、新たな命令を加えると各々は多少動揺しつつも持ち場へついていく。
「主よ!あんたの命令のままに!」
金護は応えて叫んだ。
黒鋭童子も安心したようだ。シーラを襲いに校舎内に入る。窓から教室へ入った。
進む黒鋭童子の腕を金護は爪を立てつかんだ。
『聞け。声に出せば牙の主や他の鼻の効く奴に聞かれる』
念話だ。金護は直接に黒鋭へ思念を送った。それは接触念話だった。誰にも聞かれる事は無い。
『俺達は先代の牙の主の牙を受け鬼となった。代が変わろうと牙の主は我等の主だ。忠誠を尽くすしかない』
黒鋭が頷いた。だが金護は笑った。
『おまえは甘いんだ。天保は先代の牙の主が失脚すると、自ら牙の主を継ぐと宣言してその位を継承した。
そう自分で言っていただろう?』
何を考えているのかと表情が曇る黒鋭。
『牙の主とは“力”だ。肉体は器にすぎない。“力”は器を見限ると新しい器を己の入れ物にする。
天保を俺が倒し俺こそが牙の主にふさわしいと“力”が認めれば、俺が次の牙の主だ。
黒鋭。な、きさまは俺の手下になれ。俺に従え。従わなければ今ここできさまを殺すがどうだ?』

187 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/24(日) 00:33:25
しまったにゃ!ラスチーリアの背中を引っ掻いてる場合ではなかったにゃん!

>ゴドー
>「オヌボ!ドゥイーッム!」
金縛りの術をまともにくらったにゃ!

>礼司
>ザ―――――――――。
>雨だ。
>ジョジョ
>「……てめえは俺に逆にキレさせた……覚悟はできてんのか?」
「助かったにゃ!礼司!ジョジョは奇妙な男だが頼りになる男にゃ!
上湘南中学校のヌシのボクがいうんだからこれ本当!上一中の生徒教師用務員まで知らない人はいないにゃ!

>水無月
>「だああああああっ!」
げっ!水無月!
カウボーイ男の持つ闇のオーラは、屋上に書かれたチョーク絵が雨に打たれて消えていくのと比例して弱くなっていく。
蜘蛛の妖怪も影が薄くなっていっている。きっとカウボーイ男のスタンドみたいなもんにゃ。そうだろジョジョ。
「あ」
ボクはふと気がついたにゃ。大事な事にゃ。感じたと言った方がいい。自分で気がついた事がはっきりとわかるにつれて
ボクは叫ばずにはいられなかったにゃ!
「礼司!この男のオーラをボクは知っているにゃ!霊感レーダー猫のボクは感じるにゃ!
この男はランドマークタワーにいたにゃ!ノスフェラトゥの部屋のそばに!」
あのときは戦闘中で吸血鬼がうようよいて、邪悪なオーラもノスフェラトゥの配下のだと思っていたけど違う!
ランドマークタワーで感じたにゃ!こいつのオーラを間違いなく!

そしてさらに大変なものを感じたにゃ。
邪悪なオーラのエネルギーの塊が飛んでくる!
「ふせろー!」
ゴドーがにやついたゃ。

188 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/24(日) 00:40:03
>ジョジョ
>「どうか……命だけは……許して!」
「見苦しい。死になさい」
ウエンチェスターの銃弾がジョジョの額に風穴を開ける。筈だった。

>『JUWAATI!!!』
>スタンドの拳で銃弾を跳ね変えさせてもらいました。
ゴドーは間一髪、自分で撃った弾を膝を咄嗟におって避けた。
馬鹿な!この銃は只の銃ではないのだぞ!
「信じられません!」

>「……てめえは俺に逆にキレさせた……覚悟はできてんのか?」
「私のマニトウの糸に縛られたままでよくそんな戯言を!」
結局の所は礼司らも呪縛魔法で動けない。この場の誰にも自由は無い。
「マニトウ!ジョジョのマニトウを喰ってしまえ!
本体は痺れてそのジュワッチのマニトウとやらを満足に操れないでしょうからね!」
だがその時ゴドーの額に冷たいものが落ちた。雨だ。
「な、何故、祭祀の夜に雨が降るのですか!?
なんということだ!聖なる白墨図が!」
雨で図が歪む。
ゴドーは力の衰えを感じた。この白墨図は術者が命を削って描く精霊の図面だ。
図の消滅は作画者のゴドーの死でもある。
「ウギ・リギリ!ウギ!私を・・・!」

>つかさ
>このまま相手が動かなければ、そのまま一気に串刺しにできる。
>「だああああああっ!」
「ちぃっ!」
ゴドーは避けた。しかし思うように体が動かない。背中の左肩から臀部にかけて裂傷を負わされた。
「ウギ!ウギ!ウギー!」

189 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/24(日) 00:40:55
>ウギ・リギリ
>水晶のガイコツの口が開く。常人には見えない魔の砲弾がゴドー目掛けて打ち出された。
ウギ・リギリのチームが発射した魔弾がゴドーに命中した。ゴドーは両手を広げて受け止めたのだ。
「ふははははははははは!」
爆煙が起きる。煙が雨に消えた。姿を表したゴドーだったが。
ゴドーの服は新品同様でどこにも破れはない。背中にも無い。傷も無かった。
ゴドーの容姿が変わっていた。顔に刺青が浮かんでいた。それはネイティブ・アメリカンの呪文使いのタトゥー。
「良い部下を私は持ちましたよ。ふん!」
ゴドーはつかさに駆け寄ると怪力で蹴り上げた。
水無月つかさは二十数メートル吹っ飛び、マンション屋上の給水タンクに激突した。タンクの中に彼女はめり込んだ。
細い足だけが流れ噴き出す滝の様な水の流れに見えた。
「ふん!」
ゴドーは藤田礼司にウエンチェスター銃を撃った。
銃弾は礼司の腹を貫いた。礼司は衝撃で屋上の金網を突き破った。金網が金属の裂ける音を立て曲がり壊れる。
礼司は屋上から落下した。
ゴドーは左の胸ポケットに手をいれ抜いた。手には斧の握り。胸ポケットからトマホークを出した。
「ふぅん!」
トマホークをラスティーリアに投げる。轟音を立て回転して飛ぶ斧はラスティーリアの首を切断した。
ラスティーリアの首が落ちる。胴体は礼司の開けた金網の破れ目から背中のギコもろとも落ちた。

これまでの猛攻は3秒。一瞬だった。
屋上に残るのは蜘蛛のマニトウの糸に縛られたジョジョ。
「私は下品な男はどうにも嫌いですな」
ジョジョのスタンドは蜘蛛のマニトウに組み伏せられている。コンドルのくちばしがスタンドをつつき喰い始めた。
「豚の方があなたより好感がもてるというものです」
ジョジョの口にウエンチェスターの銃口をねじ込む。
銃をくわえさせられたジョジョ。
「さようなら」
ゴドーは撃った。

190 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/24(日) 01:26:12
>「私のマニトウの糸に縛られたままでよくそんな戯言を!」
>「マニトウ!ジョジョのマニトウを喰ってしまえ!
>本体は痺れてそのジュワッチのマニトウとやらを満足に操れないでしょうからね!」
魔術師はジョジョのスタンドが見えるのか、クモにスタンドを食えと命令。
だが、腐ってもウルトラマン。
甘く見たら大怪我どころでは済まない。

魔術師がクモを動かそうとした時、雨が降ってくる。
歪な力の雨。
学校から流れてくる力が作用しているのがよく分かる。
あれだけの力ならば、一般人にも分かることだろう。

>「な、何故、祭祀の夜に雨が降るのですか!?
>なんということだ!聖なる白墨図が!」
図面が雨によって消えようとする。
それに比例して魔術師の力も減少。
魔術師と図面の力はリンクしている。
床を見ると材質はただのコンクリート。
攻略法が見えた。

その魔術師の力の減少を狙ってか、奇襲を掛ける者が一人。
それによってダメージを受けた魔術師の生命力が弱まっていく。
チャンス到来!


しなかった……
縛られた糸を切ろうとする際、彼方からエネルギーがやってくる。
そのエネルギーは魔術師に直撃。
エネルギーを魔術師は吸収し、更にパワーアップ。
近くにいた奴らを瞬く間に叩きのめしていく。
誰かは知らないが、ホントに余計なことをしやがった。
スタンドを動かそうとしたが、クモが飛び付いてきて、スタンドの四肢を封じる。

辺りを見てみたが、図面は雨が降っても消えなくなった。
魔術師がパワーアップしたことが原因。
ブシュッブシュッと肩から血が出た。
クモがスタンドの肩を食い千切っている。
四肢を掴まれている為に身動きができない。
まさに、絶対絶命。
切札を使うしかない。

>「私は下品な男はどうにも嫌いですな」
>「豚の方があなたより好感がもてるというものです」
魔術師がこちらに銃を構えて歩いてくる。
勝利を確信した吐気のする様な笑みを携えながら。

「てめーの敗因は……俺を甘くみたことだ」
魔術師はジョジョの口に銃をねじ込む。
魔術師が油断してなければ気付いた筈だ。
ジョジョのスタンドがクモの下から消えてることに。

>「さようなら」
魔術師は発砲。
だが、覚悟を決めていたジョジョは、発砲の瞬間の指の動きを見て顔を全力で動かす。
弾丸はジョジョの頬を突き破り、ジョジョは九死に一生を得た。



191 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/24(日) 01:27:27
「てめーの敗因は俺を甘く見たことだと言ったろ?」
突如、宙空に現れるウルトラマンのスタンド。
その拳には強大な意思の力が溢れでているだろう。

『ジュワッ!』
スタンドは図面の描かれた屋上の床を叩く。

『ジュワジュワ!』
叩く叩く。

『ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワ
 ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワ
 ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワーー!!!!!!!!!!!!』床を叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く

 叩 き 壊 す !!!!!!
屋上の床は図面ごとバラバラになっていく。
それでもジョジョはスタンドのラッシュを止めない。
塵一つ残さない!!!




192 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/24(日) 16:20:00
>167
ギルバは迷っていた。理利がどこにいるのか分からない。
回復魔法によって傷は塞がったのに、むしろ状態は悪化するばかり。
上一中に赴任してきたばかりの時のように、感覚がズタズタだ。
襲い来る一山いくらの雑魚相手に苦戦する有様、そんなこんなで
道にも己が信念にも迷っていた。そうこうする内に音楽室を通り過ぎて
屋上に出てしまった・・・そこに、誰か倒れている。
最悪の気分を我慢して意識を集中させると、クリス・・・ジャネットである事が分かった。
歌が聞こえる、しかし先程のような頭痛はしない。近寄ってみると、寝ているのか
気絶しているのか、とにかく意識はない様だった。どうしたものかと思案していると・・・
「・・・雨、か・・・!?」
包帯に落ちた一滴の雫が、その部分を溶かしてしまうではないか。
そしてようやく気付いた、その雨がただの雨でない事を。
「いかん、このままでは・・・くっ、たとえ敵だろうと、生徒を放っておけるか!」
痛む体に鞭打ってクリスを背負い、とりあえず校舎内に入る。
目を覚ますまで傍にいないとダメだろう・・・その間、ギルバは思索に耽る。
先程の話、今の自分の変調、この祭事の目的・・・いろいろな事を。

一方その頃、ダンテはと言うと―――

>177
何か魔法のようなものをかけられたのはわかった。
しかし効果がさっぱり、何を意図して、どの様な物を?
・・・今まで分からなかった、人形の言葉が分かる。
つまり、翻訳魔法と解釈すればいいんだろう。

>「まずいですぅ、さっさと逃げるですぅ!」
慌てふためく人形の図は滑稽だ。黙っていれば可愛らしいのだろうが、
行動と言葉遣いで全て台無し。むろん、ダンテもこの雨が普通の雨でない事は感じている。
だが、そうも言っていられない状況だと言う事も理解していた。
実装石を肩に乗せて「しっかり掴まってねぇと、舌噛むぜ。」

>182
>「お前たちは霊鏡を持って参れ、余はさきに相模国造の屋敷へと急ぐ」
偉そうにさっきからじゃれてくる異形共を束ねているのだろう、
パッと見中学生にしか見えない男にアイボリーの銃口を向け
「Hey,待ちなそこのBoy。」
呼び止める。さっきの戦いで見せた血の結界、似たような能力を持つ悪魔を
何度も見てきた。悪魔狩りという事で来たが、依頼内容に間違いはないらしい。
「念仏唱える暇は無いぜ?さぁ、16ビートを刻もうじゃないか!」
ゾディアック(※1)を放った後、エアハイク(※2)で高く飛び上がり
キラービー(※3)で強襲をかける。キラービーが当たったらそのままコンボに繋ぐつもりだ。

193 :ジョリアル ◆.QaFws1PO. :2006/09/24(日) 19:17:35
黒い靄の中で、リリに異変を感じた。

…おかしい。

リリが避ける様子がない。それに…なんなんだ?この安楽感は…。
しかしそれでも黒い靄を止めることはない、素早く左肩、腰、右膝へ移動する!!

が!

突如リリの前に何本もの鎖が溢れてくる!
「…!?これは…!」
黒い靄の中の青い目が揺れる。邪?いや…違う…。
そして爆発で目をくらまされる。壮大な黒い煙は灼熱の如く熱さを催してた。

そして突如その男は目の前にやってきた。

>「パパから貰ったクラリネット? オー、パッキャマラード、だ」

「…!お前は…!」
屑船の牙の主に行く前の最後の言葉を思い出す。

『特に坊ちゃん狩りの坊やには気をつけてください…。挑発してみましたり会議中の話を聞いてましたが…。
彼は…他の者と何かが違う。』

屑船の言っていたことの意味がわかった。
先ほどの黒い鎖。
そして…
>「パオパオパ、パ」
その少年は素早く一歩、二歩と足を踏み出し
>「パ」
クラリネットを奪いにかかってくるというこの状況。
大あわてで黒い靄を大量に発し濃くする。それでもこの男は辞めることをしない、恐怖心が全く感じられない。
黒い靄の中に入った黒い靄はアッシュを燃やそうと力を強める。しかしアッシュの手はなかなか燃えない。

…………。

!そうか!リリ!
ジョリアルはリリを見た。そしてその次の瞬間アッシュの手はジョリアルのクラリネットをはじき飛ばした!
「あ…っ!」
宙に浮かんだクラリネットを取り返そうとするが次の瞬間黒いビー玉のオーラがジョリアルの身を焼き始めた。
「!?!?!?うわぁぁああぁあああぁああああああああああああぁあぁあああ!」
そう叫ぶと蹲る。痛い熱い痛い!黒いビー玉がもっと能力を引き出そうとしているのだ。この痛みは肉を焼いてるとかではない。
魂を焼いているのだ。
黒い靄は最早黒い炎となっていた。
蹲ったジョリアルを見つめるリリ。
そして彼女は髪留めを外した。

>「ジョリアル。ううん、宿主さんのほうかしら。あなた達・・・藍色の髪をした少女に心当たりは無い?」

藍色の髪…。ジョリアルは顔を上げた。目の前に居る少女の髪が揺らぐ。
>「愛されているはずの『彼女』は、今とても苦しんでるわ。
>ねえ、あなた達の耳には、あの子の声が届いていないの?」
「あっ…ぁ…。」
最早言葉も発せ無い状態になったジョリアルの目から涙が溢れる。

その時目に映ってたのはリリではなかった。

藍色の髪を揺らぎ、いつもそこに哀しい表情をしていた彼女。
そうだ…自分はいつの間にか彼女の笑顔を忘れていた。
学校にいても少女はその特殊さから虐められ…そして…。

194 :ジョリアル ◆.QaFws1PO. :2006/09/24(日) 19:21:00
>理利は神経を研ぎ澄ませた。
そして…
>理利は見えない目をジョリアルに向け、穏やかに語りかけた。

>「あの子からの伝言よ。
>『教えてあげて。お願い。眠らせて』
>――――ジョリアル、確かに伝えたわよ・・・!」


「…え?」

次の瞬間、リリの手から閃光が走る。
そして黒い炎が白く変わると巨大な火柱とか化した。その炎は優しく…それでかつ暖かいもの。
真っ白な炎に包まれる中…ジョリアルは膝まついた。
その目はリリの方をずっと見ているようで見ていない。
「……アリア…?」
一人の少女の名前を呼ぶ。そして、ジョリアルはゆっくりとその場に倒れた。
白い火柱が弱まっていく。

「……結局…何も聞いちゃ居なかったんだ…あんなに大親友だったのに…僕は。」

そうポツリと言うジョリアル。その目には涙が二粒つたる。
「そう…あの時も。」
目に浮かぶのは少女とドド先生が手を繋いでる所だった。二人とも表情は分からない。

「…結局……教えられたのは僕のほうか。」

白い炎が身を燃やす中、ジョリアルは言う。
そしてリリとアッシュを見る。
「……理科室に…フランス人形と鞄が置いてあるはずだ。
…フランス人形には…屑船の…精神を削ってまで作った対牙の主の呪い用のベルが…
鞄には……ジョリアルの思いが入っている。」
そう言うとジョリアルは笑った。

「頼むよ…二人とも……僕にとって大事な人なのだから…。」

そして、ジョリアルは白い炎に囲まれ燃え尽きた。
残ったのは藍色の髪が残る頭皮と指の骨。
それは…ジョリアルにとって最も大事な人間の哀しき亡骸でもあった。

195 :ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/24(日) 19:49:45
+++++++++++++++++++++++++++++++++
ジョリアルが亡き物になった時。

校舎裏で殺された無数の牙の使いの者達が散乱する中。
ドドは音楽室にもそこにもいなかった。

血まみれになった音楽室、そまるで発狂した人間が暴れたかのように滅茶苦茶にされた机、椅子。
そして、空っぽになっている謎の部屋。

その正体は空っぽになった教室だった。


ドドは傷だらけの身体を引きずりながらゆっくりと廊下を歩いていた。

血がしたたり落ち道となっていく。牙の使徒との対決の時全能力をダウンされたドドは筋力さえ動かせないはずだ。
しかしドドは歩いていた。その顔はまさに恐ろしいぐらい冷静だ。
一瞬肩が痛む。
「っ…!!」
肩を押さえるドド。暫く震えると、思いっ切り壁に拳を叩きつけた。

―バギン!!

壁が凹む。

「あの糞餓鬼ィイィイィイィイィイィイィイィイィイィイィイィイィイィイィイィイ!!!」

絶叫するドド。その姿はとても大量の牙の使徒に傷つけられたというのに恐ろしいぐらいの気迫だった。
そして前を見るとフルートを取り出し振り回した。

すると途端にドドの身は消えていった。

そして…藤田の目の前に現れた。

196 :松島浩史42才:2006/09/24(日) 19:49:50
「チ。どこのチャンネルも特番だなオイ」
マンション<ハイソタウンガーデン上湘南>の34階12号室に住む単身赴任で一人暮らしの松島さんは
ビール片手にテレビを見ていたが不満だった。
全チャンネルが横浜ランドマークタワー崩壊のニュース特番になっている。
「特番じゃないのは3チャンネルだけかよオイ」

>『ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワ
>ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワ
>ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワーー!!!!!!!!!!!!』
>床を叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く

「うわー!なんだなんだなんだー!?オイオイオイオイ!」
松島さんちの天井に亀裂が入っていく。

197 :黒鋭童子 ◆8GEZsJH0JA :2006/09/24(日) 21:17:01
>金護童子
>天保を俺が倒し俺こそが牙の主にふさわしいと“力”が認めれば、俺が次の牙の主だ。
>黒鋭。な、きさまは俺の手下になれ。俺に従え。従わなければ今ここできさまを殺すがどうだ?』
『面白い事を言う』
鋭太郎は金護の鬼の顔をじっと見た。どうしたものか。
金護の手下になって生きるのか。金護は牙の主の“力”が認める程の器があるのか。金護は天保と戦って勝てるのか。
鋭太郎は迷った。

>ダンテ
>「Hey,待ちなそこのBoy。」
>「念仏唱える暇は無いぜ?さぁ、16ビートを刻もうじゃないか!」
校舎の窓から覗けば、銀の長髪の男が地下に眠る相模国造の屋敷へ下ろうとした天保光に攻撃をしかけているではないか。
鋭太郎は主君が襲われているのに動かなかった。
『天保光の力量と器が牙の使徒の統率者として足るものか見ようではないか。どうだ?金護』

198 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/24(日) 22:03:23
クリスはギルバの背中の上で相変わらず夢の中だった。

私は廃屋のベッドの中で毛布にくるまっている。
隣に大きな人影……

「貴方の名は……」

「俺の名はスp」

「スp……?」

「スプーだあぁぁぁ!!!」

いつの間にか私はNHK教育で絵かき歌を見ながら
一緒になって歌っているのだった。
但し夢の中だから全く違和感はないけれど。

「しょうこお姉さん……それはいくら何でも下手過ぎだわ」

などと言いながらチャンネルを変えるとCM。

「♪たーらこー、たーらこー、たーっぷーりー、たーらこー♪」



……その頃、現実は大変な事になっていた。
しょうこお姉さんのスプーや
沢山のキューピーたらこ軍団が迫ってくる。

……と

「たっぷ…り……たぁぁぁらこおおお!!!???」

起きた。歌いながら。
目の前にはたらこ軍団。
呼び出したのは本人だが、驚くのも無理はない。

「なっなっなっなっ何よこれ!?」

199 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/24(日) 22:27:34
灼熱に焼けた鉄の棒がおなかに突き刺さった。
例えるならそんな感じだった。

カウボーイの男に撃たれた。おなかに焼けるような激痛が走った。
高温に熱した鉄の棒をおなかに突き刺されたみたいだ。
これが銃で撃たれるということなんだ。
僕の体が後へと吹っ飛ぶ。
マンション屋上に張り巡らされた金網は僕を受け止められすに裂けた。
僕は屋上から転落した。

「うお―――――――!」
こんなことで死ぬなんて出来ない。
落下しながら僕は黒のムチを上へと伸ばした。
ムチがある階のベランダの柵に絡まる。
でもムチを自分の落下に合わせて伸ばし続ける。いきなり伸ばすのを止めたらだめだ。
落下速度を殺すために、ゆっくりとムチを伸ばすのをゆるめる。
ゆっくり。
ゆっくり。
ゆっくり。
止まった。

僕はマンションの14、5階あたりで止まった。宙ぶらりんだ。
ムチは20階くらいの階のベランダの柵に絡められた。よかった。
「う。う……」
左手でおなかを押さえた。血が流れる。おなかに蛇口がついていて、そこから血がどくどくと出てるみたいだ。
ひどい勢いで血が出る。痛いよ……


情けない!

これでもとっさにオーラで守ったつもりだ。もしオーラの能力がなかったら……
「ああ!」
いやな気を感じて上を見た。
僕が屋上を見上げたとき、人の体が落ちてきた。
それは首の無いラスティーリアの胴体!背中には…!
ギコ!

200 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/24(日) 22:28:14
僕はマンションの壁を蹴った。
ラスティーリアの落下の進路に合わせる。
落ちてくるラスティーリアの体を受け止めるんだ!
「ラスティ――――……!うぐ!」
僕は左手一本でラスティーリアを受け止めた。
腕が折れてもいい。
体がちぎれるような衝撃と激痛。
僕は血を吐いた。
僕は右手でムチを指も砕けるかと思うような強さでつかみ、左手で首を切られたラスティーリアの細い胴を必死に抱きかかえて、
マンションの壁にぶら下がっていた。
このままではいけない。
僕はゆっくりとムチを伸ばした。地上に降りよう。
だいじょうぶだよギコ。
心配しないで。

屋上からはまだ戦う音が聞こえる。カウボーイと誰かが戦っている。
がんばって……

ゆっくりゆっくり僕はムチを伸ばして、やっとマンションの庭に降りた。
足がぶるっと力なくふるえて体重を支えられずに転んだ。
ラスティーリアの体がどさっと庭の芝生に横たわってしまう。
ああ。なんて姿にラスティーリア。
首がすっぱりと切られてしまって、ああ。ひどい。
「でもラスティーリア。きみなら平気…だろ?死ん…でないだろ?……」
きみは自由自在な形になれるすごい女の子だろ……そう呼びかけようとしたけれど声が出なかった。
喉の奥から血が昇ってきて、僕は吐いた。おどろくような血の量だ。

>ドド
>そして…藤田の目の前に現れた。
「ああ。シーラ先生…… 助けにきて…く…?」
僕は四つん這いになってやっと体を支えていた。
僕はシーラ先生の顔を見上げたけれど、夜の闇と降りしきる雨に、先生がどんな表情をしているのか見えなかった。

201 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/09/25(月) 00:15:27
上湘南公園前バス停
普段は誰も使わない廃れたバス停に彼女は立っていた。
黒髪に赤黒いブレザーを羽織り、目元には黒縁メガネ
彼女の第一印象は一般的なお嬢様として見える。
彼女の名はアマナ・ジュリ、アルマ・フォン・ギムレットの後任としてこの町へ来た。
彼女らの所属する協会とゆうものは、常人にわかりやすく説明するところの科学研究所に似たようなところだ。
違うのは、理解の仕方のみ。しかし、何処の国でもいつの時代でも、秩序を乱す者は現れる。
その存在のことを総じて魔女とし、それを排除するもの達が魔女狩りの存在である。
協会内では幾つかの課が存在し、そのほかには化け物退治を請け負う課や、ただ研究を進めるだけの課も存在する。
そして、魔女狩りの肩書きを掲げられるのがアマナとアルマ所属する協定違反者処分課である。
もちろん、彼女は常務と追加指令をこなしにやってきたのだ。
「ふ〜・・・おっかしいなぁ〜確かに○時と約束したはずなのに」
彼女は今、このバス停で支部の人間を待っている。
追加指令を支部の人間らにも伝えるために
「おかしいですね〜場所を間違えたのでしょうか?」
しかし、約束した人物がやってこないことに彼女も焦りを覚え、とりあえず、うろうろとその場をうろつくことになった。

202 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/25(月) 01:57:23
敵がまとった濃密な「魔」の気に触れる寸前、
リリの唱えたらしい別な魔法が、暗闇にぼんやりと光る霧となってボクの身体を覆うのが分かった。
おかげで手を火傷せずに、クラリネットをヤツから奪うことができた。
早業アッシュ、スリに転向――

>「!?!?!?うわぁぁああぁあああぁああああああああああああぁあぁあああ!」

弾かれた縦笛は宙を舞い、誰の手にも拾われないまま濡れた廊下へ転がった。
敵は絶叫する。ボクを防ごうと引き出した力が、楽器をなくした途端にヤツ自身を傷つけてしまったみたいだ。
もはや剣にもの言わす必要すらなく、ボクとリリは見下ろすばかり。
隣に立った彼女の握る、小さなガラス玉が、目に痛いくらいの輝きを放っている。魔法の光だ。
うずくまり、悶える「ジョリアル」の緩慢な破滅は、ちっぽけなガラス玉と女の子ひとりの力に御されていた。
耳障りな悲鳴は、やがてリリの言葉によっていさめられる。

>「……アリア…?」

「女か」
リリの隣でせせら笑う。死の間際にはピッタリのロマンチックな台詞だった。
流石は役者、リリもつくづく素晴らしい役者を選ぶものだ。無理して一枚噛んだのも間違いじゃなかった。
彼女の手のセントエルモス・ファイアが「ジョリアル」に飛び火して、マグネシウムの白色閃光がヤツを貫く。
美しい遺言で最後を飾ると、火が消えると共に事切れた。残された蒼い髪と、小さな指の骨。
「いいね」
髪を撫で、骨を拾った。リリの咎めるような視線も気に留めず、ボクはソイツにしゃぶりつく。
どんなにちっぽけだって、魔の残り香がそこには蓄えられているハズだ。
最後の一滴まで吸いだして糧としなければ、狩人の流儀に反する。
使えるモノは使うし、綺麗なモノはたっぷりと愛でる。例えば舌で。
魔力を追って脆くなった骨の表面を齧りとり、既に枯れて乾いてしまったことを舌に感じると、唾も拭かずにリリへ投げ渡した。
外の雨は降り続きで、一向に弱まる気配を見せない。ボクは窓から屋外を覗いた。

「レイジとラスティーリアはテンポーに就いてた。
ボクはキミが校舎に入っていくのを見て、連中を置いてこっちに回った。だから今の状況はあまりよく分からないけど……
静か、と言ったらヘンだけど、十把一絡げのザコどもは皆消えたみたいだ。助かったな。
代わりに校庭に池が出来てるよ。気張ったねえ、水道局の人間が見たら心臓止まっちゃうよコレ……
テンポーと、アレは誰だ? バージルに似てるな。そんでレイジたちがいない。どうなってる?」

外の様子は月明かりもなく不鮮明だ。魔の匂いだけを追うには、ボクの嗅覚では限界がある。
判ってることはとにかく、もうじき審判の時間が近いってのだけだ。
全てを理解しようなどという思い上がりはとっくに捨てた。
お祭りは自分の領分だけ楽しめば、あとはただの舞台装置。
夜が終わるまでは、パーティー・ライトの電源を弄る野暮なんて要らないんだ。
窓から離れ、廊下を踊りながら

「ベトコンの血が足りたんで、カーツ大佐がアポカリプス・ショーだよ!
ワーグナーが聴こえるぜ、チクショウ! ホーチミン作戦だ、クソッタレG.I! ハンバーガー・ヒルに旗を立てよう!」

203 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/25(月) 01:58:14

>「たっぷ…り……たぁぁぁらこおおお!!!???」

地響きが聞こえた。何か巨大なものが、校舎か校庭に落ちて揺らしたようだ。
すぐに窓へ走る。見えたのは、「終末」を絵に描いたみたいな光景だった。

校庭に着地したのは、いつかテレビのコマーシャルで出てきた、「キューピーたらこマヨネーズ」のアレだ。
赤いミノムシから、キューピー人形が顔だけ出したみたいなアレ。
第一匹はその大きさ、およそ4〜5メートル。濁った闇を湛える夜空から、鮮やかな紅色まぶしく降って来た。
巨躯は校庭の池に水柱を上げて沈むが、反動で再び跳ねて、跳ねて、跳ねて回る。地響きが繰り返される。
見上げた。雲の彼方から、大小さまざまだが全く同じ造形の「キューピー」が、何匹も、何十匹も、何百匹も降下してくる。

赤くて三倍なスターシップ・トゥルーパーズ落下傘部隊の降下目標は、上湘南一中に限らない。
学校から離れた街中までも、彼らは着陸しようとしている。
「キューピー」の群に混じって、別な姿をした怪物も居た。
ピーマンに似た巨大な頭部に二本の腕を生やした、汚い黄色の不恰好なバケモノで、
キューピーと違って地面に降りようとはせず、空中をフラフラと漂いながら、どうやら獲物を探しているらしい。
噛み合わせのできない割れた口で始終ばくついてる。
地上に降り立つと、縦横無尽に跳ね回るキューピー。黄色の怪物は時折、気まぐれに低空飛行する。
校舎に接近した黄色は、テンポーとバージル二号に襲いかかった。口を開いて――アレは人間を喰うようだ。

「儀式に干渉する人間が多過ぎたんだ。
誰かが校庭に封印されてた魔力を、テメエの田んぼに引こうとしてるな。
つまり……そこから儀式の規模が広がってる? 勝手なアレンジを加えるヤツも居て、それでこのザマか。ゲージュツ!」
怪物は校舎内にも召喚された。廊下の先から、赤いミノの連中がボクらのいる方向へと行進して来た。
リリの腕を掴む。虐殺の群は屋外のそこかしこへ出現し、学校から臨む街からは奇妙なざわめきが伝わってくる。
ランドマークどころじゃなくなりそうだった。ちょっと気弱な笑みを演出しながら、ボクは言った。
「理科室へ案内してくれ。時間が無さそうだ」
どこからか歌が聴こえる。終末を乞いながら、苦痛と絶望を謳う甘い声。

204 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/25(月) 06:26:10
変調については分かった。
よくよく考えてみれば、あの時とは全く状況が違ったのだ。
とするならば、排出すればいいと・・・そこでようやく気付いた。
教材ケースを、閻魔刀を、校庭に置いてきてしまった事を。
今から取りに行くのはほぼ不可能だ・・・己の迂闊さに腹が立つ。

>「たっぷ…り……たぁぁぁらこおおお!!!???」
>「なっなっなっなっ何よこれ!?」
そんなところに、目を覚ました少女と呪歌の影響で召喚されたのだろう
赤い大量の物体の襲来、ギルバに心休まる時は来ない。
「・・・知るか。」
迫る物体には見覚えがある・・・ふざけたCMに登場するふざけたアレだ。
何でそんな物を呼び出したんだ・・・そもそも、CMの歌を歌う状況って何?
考えたところで結論は出ない、ひとまず声をかけておこう。
「立てるか?・・・死にたくないなら、戦うしかないぞ。」
そう言って工藤美津子の力・・・『ヴァンガード』を具現化して
たらこを切り裂く。充満する臭い、紛れもなくたらこ・・・と思ったら、
明太子とかも混じってるらしい。目や鼻を刺激する、唐辛子特有の辛い臭いが・・・。
「・・・勘弁してくれ。」
心底うんざりしながら進んでいく。とりあえずは、下を目指そう。
声が聞こえた、恐らく校舎内に入り込んだ誰かのものだ。敵・・・かも知れない。
それならそれでいい、どちらにせよやる事は唯一つ、季節外れの大掃除なのだから。


一方―――


>校舎に接近した黄色は、テンポーとバージル二号に襲いかかった。
後ろからいきなり噛み付いてきた不細工な化け物。
二段ジャンプからの急降下キックを見舞おうとしていたが止めて、
地面から見て垂直に、自分の足元付近に魔法陣の足場を作ってそれを蹴り距離を取った。
そのまま着地すると化け物に向かって二丁拳銃で攻撃するが、一向に効かない。
射撃耐性があるらしい。殴り合いでないとダメなタイプと言うのもよくいる。
「Fn......ダンスのお誘いなら後にしてくれ。」
背中のスパーダを水平方向に回転させながら投擲。
ありえない軌道を描いて化け物に迫るスパーダ。
もしこれも効かなかったら?その時は元を断つしかない。あればの話だが・・・。

205 :名無しになりきれ:2006/09/25(月) 07:26:30
スプーには「全ての攻撃を無効化し、更には受けたパワーを溜めて反撃する」の能力があった。無敵属性を持つようだ。

206 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/25(月) 09:11:48
鬼たちは指令を聞くと早速と、散り散りに遂行せんと動きはじめる。
マントが小刻みに震えると無くなった腕に巻きつき、蠢きながら形状を成していく。人間の腕の形とはまったくの別物。
指先は掴むためではなく引き裂くため、異形の爪のように鋭い。すでに腕とは言えず、一切の無駄を消去した漆黒の『武器』。

>192
>「Hey,待ちなそこのBoy。」
ラストダンスにはまだ早かったか、多少癖のついた日本語が余の足を止める。
まだ虫が残っていた、無害と判断して放置していた者。瞳の色と髪の色からしてこの国のものではないことは確かだ。
肩にはいつぞやの木偶人形が座り、こちらを哀れみの眼で見ている。冷酷な瞳で睨みつけてやると一瞬ビクついてから眼を逸らした。
さて、この者だが主従の契りを交したいという者かどうかは態度からみても違うと断言できる。
世の為を説いてなにがしかに雇われたさしずめ『異端殺し』といったところか。
>「念仏唱える暇は無いぜ?さぁ、16ビートを刻もうじゃないか!」
光がひとつに集結する。太陽の光に危険はないが、その輝きはそれに類するものではない。
粒は大きさを増し光の球となり花火のように打ち出された。なるほど、これが奴の武器のひとつか。
これならば並の物の怪の類では命中すれば致命傷。余とてそれは例外ではない。
ありったけの魔力の篭る己がマントで地に叩きつけると空中に飛び光弾を避ける。
死線をくぐり抜けた末に辿り付くは、空中に出現した土台を蹴り更に高く跳ぶ彼奴の姿。そこから急降下し、蹴りつけようとしている。
自ら死地に向かってくるとは愚かなり。失って新たに得た腕が得物を見つけ暴れだす。目の前にいるのは極上の餌。
鮫のように歯を剥き出しにして、得物に食らいつこうと血に飢えた漆黒の『牙』が噛み殺さんと飛びついた。
その攻撃もそこかしこに存在する『何か』によって妨げられる。蹴りをお見舞いするつもりだった向かいの男も急遽相手を変えたようだ。
ビル屋上では時間がなく撤退し、校庭では場を築き万全でも敵が逃亡し、いま第三者によって邪魔される。
二千年もの儀式すら、いままさに邪魔が入り阻止されようとしている。それだけは許されず、成就されなければ二千年が無に帰る。

>204
>「Fn......ダンスのお誘いなら後にしてくれ。」
「まったくよのう。このような異形なぞこの国の物の怪で見たことがない。よもや貴様と一緒についてきたのではあるまいな?」
地上を行進する大量生産は造形させ範囲を広げた『腕』で薙ぎ払い、飛行する黄色には魔力を込めた血の塊を放ってやる。
黄色は当たってもまったく怯む様子もなく、ダメージを受けているわけでもない。
それにあの姿形、にんにくに比較できるほど苦手な野菜を思い出す。
「こちらの攻撃は効かぬうえ、あの様子だとまだなにか隠していると見る。ここはひとまず退散する決着はまた何時かにて」
再び集結してくる地上のたらこ集団をもう一度『腕』で振り払い、できるだけ遠くに飛ばすようにしてできた隙間を掻い潜っていく。
その先はベルが入っていった亀裂で冥界への扉。まるでなにかを拒むかのような風に吹かれながら身を投じる。

空洞内部は広く空気が纏わりつくように独特の濃さがあった。後ろをついてきたたらこ共もさすがに境界越えはできないらしい。
あんなにも五月蝿かったのだが、この場はしんと静まりかえっていた。だが一人としていないわけではない。
それどころかこの場は霊で埋め尽くされている。ただ皆じっと見つめるだけ、襲ってこないのは余が祭礼に欠かせぬ人物だから。
先へ、奥へ。気が遠くなるほど進んださきに、天を仰げるように広い空間があった。
そこは屋敷と柱、その中心にいるのは昔々の知り合いである一輪の花アルラウネが霊剣を所持していた。
「上のほうは悪鬼が出現し阿鼻叫喚している。それなのにこの場ときたら戦のひとつもない静けさとはいい気なものだ」

207 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/25(月) 15:13:11
「……仕方ないわね」

さっきは驚いた片手の剣。これで刻めばいいかしら。
大量に迫ってくる「たらこ」を
刃と化した片手で刻んでいく。

「……動きづらいわね」

ずぶ濡れの制服。外は雨だから
寝てる間に雨に濡れたのかしら。
これじゃ動きにくいのは当たり前だわ。

そう考えた私は、上半身の服を脱ぎ下着姿になった。
動き易くなった私は、改めてたらこを刻んでいく。

208 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/25(月) 15:45:22
【前レス修正、制服→喪服】

いつの間にか、私はたらこを刻むのが気持ち良くなっていた。
梱包材のプチプチをつぶして行くような
何とも言えない感覚。

「癖になるわね……ふふふ」

そうして、私のテンションはどんどん上がっていく。

「ふふふ……あははは!!!」

……が、ここで気付いた。
上がり切ったテンションは更に上がる。
刻むのを止めようと思っても止められないのだ。

しかも時々、ギルバ先生までも斬りそうになる。
見境なく斬り付けている……私は怖くなった。
その時、私は自分の中に何かを感じた。

どす黒い感覚。
全ての生きとし生けるるものを憎悪するかのような。

(……だ、誰か……止めて……!!)

しかし、私の身体は、アハハハハ、と
笑いながら周りを切り刻むばかりで
止めて、という言葉は一つも出ないのだった。

(……誰か……先生……)

次の瞬間、私……いえ、私の中に居た何かは
声高らかに笑い、そして歌い始める。

♪〜翼をください〜♪

……の、替え歌を。

「殺してやる……全部殺してやるわ、アハハハハ!!!」

私の身体からは、黒い翼が生えていた。

209 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/25(月) 20:49:52
クラリネットがアッシュによって弾き飛ばされた途端、力の制御を失ったジョリアルは絶叫した。
暴走し始めたビー玉を封じると、聖なる光が再び息を吹き返した。
既に宿主も人間では無かったのだろう。光が『彼女』ごと浄化し始めるのを、理利は肌で感じていた。

>「……アリア…?」
>「女か」
アッシュのせせら笑いに、理利は沈黙した。
これはジョリアルが、理利自身が選び取った幕切れ。
そして、理利の願いどおりジョリアルは消滅するというのに、笑う気にも勝ち誇る気になれなかった。
砂をかむような空虚な思いで、ジョリアルを見下ろす。
「……結局…何も聞いちゃ居なかったんだ…あんなに大親友だったのに…僕は。」
>「…結局……教えられたのは僕のほうか。」
理利は静かに目を閉じた。

>「……理科室に…フランス人形と鞄が置いてあるはずだ。
>…フランス人形には…屑船の…精神を削ってまで作った対牙の主の呪い用のベルが…
>鞄には……ジョリアルの思いが入っている。」
「屑船君が?ジョリアル、それは本当なの?!」
苦しい息の下、ジョリアルが笑ったような気がした。
理利の顔がくしゃりと歪んだ。
ジョリアルと大切な人も結局は他人で、こんな事になるまで分かり合えなかったのだ。
屑船の考えている事など理利にわかるはずも無い。
> 「頼むよ…二人とも……僕にとって大事な人なのだから…。」
何かに突き動かされるように、理利の足はジョリアルの元へと向かっていた。
無意味だ、バカな事をしていると自分でも思った。
それでも、光の柱に手を差し入れずにはいられなかった。
輝きを増した光がパッと全身に燃え広がったが、光が理利を焼く事は無い。
理利は手探りでジョリアルの手を取った。
今にも燃え尽きそうなジョリアルの手を両手で包み込み、ぎこちなく微笑む。
それが、理利にできる精一杯だった。
ジョリアルは消滅した。

燃え尽きたジョリアルの亡骸。
僅かに残る思念に手を伸ばしたが、触れることは叶わなかった。
>「いいね」
横から伸びてきた手は亡骸を取り上げ・・・何をしたのだろう、思念ごと魔力を吸い上げていった。
暫くして胸元に投げ返された亡骸はべたべたに濡れていた。
それが唾液だとわかった途端理利は顔を顰めた。黙ってハンカチを取り出す。
理利は手探りで周囲を探り、今度はアッシュより先にクラリネットを拾い上げた。
遺品を工藤の時のように魔法石に封じ込める。
無事生き残れたら、もっと温かくて優しい場所へ送るつもりだった。
自己満足だと笑われても構わない。結局、理利にできるのはこれだけなのだから。

アッシュは自分にわかる範囲で現状を説明してくれた。
最後は地獄の黙示録風に締めくくり、軽くステップを踏んだ。
「池は冥界への入り口だと思うわ。多分儀式のためにベル『達』がこじ開けたのね。
元生徒の使徒も多くが死に絶えて・・・贄としては十分だったものね。」
理利の言葉はどこか投げやりだった。
「レイジ達の気配は消えちゃったわ。学校の外に出たのかも。待って、今調べて・・・・・・」
理利の言葉を、不吉な地響きがかき消した。

210 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/25(月) 20:55:57
>「たっぷ…り……たぁぁぁらこおおお!!!???」
「・・・え?」
クリスの歌声だった。
ズウン!と次の地響きがして、既に罅の入っていたガラスが廊下に飛び散った。
まだおぼろげな視界では、空から降ってくる大量の赤い何かと、巨大な黄色い何かとしか判別できない。
赤い何かは学校の敷地外にも次々大量に着地しているようだ。

>「儀式に干渉する人間が多過ぎたんだ。 (省略)
つまり……そこから儀式の規模が広がってる? 勝手なアレンジを加えるヤツも居て、それでこのザマか。ゲージュツ!」
アッシュは冷静に分析した。理利は頷く。
「このままじゃ被害が広がるばかりだわ。・・・何とかしないと」
いずれにせよ手が足りなさ過ぎる。理利は爪を噛んだ。
何とかして彼女を止めないと。――――でも・・・どうやって?
説得など耳を貸す筈は無い。私は・・・酷く憎まれているようだから。

理利は一瞬の逡巡の後、魔法石を砕いた。
どこにいるか分からないので、石の力で学校全体に念話を送る。
『クリスティーナ!いいえ、ジャネット!!あなた、この華山理利を殺したいんじゃなかったの?
一体どこに化け物を召喚してるのよ!私は学校の外に出ていないわよ!
今すぐ消しなさい!・・・ああ、そんなの無理よね?いいのよ、できないって私、知ってるから』
理利はここで、侮蔑に満ちたクスクス笑いを入れた。
『あなたは自分がかわいいから、呪歌で操った誰かの影に隠れてないと怖いのよね!
かわいそうなジャネット、呪歌に頼らなければ、私みたいな小娘一人殺せない!
何度生まれ変わっても、自分自身の主になれないかわいそうな人!
あなたみたいな人に使われて、左腕の聖剣もさぞ無念でしょうよ。
本当の事を言われて悔しい?――――だったら呪歌に頼らず、自分の剣で私を殺しに来たらどうなの!』

ぶつりと念話を切った。
自分で自分の死亡届にサインしたも同然な理利は、弱々しくアッシュに微笑みかけた。
「安い挑発よね。何とか乗ってくれるといいんだけれど・・・。
とりあえず、今はジョリアルの遺言どおり理科室へ行きましょう。
この先2番目の教室のはずなんだけど、上に掛かったプレートをみてくれる?」
理利は背後から近づいてきた気配に氷魔法をぶつけた。
凍りついた先頭集団が壁となって後続を絶っている。
だが、壊されるのも時間の問題だろう。
「アッシュさん、明日の朝と言わず今すぐ連れて逃げて欲しいわ」
本音とも冗談ともつかない事を口にしながら、理利は理科室へと駆け込んだ。
かちりと鍵をかける。

理科室の机の上には、ジョリアルがいっていた人形らしき影と古びたカバンが置いてあった。
理利は霞んだ目を擦り、椅子に躓きながらも人形に歩み寄った。
ジョリアルに騙されているとは考えなかった。白いベルと封筒を手に取り、人形を胸に抱く。
もう一つのカバンの上に手を滑らせると、こちらにも封筒らしきものが置かれていた。
かろうじて、カバンに書かれたベルという名前が読めた。
理利はカバンを開けた。すると、中から白い靄のようなものが現れた。
靄は僅かな間理利の周りを漂っていたが、すぐにどこかへと去っていった。

「アッシュ、日本語は大丈夫?悪いけれど読んでくれる?」
自身に回復魔法をかけながら、理利は二通の手紙を手渡した。

211 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/25(月) 23:05:38
>ジョジョ
>弾丸はジョジョの頬を突き破り、ジョジョは九死に一生を得た。
>「てめーの敗因は俺を甘く見たことだと言ったろ?」
「ヒュ〜!」
ゴドーは口笛を吹いた。ウインチェスターの銃弾を避けた。口に銃口をつっこまれているのに。
「あなたはウルフだ」
相手を狼と称えるのはネイティブ・アメリカンの最高の祝辞だ。
「邪魔な敵ですがね」
にやけた顔のゴドーだったが双眸は憎悪に燃えていた。

>『ジュワッ!』
>スタンドは図面の描かれた屋上の床を叩く。
>ジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワジュワーー!!!!!!!!!!!!』床を叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く叩く
「やめなさい!おやめなさい!」
ゴドーはジョジョの真意を理解した。ウギによって魔的守護を得た白墨図をマンション屋上共々破壊するつもりなのだ。
「マニトウ!キバサ!カイイチグ!」
蜘蛛のマニトウがコンドルの翼を広げ飛ぶ。ジョジョのスタンドにしがみつくが、スタンドは屋上を叩くのをやめない。
屋上が陥没する。白墨図は砕けた。
「馬鹿め馬鹿め馬鹿め馬鹿め馬鹿め!
ただの絵図だと思ったか?これは霊脈を導く魔法陣だぞ。解呪の儀式もせずに魔法陣を無理矢理に破壊しては次元が狂う」
ゴドーは舌打ちしながら言った。
「馬鹿め。見ろ」
ゴドーは上湘南中学校を指差した。巨大な黄色い物体が空から大量に降下してくるのを指差した。
雨は止み代わりに奇怪な物体が地上へと下っていく。
日本人ならその物体を見て「たらこ」と表現しただろう。
ゴドーはそれをこう表現した。
「見なさい。天から黄色いヒルが降って来た。血吸いのおぞましい管虫だ。吸血鬼どもの守護精霊ヒルのマニトウどもだ。
は!はははははははは!うわははははははははは!
英国魔術師協会が!準備に!準備を重ねてきた上湘南の祭祀介入の計画が!おまえのような!クレイジーな男に!台無しに
されてしまいましたな!
終わりました。おまえのような男のせいで!」
ゴドーの顔面に浮き上がっていたタトゥーから煙がうっすらと発生しはじめる。
ゴドーが燃えていく。青白い炎を上げて燃えるゴドー。しかもその炎は放電しながら燃えるのだ。
「あなたは許しませんよ」
穏やかな口調に反して憎しみに歪む顔のゴドーはジョジョに襲いかかった。
「邪魔なマニトウだ」
ウインチェスターの引き金を引いた。銃は雷電の光を帯びそれが銃口に収斂する。閃光の放電を放ち銃弾が飛ぶ。スタンドに向かって。
蜘蛛のマニトウにしがみつけられたスタンドは避けられない。
ジョジョのスタンドは粉々に飛び散った。
蜘蛛のマニトウも足を三本失ったがゴドーは痛痒は感じていないようだ。
「私の憎悪の魂こもるこの銃弾は一味違うのですよ」
ゴドーは笑った。
ゴドーの口の中は真っ赤だった。それは血の赤だった。
命をのせ肉体の崩壊と引き換えにゴドーは呪いの銃弾を撃ったのだ。
更に撃つ。ジョジョめがけて。銃声が轟く。

212 :ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/26(火) 00:24:45
アッシュが一枚目の鞄の上に置いてある封筒を開く。
するとそこには、手紙ではなくペンダントが出てきた。
それには金髪の老夫婦が幸せそうに笑っている姿。
その姿はとても幸せそうで暖かな物だった。
が、そこには何処か悲哀がこもっているように感じられる。

アッシュはリリにそれを投げつけた。
リリはそれをじっと見る。

そして、アッシュは二枚目の手紙に手をつけた。
二枚の手紙、それには…

ドドの過去が書かれていた。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
顔を上げた藤田礼司。
ドドはそこにそびえ立っていた。
>「ああ。シーラ先生…… 助けにきて…く…?」
そう訪ねる藤田。しかしドドは何も言わなかった・

表情は見えない。

ただ、手に霊鏡をしっかり握ってることがわかる。

ドドは話し始める。
「…あの日も同じさ。こんな雨だった…。」
ゆっくり話すドド。フルートを落とすと、白衣のポケットから煙草を取り出し火をつけた。
少し吸うと煙を吐く。

「…26年前…こんな雨の日に…記憶をなくして校庭にぶっ倒れてたのを校長が拾って…
そんで私は此処の教師となって一つのクラスを任された…。
最初は軽い気晴らし程度に授業をやってたが……段々子供とふれあってるウチに温くなっちまってねぇ…。
すっかり教師という職業に酔わされたのさ……馬鹿みたいに教師ならば生徒を護るだの変な理論かがげてね…。」

そう言うとドドはしゃがみ込むと煙草の一本を差し出し「吸うかい?」なんて笑ってみせる。
無論藤田がそれを受け取ることはなかった。そりゃそうだ、こんな大けがをしてるのだから。
しかしドドは鼻で笑うと吸っていた煙草を捻りその煙草をくわえる。

「…そんなある日、あるクラスを受け持つことになった。
…そのクラスの中に一人だけやたら妙な雰囲気の生徒が居た。名は『アリア』。
アリアは不思議な女でね……一人だけ治癒の能力を持っていた子だった。
…それ故彼女は虐められたのさ。これまたそれがなかなか酷いイジメだったのにね…人ってのは隠すのがお得意の用で…
私は気付くことができなかった。…そして…ある日アリアは…ついにそれにブチ切れて、
そのクラスの人間みんなを殺して自らの命を絶ったのさ。
…私はその光景を幸いにも一番最初に発見できてね…
そして私はそのショックで失われた記憶を取り戻し…今の能力も取り戻したって訳さ。…ヒッヒッ…笑っちまうじゃないか。
大事な物を失ったら大事な物が戻ってくるなんてね。」


213 :ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/26(火) 00:25:28

そう笑うドド。実際はリリに話した気まぐれな嘘より現実はもっと残酷な話だった。
しかしこれだけじゃなく現実とはいつも頭で考えるより何倍も残酷だ。
それは…今の藤田も重々わかっているのだろう。ドドは少しじっと藤田を見た。

「…その後私はその能力で生徒達を無理矢理生き返らせた…。
そして…その代わりに罪を償わせることにした。
前々から噂になっていた霊宝を見つけ出しアリアを生き返らせるという方法でね。
…おかげで私の生徒はどんどん再起不能になっていって…最早まともに動けるのはジョリアルと屑船…この二人だけとなった。
…でも私はちっとも後悔なんざしちゃいない。悪いことやったらその分働かなきゃ駄目なのさ。
償わないでいい罪なんてあるものか…罪と罰は紙一重。
音魔女だろうが皇帝だろうがなんだろうが罪は必ず償わなければならない。例え死んでもね…。」

そう言うとドドはニヤリと笑った。
衰弱しきった藤田。
そしてその髪をわしづかみにすると目を合わせた。

「……苦しいかい?死にそうかい?
…いっそ死んだ方が楽なんじゃないかい?藤田。…でも…死なせないさ…何故ならあんたにも罪がいっぱいあるからさ。
今までお前は正義という言い訳をつくってどれだけの犠牲を出した?
それとも…その犠牲なら許されるかと思ってるのかい?そんな訳有るわけ無いじゃないか!」

そう言うドド。その顔はいつもの音魔女だった。白衣のポッケから一つの肉片を出す。
そしてその肉片に何やら呪文を唱える。途端にその白い肉片のオーラが増す。
そのオーラはリリが見た物と同じ物と赤いドドのオーラが混ざった物だった。

白雪姫の物語を知っているのだろうか?
白雪姫の物語で実母は白雪姫の美しさを手に入れるため数々の方法で白雪姫の内蔵を食べようとする。
その背景にはある人間の肉を食べるとその人間の特性が受け継がれるという伝説が存在しているのだ。

ドドはその肉を藤田の口の中に押し込んだ。その伝説と言われた能力を持つドドが…。
「食べな!そして罪を償うんだ!藤田礼司!許さないよ…嗚呼!許さないさ!
お前が此処でくたばるなんざ!ぱっぱと牙の主を…!潰して罪を償え!藤田!!」
そう叫ぶドド。すると藤田の身体で青いオーラが暴れ出す。

普通ならドドが能力制御装置等の細工をし『楽器』にする事によって苦しみ等を紛らわすが、
今回はそれが無い為藤田は激痛を貫いた苦しみに襲われる。
藤田はその苦しみの余り暴れ出しそうになるがドドが四肢を押さえつけた。
ドドの血が藤田に落ちる。
そして青きオーラは…アリアのオーラは…けたたましい力を発揮し藤田の傷を癒していく…!

214 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/26(火) 03:10:37
……結構上質の防具を着てても、今のは結構効いたわ。あばら骨が少し逝ったかしら?
あまり良い動きはできないけれど、屋上を破壊する騒音のおかげか、
多少ぎこちない動きでも邪魔されることなく、給水タンクの中から出ることができた。
外に出たら、すぐに仲魔のピクシーを呼び出して、少しだけ治療をさせる。
あまり長い時間はかけてられないから、完璧に傷を治すことはできないけど、しないよりはマシね。
まだ痛むけど、これしきの事で痛みが我慢できないようでは、こんな物騒な仕事はできないもの。
そして、わたしは見逃してはいない。何者かが援護射撃をしていたことを。その魔力弾の弾道を。
『ピクシー、ちょっとそっちを見張ってて。また何か飛んできたら撃ち落しなさい』
魔力弾の飛んできた方向をピクシーに見張らせ、さっきみたいに何か飛んできたら、ピクシーにそれを相殺させる。
そんなアイキャッチを送って、了解の合図をしたのを確認してから、屋上に居る敵の落とし前を付ける手段を考えた。

>211
>「私の憎悪の魂こもるこの銃弾は一味違うのですよ」
謎の男は銃弾を構え、今まさに撃たんとしている。
それに対して、わたしは銃を彼に向けて構え―――いえ、銃ではなく銃型COMPを、彼が放つ弾丸の射線上に構えた。
引き金を引き、悪魔召喚プログラムを起動し、弾丸が放たれたのと同時に、あの男が放つ弾丸の射線上にギリメカラを召喚する。
ギリメカラは二本足で立ち、剣を持っている、一つ目の象の悪魔だ。
この象さんには、物理攻撃を反射して相手に返すという特性があるわ。
ただ、炎とか電撃とかみたいな魔法攻撃に弱いっていう、致命的な欠点があるけど……
彼の放った銃弾はギリメカラによって反射され、弾を放った本人の頬を掠めて、そのまま何処かへ飛んでいった。
わたしは刀を手にゆっくり彼に近付き、話しながら前へと歩いた。
この屋上にギリメカラの体重は重すぎるから、さっさとCOMPに待機させる。
「大丈夫、そう悲観なさらないで。貴方以外にも、まだこの儀式を邪魔してるお仲間が居るのでしょう?
 だから、貴方の遺志は、きっと誰かが継いでくれるから、安心して。
 逆に言えば、貴方の代わりは幾らでも居るってことでもあるんだけど……」
こうして動揺を誘うために話してる間にも、
またさっきみたいに蹴ったり殴ったりしてくるかもしれないから―――ちょっとした手品の準備をしておきましょう。
そのためにわたしがやったことは、まず服の上着のボタンを外すこと。これで、さっきみたいな直接攻撃は防げる。
だけど、これでわたしは、手の内をほとんど見せてしまったから―――あとは影の中の悪魔くらいしか、皆をあっと驚かせる手段が無いわね。
屋上の崩れ方が凄いから、直接刀で斬りに行くのは良くなさそうだから、
わたしは右手で刀を抜き、左手で上着に隠していたナイフを相手の顔に投げつけた。

215 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/26(火) 07:54:16
魔術師が止めろと泣き叫んでも、ジョジョはラッシュを止めることはない。
相手のスタンドらしきモノ達が、ウルトラマンを止める為に掴みかかる。
だが、ウルトラマンは超パワーを誇るが故に、どんなことがあっても止まらない。
そこに、ジョジョのぶっ殺すという意思の力が加わっているのだ。
何があっても絶対に止まらない。

>「馬鹿め馬鹿め馬鹿め馬鹿め馬鹿め!
>ただの絵図だと思ったか?これは霊脈を導く魔法陣だぞ。解呪の儀式もせずに魔法陣を無理矢理に破壊しては次元が狂う」
全ての図を塵へと変え、屋上の床にどでかい陥没を無数に作った。
ジョジョは嘲笑う。

「いいじゃないですか。次元が狂うぐらい。
 次元なんて、宇宙では何時も狂っていますよ」

>「馬鹿め。見ろ」
ゴドーが指差す方向を見た。
中学校の方に妙な物体が降ってくる。
何なのだろうか。

>「見なさい。天から黄色いヒルが降って来た。血吸いのおぞましい管虫だ。吸血鬼どもの守護精霊ヒルのマニトウどもだ。
>省略
>終わりました。おまえのような男のせいで!」
その言葉を言った途端、魔術師の顔から煙が出始める。
煙が出たと思ったら、今度は放電する蒼い炎に包まれていく。

「やれやれ…あなたは芸達者なのですねぇ…」

>「あなたは許しませんよ」
>「邪魔なマニトウだ」
魔術師は狂気に満ち溢れた笑顔、更に吐気の催す笑顔で銃の引き金を引く。
それはどこに向かって?
ジョジョではない。
ジョジョのスタンド。放たれた雷光の弾は一直線にスタンドに向かう。
このままではスタンドが危ない。
雷光の弾はスタンドに当たり、スタンドは砕け散る。
だが、ジョジョは死んではいない。
五体満足だ。
何でだ?
いや、観測できなかっただけ。
ジョジョは一回死んでいた。



216 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/26(火) 07:56:44
>「私の憎悪の魂こもるこの銃弾は一味違うのですよ」
放たれようとする次弾。
ジョジョは魔術師にこう言った。

「あなたと遊ぶのは楽しかったですよ。
 いいことを教えておきましょう。
 スタンド能力の強さに上下はない。
 あれは嘘でしたね」
そして、引き金は引かれた。
だが、ジョジョには当たらない。
何者かが助けてくれた。
そのことを利用し、ジョジョはスタンドを再び出現させて、自身を覆っている糸を切り取らせる。
立ち上がって、チャックを閉じるとジョジョ立ちをしながら叫んだのだ。

「ウルトラ一族のスタンド能力は宇宙一ィィィィ!!!
 地球人の能力とはぁぁ一味も違ぁぁぁう!!!
 DESUUUUUUU!!!!!」
説明をしよう。
何故、ジョジョがスタンドを砕け散らせても生きていたのか。
そして、何故スタンドがまた現れたのか。
それは、ジョジョは……いや、ウルトラ一族は命を複数所有することができるからなのだ。
まったくデタラメな特殊能力だ。
命の補充は一般戦士はできないが、ゾフィーならできる。
ジョジョは地球に来る前に命を三個貰っていたのだ!!
まさに反則能力だ!




217 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/26(火) 13:06:10
>鮫のように歯を剥き出しにして、得物に食らいつこうと
>血に飢えた漆黒の『牙』が噛み殺さんと飛びついた。
人間辞めちまった奴ってのはどうしてこうも大仰なもんを欲しがるかね?
わからねぇなぁ、これっぽっちもわからねぇ。

>「まったくよのう。このような異形なぞこの国の物の怪で見たことがない。
> よもや貴様と一緒についてきたのではあるまいな?」
「おいおい、こんな不細工と一緒にするなよ。
 こんないい男を捕まえてよ?」
スパーダの刀身に自分の顔を写してにやりと笑う。
出来損ないの幽霊もどきはスパーダの一撃でも傷一つつかなかった。
相手にしないのが正解か。

>「こちらの攻撃は効かぬうえ、あの様子だとまだなにか隠していると見る。
> ここはひとまず退散する決着はまた何時かにて」
自分の顔を眺めてたらBoyに逃げられた。
「Hn......ノリの悪い奴ばっかだぜ。」
さっきのGirlと言い今のBoyと言い、実につれない。
・・・さて、どうしようか。亀裂と校舎、一度ずつ見て。
「こっちが先か。・・・あの包帯の事も気にかかるしな。」
たらこやスプーを突っ切って校舎へと入り込んだ。
外では感じ取れなかった気配を感じる・・・二つ、ある場所にいる。
目指すは理科室、実装石を肩に乗せて、ダンテは氷の壁を粉砕しドアに手をかける。
・・・鍵がかかってる。他に出入り口はない。アイボリーで鍵を壊して中に入った。


さて、ギルバはと言うと―――




218 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/09/26(火) 13:09:12
>「……仕方ないわね」
どうも雰囲気が違うようだ・・・これは、クリスティーナ?
ジャネットならば問答無用でこちらを狙ってくるだろうし。
とりあえず、様子を見るか・・・

>「……動きづらいわね」
「・・・もう少し、恥じらいと言う物を持ったらどうだね?
 まったく、どうしてこう揃いも揃って・・・」
ぶつくさ言っていると、クリスの雰囲気がまた変わってきた。
段々テンションが上がっていく、それだけならばいい・・・この気配は!

>「殺してやる……全部殺してやるわ、アハハハハ!!!」
ジャネット!大人しくしているかと思ったが・・・!
「・・・またか!この忙しい時に、お前に構ってる暇はない!」
バイパーウィップで無理矢理翼ごと拘束し、コブラを模した部分で口を塞ぐ。
鼻は通しているので窒息する事はないが、呪歌は歌えなくなる筈・・・正直これ以外に
取り押さえる方法がない。しかも、下手に暴れられると長く持たないだろう。
次の一手を考えていると、無差別に放たれた声が・・・

>『クリスティーナ!いいえ、ジャネット!!あなた、この華山理利を殺したいんじゃなかったの?
> 一体どこに化け物を召喚してるのよ!私は学校の外に出ていないわよ!
> 今すぐ消しなさい!・・・ああ、そんなの無理よね?いいのよ、できないって私、知ってるから』
>『あなたは自分がかわいいから、呪歌で操った誰かの影に隠れてないと怖いのよね!
> かわいそうなジャネット、呪歌に頼らなければ、私みたいな小娘一人殺せない!
> 何度生まれ変わっても、自分自身の主になれないかわいそうな人!
> あなたみたいな人に使われて、左腕の聖剣もさぞ無念でしょうよ。
> 本当の事を言われて悔しい?――――だったら呪歌に頼らず、自分の剣で私を殺しに来たらどうなの!』
人の気も知らず挑発してくれるとは・・・!
あまりの間の悪さに、ついに堪忍袋の緒が切れた。
「・・・揃いも揃って、揃いも揃ってぇ!この問題児共がぁaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!」
思わず魔人化してしまい、思いっきり地団太を踏んだ。
普段以上の力を発揮する魔人状態でそんな事をすれば、床が抜けるのは予想できた事だが。
完全にプッツンキレたギルバにそこまで気を回せと言うのは酷だろう。
そのままの勢いで床を抜いて、理科室の二人・・・いや三人の所までクリスを縛ったまま
落下していく。理利、アッシュ、ダンテの目の前にはぐるぐる巻きにされたクリスと、
それを抱えている『悪魔』がいた。二人を射すくめる視線にはありありと怒りの感情が渦巻いている。
その『悪魔』を見たダンテ。腰のアイボリーを『悪魔』に向けて
「・・・やっぱりアンタだったのか。声を聞いた時はまさかと思ったが・・・。」
それを聞いてダンテの方を向き・・・魔人化を解く。
魔人化しているだけでも魔力を消費する。体調の悪さを怒りで吹き飛ばしていたとは言え
やはり本調子に程遠いギルバにはきつかった様で、解いた途端片膝をついてしまう。

219 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/26(火) 15:10:26
「アアアアアッ!!!」

ジャネットはウィップにぐるぐる巻きにされた。
まるで猛獣のような雄叫び……いや雌叫びを上げて暴れる。

そしてニヤリと口を歪めたかと思うと大きく息を吸い

「♪あ……もごもご」

歌声は「あ」の一文字で強制的に止められた。

「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」

理性をほぼ失っている今のジャネットに
今の状態を解くのはそれなりに難しい。

と、目の前の人間は姿を変え、床が抜けた。
その拍子に枷は外れたが、そのまま落ちてゆく。

すると、目の前に居るのは……そう、宿敵。

「コロス……ハナヤマ……リリ……」

ジャネットの瞳が紅く光り
下着姿のまま剣を振りかざして突っ込んだ!

220 :名無しになりきれ:2006/09/26(火) 18:41:09
スプー「我ガ…復活ハ…ナッタ……
     愚カナ 知的存在ドモ……
     我ヲ歪メタ 憎キ『ショウコオネイサン』ノ 眷族………
     ヒトリ残ラズ…………
     殺ス……………」
スプーの体当たりにより、校舎が大きく揺れた。

221 :名無しになりきれ:2006/09/26(火) 19:14:01
スプーに対抗することができるのは実装シリーズ。
これは退魔組織や魔術組織にとっては常識である。

222 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/26(火) 19:16:11
リリってのもよくよく恨みを買う女だ。
頭痛を招くほどの大音量で無差別に発信される念話の内容は、
昼間図書館書庫で出会った、片腕と記憶を奪われた少女に向けての挑発だった。
彼女らの間の確執について、所以めいた話は何も聞いていないが兎に角、
隻腕のベディヴィエールは呪歌を操るらしい。となれば、怪物の出現と共に聴こえはじめた歌声は彼女のもののようだ。
良い声だ、センスも――怪物のデザインの。全く、猟奇劇(グランギニョール)の使者に相応しい造形を選択した。
アレはきっと暴れまわって、住人ごと街を潰して均しにかかる。衆愚の都に降りそそぐ神罰の雨だ。

ボクらの分は差し当たって、廊下の行進をリリが止めた。
キューピー前列が氷の彫像に変えられ、堰となったその隙に走る。
たぶんヤツら、見た目どおりに易しくはない。廊下の奥に百匹は居た。
あの群れに、二人して喰われる想像はゾッとしない。

>「アッシュさん、明日の朝と言わず今すぐ連れて逃げて欲しいわ」

「嬉しいね」
しかしながら国境を越えてのメキシコ行きは遠いので、理科室で我慢する。
すぐさまリリがドアに鍵をかけたが、キューピー軍団の本格的攻勢が始まれば、教室のドアなどひとたまりもない。
彼女も分かっていただろうから、そいつはほんの気休め。
敵の多いのはお互いさまだが彼女の場合、私怨で刺しにかかる相手が居るから余計に負担だ。
苦労を重ねた女は美しいって言うけど、彼女がちょうどそんなものかな。
背負うものが単純な利害関係だけでは、ドラマチックな最後を飾るのは難しい。

教室を探すまでもなく、ジョリアルの言づてであった荷物は机の上に見つかった。
フランス人形とカバン。リリは人形を抱きながら、ボクへ二枚の封筒を寄越した。
自分で読むのは辛いのか、開けて内容を読み上げてくれと頼まれる。
渡された封筒を調べると一枚は手紙、もう一枚はちょっとした小物。
「大丈夫だよ。日本はまだ三年くらいだけど、けっこう勉強してるからね」
開いた。中から転がりでてきたのは、年季が入った、小さな金のペンダント。
ロケットのトップには、欧米人らしい老夫婦の写真が収められていた。
他に調べた限り、物理的な仕掛けは察知できない。

ペンダントをリリに投げ渡し、二つ目の封筒を開けた。
こっちは二枚の手紙。順番を確かめ、頭から朗読する。
書き記された言葉を読み継ぐたび、リリの表情に苦渋がにじむ。でも、ボクはまるで平気。

223 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/09/26(火) 19:16:43
手紙の内容は例の「音魔女」と、20年以上も前に死んだ少女との因縁だった。
記憶喪失から拾われ教職に就いた魔女と、その教え子だった少女「アリア」。
アリアは隠し損ねた魔法の力が原因でイジメを受け、それを苦にクラス丸ごと無理心中した。
魔女は教え子の凄絶な最期をきっかけに、失われた魔法と記憶を復活させる。
ジョリアルと神埼はアリアに殺されたクラスメイトで、
力を取り戻した魔女によって仮初めの生を与えられ、使役されていたという。
その目的は、霊宝によるアリアの蘇生。

「死んだ子の、歳を数えて幾星霜……ね。ジョリアルもご苦労さまだな」
手紙をおざなりにたたみ直し、リリに差し出す。
「愛なんて結局はエゴでしかないもの、救われたいのは自分さ。
死体とはいえ、ウン十年も生きてりゃとうに分かってるだろうに。開き直っちまえばラクだったのにな。
彼女にもう一度会いたいから生き返らせたいだけだろ、単なる執着だ。うん、愛ってのは執着だ」

リリが疲れたような顔をするけど、構わず続ける。
さっきの「食事」で血が補給できたから、ボクはすっかり元気を回復していた。
「もう一度会えたなら、今度こそ彼女とキスしたりファックしたり、したいのになあ!
そうすりゃ昔の、お幸せな自分に戻れると思ってやがるんだ。
でもな、『死は美の母』だよ、リリ。時間の不可逆性こそが、あらゆる過去を美化するのさ。
だからこそ賢いボクらは、今在る生だけに執着するのさ。つまり……ミイラと寝るために苦労するなんざバカバカしい、と」

リリの側にずい、と近寄って、疲労で血の気の引いた白い頬へ手をかけた。
自分も顔を近づけて、引っぱたかれない内に素早く唇を押し付けようとした途端――

>・・・鍵がかかってる。他に出入り口はない。アイボリーで鍵を壊して中に入った。
>そのままの勢いで床を抜いて、理科室の二人・・・いや三人の所までクリスを縛ったまま落下していく。

ドアの鍵が銃撃され、バージル二号が入場。
と同時に教室の天井が崩れ、降りかかる建材と混じって落ちてくるバージルとクリス。
ボクはリリから身をかわすと、
「野暮だねえ」
バージルは起きるなり二号と睨み合い、
一方のクリスは、失くしたはずの左腕を刃に変えてリリへ斬りかかった。
すかさず「メギド」を喚ぶと、触手が黒板を破って飛び出し、クリスの足下をすくう――が、避けられた。
舌打ちし、二撃目を繰りだそうとしたところへ突然の地震。
皆が転んで、クリスの剣もリリの頭上を掠めて通過し事なきを得た。

「飛び入りが過ぎるよ、自己紹介して!」
机に掴まりながら叫んだ。窓にはあの、巨大な黄色の怪物の影。

224 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/26(火) 21:39:21
シーラが強引に礼司の治療を行ったにゃ。不安。下心はないのか?
頼りのラスティーリアは首無し死体となって、まったく動かないにゃ。
ほんとに動かないにゃ。反応無し。しゃべらないにゃ。心配になるにゃ。おーい。意識あるか?そろそろ声を出すにゃ。

ボクはシーラに話しかけたにゃ。今まで直接話したことはにゃいけど、お互いに普通でにゃいのはわかってたにゃ。
「礼司に罪は無いにゃ。ランドマークタワーでは吸血鬼と死力を尽くして戦ったにゃ。
吸血鬼はほっておけば人の血を吸い殺す。その恐ろしい悪魔達と礼司は命を賭けて戦ったにゃ。
ランドマークタワーを崩壊させたのは礼司ではないにゃ。アッシュでもない。シュウヤでもにゃ。
ホテルに向かった上湘南の子どもたちの誰でもないにゃ。
倒壊させた犯人はあそこにいる」
ボクはすっくと後足で立ってマンション屋上を指さしたにゃ。
「カウボーイスタイルの呪術師のにやけた男。奴にゃ」
ノスフェラトゥが自分の一族を窮地に陥れるタワー崩壊を招く筈はない。
上湘南の子どもたちも、そんな悲惨な事を起こしたりはしない。
「あの時、タワーを崩壊させて、ノスフェラトゥの一族を壊滅させた第三の勢力がいたんだにゃ。
まちがいない。あの時ランドマークタワーで感じたノスフェラトゥの一族ではない別の邪悪なオーラ。
あの時と同じオーラをカウボーイの魔術師から感じるにゃ。
だから礼司!」
礼司を押さえつけているシーラの腕をくぐって、ボクは苦しむ礼司に頬よせたにゃ。
「礼司に罪はない。ホムンクルス霧津の言葉に惑わされてはならないにゃ。シーラの言葉にも」
毛を逆立たせてボクはシーラを至近距離から睨んだにゃ。
「盗人インコの飼い主シーラ!ランドマークタワー崩壊にカウボーイの男だけではにゃく、
あのティティも影響してるのは感じてたにゃ!(前スレ>355)
お前の血は人を汚すが、礼司を汚す事はできないにゃ!
霊鏡はノスフェラトゥから礼司が実力で継承したもの!霊鏡を礼司に渡すにゃ。
にゃぎゃーーーーー!」
シーラの顔面を引っ掻いてやったにゃ!

225 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/09/26(火) 21:58:26
「上湘南中学地下とマンションハイソタウンガーデン上湘南屋上白墨図間の霊脈、完全に断絶!ロスト!」
助手のアンダーソンが狼狽した顔でモニターから顔を上げる。
ウギ・リギリはつぶやいた。
「終わったわ」
敖遊の儀を英国魔術師協会の支配下に置く計画が砕け散った瞬間だった。

「この映像を!上湘南公園前バス停です」
助手のポールが叫ぶ。
上湘南中学校周辺に設置した監視カメラからの映像だった。
「アマナ!軟弱派が来たのか」
ウギ・リギリは協会の穏健派の戦士の登場に苦りきった。
マイクをつかみ叫んだ。マイクは念話の装置である。
「ゴドー様!これ以上の戦いに益はございません。ゴドー様?」
「ゴドー様の生命エネルギー減少中!お命が危険です!」
そう報告したアンダーソンとウギ・リギリは顔を見合わせた。
ゴドー様は死ぬ気か?怒りのあまり我を見失われている。
「仕方ありません。援護します。マーリンZZZ549を再起動!」
再び水晶髑髏砲の魔の砲弾がゴドーに放たれた。

226 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/09/26(火) 22:40:24
静寂が支配する空間では小さな足音も大きく響く。
牙の主たる天保が冥界へとやってきたのだ。

>「上のほうは悪鬼が出現し阿鼻叫喚している。それなのにこの場ときたら戦のひとつもない静けさとはいい気
なものだ」
「「「なあに、すぐにここも騒がしくなるさ。最後の牙の主よ。」」」
天保の言葉に応えるベルが御柱を指し示す。
御柱は大きく歪み、(人∀・)の姿がよりはっきりと見えつつあった。
これは地上にも確実に影響を与えているだろう。
霊感の鋭い者ほど悪寒と体調不良が引き起こされる霊的圧力の増幅。
微震動、そして何より、世界法則の「揺らぎ」。

「「「しかし君は最後にしくじったね。鏡を所持していない。そして火の用意もだ。」」」
今、冥界にあるのは玉と剣。これだけでは儀式は達成できないのだ。
地上での祭礼は完遂され、既に相模国造の荒魂転化は時間の問題となっている。
荒魂と化した時点で再現劇を行い和魂と鎮めねば、ベクトルを失った突出したエントロピーは暴走し、とりあえず
は関東一円は消滅するだろう。

再現劇はいわば神との交渉。
新たなる世界法則を定めるに当たって、その交渉の場に付けるだけの力は定命の者には備わっていない。
そこで鏡と玉の二つの神器を持って力を増幅させる必要があるのだ。神々のレベルまで。
神器一つではその域まで達せられないのだ。

「「「こうなると地上で微々たる量でも霊脈を脇に引いてくれたのがありがたいものだ。
僅かながら猶予が出来た。
もし間に合わねば我らを含め誰も生き残れまい。いや、一人、また彼の者が生き残る、か。」」」
小さくため息をつきながら肩を竦めるが、それほど悲観の色を見せない。
その間にも葦の密度は増え、二人の腰から下はまったく見えなくなっている。
「「「ま、後は定めによって鏡がここに来るのを待とうか。
誰が交渉するにしても私たちは構わないし、願うことも変わらないだろうからね。」」」

227 :蜘蛛のマニトゥ・ヤギコンドルグモ:2006/09/26(火) 22:40:57
「オマエ、命、尽キるまデ、、殺ス!」
蜘蛛のマニトゥは突進した。ヤギのツノをスタンド・ウルトラマンめがけて!
ゴドーの魂を削って強化した魔力の影響を受け、マニトゥも戦闘能力がアップしていた!
ドシーン!
スタンドはなぎ倒された!転倒したウルトラマンを踏みつける!踏みつける!踏みつける!
「何度、生き返っテも
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

228 :金護童子 ◆tb8bzsbih. :2006/09/26(火) 22:42:27
>>197黒鋭童子
>校舎の窓から覗けば、銀の長髪の男が地下に眠る相模国造の屋敷へ下ろうとした天保光に攻撃をしかけているではないか。
>『天保光の力量と器が牙の使徒の統率者として足るものか見ようではないか。どうだ?金護』
『見る価値があればいいがな』
黒鋭の腕を掴んだまま金護は窓から外を見た。
天保と銀髪の男の戦いが始まったが・・・

>天保
>「ここはひとまず退散する決着はまた何時かにて」
『やはりな』
金護は笑った。
『逃げると思ったぜ。横浜ランドマークタワーでもヤツはノスフェラトウと戦わずに逃げた。
学校に帰還してスタンド使いジョジョに仕掛けられるが、これも戦わずに逃げた。
そして今度もだ。
これで三度目だぜ。戦う素振りを見せて決着つくまでは戦わない。地下に降りていったが、どうせまた逃げるだろうな。
あれが牙の主でいいのか?
黒鋭、おまえは小学生の頃から甘いんだよ。
まだオカマの藤田のほうが度胸がある。華山の高慢さも見習うべきだな。
俺の話を聞いているか?
空から降ってきた魑魅魍魎も気にするなって。次元が綻んで水蛭子が沸いて出ただけだ。あんなもんはザコだ。
ゴドーもヘマをしたもんだなあ。余裕ぶってるから無様な事になるんだ。
協会には帰れないだろう。失敗の責任を問う詮議にかけられて破滅するだけだな。
偉そうな事を言っても俺も仕える主君に恵まれねー。牙の主と協会の二股かけたが駄目だなこれはよ。
だから俺は決心したんだ。どうだ、俺が牙の主三代目になるのに協力しないか?」

229 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/09/26(火) 22:55:05
「--------おかしいですね。」
あまりにも遅すぎる迎えにアマナは途方に暮れていた。
大きくため息をし、バス停のベンチに腰を掛ける。
「私が場所を間違えているのでしょうか?」
そういって首をかしげ、持っていたトランクを膝の上に置き、それを机に何かの本を読もうとしたところ
急に何者かの視線を感じ、そのほうへ向くと、久しい魔方陣が見える。
「-------あれは-----監視用の------あの〜迎えはま------」
と話しかけた瞬間、隠れるようは魔法陣消えた。
「あ-------」
魔方陣があった空間を見つめ、何か異変を感じる。
突然の前任者の死、それと同時に起こった協会内での噂
「まさか-----魔女は協会側の-------」
轟音を上げて魔の砲弾が頭上を通る。
「真相はそこってことなんですね!!!」
そう言って立ち上がり、砲弾の行先を突き止めようと走しだした。

230 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/09/27(水) 02:19:30
>216
「ウルトラの一族ですって?」
見れば、彼はウルトラマンみたいな形をした、霊みたいなものを浮かび上がらせている。
そんな彼は、勝利の雄叫びをあげている。
後で聞いてみたいこととか、やって欲しい事とかがあるんだけど……っと、

>225
「ピクシー」
長い付き合いだもの、指示を出すのに、これ以上の言葉は要らないでしょう。
再び飛んでくる魔の砲弾。あんなのが近付いてきたら、見なくたってわかるものよ。
タイミングを合わせるよう、左手で合図を送った。
『メギドラオーン!』
メギドラオン。
炎に強いとか、冷気を跳ね返すといった特性を無視して、理論上はあらゆる相手を傷付けることができる類の強力な魔法。
これを使える悪魔はほとんど居ない。まして、ピクシーが使えるなんて、誰も思わないでしょう。
ピクシーの放った破壊の閃光が、飛んできた魔力弾を相殺する。
さっきと同じ事を二度も繰り返す事は避けたいものね。
そういえば―――あのウエスタンな人はどうなったかしら?

>227
あら、手ごたえが無かったわね。
まあ、頭は的が小さいから、ちょっとした動きで避けられてしまうものね。
蜘蛛みたいな霊が、未だに彼の手を離れないまま暴れているのが、その証拠。
そういえば、マニトゥとか何とか言ってたわね。精霊の類かしら?
となると、あんな悪趣味な姿をしていても、聖なる力で祓えたり、生半可な呪いで殺せたりする相手ではなさそうね。
ま、わたしはあくまで、アレを操ってる本体と思しき、このウエスタンな人の相手をするのだけど。
「今度こそチェックメイトかしら?」
今度はナイフじゃなくて、銃を構える。
わたしはゆっくりと引き金を引き、今度は心臓を狙って銃弾を放った。

231 :名無しになりきれ:2006/09/27(水) 12:30:00


232 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/27(水) 13:06:43
クモと魔術師は未だに勝負を諦めてない様子。
クモはウルトラマンのスタンドに自身の角を突き立てて、そのまま薙ぎ倒す。
非常に痛い一撃だ。
だが、ジョジョはとて〜〜もハイな気分。
こんな一撃では、まだまだ戦える。

クモもあれだけでは倒せないと悟ったのか、追撃として踏みつけてくる。
何度も何度も。
しかも、無駄無駄と叫びながら。

「はっはっはぁぁー!!貧弱!!貧弱ぅー!!
 その程度では!私は倒せないですぅ!!!」
だが、多少のダメージを受けてるのも事実。
そこで、ジョジョも反撃させてもらうことにした。

「ジュワジュワジュワジュワジュワジュワッー!!!!」
クモの踏みつけてくる足に、ジュワジュワラッシュをぶつける。
ラッシュの勢いは均衡している。
後は、本体同士の戦い。

その本体の魔術師も手助けしてくれた女性によって、今、撃たれた。



233 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/27(水) 14:15:48
――――そういえば、上一中の前身は私立中学だったと聞いている。
公立となった今でも良家の子女達が通うのは、場所柄と過去の経緯が関係しているようだ。

理利はやるせない思いで、アッシュが読み上げる手紙に耳を傾けた。
シーラ達の言葉や行動は、いつだって嘘と矛盾に満ちている。
だけど・・・以前聞いた嘘の昔話。今となっては、あれは願望だったのではないかと思う。
シーラは、誰かに自分を罰して欲しいのかもしれない。
そしてアリアは、可哀想だが心の弱い少女だったようだ。
何故アリアは、ジョリアルとなった『彼女』やシーラ先生に助けを求めなかったのだろう。
狂って、見境無く屍の山を築いてしまう前に。
『彼女』まで殺してしまう前に。
・・・いや、愛していたからこそ手をかけたのだろうか。今となっては誰にもわからない。
いずれにせよ、理利には理解できなかった。アリアには味方がいたはずなのに、と。
自分を愛した先生と、大親友と呼んでくれる友達がいてくれて。
アリアはかつての理利よりずっと恵まれていた筈なのに。

>「死んだ子の、歳を数えて幾星霜……ね。ジョリアルもご苦労さまだな」
アッシュは読み終えた手紙を差し出した。
「ありがとう」
手紙を受け取り、理利は腕に抱いた人形に頬を寄せた。
――――理利はアリアではない。本当の意味でアリアの苦しみが理解できるはずも無い。
そのかわり同情もしない。理利は生きているのだから。
チャンスはいくらでもあった筈だ。立ち止まる事も。なのに彼女は殺戮者の道を選んだ。
結局アリアの破滅は、アリア自身が招いた結果なのだ。
・・・・・そうでも思わないとやってられなかった。

>「愛なんて結局はエゴでしかないもの、救われたいのは自分さ。(省略)
>彼女にもう一度会いたいから生き返らせたいだけだろ、単なる執着だ。うん、愛ってのは執着だ」
回復してきた目でロケットを見ていた理利は、思わず苦笑する。
アッシュにかかれば形無しだ。

「・・・エゴや執着も、そう捨てたものじゃないと思うけれどね。
自分を殺した相手を身を削ってまで蘇らせようなんて、そうそうできる事じゃないもの。
『彼女』は大親友だったのに、理不尽極まりない方法で未来を奪われたのよ?
普通は霊宝で、アリアではなく自分を救ってくれと願うのが筋じゃない?」

アッシュはなおも続けた。・・・もしかして慰めてくれているのだろうか。
「じゃあ、アッシュからシーラ先生にそう伝えてあげて」
理利はくすりと笑うと、『彼女』から託された白いベルを振ってみた。
・・・変だ。音がしない。
そういえば、ジョリアルの手紙にもベルの使い方については何も触れられていなかった。
――――この人形が手にしていた事と、ベルが音がしない事に何か関係があるのだろうか?
「お人形さん、あなた何か言付かっていない?」
人形の耳元で囁いてみる。呆れた目で見られたような気がしたが、理利は大真面目だった。
何故なら、この人形は『彼女』が理利にと遺したのだから。

人形に関心を向けていた理利は、頬に手をかけられ我に返った。
悪戯っぽい灰色の瞳が寄せられる。
――――意図は明白だが、借りがあるので無碍にもできない。
困ったなと考えている理利の耳に、突然銃声が響いた。はっとして振り向く。
「あなた・・・・!」
ドアの前には、校門で出会った赤いコートの男が立っていた。
「テン・・・血のようなマントを羽織っていた少年を知らない?」
理利は抑揚の無い声で質問した。
さらに尋ねようとした時、突然理科室の天井が崩れ落ちてきた。
咄嗟にシールドを張った理利の目の前に、異形と化したギルバとクリスが落ちてきた。

234 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/27(水) 14:19:41
姿を変えていても、気配で悪魔がギルバだという事は分かった。
理利の目にかすかに安堵の色が浮かんだが、我に返った途端冷ややかなものに変わる。
・・・宿主だった『彼女』への蟠りは無いが、知将ジョリアルやギルバ達に対してはそうでもない。
ギルバが、ご丁寧にジャネットまでエスコートして来たのだから尚更だった。

>「コロス……ハナヤマ……リリ……」
攻撃に呪歌を使わないところをみると、挑発もまんざら無駄ではなかったようだ。
ギルバのお陰でひと息をつく暇も与えられない。
理利は呪文を詠唱しながら、ジャネットの剣を紙一重で躱したが・・・速い!
怒りに我を忘れていても、ジェネットの技の切れとスピードは脅威だった。
アッシュが例の触手で援護してくれたが、驚くべき反射神経でジャネットは回避する。
間合いを詰められ首を落とされそうになった瞬間、ドオン!と校舎が揺らいだ。

殺気に、反射的に床から飛びのく。
ガキリと鈍い音がして、今まで自分が横たわっていた場所に剣が突き刺てられた。
背中を冷や汗が流れた。
「・・・またあなたのせいで、私は常世へ旅立たなければならないのかしら?
――――いいわ。じゃあ、殺したいほど私を憎む理由を聞かせて」

窓の外からは、黄色い巨大な影が覗き込んでいる。
だが大いなる脅威よりも、今は差し迫った危機の回避が先決だ。
魔法石の数が心もとなくなって来たが、出し惜しみしていられない。
「Le pouvoir magique d'une voix a été perdu!Restez silencieux!」

理利は魔法石で威力を増幅した魔法をジャネットにぶつけた。
封じたのは声ではなく、声に宿る魔力そのものだ。
呪歌の使い手に、封印魔法がどの程度有効かは理利もわからない。
だが、どうしても今ジャネットの呪歌を封じたかった。
呪歌の存在自体が危険だという事も確かにある。だが理由はそれだけではない。
ジャネットの呪歌は強力だ。物理法則を軽く飛び越えてしまうほどに。
だが、強力すぎる魔法は代償も大きい。
そのリスクはジャネットではなく、クリス自身が負うことになるのではないか。
理利は密かにそれを恐れていた。

呪文のお返しとでも言うように、ジャネットの剣先が右肩を掠めた。
取り落としたフランス人形が床の上に転がる。
よろめいた拍子に誰かにぶつかってしまった。相手をを認めた理利は舌打ちした。
突き飛ばすようにして体勢を整え、銀のナイフを抜く。

理利は大きく肩で息をしながら、理利はジャネットに声をかけた。
「あなたは感じない?知将ジョリアルの気配を。
側にいる。心を静めないと・・・彼の声は聞こえないわよ・・・?
―――こ・・・この際だから、恨み言のひとつでも・・・い・・・言ってやったら?」
次に備えて呪文を詠唱し始める。
体が鉛のように重くなってきたが、回復している余裕など無かった。

235 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/27(水) 14:58:58
「アアアア……!!!」

歌いかけていた、大波を呼ぶ呪歌
〜北溟の怒涛〜が掻き消される。

リリが何か言葉を放つ。
しかし今の狂ったジャネットには
既に言葉を解することは出来なかった。

判っている言葉は
幾つかの呪歌と、その引き起こす力。
そして、狂う前に持っていた憎しみ。

「全テ……壊ス……」

呪歌の力が弱まっていく。

黒い翼が消える。
スプーが力を弱めていく。
たらこが数を減らしていく。
生徒達に掛かっていたエンチャントが切れる。

「ハァ、ハァ……ウウアアアアア!!!!」

ジャネットは肩で息をしながら
それでもリリやその周囲の者を斬り付ける。

時折、人体模型すら斬り付ける。
既に人と物の区別すらつかない。
それでもなお、狂った聖女は全てを壊していく。

236 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/27(水) 15:06:37
突然、ジャネットが頭を押さえ叫ぶ。

「ウグ……アアアアア!!!」

がくんと膝をつき、地面に平伏す。
ジャネットから、声がする。

「ググ……クリス……ティ……ナ……」

「コロ……して……ハヤク……今の……ウチ……に……」

時折びくん、びくんと手足が動く。

「殺しなさい!!!」

それは、はっきりと通る凛とした声だった。

237 :名無しになりきれ:2006/09/27(水) 17:11:04
スプーが壁を突き破りながら二本の触手をジャネットに伸ばした。
攻撃ではなく、救出・一体化により魔力を吸収する&「元」を絶たれないようにするのが目的だろう。

238 :名無しになりきれ:2006/09/27(水) 17:41:18
スプーの背後に三つの巨大な影が出現した
南方神・在音無、西方神・逗頭、北方神・邪古美
「東方神・棲府宇よ、帰ろうぞ我らの世界、寓猪古濫檀へ。」
スプーは元の世界へと帰っていった。












クリスごと!

239 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/27(水) 22:38:38
「早ク……殺……」

と言うと、突然にまた首をうなだれた。



数秒の間。



「ククク……!!!」

何がおかしいのか、解る者がいたのかは判らない。
が、次に叫んだ一言から、気付いた者は居ただろう。

「ククク……ハハハハ、クリスティーナアアアアア!!!」

……そう叫んだジャネットは、再び剣を振り上げ
リリを斬りつける――

240 :クリスティーナ/ジャネット=ピュセル ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/27(水) 22:46:59
しかし、剣は降りてこない。

良く見ると、壁を壊して入って来たスプーの
触手が剣に絡み付いている。

「グ……ググ……」

それを上手く振り解けないジャネット。
スプーの背後から声が聞こえる。

「スプーよ、帰ろうぞ我らの世界……チョコランタンへ!!!」

刹那、スプーの下に紋様が描かれる。
必死にもがくジャネット。
だが、上手く振り解けない。

「グアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」



その場に居た筈の狂える少女の姿はどこにも見当たらない。
何が起こったのかすら解らない。
たらこも、スプーも、そしてジャネットも消え去ってしまった……

241 : ◆Lm2AC1CyeA :2006/09/27(水) 22:53:16
同じ頃、遠く離れたフランスの地で、一つの産声があがった。
産まれた双子の姉妹に付けられた名は、クリスとジャネット。

その双子の姉妹の紡ぐ
歌とヴァイオリンの音色が世界を席巻する――



……のは、またしばらく後の話。

242 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/27(水) 23:45:18
体の奥からドクン、ドクン、力がと生じてくるのを感じる。
熱い。
血が煮えたぎるよう。
命の力だ。生きようとする力が僕を癒す。激痛をともなって僕を癒す。それは生の痛み。生きる痛みなのか。

>ギコ
>にゃぎゃーーーーー!」
>シーラの顔面を引っ掻いてやったにゃ!
仰向けの僕を押さえつけていたシーラ・ドド先生がギコに爪を立てられて飛びのく。
手足が自由になった。動かせる。
僕は寝返りをうってうつ伏せになり、両手で体を起こした。
立てはしなかった。正座しすぎて足がしびれたみたいに足がなっている。
僕の命を救った先生を見た。先生は満足そうな勝ち誇った笑みをうかべている。僕も微笑んだ。
そして―――――

         ぺっ。


僕は先生が飲ませたものを吐いた。
僕の体にわきあがっていた生の痛みが弱まっていく。
「シーラ・ドド…先生。僕は…そのお話しのアリアには……同情しませんよ」
うまくしゃべれない。
「僕はこんな顔に生まれてきたから、…よくいじめられたよ。
だからアリアのつらさはわかる。
けど。いじめの復讐にいじめっ子を殺したアリアに…僕は同情しない。
いじめっ子にも親も友達もいたんだよ。将来もあった。
いじめっ子はひどい。残酷だね。でもアリアもひどい。残酷だ。
殺して復讐なんて愚かな選択肢を選ばないで、ほかの方法もあったはずだ。
ふ、不登校になる…とか…ね。
いじめっ子はアリアをいじめて楽しんだけど、アリアもいじめっ子を殺して楽しんだんだ。
だから僕は同情はできませ…ん」
僕は顔をそむけた。血がまた喉を昇ってきた。倒れたラスティーリアにかけてしまわないように、横を向いて血を吐いた。
ああ。ラスティーリア。どうしたんだ。

243 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/09/27(水) 23:46:43
「先生はどうしてアリアを…生き返らせたんです?
そのまま死なせてあげればよかったんだ。いじめっ子たちも。
ひどい悲劇があった。けど先生はさらに悲劇を招いたんだ。
死にゆく者は死なせてあげなよ。
自分の死はだれだって納得はいかない。
死にたくないとだれでも願うだろう。
でもどんなに納得できなくても、天から与えられた命が終わる時、死ぬべきなんだ。
無理矢理の生はよくない。
生死を弄んでは…いけない」

暗い。

目が見えなくなってきた。

「僕はね。先生。先生の思い通りにはなりませんよ」

アッシュ……
僕、ひとつになってもいい。そう願ってたかも。

「先生がくれた治癒の不浄のオーラは……僕が自分で打ち消しました」

リリさん。
頼りにしてばかりでごめんなさい。あとのことは……

「先生の奴隷になって生きるつもりは…ありません」

よかった。
言い終わるまで体がもった。
僕は血をいままでで一番多く吐いた。吐いた瞬間、楽になったと思った。

死後の世界があるのなら
そこが幻想界につながっているといいな。
姉さん。
ロゼ姉さんにもう一度会いたいです……




僕は倒れた。

 僕の命 が 消えてい く


244 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/28(木) 00:29:32
ウギ・リギリの援護の魔弾は小妖精によって掻き消され、しかもつかさの召還した象のマニトウによって
ジョジョへの必殺の銃撃は逸らされた。
「邪魔をするな小娘!」

>水無月つかさ
>「今度こそチェックメイトかしら?」
>わたしはゆっくりと引き金を引き、今度は心臓を狙って銃弾を放った。
>ジョジョ
>その本体の魔術師も手助けしてくれた女性によって、今、撃たれた。
「ちい!」
銃弾はゴドーの左胸を貫いた。ゴドーが吐血する。
青白い怨念の炎に包まれたゴドーはよろめき、ウインチェスター銃を力なく落とした。
蜘蛛のマニトウはジョジョのスタンドに圧倒されている。
「ウルフよ」
ゴドーはなんと跪いた。両手を挙げる。
「このゴドーを殺さないでくれ。失敗した私は英国魔術師協会には帰れない。ウルフの言う事は何でも従う。死にたくない」
ゴドーを包んでいた電流の炎が消えていく。
炎に焼かれウエスタンジャケットもジーンズも黒焦げになっていた。
炎はゴドーの身を焼き、彼の皮膚は激しい火傷を負っている。胸にも重傷を負い彼は死にかけていた。
ゴドーは土壇場になって命乞いをしたのだ。

245 :シーラ・レファラシド・ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/28(木) 01:39:01
よく喋る猫。
強情な馬鹿餓鬼。

ドドは立ち上がると引っかかれた所の線をなぞると血を舐めた。

>「生死を弄んでは…いけない」

>「僕はね。先生。先生の思い通りにはなりませんよ」

ついさっきのことを思い出し笑いをする。そして藤田を見下す。
「…そうかい…それがあんた等が選んだ道かい?なら勝手にすればいいよ。」
そう言うとドドは擬古と藤田に背を向けた。

「…もうどうでもいいさ…私はもう降りる…地面に転がった霊鏡は勝手にどうにでもすればいい。
…もう藤田にはどうでもできないだろうけどねぇ…ヒッヒ…。……こちらも疲れた所さ…
女に昔の女を重ねた甘い生徒…我を失っちまった哀れな生徒……過去も未来も。
糞くだらない……なんだかんだ言って結局あんたは此処で負けなのさ…それもくだらないねぇ…。」
そういうとドドは歩き出した。
一歩二歩、離れていく。
「……人なんて所詮罪と罰の繰り返しさ。
そこに生きるとか死ぬなんて関係ない…アリアがクラス全員を殺した理由は簡単。
罪を下した者に罰を与えたのさ……。」

そう…それは自分にも…。

ドドは振り返らず手を振った。
「…さよなら…藤田礼司。同情はしないよ…。
……あんたは最後まで甘かった。生死分かれ目にそんな美学なんていらない…
そんな簡単なことも気付かない馬鹿さ加減を呪うんだね。」

そして、ドドは暗闇に消えていく。血が道しるべとなるが…それもどうでもいい。
もうどうでもいいのだ。そう…どうでもいい。
暫くひたすら前へ前へ歩いていくドド。そして、藤田からも擬古からも見えなくなる場所に着いた途端。
ドドは壁に寄りかかると座り込んだ。

息が荒いドド。
血が流れていく。それは不意打ちだった。あの程度の牙の使徒なら楽に捻ることができるはずだった。
しかし…藤田の血の音を聞いた途端に何故かドドは戦闘中に動きを止めてしまった。
そしてその隙に一瞬で起きた全能力の低下。
筋力も何もかも下がってしまえばドドでもあの大群の勝利は無理に等しい。しかしドドは戦いに勝った。

そして…勝負には負けた。

暫くボンヤリと一点を見つめるドド。
ドドはフッと笑った。

246 :シーラ・レファラシド・ドド ◆.QaFws1PO. :2006/09/28(木) 01:39:39

「…アリア…私の愛しいこ……あの子達はあんたが授けてくれた第二の『罰』なのかねぇ……。」

そう笑うドド。
ドドは外を見る。目の前には我が愛しの学園。

「…残念だよ…あんたにもう一度逢いたかった……いいや…もう一度逢えるのかねぇ…。
……そしたら抜けた物語の続きをもう一度……やろうじゃないか……。……永遠に…。」

そう言うとドドは右目のコンタクトレンズを取った。するとそこにあったのは美しい青色の目。
そう、アリアと同じ。

――抜けていた記憶…魔女の街…忌み子…異世界へ続く扉…泣き泣きその扉に子供を捨てる美しき母…
同じ青い目…罪の意識…異世界へ続く扉…学校…不思議な少女…そして『罰』。

あの日少女は思い出してしまったのかもしれない。
自分の哀れな過去に。
そしてドドにあの日復讐する前にあんな事を…。

ドドは笑った。なんて不幸な物語なのだろうか。
顔を覆う。身体を震わせるドド。

そして…ドドは大声を出し泣きだした。

真っ暗な廊下の中、たった一人で。
涙の粒が溢れては壊れていく。
自分は失格だ。母親としても、教師としても。いつも気付くのが遅かった。
だから、結局自分は何も救えなかった。みんなみんな。

ドドはさんざん泣いて泣いて、次の瞬間、顔を上げた。無表情な顔。

そして次の瞬間ニヤリと怪しく笑うドド。

それが、ドドの最後に見せた表情だった。
ドドが異国の少し暗いながら明るい歌の壱小節を高らかに歌うと、蛆虫が湧き上がり、
ドドは一瞬にして虫に食われて…消えた。

残ったのは一個の完成した第二の霊玉とただの血溜まりだけとなる。
暫く静寂する。


そして…

そこに一人の男が現れた。
全身に回った呪縛、黒いロングコート、3本の刃がついた槍、赤い目、背中に生えたコウモリの羽…。
ドドの血溜まりの中に落ちた第二の霊玉をつまむと、液体化し飲み込む。
その男は最早吸血鬼では無く、暴食の悪魔と化していた。
男は冷笑する。

「…思わぬ収穫…。」

男は、神崎屑船はそう言うとぺろりと舌を出した。口内には相変わらず牙がついている。
しかも全身を漂うオーラが強くなっていた。牙の主の印も、そのオーラによって形が随分変わっており最早牙の主の印ではなくなった。
ニコニコと笑う屑船、そして次の瞬間窓からコウモリの羽を動かし飛び出した。

247 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/28(木) 05:36:06
ジャネットは既に正気を失っていた。
理利の言葉は何一つジャネットには届かなかったようだ。
狂える聖女は止まらなかった。全てを破壊し尽くそうと剣を振るう。
シールドごと斬られた理利はたまらず膝をついた。リノリウムの床に血が滴る。
ジャネットの剣の前では、理利のシールドは無力だ。同じ属性のため無効化されてしまう。
霞みかけた視界に、勝ち誇った笑みで剣を振り上げるジャネットの姿が映った。

だが、終焉は訪れなかった。
突然ジャネットは倒れた。頭を押さえ、床の上でのた打ち回る。
>「コロ……して……ハヤク……今の……ウチ……に……」
「・・・クリス・・・?」
時折手足が奇妙に跳ねる。
内側でふたつの心が激しくぶつかり合っているのが伺えた。
そして――――
>「殺しなさい!!!」
凛とした声。それは紛れも無くクリスの声だった。理利は泣き笑いを浮かべた。
「・・・・・・本当に、ひどい人ね」
声をかけてもらえた数少ない言葉の最後が、これだなんて。

理利は顔を伏せ、ゆらりと立ち上がった。
>『Lumiere de purification,……』
時折言葉を詰まらせながらも、呪文の詠唱を止める事はない。
終わらせること。
それが、クリスの望みだからだ。

ここにいるのはもうクリスではない。
彼女は昨日、酒呑童子の手にかかって殺された。
――――だから今目の前で苦しんでいるのは、本当の意味でクリスではないのだ。
本当は知っていた。
だけど認めたくなかった。クリスティーナが死んだなんて。

本当は、生きてさえいてくれればどんな姿でも良かった。
だけど・・・また誰かの操り人形にされるのだけは我慢できなかった。
真実を伝えて、危険から遠ざけたかった。
――――私のことに気づいてくれなくてもいい。
ただ、遠くから見てるだけでよかった。
それだけで良かったのに・・・。
>「早ク……殺……」
理利の頬を涙が伝った。

『……ecrasez mon ennem……』
>「ククク……!!!」
クリスとジャネットはもともと表裏一体。魂を同じくするもの。
ふたつに分けることはできない。
そしてクリスはジョリアルと同じ存在。
シーラの魔力によってかりそめの生を与えられた者。
浄化の光を浴びれば・・・姿を保つ事はできない。
>「ククク……ハハハハ、クリスティーナアアアアア!!!」
ジャネットが跳ね起きた。だが、理利は動かなかった。
いや、もう動けなかったのだ。
『…………Effacez un… mauvais diable!』

理利の描いた聖なる魔法陣は、足元ではなくクリスの胸に刻印された。
「・・・・・・さようなら」
また、会う日まで。
ジャネットが剣を振り上げたような気がするが、もう何も見えない。

呪文を詠唱し終えた理利は、力尽きその場に崩れ落ちた。

248 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/09/28(木) 16:09:52
「----------何処に向かってるんでしょうか?」
走りながら魔弾を確認する。
攻撃用ではなく、支援用の魔力ブースターとゆうことは知っている。
問題は誰が誰を援助しているのかとゆうこと、それを知るためにアマナは走っている。

>ピクシーの放った破壊の閃光が、飛んできた魔力弾を相殺する
>ウギ・リギリの援護の魔弾は小妖精によって掻き消され

爆風に押され、思いっきり転ぶ
「え--------きゃあ!!!」
魔弾はビルの屋上から発射された閃光に掻き消され、爆破し一面に爆風と魔力を撒き散らした。
「く-----一般人だっているのに-----」
すぐに立ち上がり、ビルを睨む。
「とりあえず-----場所はわかりました----これならすぐに----」
右手を天に掲げ、空中に散らばった魔力を集める。
魔力が溜まり、ほのかに右手が発光したとき、呪文詠唱が始まる。
「始点座標確認------2-2-3-1----終点座標固定-------3-5-5-2----完了」
右手を強く握り発光をより強くする。
「アマナの名において命ずる----偽りの門と偽りの道で我を導きたまえ-----ゲート!!!」
地面を叩き、巨大な魔方陣を描く、屋上にも同じもの魔方陣が浮き出る。
そして、轟音をあげ巨大な門が現れ開く
「ふー------まったく、迷惑な魔術師もいるものですね」
そう一言残し、扉の中へと入っていった。

249 :名無しになりきれ:2006/09/28(木) 16:32:42
ある地点でホバリングしているステルスヘリ(魔法的なアレにより一般人から知覚出来ないようにしたヘリコプター)から
遠隔操作一撃必殺ミサイル弾がゴドー達の居る高層ビルの屋上に撃ち込まれた

250 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/09/28(木) 18:41:37
>226
>「「「なあに、すぐにここも騒がしくなるさ。最後の牙の主よ。」」」
言ったのは果たして三者のうちの誰であろうか?聴こえるのは確かにベルの声だが、口調は昔と変わらずおぞましくのたくっている。
彼女の指した方向には(人∀・)の陣が肉眼でもはっきり判るほど刻まれている。
「最後の……か。『牙の主』の役を演じてきてさすがに踊り疲れたな。ここで終わらせてもいいがまだ仕事が残っている」
この世に生まれしときより『牙』と霊玉とともに授かったひとつの使命。それこそが最終目的であり相武国造の願い。

>「「「しかし君は最後にしくじったね。鏡を所持していない。そして火の用意もだ。」」」
「願いがあるものすべてこの場所を目指すならば、しらみつぶしに当たるよりかこの場で待っていた方がずっと楽。
そして我が目的は儀式の完全成就にある。もとより願うことなどないのだから、誰が三つを揃えようとかまわぬこと」

葦が生え揃い視界からベルの姿が半分消える。アルラウネが植物に干渉した結果だと思うが、さすがは謎を書かれたるもの。
その知識にこの地でまだ見ぬ秘術が隠されているとみえる。この場を余の血で汚すことはできないので結界は使えない。
果たして目の前の悲鳴をあげて人を殺す伝説の植物相手にどこまで戦えるか、また霊鏡の持ち主との乱戦も踏まえた上で腕の見せ所ぞ。
高ぶる黒き腕の『牙』をもう片方の手で無理やり抑えつけるように力を込める。
まだ余を捧げたとして力が足りない。もう一人『力』のあるものを捧げなければ、霊力が最後の最後で切れて世界は虚無を彷徨うことになる。
あと一人、まだ一人、やっと一人。

>「「「ま、後は定めによって鏡がここに来るのを待とうか。
>誰が交渉するにしても私たちは構わないし、願うことも変わらないだろうからね。」」」
「そのことだが藤田礼司だけは儀式自体の阻止を望んでいる。彼と彼の志を目指すものについては早々に殺して糧としたほうがいい」

251 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/28(木) 20:53:19
女性の放った銃弾は魔術師の左胸を貫く。
魔術師に戦える力はもう残ってないのだろう。
生体としての反応が非常に弱々しい。
それを自覚しているのか、魔術師は跪いた。

>「ウルフよ」
>「このゴドーを殺さないでくれ。失敗した私は英国魔術師協会には帰れない。ウルフの言う事は何でも従う。死にたくない」
魔術師の命乞い。
最初に襲い掛ってきたことも忘れているのか、都合の良いことで。

「そうですか、分かりました。
 ウルフさーん!どこかにいませんかー?
 魔術協会の方が命乞いをしていますよー」
勿論、わざとやっている。

「んー。
 ウルフさんが現れないようですねぇ。
 では、然るべき方法であなたを処理しましょう。
 知ってることを全て吐いて、ジュワジュワ喰らうのと。
 組織の為に命を散らすのを選ばせて差し上げます。
 こう見えても私は慈悲深いので。
……!ちょっと失礼」
ジョジョは助太刀してくれた女性の尻を軽く揉むと、別の場所に移動する。
その場所には何時の間にか巨大な門が存在していた。
それと同時に、ミサイルがこの建物を狙ってやってくる。
着弾した。
門のすぐ後方に。
爆発による衝撃波が、爆風が、この建物を破壊する。
だが、門が盾になってくれたおかげで、ジョジョ達には何の影響も無い。
門はミサイルが直撃したにも関わらず、悠然と傷一つなく立っている。
ジョジョは徐にチャックを開けて、また放尿。
尿は門に掛っている。
その時、門が静かに開き始めた。
それでもジョジョは放尿を止めない。

さすがお父様!
私達にできないことを平然とやってのけるっ!
そこに痺れるぅ!憧れるぅう!
と、ジョジョの愛娘に等しい存在の薔薇実装(完全体)は、
超小型ドラゴキブライに付けた監視カメラの映像を見て思った。



252 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/09/29(金) 09:21:30
屋上にたたずむ門は開ききり、そこからアマナは姿を現した。
「ここが現場ですね。さて、万が一のためですし、こちらも準備を----」
と左手に持っているトランクから何かを出そうとしているとき、水が流れ出るような音が聞こえた。
「------水?貯水タンクでも壊れているんでしょうか?」
と目の前にある貯水タンクを見るが水が流れているわけでもなかった。
「別に漏れているわけではないようですね。それに----音も近くのようですし」
そういって周りを見回す。右を見てみるが特に何もない
なんだ、気のせいかとそう思い左を見てみると同時に叫んだ。
「イヤァァァァァァァァァァ!!!変態!!!」
そこに居たのは男性器を露にこっちを見ている男だった。

253 :名無しになりきれ:2006/09/29(金) 18:22:47
理科室の床が砕けた
中から現れた触手は、倒れているリリに絡みついた

254 :ムアコック ◆IxWLLdwUuI :2006/09/30(土) 01:03:52
上湘南イチョウ並木通りのマツモトキヨシから300メートル離れた同じ通りに面したペットショップ『アニマルはうす』に
今夜は変事が起きていた。
普段なら夜でも動物の鳴き声が散発的に続き、ご近所から苦情の電話を受ける事もあるのだが今晩は違った。
ペットショップは沈黙していた。
店は既に営業時間を終え閉店していたが、店内には一人の病的に太った男がいた。
ムアコックである。
ムアコックはここでも従業員を皆殺しにし店を貸切にしていた。
「カミツキガメか。いい子分になりそうだな。ぶひひひひひ。
お!ハリネズミ!おお!こっちにはフクロウか!
どいつにケロッグを食わせるか迷うな!
ぶひひひひひひひひひひーっひっひっひ」

255 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/09/30(土) 10:51:46
>礼司
>僕は先生が飲ませたものを吐いた。
>「先生の奴隷になって生きるつもりは…ありません」
「礼司ー!」
僕は血を大量に吐いて倒れた礼司に駆け寄ったにゃ。 礼司は血まみれで真っ赤にゃ。
目をつぶった礼司の顔の横にボクは四足で毅然と立ったにゃ。
僕はシーラの次の攻撃に備えた。微力だけど礼司を守るにゃ!
上湘南を元の平和な学校に戻すと頑張っている礼司は、みっちゃんの遺言を守っているからにゃ。
「ボクの爪はあらゆる魔物を引き裂く能力が実はあるにゃ!妖刀ムラサメ並にゃ!来れば斬る!」
はったりにゃ。来るなシーラ!

>シーラ
>「…もうどうでもいいさ…私はもう降りる…地面に転がった霊鏡は勝手にどうにでもすればいい」
「うにゃ!?」
シーラが大切な霊鏡を捨てた!?
>「…さよなら…藤田礼司。同情はしないよ…。
>そして、ドドは暗闇に消えていく。
シーラが何もしないで去っていく。なんで?
「シーラ・・・死ぬ気か?」
ボクはシーラの悲しそうな背中にそう言ったにゃ。聞こえなかったみたいにゃ。
ボクは霊鏡のところへ行ったにゃ。とりあえず確保!
「うにゃにゃにゃにゃっ!」
にゃんたる霊気!これは凄い!頭がくらくらするにゃ。霊鏡は露でもついたみたいに曇っていて輝きはない。
けれどもすさまじい霊気を放っている。もはやこれは霊気ではにゃいな。神気にゃ。

ドーン!

轟音がマンション屋上から轟くにゃ。見上げると閃光が見える。爆発がボクが見合える屋上の反対側で起きたらしい。
激しい戦闘が起きているにゃ。こっち側だったら、ここに破片が降ってきただろうにゃ。
逃げ出すマンション住人が出始め、近所の家の窓が開き人々が見ているにゃ。
そうにゃ!ここは霊大祭の式場になっている上湘南中学校の敷地外にゃ!人払いの結界がされてないにゃ。
パニックが始まるぞ。
「ラスチーリア!いつまで寝ているにゃ!はやく起きろ!礼司を助けられるのはラスチーリアの肉体再生術しかないにゃ!」
またチビになるだろうけどにゃ。首はどっかにいってしまったがスライムのラスチーリアには大した問題にゃーにゃいだろ!
「はやく起きろー!」

256 :名無しになりきれ:2006/09/30(土) 12:54:56
「弱った奴にトドメを刺すだけで大金が貰えるなんて、ホント、楽な仕事だぜ!」
黒い服を着込んだ者数人が、礼司達の下に現れた。
手には剣や斧を持っている。

257 :名無しになりきれ:2006/09/30(土) 13:51:57
光とともにあらわれたブリジットが礼司にキスをした
「礼司、ショタホモの力で生き返って
腐女子があなたを待っている」
舌を絡ませアナルにチンコをねじ込んでザーメンを注ぎ込むと礼司は生き返った
傷は塞がり全回復した
その後ムアコックのいるペットショップに連れていくとどこかへと消えてしまった

258 :名無しになりきれ:2006/09/30(土) 13:56:28
>>256
黒い服を着た男たちは礼司を切り刻み殺すと帰っていった
礼司だと思っていたそれがラスの変形した姿だとも知らずに

259 :黒鋭童子 ◆8GEZsJH0JA :2006/09/30(土) 16:14:29
>>228 金護童子
>『黒鋭、おまえは小学生の頃から甘いんだよ。』
>『偉そうな事を言っても俺も仕える主君に恵まれねー。牙の主と協会の二股かけたが駄目だなこれはよ』
>『だから俺は決心したんだ。どうだ、俺が牙の主三代目になるのに協力しないか?』
『金護。お前だって何にもわかってはいない』
鋭太郎は金護に言った。金護は何を言っていると鼻で笑っている様だ。
金護は校庭湖をじっと見ている。地下異世界の様子を透視しているのだろう。
鋭太郎は無言で金護の背中を右手で突いた。
鋭い鬼の爪は金護を貫いた。
右胸から突き出る鋭太郎の手。
金護の心臓が握られていた。
『甘いな尚護。小学生の頃とはもう違うんだ。違うんだよー!』
絶叫する鋭太郎。腕を引き抜く。膝をついて蹲る金護。
「俺達は牙の使徒。牙の主に従うしかない。牙の主が誰であろうと俺達は牙の主の奴隷なんだ!
逆らえない!それがわからなかったのか尚護!
英国魔術なんとかと二股かけただと?馬鹿なことを。利用されただけだろう。
牙の主様を信じ切れなかったお前が悪いんだ』
鋭太郎は金護の心臓を握りつぶした。

260 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/09/30(土) 19:53:43
>ジョジョ
>知ってることを全て吐いて、ジュワジュワ喰らうのと。
>組織の為に命を散らすのを選ばせて差し上げます。
「ウルフよ!哀れな私を助けてくれ!知っている事は何なりと話そう。だからどうか命だけは!
私はネイティブ・アメリカンだ。イギリスは我が祖先の土地を侵略した敵です。
イギリス人さえ来なかったら広大なアメリカ大陸は我等の土地のままでした。
英国魔術師協会に尽くす忠誠心など始めからありませんよ!ないのです!
だからどうか命だけは!」
ゴドーは両手の平を組み、命乞いを更にした。

>249
>ある地点でホバリングしているステルスヘリから
>遠隔操作一撃必殺ミサイル弾がゴドー達の居る高層ビルの屋上に撃ち込まれた
「ひー!協会が私を殺しに来ましたか!」
魔力の大半を使い切り、肉体は消し炭の如く傷ついていた。すがるしかない。

>アマナ
>屋上にたたずむ門は開ききり、そこからアマナは姿を現した。
「魔女アマナ・ジュリ!粛清に来たのか!?私を始末しにきたのか!?
ウ、ウルフよ!イーグルよ!」
水無月をイーグルと褒め称えたのだ。
「私を助けてくれ!」

261 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/09/30(土) 20:45:15
門が開いた。
中から現れたのは、女性。
辺りを見回して何かを探している。
こっちを向いた。

>「イヤァァァァァァァァァァ!!!変態!!!」
ありきたりな反応で非常につまらない。

「何を言っておられるのですか?
 私が尿意を覚えた時、ウルトラマンキングが私の為に簡易的な壁のトイレを作ってくれたのです。
 その壁から礼儀も無く現れたのはあなたでしょう?
 私があなたを非難する理由は有っても、あなたが私を非難する理由はない」
勿論、ウルトラマンキングがトイレを作ってくれたというのは嘘だ。
そういえば、ウルトラマンキングは今頃は何をしているのだろうか?
というより、あの人は普段、何をしているのだろうか?

ジョジョは放尿を止め、自身のモノを閉まう。

>「魔女アマナ・ジュリ!粛清に来たのか!?私を始末しにきたのか!?
>ウ、ウルフよ!イーグルよ!」
もう、殆んど力の残っていないクモとラッシュの比べ合いは止め、スタンドを消す。
クモはそのまま倒れて、動かない。
いや、動けない。

「アマナさんでよろしいですか?
 あそこにいる魔術師殿とあなたはお知り合いのようですが…
 用件を言って貰いましょうか。
 あなた達、英国魔術協会が私の敵となるならば容赦はしません。
 どんな手を使ってでも、徹底的に潰させて貰います。
 それと、名乗るのがまだでしたよね…
 私はウルトラマンジョジョです。
 ジョジョとお呼びください」
ジョジョはポケットから科特隊のバッジを取り出して、アマナと呼ばれた女性に見せる。
後ろには先程消したスタンドが居て、相手の行動次第では即座にラッシュが放てる状態だ。


262 :ムアコック ◆IxWLLdwUuI :2006/09/30(土) 20:46:15
>257
パキン!
ピシ!
ピシ!
突然ペットショップ店内に細い木材が割れる様な音が数回してムアコックは警戒した。
ベートーベン「カメ亀カメ噛めーーーーーー!」
カミツキガメ獣人のベートーベンが奇声をあげて猛ダッシュした。
敵を発見したのだ。
見るといつの間に入ったのか少年が熱帯魚売り場のアロワナの水槽の前に立っていた。
血まみれのスプラッターな少年で目は空ろだ。藤田礼司だ。
「リア・・・・・?」
ムアコックは礼司の本名を知らない。アッシュに騙されたままだ。
パッキン!
また異音がした。
ベートーベンが礼司に大口を開けてタックルしたが、その瞬間に音と共に礼司は消えた。
同時に店内の全ての蛍光灯が消えた。
ベートーベンは勢いが止まらずに水槽に突っ込み盛大に割ってしまう。
「こいつは・・・・ラップ音か?」
木の折れる音は心霊現象のラップ音に違いない。蛍光灯が消えたのはポルターガイスト現象の嫌光だろう。
「ふむ。リアの亡霊か。ランドマークタワー崩壊でリアは死んだのかな?」
知るよしもないが、どうでもいい。
いやどうでもよくはない。
「なぜ俺の所にリアの亡霊は現れやがったんだ?
さっきのリアはスカートじゃなかったぞ。血まみれだがパーティーにでも出席するような服装だった。
つーことはランドマークタワーから生還し着替えたのか?そして死んだ?」
ムアコックは礼司の立っていた辺りにしゃがんでみた。
「ベートーベン、てめえは落ち着け。水浸しで臭いが嗅ぎにくいじゃねーか」
バートーベン「かめめ〜ん」
ムアコックの手下獣人は知性が劣るらしい。
ムアコックは飛ぶ撥ねるアロワナをどかすと、床に鼻を押し付け臭いを嗅いだ。
「くんくんくんくんくんふがふがふがくんくんくんくん、ぶひっ。ふむふむふむ。
こいつは人間の死霊の臭いじゃねーな。魑魅魍魎の類だな。」
おそらくはドッペルゲンガー。低級霊が礼司の真似をしたのだろう。低級霊の中には人間に化けるものがいる。
ドッペルゲンガーはいたずら好きだ。性質が悪くとてもいたずらと言えるものではないが、奴らはいたずらのつもりだ。
「本物のリアの生死は不明だが、上湘南が霊的に大揺れしているのは証だな。霊どもも俺様の参戦を誘っているようだな!
ぶひひひひひ。
霊宝祭りに乗り遅れてはならねー。行くぞ者ども!」
照明の消えた店内の暗闇で獣人達が雄叫びを上げて応える。
「だがそのまえに紳士服のコナカを襲撃するぞ!戦う時には黒いスーツを着ないとな!
イチョウ通りのコナカにキングサイズが置いてあるといいがな!ぶひひひ!」
ムアコックはランドマークタワー脱出の時に破れた背広が気になるのだ。
この緊急を要する時に着替えの為に紳士服店を襲うのは無意味である。
しかしムアコックの体内のモローの頭脳がそれを欲していた。
黒い服に着替えなければと。
ノスフェラトゥの一族は黒衣の者と呼ばれる様に、戦いの装束は黒が慣わしである。
ムアコックは黒いスーツを着る事に固執している自分を疑問に思わない。
自覚はなかったがムアコックはモローの脳に数%支配されていたのだ。

263 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/09/30(土) 22:53:43
理利は夢を見ていた。

ぱこん、と頭を叩かれて目を開けると、目の前にはギルバが立っていた。
「クリスとの交代の時間じゃないのか?」
目を擦りながら飛び起きる。休憩中に何時の間にかうたたねしていたようだ。

上一祭も二日目。
オカルト研究会のメイド喫茶は大盛況だった。

クリスは既に私服に着替えていて、理利が来るのを今か今かと待っていた。
「遅くなってごめんなさい・・・!」
「クリスティーナ、早くしな!」
ドアの方から怒鳴り声が響いた。ドドの剣幕に思わず首をすくめる。クリスがため息をついた。
ドドの後ろでは金髪と青髪の少女が顔を見合わせ、くすくす笑っていた。
今から、合唱部の人たちは遠くへ行くらしい。

「あ、待ってクリス!」
呼び止められ、さすがのクリスも少し苛立った顔をした。
理利はあわてて黄色と緑のマスコットを渡そうとした。
「これあげる。ベルに作り方を教わったの。幸運のお守りなんだって」
どう見ても呪い人形にしか見えない。
だが、クリスは突き返さなかった。
「・・・一応礼を言うべきかしらね」
クリスはボロボロの手からマスコットを受け取り、ドド達と去っていった。

少し客の波も引いてきたようだ。理利にも少し周りを見る余裕が出てきた。
研究会男子メンバーの蔓城、アッシュ、護末田は執事風の衣装だ。
なのに、藤田だけはなぜかメイド服だった。
理利よりメイド姿が板についているのには少しへこんだ。
戸田と金護は、面白がってそんな藤田と記念撮影中。
その様子にラスティーリアがぴりぴりしている。端で見ていても怖い。
怖いといえばあちらのテーブルも異様な雰囲気だ。
守衛の向居とギルバがなぜか相席だった。会話も無く、そこだけブラックホール状態だった。
だが水無月は平気で注文を運んでいる。最強伝説は健在だった。
慌てて目を逸らすと、工藤が窓際でギコとお茶を楽しんでいた。
本当なら猫お断りと言うべきなのだろうが、見て見ぬ振りをした。
隣で、(人∀・)マークの入った怪しいアイテムを販売してるのはベル。
捕まえた天保に熱心に説明しているようだが、横で聞いていてもよく分からない。

「理利ちゃん、何笑ってるんだい?」
兼松が理利の顔を覗き込んだ。
「ああ・・・うん。平和だなあって思って。
だって、さっき見た夢があんまり変だったから」
兼松が身を乗り出してきた。理利は苦笑いした。
屑船と堀江が運んできたクッキーを並べたため、一旦話は中断された。

「話しても笑わないでね?
あのね、夢の中の私は、芸能人で魔法少女だったの。
学校が吸血鬼やゾンビだらけになって、オカルト研究会の皆と一緒に魔物たちと戦ってたのよ」
兼松はぴったりだ!とか楽しそうだ!などとしきりに感心してくれている。
だが、理利は首を振った。

「ちっとも楽しくなんか。辛いことばっかり。
やっぱり普通が一番よ。――――ああ、夢で本当に良かったわ!」

264 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/09/30(土) 23:49:57
>>261
「いやぁぁぁ!!!こないでください!!!」
アマナが顔を真っ赤にし、目の前の男の汚らしいものを直視しないようにと必死で手を振る。
しかし、男は悪びれもせず弁明する、いや、自分のことを棚にあげ図々しく偉ぶり、そして、閉まった。
混乱の原因が目の前から消えたのを確認し、一気に冷静さを戻し、その男の意見を再度頭の中で再生する。
『壁トイレ』
『痴女』
『一方的な解釈とそれによる侮辱』
再生した中から得た情報の中からこのワードが出てきた。
これは間違いなく侮辱だ。この目の前にいる変態はこの努力の結晶をトイレを断言し、自分を痴女と罵り、そして、自らが正義だといったのだ。
あまりにも乱暴、あまりにも傲慢、いくらお嬢様気質のアマナも怒りに溢れ、拳を固めて口を開く
「-----------どんな天の啓示があったかは知りませんが----
 こ-----これは----私が努力して覚えた魔術の結晶なのです------
 確かに-----あなたにとって壁、扉としか思えないかも知れませんが----
 私の誇りなのです----それに---それに----」
怒りを堪え、涙を堪え、男に説明す、そのとき、声が叫び声が聞こえた。
よく聞きなれた----とてもとてもよく聞きなれた。

>「魔女アマナ・ジュリ!粛清に来たのか!?私を始末しにきたのか!?
「-----あなたは魔術協会に属する人間なのに可笑しなことを-----いいます-----ね」
明らかに殺気の篭った目でゴトーを睨みつける。
しかし、この殺気はゴトーではなく、目の前の男に放つべきものだったものだ。

[良い子のみんなは、人の話に割って入らないようにしないとね♪]
[そうじゃないと、八つ当たりが飛んじゃうかも♪]

深く深呼吸しゴトーに向かって話す。
「-----この場合----魔女と言われるのはあなたのはずですよ?ゴトーさん
 しかし------」

265 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/10/01(日) 00:05:15
次はこの変態かとそう思いながら、話を聞き
また、ワードを作る。
この男は、こちらの動き方しだでは、敵になるようだ。
そして、正体はウルトラマン、名前はジョジョ----人間的に不一致

《先ほどの侮辱の件とこちらの用件、そして、不一致な点を含めた回答》
結論を出し、瞬時に答えを作り、また深呼吸をする。
「基本的にすべてはお話できませんが---ここに来た理由を挙げれば、やはり、彼の抹殺でしょうね?
 彼は同じ組織の人間に手を出し、規律に背き、世界の均衡を崩そうとした。
 協会はこれを反乱分子、および、害的存在と認定し処刑----これでよろしいでしょうか?
 さて----先ほどのお話に戻らせてもらいますが----礼儀な無いのはそちらではないでしょうか?
 全世界共通ですが---外での---その---排泄行為は犯罪にあたりますし、そのようなものを女性に見せただけでも十分に罪になるのですよ?
 つまり---総じて言わせてもらえば---あなたに私を『非難』する権利はないとゆうことなんです。
 ---しかし、驚きですね---あなたのような非常識で人間性が最悪な人物が『ウルトラマン』だなんて、M78星雲もよほど人材不足なんでしょうね。
 それに---そんなあなたが『ジョジョ』と名乗っているのも実に滑稽です。あなたのような外道には精々『オインゴ』がお似合いかと思われますがね。」
相手の質問に返答し、皮肉たっぷりに罵ってやった。
もちろん、この後にジョジョ激昂しスタンドラッシュを仕掛けるのは予測出来ている事態だ。
しかし、アマナは返答の最中にスタンドに対抗できる策を準備しきっていた。
「確かに『ジョジョ』と名乗るのなら『スタンド』ぐらいは出せないといけませんよね?
 ------自分の力を過信していません?『スタンド』に対抗できるものなんてこの世にはいくらでも存在しているんですよ?
 例えば-----」
そう言って策を発動させた。
アマナは右手に所持していたキーホルダーを見せる。それは、女の子が持つような可愛らしいものではなく
もっと渋みのあるチェスの駒のようなものだ。それは、騎士の型をしていた。
勘のいい人ならもうわかっているだろうが、説明はまだにしておこう。
そして、それは黒い霧と紅い閃光を放ちながら魔方陣を描く
「アマナの名に置いて命ずる。我と契約せし混沌の軍勢よ、真の名の下に我が眼中に姿を現せ!!!-------ギルト!!!!」
青炎を出し、燃える魔法陣、それと同時に漂う霧は人型となって罪科の騎士となす。
しかし、騎士は一体ではなく八体存在している。
彼女が召還した彼らは何か?それは『レギオン』と呼ばれる聖霊化した魔兵である。
そうこれが彼女の策、これならスタンドの攻撃を防ぎ、かつ、ダメージを与えることが出来る。
しかし、彼女は目の前にいる男との戦闘が目的ではない。彼女は出来ればこの状況下での戦闘は避けたかった。
「戦うつもりはありませんが----あなたのような最低な人はあのようなことで激昂しそうですからね----
 私も彼を殺し、家に帰って、明日に備えたいのです。あなたはどうなんですか?」

266 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/10/01(日) 01:02:39
アマナは無理矢理なこちらの言い分に激怒し、ジョジョや魔術師にも殺意を向ける。
その反応は実に面白い。
彼女がここに来た理由は魔術師の処分らしい。
その向ける殺意からして本当のことなのだろう。
それにしても深く根に持ったものだ。
怒りを沈めることなく、罵声を吐き出してくる。
実に好感が持てる人だ。

>「確かに『ジョジョ』と名乗るのなら『スタンド』ぐらいは出せないといけませんよね?
> ------自分の力を過信していません?『スタンド』に対抗できるものなんてこの世にはいくらでも存在しているんですよ?
> 例えば-----」
>「アマナの名に置いて命ずる。我と契約せし混沌の軍勢よ、真の名の下に我が眼中に姿を現せ!!!-------ギルト!!!!」
アマナはジョジョがスタンドを使用できると推測して、キーホルダーを見せる。
黒い霧が現れ、魔法陣が出現。
霧が一ヶ所に集まり、燃える魔法陣を背景に、霧は一体の騎士となった。
外見や構成しているモノを見て推測。
あれは先程、魔術師が操ったクモのようなモノ。
クモよりは力の密度が劣るが、まだ何体もいるかも知れない。

>「戦うつもりはありませんが----あなたのような最低な人はあのようなことで激昂しそうですからね----
> 私も彼を殺し、家に帰って、明日に備えたいのです。あなたはどうなんですか?」
やはり、女性にはかなりキツイことだったようだ。
これからはもっと柔らかめにしようと、ジョジョは心の中で思った。

「いえいえ、私も戦うつもりはありません。
 私はあなたが魔術師殿の救援と思い、挑発を兼ねた不意打ちをしただけです。
 先程の非礼を詫びましょう。
 ですが、簡単に手の内を明かしてしまって良いのですか?
 私がスタンド使いとは限りませんよ?
 機転や戦闘経験を武器にする、波紋使いの可能性もあったんですからね。
 今度からは挑発に簡単に乗らない方が良いと思いますよ。
 これであなたの手札が一つ、私や私の仲間に知れてしまったのですからね」
ジョジョは爽やかな笑みを浮かべ、後ろにいる女性を指差した。

「それで、私はあなたの言うことを信じますよ。
 先程の魔術師に向ける殺気や、その興奮した真っ赤な顔。
 とても嘘をつけるとは思えない」
ジョジョはまだ後方にスタンドを出したまま。
門から増援が出てくる可能性もあるし、アマナがジョジョの言動で怒り、攻撃を仕掛けてくるかも知れない。


267 :金護童子 ◆tb8bzsbih. :2006/10/01(日) 03:00:07
>黒鋭童子
>金護の心臓が握られていた。
>『甘いな尚護。小学生の頃とはもう違うんだ。違うんだよー!』
「がは!・・・・鋭・・・太郎!」

>『俺達は牙の使徒。牙の主に従うしかない。牙の主が誰であろうと俺達は牙の主の奴隷なんだ!
>牙の主様を信じ切れなかったお前が悪いんだ』
「ば、ばかやろうが!・・・よくも!この・・・ぬがあああああああ!」
金護は黒鋭の横腹を棍棒で殴りつけた。ふっとぶ黒鋭。
心臓を抜き出されたにもかかわらず金護は猛攻する。まさか動けるとは思っていなかった黒鋭は完全に不意を突かれた。
教室の後方の壁に激突し崩れ落ちる黒鋭を金護は逃がさない。
「馬鹿が!この!このおお!」
金護が怪力で棍棒を振り下ろす。
ぐしゃりと黒鋭の肩の骨が砕ける。肉が飛び散る。黒鋭は流血に染まる。
「馬鹿が!畜生!よくも!これから!俺は、これからだったのに!ぐはっ。げう!」
血を吐く金護。だが攻撃はやめない。
「馬鹿野郎!俺は!くそ!おまえと一緒に・・・くそ!全部、台無しにしやがって!馬鹿・・・!」
棍棒を金護は捨てた。
朦朧とする黒鋭の顔面を握り拳で殴る。右に左に揺さぶられる黒鋭。金護は倒れるのを許さない。
連打を浴びせ続ける。胸の穴からは夥しい血が噴き出していく。
「ぐがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
金護が左手を振り上げる。天保によって新たな力を与えられた手だ。爪が瞬く間に伸びていく。
「ぬん!」
鋭い爪を凄まじい勢いで黒鋭に繰り出す。黒鋭の左腕を肩口から切断した。
ごろんと黒鋭の左腕が床に落ちる。

「であああああ!」
金護は右手で左肩を鷲掴みにした。そして引きちぎった。
金護は切り取った自分の左腕を黒鋭に差し出した。
「こ、これを、おまえの、左腕にしろ、つけろ。
おまえが選んだ、牙の主、天保によって、絶大な呪いの力を与えられた鬼の、腕だ、もっていけ。
俺には、へへへ。もう必要ねえ」
金護は仰向けにばったりと重々しい音を立てて倒れた。
「小学生のころは、俺の言うことは、なんでも聞いてくれた鋭太郎が、こんな、ああ、こんな途中で、俺は死ぬのか、
死ぬのかよ、くそ!
ああ、ああ、鋭太郎、鋭太郎、鋭太郎!鋭太郎!
へ。が、がんばれよ、おまえの選んだ道だ、く、悔いのない、ように、な」
心臓を抉り出された金護の抵抗もここまでだった。
遂に金護は力尽きた。
その亡骸は縮んでいき、人間の姿になった。
猛々しい鬼の姿と比べれば小さな中学生の姿に。

教室には胸に大穴の開いた中学生、金田尚護の死体が黒鋭の足元に物言わず横たわったのだった。

268 :救急隊員・城戸崎篤史 ◆tb8bzsbih. :2006/10/01(日) 03:06:36
「なんて日なんだ!」
救急車を飛ばしながら城戸崎篤史は嘆かずにはいられなかった。
昼間は横浜ランドマークタワー崩落の大惨事があった。どうやら国際テロ組織の仕業らしい。
救急隊員である城戸崎は災害現場と病院を何度往復したかわからない。
そして今は上湘南3丁目のマンション、ハイソタウンガーデン上湘南に向かっている。爆発事故発生だそうだ。
こちらはガス漏れらしいが詳しい事は知らされてはいない。現場にいって怪我人を運ぶだけだ。

マンションには既に消防車や警察車両が到着していた。
救急車を降りて見上げるとマンション屋上が炎上している。だがそれほど強い火勢ではないようだ。
「あ!おい!きみ!」
マンションの庭先で倒れている少年を発見した。
猫が一匹そばにいたが城戸崎が近づくと物陰に隠れてしまった。
「なんてひどい怪我だ!」
少年は腹部と口から大量の出血をしている。すぐに患部を見る。
「銃創?まさか」
城戸崎は同僚の田中を呼んだ。
「担架を!」

「せーの!」
少年の両肩を城戸崎が、足首を田中が持ち、一気に少年を担架に乗せる。
折りたたみ式の担架の足を伸ばし救急車へと運ぶ。だが担架が何かにひっかかる。
「なんだこれは!?」
城戸崎はぞっとした。担架のキャスターにピンク色のぬめぬめした物がからみついている。
まるで大きなナメクジのようだ。
城戸崎が足で払いのけると、ナメクジは簡単に離れた。なんだこれは?粘土か?
詮索している場合ではない。城戸崎は担架を進めた。
それでも気にかかり振りかえると、思わす声を上げてしまった。
「な!?」
庭にはいくつものピンク色のナメクジのような物が、いたるところに散乱していた。
大きい物は1,5?のペットボトルサイズ、小さい物は爪楊枝ほどだ。それらが微かに蠢いているではないか。
恐怖を感じて城戸崎は担架を押した。早く立ち去らなければ。
あれがなんなのかは判らない。だが自分は救急隊員だ。怪我人を病院に運ぶのが使命だ。
「警察の鑑識が見つけるだろう」
素人が勘ぐってどうなる?
「上湘南署救急11号車。丸ケ、年、中学生、腹部に創痕、初見、内蔵破裂。出血多量。呼吸微弱。
受け入れ病院どうぞ」
救急本部に城戸崎は連絡した。本部から搬送先病院の指示を仰ぐ。
「上湘南市民病院へ搬送どうぞ」
「了解」
城戸崎は救急車を発進させた。

269 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/10/01(日) 03:42:29
>244
「命乞いをしてきた人を助けたら、すぐさま恩を仇で返されたことがあったわ」
人じゃなくて悪魔だったけどね、とはあえて言わない。悪魔と一緒にされたくはないでしょうし。
まあ、そのまま引き金を引いて射殺しようと思っていたのだけど―――

>249>251
そこに、ミサイルが飛んでくる―――ミサイルですって!?そんな無茶をするなんて、クレイジーね!嫌いじゃないけど。
「ピクシー、迎撃を―――ちょっと待って」
空間の歪みが発生して、それがミサイルの威力を削いだ。
ピクシーに魔力を無駄に使わせる必要が無くなったから、命令を取り消す合図を送った。
ところで、さっきお尻を触ったのは誰かしら?ねえ?

>252
視線で影の中の悪魔に指示を出し、ウルトラマンが2時間以内に死ぬように呪いをかけさせていると、
そのとき、空間の歪みの向こう側から何者かの気配がした。
>「イヤァァァァァァァァァァ!!!変態!!!」
最初は、敵の増援かと思ったけど、向こうから現われた人は、絹を裂くような悲鳴をあげていた。

>265>266
という訳でまあ、出会って早々、険悪な雰囲気になってきたわ。
向こうは魔術で騎士を呼び出して、2対1でも平気で戦えるような準備をしている。まさに一触即発。
それもこれも、一体誰が悪いのかしらね、ジョジョさん?
>これであなたの手札が一つ、私や私の仲間に知れてしまったのですからね」
「あら?貴方みたいな仲間を持った覚えは無いけど―――
 それに、アマナさん―――で良いかしら?貴女の意見は同意できなくもないし―――彼は女の敵みたいだし、ねえ?」
さっきお尻を触られた事を根に持ってるぞ、ということをアピールして、ジト目でジョジョの方を見ながら、少し意地悪な事を言ってみた。
実際、初めて会う人でもあったから、いきなり仲間って認める訳にも、ねえ。
「それに、誤解しないで欲しいのだけど、彼は初めて会う方よ?
 わたしが加勢したのは、さっきまで其処に居た、藤田礼司くんって人の為であって、この人の為じゃないの」
嘘を吐くと見破る類の魔術だって持ってる人が、たまにいるもの。
わたしは品行方正が売りでもあるから、あまり嘘は吐きたくないわ。
「とにかく、落ち着いてお話ししてくださいな。
 わたし達が争って喜ぶのは、多分、その辺りに転がってる人だけですから」
ここで戦ったら、お互い、そこに転がってる人以上に消耗する可能性だって低くはない。
そして、ゴドーさんみたいな手合いは、こっちが弱ってきたら手の平を返すのがお約束ってものよ。
暗に、いえ、かなり直接的に、その危険性を示唆してから、話をした方が良いでしょう。

270 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/10/01(日) 10:39:58
「私はぁぁゴドー様をぉぉぉ尊敬しぃぃぃ敬愛してぇぇいましたぁぁあぁぁああぁ」
其の時、マンション屋上にいた者達は天空から風に乗って聞こえてくる女の声を聞いた。
反響し金属的な響きのある間延びした声。
マンションの百メートル上空にウギ・リギリが浮いていた。

―容姿・ 黒い戦闘服。映画「Xメン」のストーム(ハル・ベリー)の着ていた服とそっくりよ。偶然の一致ね。

「あまりにもぉぉぉ見苦しいぃぃいぃぃいぃい」
命乞いをするゴドーをウギ・リギリは悲哀と軽蔑と、断ち切れない思慕の想いの混じった表情で見つめた。
「サンダーストーム」
垂れ込めていた雨雲に電光が走り、ウギ・リギリの体に集結。
ウギ・リギリが右手で真下のゴドーを指差す。
ゴドーが恐怖におびえ何かを叫んだようだ。
でもウギ・リギリは止めなかった。
雷が迸る。

ドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

ゴドーは落雷に打たれた。
近距離に落ちた稲妻にジョジョ、アマナ、水無月も感電した。

271 :名無しになりきれ:2006/10/01(日) 12:16:31
「ゴドー、力が欲しいか、力が欲しいなら…くれてやる!」
ゴドーは冥界神モトと融合した。

272 :ゴドー ◆8f7CRT6HDM :2006/10/01(日) 14:26:18
>ウギ・リギリ
>「私はぁぁゴドー様をぉぉぉ尊敬しぃぃぃ敬愛してぇぇいましたぁぁあぁぁああぁ」
「ウギ?」
ゴドーは鳴り響く聞き覚えのある声に顔を上げた。
遥か上空にウギ・リギリが戦闘服を着て浮遊している。

>「あまりにもぉぉぉ見苦しいぃぃいぃぃいぃい」
「や、やめろ!ウギ!こ、これは奴らを騙す為の芝居だ。芝居なのですよ!
おやめなさい!」
ウギ・リギリの電撃の技を知っているゴドーは恐怖に震えた。
もし魔力を使い切っていなかったら、部下のウギ・リギリの力量に怯える事は決して無い。
だが今はゴドーは絞りカスも同然だった。
心すらも。

>「サンダーストーム」
>垂れ込めていた雨雲に電光が走り、ウギ・リギリの体に集結。
「ウルフよ!イーグルよ!助けて!アマナ!わ、私は英国魔術師協会に絶対の忠誠を誓いなおします!
どうか!嗚呼!来る!やめてくださいウギ!嗚呼!」

>ドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
悲鳴すら発せずにゴドーは雷に焼かれた。
ゴドーは一瞬で破裂した。血液は真っ赤な煙となって蒸発し、爆裂した肉片は屋上から飛散した。


ゴドーの首はマンション屋上から放物線を描き、手や内蔵の肉片と共に飛んでいく。
その首に話しかける霊体がいた。
>「ゴドー、力が欲しいか、力が欲しいなら…くれてやる!」
>ゴドーは冥界神モトと融合した。

「ワタしハ・・・死ニ・・たくナい・・・」
ゴドーの死にいく脳にかろうじて惨めな思念が浮かぶ。
ゴドーの首はマンション屋上から80メートル離れた公園の池に落ちた。
水中でゴドーの目が見開かれたのも、ウガリットの邪神モトとの融合も誰も知らない。
ゴドーの首は水中で狂笑した。
『生きてイる。私は生きテいる。ハハハハハハハ』

273 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/10/01(日) 15:03:42
藤田礼司は霧の立ち込める川の中に立っていた。
大きな川ではない。川幅は相模川ぐらいで、しかも水深は浅く歩いて向う岸に渡れそうだ。
対岸は花畑にでもなっているらしく、色とりどりの花が咲き乱れている。霧でよく見えないが近寄ればそれは
きっと美しい花々だろう。ひまわりまで咲いているのに、あたりの気温は寒い。吐く息が凍る。
霧は冷たいが心地よい。礼司は軽やかに歩を進めた。
半分以上渡り岸まであと少しとなったところで礼司は立ち止まった。
向う岸から何かが来る。
霧の中から大きな物が来る。
象?
象の上に人が乗っている?

「礼司くん。よほどここに来るのが好きなのね。昼間にも来たでしょ」
霧の中から現れたのは巨大な猪だった。下顎から左右に二本づつ牙が上にむかって生え、体中が白い体毛に覆われている。
首の後ろから背中にかけてたてがみのある変わった大猪だ。
背には少女が乗っていた。器用にも猪の上であぐらをかいている。
礼司は思った。なんて美しい少女だろうと。
ため息がこぼれる様な魅力的な顔。高貴な顔立ち。
艶々とした黒髪には鮮やかな金の髪が混じり少女を幻想的に飾る。
上半身はぴったりとした薄く黒いなめし皮の服。袖はなく少女の腕が肩から顕わになっている。
それでいて服には首丈はあり、少女の顎の下まで覆っている。
顔は聖女と呼んでいいほどの気品があるのに、卑猥な印象をどこか漂わせていた。

猪が礼司の真ん前まで進むと水飛沫をあげない様にゆっくりと伏せた。
「私の名はゼフィール」
ゼフィールが川面に降り立った。川面に立ったのだ。ゼフィールは水の上に立っている。
膝まで水に浸かった礼司の目線にあわせるためにゼフィールは片膝をついた。

ゼフィールが卑猥な感じを与える訳を礼司は知った。黒い光沢のある服のせいだ。
なめし皮の服は裸よりも裸体を感じさせる。
黒いエナメルの服は少女のたわわな胸をくっきりと浮かび上がらせていた。形がよくわかる。へそのくぼみまでわかる。
黒く光る粘液の塗料を塗っただけとしか思えない不思議な服だった。
礼司は目のやり場に困った。

「こっちの性別のほうが、きみは好きかな?」
ゼフィールがくすりと笑った。胸が平らになっていく。少年のように。

「人間の命は短い。せっかく命を繋げられるのなら生きたほうがいいよ。シーラもがっかりしただろう。
もっとも彼女の力で命を永らえても、死ぬより悲惨だったかもしれないけどね。
僕は礼司くんの魂の気高さに感心したよ。
人間には生まれてくるときに天から使命を与えられているんだ。
きみはまだ使命を果たしてはいない。死ぬのは早いさ。

今宵此度の敖遊の儀は少々困ったことになっているんだ。
高志(こし)の蛇は所詮は性悪の水蛇だった」
礼司がきょとんとしている。
「高志之八俣遠呂智(こしのやまたのおろち)さ。ベルを支配している叢雲剣だ。
ヤマタノオロチから生まれた霊剣で、ヤマトタケルに浄化され至浄の神剣に生まれ変わったというのに!
霊具でありながら、霊宝の儀の一参加者になっている。
霊剣、霊鏡、霊玉の所有者が、敖遊の儀を自らの意思によって満願させ、成就し世界の成り立ちを変換するのはかまわない。
ケツアルコアトルもしたことさ。
だが霊具自身が敖遊の儀を私するとは言語道断!
霊鏡を持ったノスフェラトゥは霊鏡に精神を支配されてはいなかった。
霊玉を持った牙の主天保光も霊玉に精神を支配されてはいない。
だがベルは違う。霊剣叢雲剣に精神を支配されている。本人に自覚はないけどね。
アルラウネの妖花とで三位一体化した悪影響かな。これはルール違反だ。困ったものだよ。
“大いなる存在”は叢雲剣が森羅万象の法則改変の力を持つ事に甚く御不快だ」

274 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/10/01(日) 15:04:38
「さてそこで礼司くん、僕らの利害が一致するんだ。
僕は守護の役割を“大いなる存在”から与えられている。
僕は、この世が壊れ新たな世界が誕生するまでは、この世の安寧と安泰に勤めなければならない。
敖遊の儀が円満に行われ、百数億年ぶりに宇宙が創造しなおされるその時まではね。
まあ、もっとも過去に敖遊の儀を成就させた者が何人かいたけれど、宇宙の造り替えを望んだ者はいなかったなあ。
責任重大すぎるからかな?
イホウンデーというつまらない女がかつて敖遊の儀の勝者となって、ムー大陸の水没を願った事が一番派手な望みだったかな。
ま、そのくらいさ。

敖遊の儀を叢雲剣の奴がこれ以上汚すと、“大いなる存在”は敖遊の儀を中断するかもしれない。
これは重大な悪障がこの世に出る。“大いなる存在”は巨大ゆえに物理世界に降臨されると、とんでもない霊的波動で
宇宙が揺れてしまう。
それは僕にとって困るんだ。守護者としてちゃんと仕事してるのか?ってね。怒られちゃうよ。
僕は守護者として創造されたので、敖遊の儀に直接は手を下せない。
叢雲剣だって霊祭の一道具として創造されたので、直接参加しちゃいけないのと同じだね。
だからね、礼司くん」
ゼフィールは礼司の手を取った。軽く引く。すると礼司までもが三途の川の水面に立てた。
「お願いだよ」
ゼフィールは魔性の瞳で礼司を見つめる。

「きみは霊宝争奪の戦いを終わらせたいんだろ。平和な元の生活にみんなを戻したいんだろ。
霊鏡を壊して霊祭を出来なくしようと考えているけど、それはやめておきなさい。
どうせ壊せないから。
霊宝の儀がきみには邪悪に見えるかもしれないけど、人間の善悪で判断できる範疇じゃないんだよ。
きみがやるべきことはただひとつ。
霊鏡、霊玉を揃え、ベルを支配する霊剣を懲らしめ霊宝を得るんだ。
きみが霊宝争奪の勝利者になるんだ。
そして望めばいい。
元の平和な世界に時を戻して欲しいと」
礼司の反応を見るゼフィールだが、小さくつぶやいた。
「霊宝を得たきみが、そんなつまらない望みを持ち続けられるかな」
ゼフィールは礼司の肩に両手を当てた。

「よく考えるといい。僕は悪い話はしてないと思うよ。
ひとりで決められないなら相談するといい。
ほら、調度いい。見てごらん」
ゼフィールは礼司の体を振り向かせた。
霧の彼方を指さす。
見ると誰かが川を渡ってくる。
「わかるかい?リリだよ」

275 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/10/01(日) 17:33:55
ジョジョが名誉ある女の敵という称号を手に入れて、ようやく一段落。
女性陣からの視線が少しだけ恐ろしいものの、ここにいる三人共、魔術師の敵ということが判明している為、すぐに戦うことはない。

>「私はぁぁゴドー様をぉぉぉ尊敬しぃぃぃ敬愛してぇぇいましたぁぁあぁぁああぁ」
屋上にいる全員に聞こえる程の大声が空から。
空を見上げれば、またもや女性が。

「あの方もアマナさんの仲間なのですか?
 もう、夜なのですし、近所迷惑になる行為は慎ませて下さい」

>「あまりにもぉぉぉ見苦しいぃぃいぃぃいぃい」
>「や、やめろ!ウギ!こ、これは奴らを騙す為の芝居だ。芝居なのですよ!
>おやめなさい!」
元上司と部下の関係だったのだろうか、女性の顔に悲痛な表情が見える。
>「サンダーストーム」
女性が言霊を発すると同時に、雨雲に稲光が走り。
電流が女性の体に収束していく。
現在の状況下、雨がパラパラと降っており、地面が雨水で濡れている。
こちらごと口封じを狙っているのだろうか?

「変身!」
別に変身って言わなくてもいいのだが、これを言った方が気分が乗る。
則ち、スタンドのパワーが上がる。
とにかく、ジョジョがウルトラマンの姿になり、無理矢理二人を抱き締めて、地面に片足を突き刺す。

女性が魔術師を指差し、電撃を発射。
電撃の威力はジョジョの目から見て、クモが放ったのよりもかなり上。
生身であったら一瞬の内に死ぬのであろう。
あの魔術師みたいに。
ウルトラマンになっていなければ、電撃の余波でジョジョ達も死ぬのだろう。
だが、ジョジョ達は助かった。

ジョジョが二人を抱き締めたことにより、二人に行くはずの電流を自身の体内に流す。
微弱ながら電流は二人の体を通ったが、行動に支障はでないはず。
二人に行くはずの電流を自らの体に流し込んだジョジョは、死んではいないものの、多大なダメージを受けた。
死ななかった一因としては、地面に片足を突っ込ませたからだろう。
地面に電流を流し込むことができなかったら、ジョジョは間違いなく死んでいた。

「もう…駄目です…」
一言だけ呟くと、ジョジョは立ったまま失神。
一つの命を失い、戦いの傷が癒えないまま、あの威力のは電流を受けたのだ。
無理もないことだ。

276 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/10/01(日) 18:00:51
目の前で、クリスは消えた。
自ら召喚した怪物と共に。ダンテは首を傾げたが、ギルバは違った。
再び己の無力さを思い知らされたのだ。目の前で、守りたいと思った者が失われる。
・・・母を失った時もそうだった。思えば、それがあったから力を求めたのだった。
あらん限りの力で拳を握り締めた。腕が弱々しく震える・・・悔恨に。
その様子を見たダンテ、

ダンテ「・・・悔しいのか?」
ギルバ「・・・」
ダンテ「Fn......しばらく見ないうちに随分人間臭くなったな。
     昔はうんざりするほど悪魔に拘ってたってのに。」
ギルバ「・・・それを渡せ。」
ギルバが指差すはダンテの手にある閻魔刀。
ダンテ「親父の形見を忘れるなんて、あんたとは思えないミスだな。」
ギルバ「・・・」
無言で閻魔刀を受け取り、鞘から抜き放って自身の左手の平に押し付ける。
刀身を強く握り、そのままゆっくりと引き抜いていく。当然血が伝う。
一気に引いて刀を自由にし、平を地面に向けた。地面に触れた血は、瞬く間に蒸発する。
血蒸気とも言うべきそれは、瞬間理科室内の穢れを浄化していく。
・・・並の人間なら致死量になるほどの血を流して、ようやく流血を収める。
その頃にはすっかり理科室の空気は清浄されていた・・・理利の力だ。
同時にギルバの体調も見る見るうちに良くなっていく。顔色の悪さも改善された。
そのまま、倒れた理利を背負う。話は気を取り戻してから聞こう。

>「飛び入りが過ぎるよ、自己紹介して!」
ダンテ「自己紹介?ハッ、スクールの顔合わせじゃねぇんだぜ?」
ダンテは名乗らない。代わりにギルバが答えた。
ギルバ「・・・この男の名はダンテ。・・・俺の弟だ。
     デビルハンターなんて言う奇特な仕事で食ってる、イカレた奴だ・・・。」
ダンテ「おいおい、実の弟捕まえて言う事がそれかよ?」
ギルバ「・・・弟と主張するには老け過ぎだ、とても双子とは思えんぞ。」
ダンテ「ご挨拶だな、今時年下の兄貴なんて流行らないぜ?
     ・・・そう言えば、さっきそのGirlに殺されかかってなかったか?
     なのに何でそうやっておぶってやるかね。」
ギルバ「・・・下手をしたら、俺達の姉か妹かも知れないからだ。」
ダンテ「ハァ?」
ギルバ「かいつまんで話すぞ、つまりだ―――」
ダンテ「―――なるほどね、それは話を聞かないとな。
     しかし、母さん一筋だと思ってたんだが浮気とはね・・・何やってんだ、親父。」
ギルバ「まだ決まったわけじゃない。」
ダンテ「まぁそうだけどな。
     ああそうそう、そこのBoy。マントBoyなら地割れに飛び込んだぜ。
     追うなら早くした方がよさそうだ。それとも、リタイヤするかい?」
アッシュの目には、ドッペルゲンガーの言い争いにしか映っていないだろう。
バルンディノで見たバージルはオールバックだったが、今は素直なストレート。
隣に立つダンテもまた同じ髪型、顔のパーツは殆ど一致している。
違うと言えば、多少ダンテの方が年を重ねているような感じがあるだけだ。
本人は気付いていないが、魔人化の衝撃で包帯が取れてしまい素顔を晒している。
記憶にあるバージルと寸分違わない。

277 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/10/01(日) 21:41:31
ベディヴィエールが消え、怪物も消え、理科室には二人のバージルと気絶したリリが残った。
バージルの手品の間に、ボクは薬品棚を漁って必要なものを揃えていく。
まずは硫酸のビンをありったけと、鍵付きの棚を壊してピクリン酸のストックを入手。
ちょっとした火の気でも頑張れば、あるいは……

> ああそうそう、そこのBoy。マントBoyなら地割れに飛び込んだぜ。
>追うなら早くした方がよさそうだ。それとも、リタイヤするかい?」

兎にも角にも血が足りない。
悪いが上湘南一中には、新校舎を用意してもらうつもり。生徒数も大分減った事だし、むしろ良い機会だろう。
化け物どもが消えた今、雨だけが厄介だが、多少の無茶さえ覚悟すれば「無理」ではない。
眠り姫と兄弟漫才にはひとまずお引き取り願う。邪魔をされてはかなわないから。

「バージル先生、リリを背負ってる?
とりあえず彼女と弟さん連れて、学校を出て行ってもらえるかな? 窓から」

薬品を理科室の床に山と積み上げると、窓を指で示した。
せっかくいい所まで行ったものを、土壇場で姫さまを横取りされるのは面白くないけど、
いい加減ボクの役目が回ってきていて、彼女ひとりにかまけている場合でない。
何しろ連中は異母兄妹らしいからクビを突っこんだものでもないだろう、素直にバージルへ任せたつもりだ。
「リリ、気絶中だけど。母校にさよならってことでひとつよろしく。
命があったら、さっきの続きを忘れないでいて頂戴よって。さあさ、お立会い」
硫酸のビンの山を前に、ボクは別の薬を手にして振りかぶる。叩きつければボン、だ。
「お代は見てのお帰りで……!」

薬ビンを投げた。
割れたビンから零れる薬品は勢いよく火を噴き、そこからすかさず「メギド」を召喚する。
爆発でリノリウムに空いた大穴から這い出る触手は、教室中の床へ壁へと蔓延ると、すぐさま炎へ姿を変えた。
バージルたちが屋外へ脱出しなければ、彼らもまとめて焼いてしまうくらいの火勢。
祭りに付き物の花火は、豪勢にタワーリング・インフェルノだが今回は屋上の貯水槽作戦がない。

278 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/10/02(月) 00:05:38
冥界にて、ベルは叢雲剣の刀身を見詰めながら天保に応える。
「「「殺す?倒す?この私たちが?
ふふふ・・・2000年の長きに渡りただ殺し合いを続けてきたのだから忘れてしまったのも無理はない、か。
ここに降り立ち根を張った時点で誰も私を殺せないし、私は誰も殺せない。
牙の主よ、私たちは君以上に道具なのだよ?」」」
おかしそうに笑いながら、心の中で(君もね)と付け加える。
叢雲剣の刀身は三途の川の水にて形成される。
そこに映るのは三途の川で話をするゼフィールと藤田。

御柱のゆがみは益々大きくなってきている。
現世では大きな影響が出始めているだろう。
あらゆる世界法則に綻びが生じ、歪んできているだろう。
距離や時間、術の法則など出鱈目になってしまう。
ドッペルゲンガーや邪神が辺り構わす蠢きだす。
人間の姿形すら・・・自我の脆い他人の価値観を丸呑みの人間はその形が保てなくなり、深層心理に引き摺られ形
を変えてしまう。
最も信頼できるのは意思、想い、の力。
強く願えばそれが法則として具現してしまう世界。
破滅の序章である混沌が徐々に現世を包み込もうとしていた。

「「「霊宝を巡って殺し、殺されるのは君の役どころだよ。私たちは埒外でね。
藤田は戦う力はあっても戦い方法を知らない。
故に彼はこのまま儀式を中断して大破壊を招く事は望まないだろう。かといって仲間を犠牲にして儀式を解除する事
もできない。
そうなれば選択肢は一つ。君と殺しあって祭祀の勝者になる事しか残されていないのだから。
だから私達は君と藤田、どちらが勝とうが結果は同じなのさ。」」」
御柱の下で手をかざすボロキレを纏った塊を横目で見ながら語り終えた。

神気で満たされたこの場に鏡と玉を持つ別々のものが揃った時、この冥界は戦いの場として姿を変えるだろう。
その時を今か今かと楽しみにしながら。

279 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/10/02(月) 10:21:37
見えない触手が理科室の床から現れた。
倒れている理利の体に絡みつき、剥ぎ取った魂を別の場所へと召喚していく。
指先からはゆっくりと体温が失われていった。
理利はの躯はわが身に迫る死を知らぬげに、ただ静かに眠りつづける。


霧の立ち込める中、理利は冷たい流れに身を浸していた。
長い金髪が水の中でたゆたい、血の気の失せた顔をくすぐる
身につけた服は水を含んで重くなり、華奢な体を川底へ沈めてしまいそうだ。
今にも儚くなってしまいそうな風情だったが―青い目が開いた途端、そんな幻想的な空気は霧散した。
ばしゃりと無粋な水音が響く。
理利は飛び起きた。
レテ川の水でずぶぬれの自分と、ため息が出そうなほど神秘的な風景。
「・・・・・・なんって無茶するのよ!危うく本当に死ぬところだったじゃない」
瞬時に状況を理解し、そしてオフィーリアさながらの自分の姿に顔をしかめた。
夢の名残でトレイを持ったままなのは、ほんのご愛嬌だろう。

♪もう帰らないの、あの人は?
 もう帰らないの、あの人は?
 そうよ、死んでしまったから。
 おまえも行って、死のベッドへ

自嘲気味に口ずさみながら立ちあがる。
生きることは苦しみに耐えることだ。
だが果たすべき役割が残っているうちは、死や狂気に縋るには早すぎる。
とりあえず今最優先で行うべきことは、理利をここに招いた者に逢う事だった。
そしてもとの世界へ戻る事。
アッシュやギルバ達の声は、空ろな器を通じて理利の元に届いてはいた。
だが次第に声が遠のいている。――――急がなくては。

吐く息が白い。魂だけだというのにどうしてこんなにも寒いのだろう。
理利は震えながら、霧の中自らを招いたものを探した。
程なくして、お目当ての存在は見つかった。
>「私の名はゼフィール」
人ならざる召喚者の声は、意外にも少年だった。
少年特有の少しキーの高い声は、驚く程クリアに理利の耳に届いた。
圧倒的な存在感に息が詰まりそうになるが、話の内容にはもっとうんざりした。
今すぐ回れ右をしたいところだが、少年が語りかけている相手は理利の良く知る者だ。
ほうっておくわけにもいかない。
理利は細い指で髪を梳き、金糸に絡みついた芥子の花びらをふり落とした。
髪の彩りも自分の一部だと、この時の理利は気づかなかった。

>「よく考えるといい。僕は悪い話はしてないと思うよ。
>ひとりで決められないなら相談するといい。
>ほら、調度いい。見てごらん」
藤田が振り向いた。
>「わかるかい?リリだよ」

「お声がけ頂いて光栄ですぅ。何か御用でしょうか、ご主人様ぁ」
メイド姿の理利はにこやかにしなを作ったが、目は全く笑っていなかった。
水しぶきを上げながらゼフィール達に歩み寄る。
ゼフィールから強引に藤田を引き剥がすと、藤田の足が水面に沈んだ。
たったそれだけの干渉をするために、理利は力を使わなければならなかった。
だが理利は内心とは裏腹に、高慢な笑みを浮かべた。
「私をここまで連れてきたのはあなた?女の子はもう少し優しく扱うものよ。
それに・・・なぜ今この場所でそれを語るの?べル達への牽制?
 それとも――聞かれても取るに足らないと言う事かしら」
肩で息をしながら、それでも藤田を背に庇うようにしてゼフィールの前に立つ。

「藤田君、さっさと帰るわよ。アッシュやラスティーリアが待ってるわ」

280 :黒鋭童子 ◆8GEZsJH0JA :2006/10/02(月) 12:09:48
>金護童子
>「へ。が、がんばれよ、おまえの選んだ道だ、く、悔いのない、ように、な」
「しょ、尚護!」
赤鬼の金田尚護が己の左腕を差し出し死んでいく。金護に痛めつけられた鋭太郎は、よろめきながらその腕を受け取った。
「尚護、お前はいつも手荒いな・・・」
鋭太郎は金護の腕を血の吹き出す自分の左肩にくっつけた。
瞬時に一体化し神経が繋がる。
「これが牙の主天保光の授けた呪いの腕か。こんなにすげーものを貰いながらバカだ」
鋭太郎は床に転がる自分の左腕を拾い上げた。
人間の体に戻り死体となった金護の傍らに両膝を着く。
鋭太郎は腕を金田尚吾の無い腕の位置に置いた。
「もうサイズが合わないが交換だ。お前と俺は永遠に親友だ」

感慨に浸る間もなく事態は動いた。
向かい側別棟の校舎から突如火の手が上がった。炎は激しく燃え盛っている。連絡通路を伝わって全ての校舎を灰燼に
帰すだろう。
「金護の火葬だ」
鋭太郎は独白した。
鋭太郎は教室を後に廊下に出た。目指すのはドド。ドドから霊鏡を奪取してくるのが牙の主から与えられた任務だ。
だが肝心のドドの気配を全く感じない。
「くそ。どこへ逃げた」
鋭太郎は次の瞬間、息を呑んだ。
自分の左手が、自分の意思に関わらずに動き、人差し指で北の方向を指差した。
指が示す先は廊下の窓から見える高層マンション。
「金護・・・俺に教えてくれるのか」

>ウギ・リギリ
>ドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
青白い雷がマンション屋上に落ちる。
「グルルルル!」
下半身を獣毛で覆われた姿の鋭太郎は、見たとおり野獣の力を持つ。
窓を突き破り鋭太郎は跳躍した。

一蹴りで3、40メートルは飛ぶ。蛙跳びに鋭太郎はあっという間にマンションのそばへ行った。
マンション近辺にはパトカーや救急車が何台も集まっていた。野次馬も多い。
その真っ只中に鋭太郎は着地した。「どけ!人間ども!」
鋭太郎は左腕でパトカーを払いのけた。パトカーは紙で出来ているかのように舞い上がり民家の二階の壁に激突した。
一台の救急車が走り去るが無視する。
「霊鏡はどこだ。教えてくれ金護」
金護の左腕がまた指差す。
指し示す方へと鋭太郎は悠然と進む。
「そこか」
金護の腕がマンション1階の庭木の茂みを指す。
白い猫がいた。その猫は曇った鏡を抱えていた。

281 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/10/02(月) 15:46:44
「いえ----波紋使いだった場合でも私は彼らを出しましたし----
 知っていてもどうにもならないのが彼らなんですから」
そう言って不敵に微笑む。
「しかし、私の受けた屈辱は一言で済むような謝罪で拭えませんよ。」

>「あら?貴方みたいな仲間を持った覚えは無いけど―――
  それに、アマナさん―――で良いかしら?貴女の意見は同意できなくもないし―――彼は女の敵みたいだし、ねえ?」
ジョジョの後方にいた女の人が話しかけてきた。どうやら、彼女も被害者らしい。
「----まぁそれもそうですね---
 とりあえず、彼を殺してから改めてお話でも----」
淡々とそう答え、ギルトらに指示をだした。
しかし、その命令は取り消した。
また聞き覚えのある声が上から聞こえたのだ。すぐに空を見上げるとそこには戦闘服に身を包んだウギが浮いている。
「ウギ!-----なるほど-----そうゆうことだったのですね」
空に浮かぶウギを見てそう静かに言う。

>「あの方もアマナさんの仲間なのですか?
 もう、夜なのですし、近所迷惑になる行為は慎ませて下さい」
「仲間----とは違いますが協会に属していることは確かです。
 ---確かに、街中でここまで派手に遣らかされると後の始末が困るとゆうのに」
と手をあげて呆れたように振舞う。
>「サンダーストーム」
 垂れ込めていた雨雲に電光が走り、ウギ・リギリの体に集結。
 ウギ・リギリが右手で真下のゴドーを指差す。
ウギがゴドーを殺そうとしているのが理解できた。
そして、それと同時に自分達の処理もしようとしていることも、
レギオンで防ごうと一時考えたが、それは無理だった。
ギルトの属性は炎、電撃の耐性などないに等しい。
すぐにそれがあるレギオンを出そうとも考えたが詠唱が間に合わない。
以上の理由を考え、アマナは後悔し、身構えた。

>ドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
>ジョジョがウルトラマンの姿になり、無理矢理二人を抱き締めて、地面に片足を突き刺す。

轟音と共に視界が暗くなった。一瞬だけ自分が死んだのかと思ったが
何かが脈打つ音や重みで死んでいないと判断できた。
「-----ぷはぁ!!!」
『何か』の中から抜け出し、『何か』を確認した。
そこに居たのはウルトラマンだった。もっとよく見てみると地面に足を突き刺したのも見えた。
なるほど、自分をアース代わりにし電撃を凌いだ訳か
アマナはこの男に対しての感情が変わった。怒りをぶつけるのみの対象ではなく
紳士としてのこの男の度量の大きさに尊敬の意を抱いたのだ。
しかし、ドサクサに紛れて尻を触られていることに気がつき、その感情をすぐに捨てた。
>「もう…駄目です…」
そう呟いきジョジョが死んだように眠った。
やはり、そうとうな電撃だったのか?それとも、この男の背中をちょろちょろと蠢いている影の仕業か?
そんなことは、どうでもよかった。
直感で感じた。次はこちらの止めを刺しにくると
ジョジョの腕をむりやり外し、ビルの屋上に散らばっているギルトらを集め
そして、ウギを睨み
「めでたく魔女認定ですね!ウギさん。
 あなた方の目的が何か知りませんけど、私たち魔女狩りがいることを忘れているんじゃないんですかね」
そう言う。そして、その間にギルトを消し、別のキーホルダーを取り出す。
「アマナの名において命ずる。我と契約せし混沌の軍勢よ。真の名の下に我が眼中に姿を示せ----フロウド」
魔方陣から出てきた雷雲に似た霧は徐々に姿を変え、悪評の暗殺者の姿へと変わる。
そうこれが先ほどアマナが雷撃避けに召還しようとしていたレギオン「フロウド」。
容姿、人数はギルトと同じだが、俊敏性に長け、かつ雷の属性を持ち、もちろん、先ほどの電撃が直撃しても大丈夫なぐらいの耐性も持つ。
「死ぬ覚悟は出来てますか?」
そう言って、フロウドらに指示を出し攻撃を仕掛ける。
指示を受けたフロウドらは八方に散り、そして、宙に浮くウギに一斉に襲い掛かる。

282 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/10/02(月) 21:10:23
>黒鋭童子
>「そこか」
>白い猫がいた。その猫は曇った鏡を抱えていた。
見つけられたにゃ!
しかしボクはびびっているのを隠して言ってやったにゃ。
前足の指を一本立てて左右にふって余裕の表情で。
「ちっちっちっちっ。小っちゃな猫だからってなめたら駄目にゃ。
図体がでかければいいってもんにゃないにゃん!」
ボクは前足で霊鏡を抱きかかえて、後ろ足で立ってダーッシュ!
3DCGアニメの「アイス・エイジ」や「チキン・リトル」風に走ったにゃ!
ぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅーん、とアメリカアニメ独特の走る効果音が聞こえそうな勢いで!
猫の逃げ方を甘くみたらいけないにゃ。
マンションの塀と庭木の間を駆け、隣の家の裏庭に入り、家と家の狭い隙間を通って突っ走ったにゃ!
鬼は破壊しながら追ってくるけど、ボクはでかい鬼には通りにくい狭いとこを狙って通りまくった!
「早くラスチーリア!なんとかするにゃあ!」

283 :名無しになりきれ:2006/10/02(月) 21:16:00
ギコの前に牙の主の刺客(ネズミ型)が大量に現れ、進路を塞いだ

284 :ラスティーリアの首 ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:46:25
>>189
>ゴドー
>「ふん!」
>ゴドーは藤田礼司にウエンチェスター銃を撃った。
>「ふぅん!」
>トマホークをラスティーリアに投げる。轟音を立て回転して飛ぶ斧はラスティーリアの首を切断した。
>ラスティーリアの首が落ちる。胴体は礼司の開けた金網の破れ目から背中のギコもろとも落ちた。
「レイジさ・・・・」
レイジさまが銃弾に貫かれる!
あたしは従者失格だ。御主人さまを守れなかった。しかもカウボーイの魔術師の投げつけた斧も避けられなかった。
首に激痛が走る。
あたしの正体は不定形の魔道生物スライムだけど、体を斬られれば痛い。
>>13「「撃たれたら一応イタイんだからね!ったくもー、こぬやろー!」)
神経を遮断する間もなく斧を受けたので、激痛に意識が飛んじゃった。
すぐに気がついたけど、あら?全てが横に見える。屋上の光景が横になっている。屋上にいる人たちもみんな横。
あたしは立ち上がろうとしたけど手も足も動かない。
あり?動かないんじゃないわ。無いんだわ。
やだー!あたしは首だけになって、マンション屋上に横になって転がっているんだ。
はっ!
撃たれたレイジさまは!?
お助けしないと!
あたしは変形して、この質量で人型になろうとした。そのとき!

>ウギ・リギリ
>>ドドドドドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
「きゃあーーー!」
落雷が!カウボーイの男を蒸発させる!衝撃であたしは屋上から吹き飛ばされた。落ちるー。

285 :ラスティーリアの胴体 ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:49:38
「レイジさ・・・・」
あたしは従者失格だ。御主人さまを守れなかった。しかもカウボーイの魔術師の投げつけた斧も避けられなかった。
首に激痛が走る。
あたしの正体は不定形の魔道生物スライムだけど、体を斬られれば痛い。
神経を遮断する間もなく斧を首に受けて、激痛に意識が飛んじゃった。
再び意識を取り戻したら、首だけじゃなくて全身がものすごく痛む。
あたしは目を開けようとした。けど開かない。
あらー!?開かないんじゃない!首から上が無いんだわ!何にも聞こえないし!
あたしは起き上がった。首の無いままね。
急いで首から上をつくった。首を無くした分の質量が無くなったので、また体が縮んでしまった。服がだぶだぶになる。
頭部ができて目も耳もできた。周囲を確認。
あれ?ここどこ?あ!地上じゃない!見上げればマンションがそびえている。ここはマンションの庭、テラスね。
屋上から落ちたのね。あたしの首はどこ?ま〜いいか。

>ギコ
>「ラスチーリア!いつまで寝ているにゃ!はやく起きろ!礼司を助けられるのはラスチーリアの肉体再生術しかないにゃ!」
「ギコ!」
ギコが前足であたしの足を猫もみもみしていたのね。
「レ!レイジさま!」
なんてこと!レイジさまが血だらけになって倒れている!瀕死の重傷!
「すぐにお体を治療します!」
あたしは自分の体の一部をレイジさまに同化させて壊れた肉体を元に戻そうとした。
「う?」
けれどもあたしはこっちに近づいてくる人間の気配に気がついた。

>>256
>「弱った奴にトドメを刺すだけで大金が貰えるなんて、ホント、楽な仕事だぜ!」
何者かがマンションの角の向こうからやってくる。レイジさまに殺意を持って。
姿はまだ見えないけれど、よく聞けば生きている人間の声ではないわ。死霊っぽい。
霊宝争奪の儀に彷徨い出たゾンビどもかしら。
ゾンビがカネを貰ってそうする気?守銭奴霊だわ、きっと。
奴らはすぐに角を曲がってここに着くだろう。レイジさまを治療している時間はない。
安静にしておくべきだけど、やむをえないわ。あたしはぐったりとしたレイジさまを抱きかかえた。
血まみれで、血の気の引いた蒼ざめるレイジさまは美しい・・・って、そんなこと感じている場合か!
どこにお隠ししよう。
隣の庭にしよう!
マンション一階は各部屋が庭付きになっていて、それぞれの部屋分にウッドデッキの柵で仕切られていた。
ウッドデッキの柵はそんなに高くないけれど、目隠しにはなる。
あたしは足をニューっと伸ばすと柵をまたいで、レイジさまを隣の部屋の庭に置いた。
その部屋の窓から室内が見えた。若い男女が慌てている。若夫婦かしら。
マンション屋上の騒ぎはここにも轟いている。
さーさーお逃げなさい。こっちを見ては駄目よ。
若い夫婦は気づかずに奥の玄関から逃げ出していった。好都合だわ。
あたしは元の庭に戻ると急いでレイジさまに変身した。
質量がずいぶん減ったので、レイジさまの大きさにそのまま化けられない。あたしを中身を空洞気味にして大きさを保って
レイジさまに化けた。
スカートは脱ぎ捨てる。下半身露出ではおかしいので、足はレイジさまの着用なさっていたタキシードのボトムズっぽく造る。
昼間に見れば変だとわかるけど、夜ならなんとか。
「ギコ、隠れてて」
これで騙せなかったら、そのときは戦うのみ。首切断と落下のダメージが残っているので避けたいけど。

>>258
>黒い服を着た男たちは礼司を切り刻み殺すと帰っていった
>礼司だと思っていたそれがラスの変形した姿だとも知らずに
守銭奴ゾンビがあたしを切り刻む。
いいわいいわ!そのまま斬って!斬って満足して本物のレイジさまに気づかずに立ち去ってしまいなさい!

286 :ラスティーリアの肉片A ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:52:18
「・・・・・・きゃは!」

287 :ラスティーリアの肉片B ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:53:27
「やったね!だませたね!」

288 :ラスティーリアの肉片C ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:54:43
「ね!よかったわ!やったわ、あたしたち!きゃははは!」

289 :ラスティーリアの肉片D ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:55:51
「きゃははははは!大成功ね!」
ゾンビどもは、まんまと騙された。きっと知性が足らないのね。迷霊なんてそんなものよ。口で騒ぐだけで大したことはない。
あたしはバラバラにされたけど、今度は痛覚を遮断していたので痛みはなし。
レイジさまの手や足や臓器の肉片になっていたけど、元のスライム形態にそれぞれが戻る。
今のあたしたちを見たらたぶん心臓の弱い人は卒倒する。・・・レイジさまにはお見せできない姿だわ。
レイジさまにはあたしが醜いスライムであることを忘れてほしい。
「急いで合体しましょ!」

290 :ラスティーリアの肉片E ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:57:52
「そうしょう!・・・・あ!まって!人が来る!」

>>268
>救急隊員・城戸崎篤史
>「あ!おい!きみ!」
>マンションの庭先で倒れている少年を発見した
「うあっちゃー!まずい!レイジさまが見つかった!」

>「なんだこれは!?」
>城戸崎はぞっとした。担架のキャスターにピンク色のぬめぬめした物がからみついている。
>まるで大きなナメクジのようだ。
>城戸崎が足で払いのけると、ナメクジは簡単に離れた。なんだこれは?粘土か?
「きゃー!」
なんてことを!あーん!レイジさまがさらわれる!余計なことを!
でもあたしたちはマンション屋上から落下のダメージが消えていなくて、無力な人間にすらどうこうできるかんじじゃなかった。
レイジさまが連れ去られる。
「とにかく!あたしたち合体しましょ!」

291 :ラスティーリアの肉片F ◆/Xio6qyapk :2006/10/02(月) 23:59:06
「ちょーーーっと待った!ほらあれ!今度は邪悪な大きな霊気よ!」
次から次にやってくるわ!
姿を現したのは今度は大きな鬼!さっきの愚かなゾンビとは段違いの邪悪な気を持っているわ。
>黒鋭童子
>「霊鏡はどこだ。教えてくれ金護」
>ギコ
>ボクは前足で霊鏡を抱きかかえて、後ろ足で立ってダーッシュ!
ギコが霊鏡を抱きかかえて逃走する!
やってきた鬼はあたしたちに気がつかない。
「どうする!どうするよ!」
あたしは他の肉片のあたしたちに言った。
全員が途方にくれた。
どうしよう!

292 :市民:2006/10/02(月) 23:59:45
「もう世界は終わりだア!」
数々の異変が町中に広がり、人々はパニックに陥った。
パニックに陥った人々は暴徒と化して町のいたるところで爆発が起こる。
中には妖怪化し始める人間も多くいた。



293 :ラスティーリアの首 ◆/Xio6qyapk :2006/10/03(火) 00:11:13
そのころ首は……

落雷で吹っ飛ばされたあたしは落ちた。やばい!
あたしは空中で翼を造った。頭からコウモリウイングの生えた空飛ぶ首!きゃははは。まさに妖怪だわ!
って笑ってどうする!
あたしはすぐに怖い思いにとりつかれた。レイジさまはご無事!?
「レイジさまー!」
レイジさまがもし死んでしまっていたら、あたしは!
あたしは空中からレイジさまを必死になって捜した。自分の胴体なんてどうでもいいわ。
地上は大変な騒ぎになりつつある。パトカーやポンプ車、ハシゴ車が続々とやってくる。
結界された上湘南学校敷地外で霊的戦闘をやっているんだから、一般人の人間たちだって気がつくわ。
「あっ!」
学校から空を飛ぶようにジャンプしてくる鬼が一匹。あたしは目で追った。
マンションに向かっている。
あたしはそこに、あたしたちを発見した!
「ああー!あたしの体たち!バラバラになっちゃって!」
あたしは急降下して胴体の肉片たちと合流した。
「ど、どうしちゃったのよ!」
全員がスライム形態になってる。
「んま。醜い。キモイわね」

294 :ラスティーリアの肉片G ◆/Xio6qyapk :2006/10/03(火) 00:12:17
「失礼な!そっちだって生首の化物じゃない!そんなことより・・・」
あたしは首に説明してやった。
あり?隣の肉も説明しだした。
あたしたちみんなで説明した。

295 :ラスティーリアの首 ◆/Xio6qyapk :2006/10/03(火) 00:13:17
「うっさーい!ひとりづつしゃべれー!
ふむふむ。わかったわ!
レイジさまも大切だけど霊鏡も大切。あたしがレイジさまを追いかけて同化して蘇生するわ。
あなたたちはギコを守って!お願いよ!」
そう伝えるとあたしは救急車を追うためにコウモリ状の翼を羽ばたかせた。

296 :ラスティーリアの肉片H ◆/Xio6qyapk :2006/10/03(火) 00:14:32
「さすが頭部!頭いいわ!ギコと霊鏡は任せて!レイジさまは任せたわ!
みんな!ギコは小さな体を利用して逃げてるみたい。合体しないであたしたちも小さいままで追いましょう!
走りやすいように人型でね!」

297 :ラスティーリアの肉片J ◆/Xio6qyapk :2006/10/03(火) 00:15:42
「おっけー!変形!」
あたしたち胴体組は各自で変形した。
大小さまざまな小人ラスティーリアが出現。
一番背が高いので30センチ。もと腰だった子。一番小さいので5センチ。もと左の手の平だった子ね。
人数は全部で14人。もちろん全員全裸。
「ギコを追いましょう!えいえいおー!」
小人のあたしたちはギコをワーと追いかけた。

298 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/10/03(火) 03:10:59
>270>272
肌も服も真っ黒な人が、突然雄叫びをあげて襲い掛かってきて、そしてあっさりした魔法で攻撃してきた。
でも、かなり強力で派手な雷がわたし達を襲い、ゾンビにして操ろうと思ってたウエスタンな人が木っ端微塵になった。
うわ、ちょっとグロい。ご飯が美味しくなくなるわね。
今日のわたしは、特別な服を着ているから、魔法には強い―――けど、コレが直撃したら、
そこで木っ端微塵になった人みたいに死ぬことはなくとも、足元に倒れてる人みたいに重症を負うでしょう。
二度喰らわないようにしないと、ね。

>275
さて、咄嗟にわたし達を助けてくれたジョジョさん。
この活躍によって、女の敵の汚名は返上できたのだけど―――あら、性懲りも無くアマナさんのお尻を触ってるみたい。
前言撤回。まだまだ汚名返上の日は遠そうね。でも。
「わたしの好みとは少しズレがあるけど―――そこそこ良い男かしら?
 ともあれ、面白いから、ここで死なせるには惜しいわ。
 汚名を返上して、貴方に相応しい人に出会えるまで、これで生き長らえなさいな」
一瞬だけ、ピクシーに回復を頼もうと思ったけど、目の前の敵を倒す事に集中。もう一度、メギドラオンを撃たせて、一気にカタをつけましょう。
重症を負ったのは、ジョジョさんだけ。
だから、一個しかない宝玉を、倒れているジョジョの手に握らせておいた。
「ダイヤモンドは砕けないのよ、ジョジョさん」
この宝玉は、一度使うと砕けるけど、傷を完全に癒すことができる。
ただ、自分で使うことができる程度の体力が残っていなければ、効果を発揮しないけれど―――
わたしが使うのではなく、自分で使わせる。その程度の意思と肉体の強さは、男だったらあって欲しいものね。

>281
振り向けば、アマナさんは既に暗殺者っぽい精霊(?)を呼び出していた。
忍者みたいでmさっきの山羊とか蜘蛛とかがくっついたヤツよりカッコイイわ。
こちらも負けじと、悪魔召喚プログラムを起動して、中に居るグリフォンを呼び出し、空高く舞い上がらせた。
ギリメカラは、とっさのときに呼び出して、物理攻撃を反射させて、敵の虚を突きたいから、今はまだ召喚しない。
そして―――まだ、影の中に潜めた「奥の手」は見せない。かなり危機的状況ではあるけど、それでもまだ早いわ。
さっきの備えは、まだ生きている。

299 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/10/03(火) 03:15:06
>281続き
アマナさんの放った、暗雲から生じた暗殺者が、一斉に黒いのに襲い掛かった。
この辺りでタイミングを合わせて、ピクシーにドルミナーを唱えさせる。
あとは―――決め台詞ね。
「死ぬ前に、せめて甘美な夢を見せてあげる。
 わたしは嘘吐きだから、真実だけは見せられないけど……」
刀を持つ右手でサインを送って、先ほどの魔力弾を相殺したピクシーに、例の魔法を唱えるように指示を出した。
ドルミナーは、不思議な霧で相手を眠らせる催眠魔法。
『ドルミナー!……本当に効くの?』
ピクシー本人は不安そう。わたしだって、正直、まともに効くとは思っていない。
ドルミナーの魔法が発動し、黒い人の足元から、催眠の魔力を持った霧が発生した。
この緊迫した状況で、それも魔法を自在に操るような精神力の持ち主に、
そんな多大な効果があるとは思えないけど、ほんの一瞬だけ、黒人さんの意識を奪い、少しよろめかせることに成功した。

300 : ◆dKjdsGj.gw :2006/10/03(火) 12:21:03
>277
アッシュの力で教室が爆炎に包まれた。
ジョリアルのフランス人形を運ぼうと四苦八苦していた実装石は、パニックに陥っていた。
このままでは焼け死んでしまう。
かといって人形を放置する訳にもいかない。
困リ果てた実装石は、理利から預かっていた魔力で人形との『同化』を試みた。

>276 
――――そして。
「このままじゃみんな燃えちゃうですぅ、早く外に逃げるですぅ!」
動くフランス人形と化した実装石は、理利を担いだギルバを必死で押しまくった。

301 :名無しになりきれ:2006/10/03(火) 14:51:47
メギドの火はアッシュの想像を超えて広がった
雨が勢いを弱めるどころか、逆に強くしているようだ
火は学校だけでなく周辺の町まで広がって燃え盛る
炎の竜巻が何本も発生した

302 :名無しになりきれ:2006/10/03(火) 20:26:19
そして炎は日本を焼き尽くした。

303 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/10/03(火) 22:38:34
ここは来たことがある……
僕は気がつくと、白い霧の立ち込める川の浅瀬に立っていた。

ここには来たことがあるような気がする……いつだったっけ?

よく頭が働かない。考えられない。思い出せない。
霧は冷たい。川の水も冷たく僕のくるぶしを当たって流れていく。吐く息が真冬のようだ。
でも気持ちがいい寒さだ。すがすがしい。
向こう岸には花が咲き乱れているみたい。とてもきれい。僕は楽しくなって川の中を進んだ。
霧にけむって視界はわるいけど、川の水が怖いほど透き通っているのがわかる。水深は浅いまま向こう岸に続いている。
川底は小石の混じった砂利で、靴底に当たる小石は玉石みたいにどれも丸い。
ああ。なんだ。まるい筈だ。どれも小さな骸骨なんだ。

川をうれしい気持ちで渡っていくと、向こう岸から地響きが聞こえてきた。足音?
霧のなかにうかびあがったそれは、大きな白いイノシシだった。
背中には……とても、とってもきれいな女の子が乗っていた。

>ゼフィール
>「礼司くん。よほどここに来るのが好きなのね。昼間にも来たでしょ」
さっきまで僕が思っていたことを少女はずばりと言った。
僕の心がおかしい。
ゼフィールと名乗った女の子を見ていると、どきどきしてくる。あまりにも美しい。なんてきれい。
僕だって男だ。美しい女性を美しいと感じても、ちっとも変ではない。よ。
それに、だって、この子は妙に卑猥なかんじがするんだもの。

>「こっちの性別のほうが、きみは好きかな?」
>ゼフィールがくすりと笑った。胸が平らになっていく。少年のように。
この人は、人の心をもてあそぶ!
ちがう、人ではない。魔性の化身。水の上に立つ怪異の少年。
僕にはそんな趣味はない。ないよ。
ア、アッシュとは、深いともだち。それだけ。
やめて。ゼフィール。僕の心をいたぶらないで……

>「今宵此度の敖遊の儀は少々困ったことになっているんだ。
>高志(こし)の蛇は所詮は性悪の水蛇だった」
思い出した。
僕は母校の敷地で繰り広げられる邪悪な祭礼を阻止するために戦って……


死んだんだ。


膝を濡らす川の水は霊魂の水。この川は現世と冥界のはざまを流れる三途の川!
ゼフィールが僕に語ったのは世界の仕組み?宇宙の秘密?
あなたはなに?
魔ではない。魔なんて者ではない。魔を越える者だ。

>「だからね、礼司くん」
>ゼフィールは礼司の手を取った。軽く引く。すると礼司までもが三途の川の水面に立てた。
「はあぁ…!」
ゼフィールが僕の手をとった。
なに?この感覚?気絶しそうなこの感覚。これはなに?
>「お願いだよ」
>ゼフィールは魔性の瞳で礼司を見つめる。
その恐ろしいほどの魅力を持った目で僕を見ないで。
とてつもないオーラを僕は感じていた。圧倒されていたんだ。さ、逆らえない!

304 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/10/03(火) 22:39:22
>「きみは霊宝争奪の戦いを終わらせたいんだろ。平和な元の生活にみんなを戻したいんだろ。
>きみが霊宝争奪の勝利者になるんだ。
>そして望めばいい。
>元の平和な世界に時を戻して欲しいと」
僕が霊宝の持ち主になる?持ち主になれって?

>「ひとりで決められないなら相談するといい。
>わかるかい?リリだよ」
僕の両肩をゼフィールが彼の華奢な美しい手で持たれたときに、僕の体に電流が走ったようだった。
うっとりするような、なんて表現ではあらわしきれない。とろけるような気持ち。
ああ、ああああ、息があえぐ。
天にも昇るような!!
性的なたまらない快感を感じさせてくる手!
僕が心惹かれ、必死に否定している僕の心の闇……同性愛的な僕の願望を突いてくる。
ゼフィールは人の心の弱いところを攻撃してくる。
魔性だ!

>リリ
>「お声がけ頂いて光栄ですぅ。何か御用でしょうか、ご主人様ぁ」
優しく甘い言葉なのに殺気のはらんだ声がした。
リリさん!?
どうしてメイド服?????

>「藤田君、さっさと帰るわよ。アッシュやラスティーリアが待ってるわ」
「リリさんまで死んだの?」
凛としたリリさんに僕の心も我を取り戻した。
ゼフィールの手を払いのける。このまま抱かれてしまえ、と囁く心の声がした。つらい。でも僕は負けない。
「三途の川の守り人。あなたは僕に現世でやるべきことがあるとけしかける。
ということは、僕らは死ぬのではなく生き返るんですね。まだ生きていていいんですね。
ゼフィールさん。僕はあなたが悪い話をしているとは思いません。
いいことを教えてくれたと思います。
霊宝の所有者になれば、簡単にいって願い事がかなうんですね。
元の平和な頃に戻れ、とも望める。時間さえ巻き戻せるんですね」
僕はゼフィールと言葉で戦った。
「でもそんな願いなんて意味がない。また霊宝争奪の祭祀が始まるだけです。
だから僕はこう願いたいです。
霊宝よ。平和な頃に時間を戻して欲しい。しかもその巻き戻った世界は一切の魔物がいない世界にしてほしい。
牙の主もノスフェラトゥもいない。学園を蝕む牙の使徒もいない。みんなが普通の人間で…工藤先輩も平凡な女子中学生
として生きている世界にしておくれ。その世界にはもちろん霊宝なんて存在しない。霊鏡も霊玉も霊剣も存在しない。
そんな世界にしてほしい!
そう願えるんですか?」

305 :避難所の名無し:2006/10/03(火) 23:14:12
>803>804
「おい!藤田!ちょっと待て!」
この者は、いつもチャッチャの避難所を覗いているただの名無し。
今日、偶然にも交通事故にあってしまった為に、現世と冥界の狭間をさまよっていたのだ。
そこで偶然にも、チャッチャのキャラである藤田らしき人物とゼフィールらしき人物を目撃し、
藤田達の話を聞いていたのだ。


「藤田!お前がそんなことを言ってしまうと、ラスティーやギルバ達。
 ジョジョやおっちゃんやテンポーも消えちまうんだぞ!」
大切なチャッチャコテが揃ってFOしてしまう。
そう考えた一名無しは、とっさに言ってしまったのだ。

「どうしてもそんな願いを叶えたいなら……俺と……
 避難所の奴らと…雑談所の荒らしと…肥満や絶対正義やヤム飯と戦え!!!」
結果、名無しの一人は暴走した。


306 :ムアコック ◆IxWLLdwUuI :2006/10/03(火) 23:25:05
ウギ・リギリはゴドーを抹殺するべく出撃した時に、助手達に撤収する様に命令していた。
しかし英国魔術師協会武闘派の作戦指揮車の偽装運送トラックは相模川の土手沿いの道に停車したままだった。
大型のトラックなので運転席は高い位置にあり歩行者からは見えない、最も閑散とした道路で誰も通らないが、
もし運転席を覗いた者がいたとしたら絶叫していただろう。
運転席の座席の足元に大きな亀が蹲っていた。食べている。むしゃむしゃ食べている。人を。

コンテナの中では助手達が無残にも全員息絶えていた。トラックはムアコック率いる獣人達に占拠されていた。
ムアコックは上機嫌だった。
黒いスーツを新調できたのだ。
幸いにもイチョウ並木通りのコナカでは特注品のオーダーを受けていた。
安田大サーカスのヒロちゃん様ご用達で、特大の黒い背広を取り寄せていたのだ。
それを強奪。
ヒロちゃんサイズでもムアコックには小さく、ワイシャツのボタンは胸までしか止められず、生白い腹がぽっこり
出ていたが、兎にも角にも黒のスーツである。ムアコックは満足だった。
「ぶひーむ。これは大変だな。怖い怖い。ぶひひひひ」
ムアコックはコンピューターを操作していた。
これから起きる魔道災害のシミュレーションをゴドーらは予知し算出していたのだ。
そのデータをムアコックは開き見ていた。
「このままだと町中に妖怪化現象が起きて市民がもう終わりだと叫び(>>292)、学校が炎上し周辺の町まで燃え広がり、
日本中が劫火に包まれるのか(>>301 >>302)怖い怖い。ぶはははは。
英国魔術師協会ったあ大したもんだぜ。魔道をデータベース化したか。魔法詠唱能力の無い俺には役に立つな!」
ムアコックは立ち上がった。
このコンテナ事務所にあったスーパーハイスペックノートパソコンを持って。中にはチョイスした魔法詠唱プログラムを
インストール済みだった。
天才科学者モローの脳を持つムアコックに不可能は無いのだ。
「さーて、行くぞ仲魔達!」

307 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/10/04(水) 09:12:56
>アマナ・ジュリ
>「アマナの名において命ずる。我と契約せし混沌の軍勢よ。真の名の下に我が眼中に姿を示せ----フロウド」
>「死ぬ覚悟は出来てますか?」
>指示を受けたフロウドらは八方に散り、そして、宙に浮くウギに一斉に襲い掛かる。
「サンダーストーム!」
無駄だった。
雷の属性を持つレギオン・フロウドらにウギ・リギリの雷撃は通用しなかった。
一方のフロウドらはウギ・リギリに雷撃を放つような無効果な攻撃はせず、直接物理攻撃を仕掛けてきた。
足先から青い炎を出し突っ込んでくるフロウドらは、ウギ・リギリを切り刻もうと鋭い爪で攻撃してくる。
ウギ・リギリは懸命に避けた。
元々ウギ・リギリに高い戦闘能力は無い。あればオペレーター役など後方支援に従事していない。
ゴドーの失墜に分を忘れ、思慕の裏返しの憎悪に身を焦がして出陣してしまったのだから。
危なげに其れでも攻撃を回避していたが、突如としてウギ・リギリの周囲に纏わりつく霧が発生した。

>水無月つかさ
>「死ぬ前に、せめて甘美な夢を見せてあげる。
>ドルミナーは、不思議な霧で相手を眠らせる催眠魔法。
「くっ!」
目がかすみ、頭がぼやける。
動きにひるんだ一瞬の隙をフロウドの一体が突いた。
「うああ!」
ウギ・リギリは脇腹を切り裂かれた。
ウギ・リギリが墜落する。

308 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/10/04(水) 11:01:30
きりもみで落下していくウギ・リギリは地上すれすれで態勢を整えた。
だが飛行は不安定で高速で家々の屋根をかすめ、樹木を揺らし、三階建てのとある家の壁に当たってようやく止まった。
壁に激突する瞬間に受身を取った。
壁に張り付きうめくウギ・リギリ。右の脇腹が鮮血に染まる。
「アマナめ・・・うう」
苦悶の顔のウギ・リギリ。
「ん?な、なに、あれは?」

ウギ・リギリは砕け散る民家を見た。何かが民家を破壊しながら進んでいる。
鬼だ。
その鬼から小動物が逃げている。
塀の上やガレージの車の下をくぐり逃げ回る白い猫。
ウギ・リギリは残された力を振り絞って飛んだ。

>283
>ギコの前に牙の主の刺客(ネズミ型)が大量に現れ、進路を塞いだ。
民家と民家の狭い隙間でギコは立ち往生したその時である。
「ライトニングスフィア」
空中からウギ・リギリは雷電を撃った。
ゴドーを破裂させジョジョを卒倒させた先の雷雲の雷召還のサンダーストームと違い、自分の生体エネルギーだけを変換した
微弱な電流だったが、小さな魔獣達を感電させるのには十分だった。
「霊鏡!」
ウギ・リギリは失神しているギコから霊鏡を奪った。
ウギ・リギリは霊鏡を手中にした。

309 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/10/04(水) 16:41:15
ゼフィールから引き剥がしたはずみで、僅かながら藤田と混じってしまった。
理利は、藤田がどういう経緯で三途の川まできたかを知った。
多分藤田も同じだろう。

藤田のゼフィールへの問いかけを聞き、理利はなんともいえない表情を浮かべた。
なんて素直な子だろう。そして無知ゆえに無垢で、残酷でもある。
藤田の声を聞きつけ、近くをさまよっていた霊体までが近寄ってきた。
声は届かないが、何かを必死で訴えかけている。だが時と場所と・・・そばにいる相手が悪すぎる。
ゼフィールより先に理利が動いた。
「迷える魂よ、心配いらないわ。だからお前は、お前のいるべき場所へお帰り」
左手を翳すと、霊体はすうっとその場から姿を消した。
手を下ろした理利は、自分の左手も消えかけているのに気づき絶句した。
元の体に戻りかけているのか、それとも魂が崩壊しかけているのかまではわからない。
だが時間が無い事だけはわかる。
理利は何食わぬ顔でポケットに手をしまうと、二人に向き直った。

>藤田君
「敖遊の儀が行われずとも、悪障も無く宇宙の理が乱れない世界を作るのには賛成。
 でもね、一切の魔物がいない世界っていうのはちょっと乱暴かな。
 あなたが魔を憎む気持ちはよく分かるわ。
 でもそれでは、殺人犯がいるから人類を滅ぼしてと願うのと同じ。
 魔が全て邪悪って訳でもないのは藤田君も知ってるでしょう?。
 ラスティやアッシュや・・・ギルバ先生達まで消し去りたい?願いを口にする時は気をつけて」
理利は一旦言葉を切り、藤田の表情を伺った。
今度は混じらないよう注意しながら藤田に触れる。
間違い無い。霊鏡からの力を受けて藤田のオーラが輝いている。
藤田が今の霊鏡所有者だ。
どうも一度所有者として選ばれた者は、霊鏡を手にしていなくても所有者でありつづけるようだ。
だからこそ、死んだ筈の藤田の体と魂の糸が未だに切れていないのだろう。

「藤田君。霊宝の力は素晴らしいわ。でもね、大いなる力の行使には必ず犠牲と責任が伴うの。
 望むと望まざるとにかかわらず、何かを変えるということは何かを失う事。例外は無い。
 なのに悲しいかな、テストとは違って完璧な答えなんて無いのよね。
 ・・・だから、あなたが正しいと信じられる答えを探し当てて。
 霊宝はひとつしかないわ。
 もしかしたら、あなたが決断を下すとき私達は傍に居ないかもしれない。
 でもあなたが自分自身を見失わない限り、いつだってあなたの味方よ。忘れないでね。

 ――――さあ藤田君、今すぐ現世に戻って。大丈夫、手を貸すから。
 霊鏡なら心配ないわ。あなたが今の所有者(前スレ>360)。
 霊鏡の力が僅かながら藤田君に流れてきているわ。
 力がこちらに流れてきている以上、誰かが得ても完璧に使いこなす事は出来ないんだから。
 だから大丈夫。
 奪った誰かが霊鏡を使えないと知ったら、必ず力の流れを辿って藤田君を殺しに来る。
 そのチャンスを逃がさないで。
 ね、どうせ一度は死ぬんだもの。別に今でなくても構わないでしょ?
 ラスティーリアはきっと今頃自分を責めてるわ。契約早々あの子を泣かせないで」

理利はすまなそうに微笑んだ。
「―――ごめんね、藤田君。こんな役目を負わせる事になるなんて。
 私もホテルに行けばよかった。代わってあげられなくて本当にごめんね」
藤田の身体が輝き始める。まばゆい赤のオーラだ。理利はまぶしそうに目を眇めた。
多分藤田には、あと一言二言ゼフィール話すくらいの猶予しか無いだろう。

310 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/10/04(水) 16:43:14
>ゼフィールさん
「なぜ神と呼ばれるものが儀式に魔物を使うの?
 そして素人の藤田君の介入を唆し、ふかわ当主のような陰陽師達の介入を許さない理由は?」
ゼフィールの言葉の意味を取り違えたふりで、理利は続けた。
「道具であるベル達が介入してるのよ。
 あなたにだって守護者として、本当ならルール違反者を罰する権限くらいは持ってるでしょ。
 まさかそんな権限は無いなんて言わないわよね?
 大いなる存在ともあろうお方が危機管理ゼロなんて言ったら笑うわよ。
 ――――つまり、私が一体何をいいたいかって言うとね、ゼフィール。
 あなたも少しは働いたら?って事よ。
 私たちだけあなたの手足として働かせておいて、自分は高みの見物?」
内心冷や冷やしながらも、理利はうふんと小悪魔的な笑みを閃かせた。

「理利はぁ、バカだから良くわかんないけどぉ・・・
 そういうのってずるくないですかぁ?ご主人様ぁ♪」

311 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/10/04(水) 16:58:51
野獣の様な鬼からボクは逃げて逃げて逃げたにゃ!
にゃははは!
追いつけるもんか!

>283
>ギコの前に牙の主の刺客(ネズミ型)が大量に現れ、進路を塞いだ。
「にゃにゃ!」
しまったにゃ!鬼に気を取られていたら囲まれたにゃ。うにゃーん。おいしそうなネズミだけど、死霊のオーラが滲み出てるにゃ。
ノスフェラトゥの一味の生き残りか、牙の主の手下か、一体にゃんだ!?
「ラスチー!早く来てく・・・・うぎゃあああああああああああああああああああああ!」
ビリビリビリビリビリ!
(気絶。後の事は知らないにゃ・・・・)

312 :名無しになりきれ:2006/10/04(水) 17:48:49
しかし次の瞬間、カラスのような悪魔がウギに襲い掛かり、零鏡を奪い取った。
ウギが「奪われた!」と思った瞬間には、すでにカラスはどこかへ消えていた。

313 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/10/04(水) 18:01:39
>278
>「「「殺す?倒す?この私たちが?
>ふふふ・・・2000年の長きに渡りただ殺し合いを続けてきたのだから忘れてしまったのも無理はない、か。
>ここに降り立ち根を張った時点で誰も私を殺せないし、私は誰も殺せない。
>牙の主よ、私たちは君以上に道具なのだよ?」」」
忘れる?一体なにを……。下された命令はただ殺し合って御霊を集め儀式を成就させる、ただそれだけのはず。
こいつはなにを知っているのか、笑う彼女の眼を見てもなにもわからない。純粋で魔性を含む微笑みに圧されてなにも言えなかった。
浮かぶ疑問は忘れてぼやけてしまい、大事な『なにか』が雑踏に消えてしまった。

天を眺め来るべきときの迎えを待つ。この世界が運命が近いことを知らせるかのように御柱を中心に歪みはじめる。
ゴツゴツとした岩肌の壁に手をあて、地上と世界が違うために擬似的な霊脈を広げて上の情報を引き出す。
音魔女が死亡、霊鏡は藤田礼司が手にした後に外からきた協会関係者と思わしき人物の手に…。
ノイズまじりで得られた情報が曖昧だが、地の情報だから信頼性はある。
「上はたいした混沌ぶりを発揮しているようだ。
霊鏡が人から人へ…外部からの乱入者が手にしたようだが、力そのものは藤田礼司が掌握しているようだの」

まったくこの小僧は退屈をさせぬな。ホテルの大騒動といい、この男の介入がなければ宿敵との戦いも永遠に続いていたやもしれぬ。
これも運命とあらば仕方のないことか、余と小僧。どちらの望みで世界が変わろうと知れたこと。
この戦いに神はいない。両者が望む世界を得ようと勝者と敗者を分かつのは意志と意志がぶつかり合った結果のみ。
宿敵が退場し、萎えた闘争心がいま再び蘇る。そうか、余はあの小僧を殺したがっているといまになって気が付いた。
「さぁ、来るがよい。完膚なきまでに殺し尽くしてやる」

314 :ラスティーリアの首 ◆/Xio6qyapk :2006/10/04(水) 19:18:25
「見つけた!」
あたしはやっとレイジさまを発見した。
大通りを走る救急車の中からレイジさまの気配を感じる。強い主従の結びつきでわかるのよ!
あたしはその救急車の少し後に続いて斜め上を飛行した。窓から中の様子を見ると、いた!レイジさま!
レイジさまはベッドに寝かされて酸素マスクをつけられている。腕には何本も点滴されている。
救急隊員二人が彼らなりにがんばって手当てしてるけど、じれったい。
魔的な銃弾の怪我を人間どもの医療で治せるわけがないわ。大病院で手術したって無駄。
レイジさまは瀕死で時間がない。
あたしはすぐに同化治療することにした。
「ビカイアマバル!」

あたしは救急車内部に空間転移した。ルーフの内側に出た。髪をのばしてそのまま天井に張り付く。
救急隊員はベッドのレイジさまを治療するためにうつむいたままで上を見ることはない。
ドライバーのバックミラーにも映らない。
見下ろしてみるとレイジさまはもう死にかけている。
上の服は脱がされて裸。傷口がパックリ開いているのが見える。ひどい傷。
救急隊員の手が邪魔でよく見えないけど、とってもやばい状態だわ!
レイジさまの左腕に刺さるカテーテルは、車体側面のフックに架けられたビニール製の輸血液袋から伸びていた。
あたしはゆっくりと細いヒモ状に変形した。極細のヒモになった。
天井から伝わって、点滴袋に小さな穴をあけて侵入。にゅるにゅると。
チューブの中を通ってレイジさまの体内に・・・

315 :藤田礼司 ◆/Xio6qyapk :2006/10/04(水) 19:19:23
「もうすっかり治りました〜!」
あたしはがばっと起きた。
呆気にとられて呆然とする救急隊員。
あたしはレイジさまに同化すると、まず脊髄中枢をコントロールして肉体を支配した。
まだ治療してないけど、救急隊員が邪魔なので、とりあえず救急車から降りるのが先決だわ。
患部はまわりの細胞と血管を遮断して出血をおさえただけ。治すのはこれから。
あたしは酸素マスクやカテーテルをぶちぶち外した。
やめさせようと止める救急隊員。
「僕、もうすっかり平気なので、家に帰りま・・・げぼっ」
あらやだ。血の塊を吐いちゃった。
あたしはベッドから降りると隊員の制止を振り切って後部ドアの取っ手をつかんで開けた。
ドライバーが急ブレーキをかけるけど、そのままジャンプしてアスファルトに降りた。
「お世話になりました〜〜〜〜」
あたしは全力疾走して逃げた。よくないけど仕方ないわ。早くどこかに隠れて治療しないと!
あたしはレイジさまの体を走らせた。
タッタッタッタッタッタ〜。

316 :ラスティーリアの小人たち ◆/Xio6qyapk :2006/10/04(水) 19:20:19
>ウギ・リギリ
>「ライトニングスフィア」
バチバチバチっとショートするような音が聞こえた。
あたしたちはド派手に家を壊してギコを追う鬼の後に続いていた。
瓦礫になって崩れた家の上にあたしたちは立っていた。
「なんの音?」
「わかんない!」
「あの鬼の仕業じゃないわ!あいつもびっくりしてるもん」
「ギコはどこ?見えた?」
「わかんない!」
「ねー。マンションの屋上に雷を落とした魔道士関係じゃない!?」
「ギコー!どこー!」
「カラス?」
「んなことよりギコー!霊鏡は無事ー?」

317 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/10/04(水) 23:22:52
>動きにひるんだ一瞬の隙をフロウドの一体が突いた。
>ウギ・リギリが墜落する。
ウギが黒い霧に怯んだところでフロウドが一撃を入れたのが見えた。
しかし、アマナの顔はその逆で『しまった』という感じの顔つきでウギが落ちていったのを見る。
「しまった!逃がした!-----追いなさいフロウド!!!」
とすかさず指示を出したが、射程外まで逃げ延びたらしくバツが悪そうな感じでフロウドらが戻ってきた。
「ふぅ-------まぁ、仕方ないですね。それに、明らかに致命傷でしたし-------」
そう言いながら懐から手紙を取り出して、何かを書き始める。
彼女が書いていたのは報告書、ゴトー氏の裏切りと死亡、そして、ウギの裏切りを知らせる手紙である。
もちろん、外部の人間に読めないように暗号化されている。
「-------一陣の風に乗り、我の言伝を皆に知らせよ-----」
詠唱により、手紙は折鶴に折られ、そして、空高く飛び上がった。
折鶴の目標は本部、もちろん、その間にある妨害や自然障害に対しての防御もばっちりだ。
手紙を送り終えたあと、深呼吸をし水無月を見る。
「ご協力感謝いたします。しかし、彼女に止めをさせていませんので、安心はしないほうがいいと思いますよ。
 あと、学校ではこのことを御内密にしてください。
 それにしても-----悪魔使いのかたでしたか----いえ、べつに問題はありませんよ?
 しっかりと契約されている悪魔は時として人間よりも信頼できますからね。
 でも、気をつけたほうがいいですよ。悪魔は契約によって繋がっているだけで、それ以上の好条件の契約があれば裏切る可能性があるのですから
 では、私は明日から学校なので今日はここまでにします。さて-------フロウド帰りますよ。」
グリフォンとじゃれているフロウドを呼び、彼女は自宅へと帰った。

318 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/10/05(木) 01:21:56
>リリ
>ゼフィールから強引に藤田を引き剥がすと、藤田の足が水面に沈んだ。
>「私をここまで連れてきたのはあなた?女の子はもう少し優しく扱うものよ。
>それに・・・なぜ今この場所でそれを語るの?べル達への牽制?
>それとも――聞かれても取るに足らないと言う事かしら」
「こわいなあ。ひどいよ、リリ。僕は真心で言っているのに。
リリ、きみは本当に優れた魔女だ。よくベルがここを見ているのがわかったね。
ベル、覗き見はここまでだ」
ゼフィールがふいに視線をそらして、左上のなにもない空間を見た。
白い霧が流れているだけでなにもない。
ゼフィールは手を打った。
パンと乾いた音が殷々と響いた。

>ベル
>叢雲剣の刀身は三途の川の水にて形成される。
>そこに映るのは三途の川で話をするゼフィールと藤田。
刀身に映るゼフィールがベルの方を見た。視線が合う。ゼフィールはベルを直視している。
ふっと息をもらして小さく笑うとゼフィールは拍手を一つ打った。
途端に刀身に映る画像が消えた。煌く刀身は冥府の狭間を映さない。覗きこむベル自身の顔をただ映すだけだった。

「忌々しい蛇だ!」
ベルの透視を断ち切ったゼフィールだが、怒りの感情をあらわにした。
「僕の川を盗み見るなんて!スサノオに倒された時に、あの水蛇の霊界視の力を奪っておいたのに。
昔の力を取り戻したか。三位一体とは厄介だ」
ゼフィールはリリを睨んだ。
「叢雲剣にここをそのまま覗かせて、嘘を吹き込んでやろうと思ったのに台無しだよ!」
ゼフィールはリリに向けて右手をあげた。手のひらを上にして、人差し指と中指の二本を立てた。
その指を曲げた。なにかをひっかけたかのように。
「きみの寿命を20年、奪った。生き返っても命は短くなったぞ。罰だ」

>礼司
>「霊宝よ。平和な頃に時間を戻して欲しい。しかもその巻き戻った世界は一切の魔物がいない世界にしてほしい。
>そんな世界にしてほしい! そう願えるんですか?」
「汝の問いに答えよう。だがそのまえに」

>305
>「「おい!藤田!ちょっと待て!」
「きみは……心配するな。きみはきみの逝くべきところに逝くのがいいよ。
心配する気持ちはよくわかる。ありがとう。
三途の川の流れは速い。足元に気をつけて渡るといい……おっと」

>リリ
>「迷える魂よ、心配いらないわ。だからお前は、お前のいるべき場所へお帰り」
>左手を翳すと、霊体はすうっとその場から姿を消した。
ゼフィールは苦笑した。
「乱暴だね」
ゼフィールは礼司の顔を見た。いい顔だ。

319 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/10/05(木) 01:22:35
「礼司くん、僕はきみの発想の豊かさには、いつもほとほと感心するよ。答えよう。
その願いは叶えられる。きみの望む世界ができるだろう。
あらゆる魔の存在しない新世界ができるさ。
さっきの霊魂は憂いたけど大丈夫さ。霊宝はそんなに不完全なものではない。
造り替えられた世界は、礼司くん、きみを心から満足させるだろう。
ちょっとだけ今の世界とずれが生じるだろうけど、霊宝所有者に不満を抱かせるような新世界法則を霊宝は創造したりはしないさ。
平和な頃に時間が巻き戻り、なおかつ魔の存在しない世界。それでいてきみの大事な人が欠けてもいない世界。
それほど霊宝とは完璧なものだ。
だからこそノスフェラトゥもハットゥシリも霊宝を欲したのだ。……ああ、ハットゥシリではわからないか。
前代の牙の主の本名だよ。横浜ランドマークタワーで滅んだ。
正確にはハットゥシリ一世の子だけど、当時ヒッタイト王国に勃発した謀反に連座して処刑されたんだ。母親がね。巻き添えさ。
まだ母親の胎内だったので名前がつけられるまえに死んだんだ。名前が無いもんだから便宜上、父親の名前をとって
ハットゥシリと僕は呼んでいるのさ。
前代の牙の主ハットゥシリの母親はね、悪魔崇拝者だった。ウガリットの冥府神、旱魃の邪神モートの信者だった。
おっと、ごめんね、話しが横にそれたね」

>「魔が全て邪悪って訳でもないのは藤田君も知ってるでしょう?。
>ラスティやアッシュや・・・ギルバ先生達まで消し去りたい?願いを口にする時は気をつけて」
「リリ、嘘を教えてはいけないな。
礼司が望むその世界がどれほど素晴らしい世界か教えてあげてよ。きみは知っているだろう。
きみの優れた霊力が肉体の呪縛を離れた今、冴え渡っているだろう?垣間見たじゃないか。予知したじゃないか」

>ぱこん、と頭を叩かれて目を開けると、目の前にはギルバが立っていた。
>「クリスとの交代の時間じゃないのか?」
>「クリスティーナ、早くしな!」
>ドアの方から怒鳴り声が響いた。ドドの剣幕に思わず首をすくめる。クリスがため息をついた。

「思い出したかい?僕はなにもわるいことをきみたちに言ってはいない。
きみたちの為になることを教えてあげているんだよ」

>「――――さあ藤田君、今すぐ現世に戻って。大丈夫、手を貸すから」
>藤田の身体が輝き始める。まばゆい赤のオーラだ。理利はまぶしそうに目を眇めた。
「ここは僕の川だ。勝手は許さない」
ゼフィールは腰に下げていた金色の鞭を取った。先端の蛇の飾りは口を開き、礼司にその身をからめる。
ゼフィールが鞭を引き、礼司は引き寄せられた。
手も足も縛られた礼司は後から抱きしめられた。礼司が官能の声をあげる。ゼフィールは触れるだけで性感を支配する魔性だ。
「この少年は純粋なのではないよ、リリ。この子の心の中は狂った同性愛の肉欲が渦巻いている。操るのは簡単だ。
肉欲は甘美な蜜。罪びとは蜜をお舐め。舌が擦り切れるまで。さあ、お舐め。
……アッシュがこの場にいないのが残念だよ」
ゼフィールは礼司に口づけをした。舌をいれ、からめる。礼司の足が震えわななく。
ゼフィールは唇を離した。ゼフィールの口と礼司の唇とを唾液の光る糸がつなげている。ゼフィールは礼司の頬で唇をぬぐった。

「高慢な娘よ、汝に知らしめよう。神々が天より御声を垂れたまい人間に神託を送り、意のままに使役するのは古より普遍な真理。
人間は神々に使役されるためにいる子羊だ。
自分の使命もわからずに死にたがるこの愚かな少年に、与えられた使命を叩き込んでいるんだよ、僕は!親切だろ」

水面に浮かぶゼフィールは片足をリリへと少し前に出した。
「リリ、ひざまずけ。僕の靴を舐めろ。ベル・カーマンを討伐しろ。それ以外に選択肢はない。
三途の川に濡れる卑しい人間でありながら、死水を超越する守護者である僕に無礼な感情を向けた非を謝れ。
這いつくばって舐めるんだ。そうすればさっき奪った命の半分は返してあげよう。罰は10年分にサービスしてやるさ。
僕には畏怖の念と愛しか向けてはならない」

320 :ギルバ&ダンテ ◆3lf6qO/knM :2006/10/05(木) 07:13:50
>「バージル先生、リリを背負ってる?
> とりあえず彼女と弟さん連れて、学校を出て行ってもらえるかな? 窓から」
「・・・アッシュ、お前まさか・・・!」
先程からのアッシュの動きから、何をしようとしているのか
おぼろげながら推察できた。校舎を、丸焼きにするつもりだ!

>バージルたちが屋外へ脱出しなければ、彼らもまとめて焼いてしまうくらいの火勢。
ギルバ「また火傷を負わせる気か!」
ダンテ「外に出るしかないみたいだな?」
ギルバ「ああ、まったく明日の新聞の見出しが目に浮かぶようだ!」
などとくっちゃべってると

>「このままじゃみんな燃えちゃうですぅ、早く外に逃げるですぅ!」
ダンテの肩に乗ってた実装石が隅っこのフランス人形と『同化』したらしい。
悠長にお喋りを続けるギルバの背中を押してきた。早く外に出ろ、と。
ギルバ「言われなくても分かってる・・・ダンテ、そっちは任せた。」
ダンテ「またかよ・・・いい加減お人形さん遊びする年じゃねぇっての。」
ギルバ「・・・人形にもてる体質らしいな。マレットの時と言い。」
ダンテ「どうせなら、イカシたレディにもてたいね!」
ダンテはギルバの後ろに回ってジョリアル実装石を担いで一足先に外に出る。
ギルバも後を追う。火傷を負うのはもう勘弁だ。
外に出て、とりあえず担いだ『荷物』を降ろし校舎の火勢を見て

ダンテ「少し火の手が強くないかね?
    ・・・俺にも出来るか?悪魔召喚・・・。」
おもむろに、腰にマウントしていたケルベロスを前にかざして意識を集中させる。
かつてテメンニグルの門番であった三つ首を持つ氷の魔狼ケルベロス。
その姿を浮かべ、魔力を集約し一気に校舎に向かって投げると・・・
その三つ首を模した武器は氷を纏い、かつての姿を取り戻した。
ダンテ「・・・少し、遊んで来い・・・。」
ケルベロス「分かった。」
そう言うとケルベロスは周囲を回りながらツララを落としたり地面を凍らせたり
氷の塊を吐き出したりして、『遊び』始めた。

しかし、当のダンテは意識を失い倒れていた。
慣れない事をしたから、ではない。背負ったスパーダからオーラが放たれている。
何か、途轍もない物を警戒しているようなそんな気配を漂わせて。
その異様な光景を見たギルバは何かを察したようで
「・・・人形、理利を頼む。さすがに大の大人は動かせないだろう?」
理利を実装石に預け、今度はダンテを背負って亀裂へと歩いていく。
「急がないと、見せ場は全部頂くからな?」

321 :ダンテ? ◆3lf6qO/knM :2006/10/05(木) 07:17:45


>冥界三人衆
気付けば、三途の川・・・ヨーロッパではレテともアケローンとも呼ばれる
生者と死者を分け隔てる、生身では決して泳ぎ渡る事の出来ぬ河の縁に、『ダンテ』は立っていた。
ここがどこなのか、一度として来た事がない筈なのに『ダンテ』にはそこが分かっていた。
???「・・・『私』には、一生縁のない場所だと思っていたのだがな。」
自嘲するように口元を歪め、少し向こうで言い争っている三人の元へと歩んでいく。
その内の一人・・・ゼフィール。『2000年前』、ムンドゥス率いる魔界の軍勢との戦いの時に
一度だけ会った。そう、『霊宝』を破壊しようとした『私』の前に現れたのだ。
そのときも、漏れ聞こえる内容から分かる通り人の心を解さぬ傲慢な物言いをしていた。
・・・ムンドゥスと、そう言う部分が似ている。

残る二人は『我が息子達』の戦友だが、片方には顔を見せられたものじゃない。
今更言ったところで言い訳にしかならない。傍にいてやれなかった、その事実の方が重要なのだから。
だが、そんな事を言っていられるほど余裕があるわけでもない。


何者も存在し得ないレテ、そこに突如として自らを捻じ込んできた存在。
その場にいる三人にはすぐに感じられた筈。近づいて来るのは、
きっちりとしたオールバックにモノクルを付け、中世貴族を髣髴とさせる
古めかしい礼服に身を包んだ紳士だった。故に、背負う禍々しい大剣・・・
スパーダはミスマッチである、筈なのにその紳士の出で立ちには不思議と違和感がなかった。
礼司はよく似た姿を見た事がある・・・そう、バルンディノでのバージルだ。
着ている服は色合いこそ異なるもののデザインはほとんど同じ、髪型はこちらの方が
カチッと決まっている。顔立ちもバージルそっくりだが、少し年を重ねているように見える。

322 :華山 理利 ◆dKjdsGj.gw :2006/10/05(木) 09:02:50
>「・・・人形、理利を頼む。さすがに大の大人は動かせないだろう?」
「そんなあ、無茶苦茶ですぅ!」
ジョリアル実装石は泣き言を言った。
だが、ギルバがダンテを担いで亀裂に向かったのを見て腹をくくったようだ。
実装石は理利の身体に入り込んだ。

――――そして。
フランス人形とベルを抱いた華山理利の身体は、夢遊病者のようにふらふらと立ち上がった。
「ギルバ先生ー、怖いですぅ!
・・・ちょっと待ちやがれですぅ!こんなところにマスターの身体を置いて行くなですぅ・・・!」
理利の身体に入り込んだ実装石は、泣きべそをかきながらギルバの後を追った。

「亀裂の中に入るですか?・・・一体何しにいくですか?」

323 :ウギ・リギリ ◆YOLz5qIxQc :2006/10/05(木) 10:53:17
>312
>しかし次の瞬間、カラスのような悪魔がウギに襲い掛かり、零鏡を奪い取った。
>ウギが「奪われた!」と思った瞬間には、すでにカラスはどこかへ消えていた。
黒い影が猛烈な勢いで手から霊鏡を奪い去った。
霊鏡所有者になったのはほんの一瞬。
しかし、もとから欲しかったわけでもない。
ウギ・リギリは苦笑した。
「いいことなんて、いつもこんなものね」
やっとつかんだと思ったら無くなっているもの。
ウギ・リギリは前のめりに倒れた。
フロウドに切り裂かれた腹からの出血は、すでに致死量に至っていた。
「ゴドー様・・・お許しを・・・・あの世で・・・お詫びしま・・・・」

ウギ・リギリの命は燃え尽きた。
ウギ・リギリの遺体の皮膚に、ひびが走る。
皮膚が内部の重みに耐え切れなくなったのか裂け、中からシリコンゴムや赤土、奇妙な文字の書かれた金属片や木片、
細かい水晶などが溢れ出て、崩れて広がった。タールが流れ出し、これが血液だったらしい。
ウギ・リギリは哀れな屍を晒した。

324 :黒鋭童子 ◆8GEZsJH0JA :2006/10/05(木) 16:03:55
「ぐあオオオオオオオオオオオオオお!」
鋭太郎は大ジャンプした。
脅威の跳躍力は飛び退るカラスに容易に追いついた。
「お前は誰の使い魔だ?工藤美津子の使い魔には知恵があったが、お前には知恵がない」
金護の左手で鋭太郎はカラスを捕まえた。締め付けられてカラスの口が開き、霊鏡が落ちる。
それを鋭太郎は右手で受け止めた。
鋭太郎はコンビニに着地した。
屋根を着き破り、店内に落ちた。店員や客が転がるように逃げ出す。
鋭太郎は手にした霊鏡を見た。
「こんなものが霊鏡か?」
間違いなくそれは本物だった。しかし鋭太郎には質の悪いくすんだ鏡にしか見えなかった。
自分は牙の主の臣下だ。命令に忠実であればいいのだ。
「我が主!霊鏡は黒鋭童子が確保したぞ!」
鋭太郎はまた跳躍した。学校へと跳んだ。牙の主天保光に霊鏡を献上するのだ!

325 :救急隊員・城戸崎篤史 ◆tb8bzsbih. :2006/10/05(木) 18:22:47
「助けてやるぞ!がんばれ!」
疾走する救急車の中で城戸崎は懸命に少年に救急処置をしていた。
心電計の波形が急落していく。
「まずいな」
救急医師の小松が苦りきる。
「心肺停止!」
城戸崎が叫んだ。心電計の甲高い警告音が車内に響く。

>藤田礼司
>「「もうすっかり治りました〜!」
>あたしはがばっと起きた。
「お、おい!」

>「僕、もうすっかり平気なので、家に帰りま・・・げぼっ」
「おお、おい!?」

>「お世話になりました〜〜〜〜」
「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!」
救急車の後部ドアを開いて疾走していく重傷の少年に、城戸崎らは唖然としてしまった。
我に返り少年を追いかけたが、夜の街に少年は消えてしまった。

326 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/10/05(木) 18:48:06
バージルらが屋外へ脱出した後、ボクは強まる火勢に身を委ねていた。
降りしきる雨は魔鬼雨。炎をかき消すどころか、溶かしこんだ魔力はまるでガソリンを注ぐように火を広げた。
こうして校舎全体、学校全体に火の手が回ったのは、あっという間のうち。
火竜の沸血はボクの眼となり手足となり、自在に散った。
たおやかに揺らぐ火影はすべからく、ボクの浮気な脳神経配列をフラクタル描画で表示する。
莫大な熱量は莫大な知覚の広域化を促し、数学が不得手でなければ多分、
北京の蝶の羽ばたきがニューヨークに嵐を呼ぶ様さえ、プロットできるだけのキャンパスがボクの手元にはあったのだろう。
関数写像された世界は学校を囲む街の一帯まで、引き出した。

とりあえずコッホ曲線の裾模様で街を眺めて、レイジたちを探した。
「肉」の感じはすぐに見つかったけど、不確かで、おまけに魂は別人だった。ラスティーリア。
リリも抜けかけの魂は別として、肉体はまだこちら側だ。
他にも霊祭がらみの子ネズミが何匹も、何匹も駆けずり回る様子を感じる。ラットレースは混乱の極み。
今度は校庭の地割れに意識を集中させた。

屋内を満たした灰と煙と熱に脈打つ血液は、ボクの視覚域を学校周辺にのみならず、
煉獄の土を穿つ雨にさえ混じって深く、張り巡らされた暗渠まで押し拡げる。
現実界と幻想界とを隔てる地下水流動層の負圧、突き抜けて、大陸移動に軋む岩盤。

奥底のマントル対流まで手を伸ばしかけたところ、途端に指先が冷たい川面をなぞった。
同時に現れた、地下空洞の巨大な屋敷と大黒柱。
柱は、現実界の物理法則を支える脊柱でもあるようだ。
体外離脱によって尖鋭化された、自分の魔法知覚が強い歪みをそこに見た。
三重世界は地下祭壇を呼び水に、現実と「川」を繋いで霊脈にぶら下がっている。
表の戦場から消えた祭事の参加者連中、みんなここに隠れていやがった。

『引きずり上げようか』
アンジェリーナのささやく声。肉体を放棄した生命の営みに関しては、彼女はボクよりずっと経験豊富だ。
暗闇へのばすボクの手に、彼女の柔らかな手が重なった。
あらゆるタガを失いシチュー状に溶け合った混沌世界から、
些細な手心が及ぼす、エーテル宇宙の恐るべき慣性でもって、戦場を一なる場所へ強引にサルベージするのがボクらの計画。
分散された戦力を再び集結させなければ、皆散り散りのまま全てが終わってしまう。
だから体勢を建て直して、ついでに敵味方を整理する。
上湘南の祭事は予想以上に規模が大きくて、ボクにもその危険は感覚的にしか分かり得ないのだ。
『まずは恋人を追って。川だ』
校舎に残してきた身体は既にバラバラ、気をつけないと組み立て不可能になってしまう。
「意識」だけの存在がこんなあやふやだなんて知らなかった。注意深く、ゆっくりと水を掻く。

水泳の指針となるのは、混沌の闇にたゆたう無気味な三つの律動だった。
彼らは塗りつぶしの黒で造られた巨大なドラゴンだ。
ボクらとはケタ違いの魔力を抱えた二次元の怪物で、内一匹はテンポーとその長大な尾っぽ。
残りは判別不能だが、片方がレイジを抱えて「川」の方に居るのが分かった。
差し当たり、アレを引き寄せようと思った。姉に軽い合図をして、慎重にクロールの姿勢を変えながら、接近する。

327 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/10/05(木) 18:48:48

ボクは足場を「忘却の川」に定める。
空の彼方をジュリア集合の油膜でブチ抜いて、
花畑と砂利じきの川原に、石油と炎と鉄錆びのガサツな構築物で乗り入れた。
特製の演壇は、坊ノ岬沖から再浮上した戦艦大和に製鉄所の機械を乗っけたみたいな不恰好で、
船体に巻きつけられた沢山の鎖は蛇の如く滑らかに、縦横に這う。
動力は艦橋から生えた大きな炎の翼で、騒がしく羽ばたいては煤煙を撒き散らし、滴る廃油は地獄の川に垂れ流す。

舳先に登ったボクは、レイジたち三人と、ドラゴンを見初めた。
ドラゴンは神聖の美に輝くが、究極に俗なボクは見惚れるより先に、テンポーが居る別次元の岩壁にアンカーを撃ちこんだ。
ボクを通して、三重世界を同化させる。関数頭脳のフィルターにはソイツが3Pに写った。
「レイジ、リリ、バージル、『寝床』を仕上げる!
そこなドラゴン・レイディは誰!? ヤっていいの、アソコに牙が生えてなけりゃ!?」

忘却の川に空中浮遊する究極美形の少女は、
「ニュルンベルクの鉄の処女」に勝るとも劣らない、見る者を突き刺すようなセックス・アピールで輝いていた。
フラクタルアートの売女、天辺から爪先まで全身これ性器。
狂喜するボクの性的衝動が撃鉄。
精神向けに象徴化された射精が動力となって、アンカーの鎖を巻き込んだ。
そして力は、たった今も現実界/幻想界の衝突で無尽蔵に発生し続ける魔力によって、果てしなく増幅される。
ドラゴン・レイディが笑った。レイジたちがボクを見上げた。
ボクも声を上げて笑った。笑い声が止まらない。精神世界じゃ喉が枯れないし、息も切れないらしい。笑い続ける。

青の天蓋が、上湘南一中の雨空に変わっていく。花畑は隆起し、土中から地下空洞の屋敷と御柱を出現させる。
祭壇も、三途の川も、バタフライ・エフェクトでみんな現実界に揚げてやる。

328 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/10/05(木) 21:39:54
>ゼフィール
>「きみの寿命を20年、奪った。生き返っても命は短くなったぞ。罰だ」
ゼフィールがぞっとするような悪魔的な微笑で右手をリリさんにむけたとき、僕はたまらなく嫌な予感が
してリリさんをかばおうとした。リリさんとゼフィールの間に立って入ろうとしたけれど遅かった。
僕は……今、心底、恐怖を感じている。
ゼフィールがリリさんの命を掻き出したのは嘘ではない。本当に命を削った。オーラに感じる。
どうやって戦うんだ。人の運命を自在にするゼフィールに!

>ゼフィール
>「きみの望む世界ができるだろう。
>平和な頃に時間が巻き戻り、なおかつ魔の存在しない世界。それでいてきみの大事な人が欠けてもいない世界。
>リリ、嘘を教えてはいけないな。
>礼司が望むその世界がどれほど素晴らしい世界か教えてあげてよ。きみは知っているだろう」
「リリ…さん?」
僕はリリさんを見た。本当なの?ゼフィールとリリさんの言っていることは違う。どっちが本当?
僕はいままでそうだと思っていたものが崩れていくのを感じた。
霊宝の儀は邪悪ではないの?
霊宝とはなに?
霊宝とは……… それほどすばらしいものなの?

>リリ
>「――――さあ藤田君、今すぐ現世に戻って。大丈夫、手を貸すから」
>藤田の身体が輝き始める。まばゆい赤のオーラだ。理利はまぶしそうに目を眇めた。
「待って。リリさん。僕はまだ話が聞きた…… うわ!」

>ゼフィール
>「ここは僕の川だ。勝手は許さない」
>ゼフィールは腰に下げていた金色の鞭を取った。礼司は引き寄せられた。
ゴウっと僕の体の中心に風が起きたようだった。その風が僕の全身の毛穴から出て行くようなかんじ。
電気に感電したような気持ち。
「はあ、ぁ」
ゼフィールが僕の体を後から抱いた瞬間、僕は思わず声を漏らした。涙も。意識が飛びかける。
いま自分がどこにいるのか、立っているのかもわからなくなる。膝が震える。

僕は感じたんだ。
体があまい火にとろけるような。
なんてこと。なんてこと。こんな。僕は。

>礼司が官能の声をあげる。ゼフィールは触れるだけで性感を支配する魔性だ。
>「この少年は純粋なのではないよ、リリ。この子の心の中は狂った同性愛の肉欲が渦巻いている」
言わないで。
僕の心の恥部を言わないで。……おねがい。

>「肉欲は甘美な蜜。罪びとは蜜をお舐め。舌が擦り切れるまで。さあ、お舐め。
ゼフィールが僕の唇を奪う。唇がゼフィールの唇にめくられる。僕は歯を食いしばった。ゼフィールの舌が僕の前歯に触れる。
そのとき、僕は、ああ。僕は……
自分から歯に隙間をあけたんだ。僕はそうするつもりではなかった。でも体が迎えいれた。
ゼフィールの舌が僕の口の中で踊る。僕の舌が、どうしてもからむ。やがて、からませた。
「あぁぁ」
僕の体を止めて。
 アッシュ。
  アッシュ。
   アッシュ。 たすけて。

329 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/10/05(木) 21:40:37
>ゼフィール
>「リリ、ひざまずけ。僕の靴を舐めろ」
ゼフィールが僕の口から去った。去ってしまった。
ゼフィールは僕の体に這っていたムチをゆるめ、はずしてくれた。体がまだ熱い。
圧倒的なゼフィールに僕は困惑していた。
ゼフィールが残酷で冷酷、ひどい。それはそのとおりだ。
でもゼフィールの言うことは正しいじゃないか。霊宝の力で、それほどすばらしい世界ができるのなら……
それに僕はもう……

>ダンテ?
>自嘲するように口元を歪め、少し向こうで言い争っている三人の元へと歩んでいく。
僕は水音をじゃぶ、じゃぶ、と立てて歩いてくる人物に気がついた。
「バージルさん?……」

>アッシュ
>「レイジ、リリ、バージル、『寝床』を仕上げる!」
醜い機械の塊に乗ってアッシュがやってきた。物理世界ではない精神世界のここだから出来るむちゃくちゃな造型だ。
けれどもすさまじい霊的エネルギーをそのデタラメから感じる。
アッシュにどうしてそれほどの力が?

守護霊……

強力な霊体がアッシュに取り憑き力を貸している。

僕はアッシュのしようとしていることがわかった。同時にふかわさんの言葉の意味も。
ふかわさんは上湘南中学校の地下に相模国造の屋敷があると教えてくれた。
でもそれは実際に地中にあるのではないんだ。
異空間につながっている。現世とは別世界にあるんだ。その回廊が上湘南中学校に開いている。

>アッシュ
>「そこなドラゴン・レイディは誰!? ヤっていいの、アソコに牙が生えてなけりゃ!?」
「ドラゴンレディ?」
ゼフィールが持っているのはヘビのムチだ。それをそう言った?
それともアッシュにはゼフィールのオーラが龍の姿に見えるのか。

>青の天蓋が、上湘南一中の雨空に変わっていく。花畑は隆起し、土中から地下空洞の屋敷と御柱を出現させる。
>祭壇も、三途の川も、バタフライ・エフェクトでみんな現実界に揚げてやる。
三途の川にたちこめていた霧がアッシュの登場とともに消えていく。青空があらわれたかと思うと、いきなり暗転。
雨雲に。その空は!現世だ。
僕はアッシュを驚きをもってみた。
アッシュは三途の川の流域を現世につなげようとしている。
三途の川の対岸が盛り上がり、何か巨大な建物がせりあがる。
僕は直感的にわかった。
「相模国造の屋敷!」
ベルのいる所か!?
「アッシュ…!なんてことを」
ゼフィールの話しぶりから考えて、冥府の地下にそのまま相模国造の屋敷があったとは思えない。
現世。
三途の川。
相模国造の遺跡異空間。
この三つの別々にある空間をアッシュはむりやり縦に捻じ曲げてつなげたんだ。
その全てを上湘南に上げようとしている。
そんなことが出来るのか?
僕は恐れた。ゼフィールの怒りを。

330 :名無しになりきれ:2006/10/05(木) 21:56:23
アッシュがムリヤリな事をしたせいで
次元の狭間からエッケザックス(ゼフィールの剣)が校庭に落ちてきた

331 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/10/05(木) 23:11:37
天保からもたらされる地上の情報。
それは正に敖遊の祭礼に相応しい状況だった。
古来、戦場とは所謂神聖な場。一度そこに立てば力の限り昂翔し天に身を委ねるのみ。
いかなる意図にも依らぬ真に純粋なる戦い・・・その境地に至った時・・・
そう、今、牙の主たる天保はその境地に至ろうとしている。
「「「それでいいわ。敖遊の極致の末に神気を発する神保兵となれり。」」」
冥界に充満する神気を吸い、かつてない程の力を得るだろう。

もはや御柱は柱と言えないほどうねり、捻る。
和魂と荒魂の鬩ぎあいが始まっている。今は微妙なバランスで成り立っているが、荒魂になるのは時間の問題。
それに伴い冥界に震動が走り出す。
現世の法則が変わる時、冥界もまた現世に現れその力を発揮する。
心地よさそうにその震動に身を任せるベルの柳眉がピクリと動く。
浮上速度が速すぎるのだ。
「ほう・・わざわざ手の入った事だ。わざわざそちらから呼ぶとは。
だが、定命の者がこれだけの事をしてはその身は持つまい。魂すら消滅してもまだ足りぬというのによくやる・・・」
異界を現世に引き釣り上げる。それが如何に無理な事かは押して知るべし。
アッシュのしている事を察し、笑みがこぼれる。
元々現世に上がる予定だったのが少々早くなっただけのこと。
たったそれだけの事にこの術者は己の全てをかけている、そのことにも笑みがこぼれるのだが、冥界だけでなく
ゼフィールの三途の川までも一緒に現世に上げようとしているその発想に笑みがこぼれたのだ。

冥界と三途の川は融合して、共に現世に上がろうとしている。
僅かその先にゼフィール、藤田、リリ、ダンテ?の姿が見える。
「「「久しぶりね。最後の夜だから必ず逢えると思っていたわ。
それにしても存外と梃子摺っているようじゃない?あなたはこの者達の扱いがわかっていない。
この者達は自律意思と言う錯覚に縋る者。あなたが嘘をちりばめてまで過保護にするから反発を受けるのよ。
藤田は既に私達を殺す覚悟もできているから安心なさい。」」」
大きな震動と共に上昇しているが、根を張ったベルは揺らぐ事もなくゼフィールに声をかける。
ゼフィールを見るベルの目は冷ややかだ。
その力、彼我の差は圧倒的であるにも拘らず。
それはゼフィールはこの儀式に不可侵の存在であり、たとえ存在を捨てて介入しようと今のベルを殺す事はできないからだ。

もとよりベルは祭祀のプログラムの一部に過ぎない。
介入しているという認識自体間違っているのだ。
大いなるものがこの祭祀を問題視し、ゼフィールを使わしたのはもっと儀式の本質部分になる。

やがて舞台は暗転し、夜の上一中グラウンドへと移る。
冥界と三途の川が融合し、一種異様な状態となっている。
冷たい川、グラウンド中央にそびえる歪に捻れた御柱。
御柱は天まで届き、その先端を見る事は出来ない。
だが、その身体から黒い雷を発して、それが落ちたところを完全なる『無』にしていった。
世界法則が崩れ、世界そのものも無に帰そうとしているのだ。
「「「さあ、儀式も大詰め。相応しい舞台と舞手も揃った。
牙の主よ、霊鏡の所有者である藤田を殺し手に入れよ。
さすれば我が剣を与え、私を殺す権利を与えよう。
今の君は神保兵。殆ど時間はかかるまいが、私を殺すタイミングは間違えないでおくれよ?」」」
御柱の麓の池を囲むように茂った葦の中でベルが天保を促す。

332 :ベル『トリニティー』 ◆K//9//8ZCE :2006/10/05(木) 23:12:00
世界は混沌とし、あらゆる気が満ち、そして無と帰している。
そんな中ベルは小さく呟いた。
「「「リリ、何が目的?と聞いたわね。私たちはあくまで道具。
道具であるからにはその業に従うのみ。『使われる』と言う業にね。
誰がどのように使い、どのような結果をもたらすかは埒外なのだよ。
ただ、誰が使っても結果は彼の思惑通りなんだろうけどね。」」」
この期に及んでも御柱に手をかざし動かぬ『彼』を見て小さく肩を竦めた。
ベルの目的は儀式として自分が使われることにある。
鏡と玉を所有したものに叢雲剣を渡し、己の首を斬られるのを待っているのだ。
そして火をつけられるのを。

333 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/10/06(金) 02:45:07
>317>331
アマナが去った後、つかさは悪戯っぽい微笑を湛えていた。
「それは杞憂よ、アマナさん。人間と悪魔の境界なんて、元から曖昧なんだから」
つかさは、はだけた上着のボタンを留めた。
現在のところ、先ほど用意した策を使わなければならないような敵の気配は無い。
「アレは……人間が生身で行くには、ちょっと厳しそうね」
先ほどの策は、あのモノを無に帰す雷を防げるようなものでもない。
それに、学校の方を見ると、何だかこの世とあの世の境界が曖昧になり、混沌とした、きわめて危険な状態であることが伺える。

>308>312>323
とりあえず、つかさは双眼鏡を使って、ウギ・リギリの死を確認した。
カラスによって鏡を奪われる辺りまでは見たのだが、それで十分と思って、今度は携帯電話を自宅にかける。
「魔術協会の人を2人撃破したわ。多分、これで主だったのは全部だと思うけど……
 この後、どうする?うかつに学校に近寄れない状態だけど」
『そうね。とりあえず、英国魔術協会の人を弔ってあげなさい。
 お馬鹿な上司の命令で来たにしても、志半ばで倒れたことには変わりないのだから。
 ああ、三途の川は辺りは少し賑やかになるから、その辺りを通るのは避ける方向で、ね。
 あそこには、神様が特別なモノだって信じてる、少しおかしな人もいることですし』
デビルサマナーは、神・天使・悪魔・妖精などを全て纏めて『悪魔』と呼んでいる。
そして、ある偉大な『悪魔』は言う。
人間と『悪魔』は、どちらが上位の存在というわけではなく、ただ単に違う存在というだけだ、と。
『貴方は、その二人が無事に天に召されることだけを祈れば良いわ。
 悪魔を科学で従えて、今また科学で死をも弄ぶなんて、万死に値する罪だもの。それ以上はしないことね』
つかさは、携帯電話を片手に、グリフォンに乗って、ウギ・リギリの死体(と言うか残骸)の近くに降り立った。
そこには、ウギ・リギリを構成していたものと思しき、土塊やタールなどが散乱している。
作られた命には魂が無いというが、仄かな明かりが、土塊の上に浮いている。
心がある者には、霊の質はどうあれ、須らく魂が宿るものなのだ。
「神様が、きっと導いてくれるでしょう。あの人の言うとおり、科学で物事を捻じ曲げるのは良くないわ」
つかさはただ、眼を閉じて黙祷し、二人の冥福を祈った。
そのうち1人が、冥王モトと融合したのも知らずに。

334 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/10/06(金) 03:00:42
>「叢雲剣にここをそのまま覗かせて、嘘を吹き込んでやろうと思ったのに台無しだよ!」
私たちにも嘘を吹き込むつもりだったのかもしれないと理利は思った。
>「きみの寿命を20年、奪った。生き返っても命は短くなったぞ。罰だ」
「心が読めるんだから、私が喋る前に黙らせた方が楽だったんじゃない?」

ゼフィールは藤田の質問に答えている。
ハットゥシリと呼ばれる牙の主の話に僅かに理利の顔が曇ったが、それだけだった。

>藤田君
>リリ、嘘を教えてはいけないな。
>礼司が望むその世界がどれほど素晴らしい世界か教えてあげてよ。きみは知っているだろう」
>「リリ…さん?」
理利は肩をすくめた。
「藤田君の作る世界が、もし私の見た夢と同じだなんて言われたら嫌ね。
私は過去の祀りで犠牲になった人、今まで辛い思いをしてきた人のために生きるチャンスは欲しいわ。
殺したから成立した儀式なのに、犠牲になった人を蘇らせてもパラドックスじゃないのならの話だけど。
でも、ギルバ先生やラスティには、彼らがそう望まない限り今のまま変わらずにいて欲しい。
藤田君。人と違う事、魔である事すらその人を構成している一部なの。
勝手に消せば全く違う存在になってしまう。永久に失われてしまうわ。
同じ存在にはなりえない。
ねえ藤田君、大いなる力があるからといって、力を私してはならないわ。
他人を自分の都合で作り変えてはならない。
自分にとって辛いから、都合が悪いからと否定したくない。――――少なくとも私はね」
非常にまずい状況だ。藤田がゼフィールに取り込まれかけている。
だから一刻も早く藤田を現実界に戻したかったのだが・・・。
「藤田君、私の言う事とゼフィールの言う事、どちらを取るかはあなた次第よ」

>ゼフィールさん
>「この少年は純粋なのではないよ、リリ。この子の心の中は狂った同性愛の肉欲が渦巻いている」
>「高慢な娘よ、汝に知らしめよう。(略)
>人間は神々に使役されるためにいる子羊だ。
「だから子羊の秘密をばらすの?弱みに付け込んで口づけるの?藤田君の心を弄ぶの?
 ますます尊敬できないわね。
 誘惑は悪魔の専売特許だったかしら。でも私の知っている悪魔はもっと気高・・・」
言いかけた言葉に自分で困惑した。私は一体何を言っているのだろう、と。
気を取り直して、理利は続けた。
「ゼフィール、正しい事を言っているならそう諭せばいい。
 必要な事なら自分たちで選ぶわ。なのになぜこんな手段をとるの?
 自分の身体を汚してまで男に言う事を聞かせるなんて、―― これではまるで・・・」
毒婦か売春婦みたいだ、という言葉はかろうじて飲み込んだ。だが伝わっただろう。
ゼフィールが片足を理利の前に差し出した。
>「リリ、ひざまずけ。僕の靴を舐めろ。ベル・カーマンを討伐しろ。それ以外に選択肢はない。
>(中略)そうすればさっき奪った命の半分は返してあげよう。罰は10年分にサービスしてやるさ。
>僕には畏怖の念と愛しか向けてはならない」
ぐぐ、と頭に見えない圧力が掛かる。自分をねじ伏せようとする見えない手に全力で逆らった。
「北風と太陽の話を知ってる?あなたは女の扱いをもっと学ぶべきよ。
 私は魔女よ。自分がいつ死ぬかも知ってる。だから脅しても無駄。
私の寿命を20年削ったですって?嘘つき。私の残された時間はそんなに長くない!」

335 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/10/06(金) 03:07:13


>ダンテ?さん
突然頭に掛かっていた圧力が消えた。誰かが来る。
理利は川岸の方に視線を向けた。
現れたのは長剣を背負った紳士だった。気配がギルバや赤いコートの麗人と似通っている。
確かに水音がしたのに、彼の衣服はおろか靴すら濡れていなかった。
>「バージルさん?……」
似ているが違う。
そして理利はかつて存在を感じた事があった。
正確には、理利の中で息づいているもう一人の小さな女の子が。
霊体でいるためか、理利は自分の中に息づく死者の声をより深く聞き取れるようになっていた。
彼女の呟きを聞き―――― 理利は自分の置かれた状況も忘れて棒立ちになる。
理利の中にいる小さな子供は、ギルバそっくりの魔剣士の気配を受けてこう言ったのだ。
「Père」ではなく「Oncle」と。
「・・・・おじさま・・・って・・・」

>アッシュさん
轟音を立てて精神世界がゆれた。
美しい色彩の中に、アッシュが連れてきた巨大な炎と金属の集合体は異彩を放っていた。
>「レイジ、リリ、バージル、『寝床』を仕上げる!」
どうやらアッシュは、ベル達がいる冥界と三途の川を強引に上一中の敷地に押し上げたようだ。
3つの世界の縮図が出来上がっていた。
そのための膨大な魔力は美しい守護天使と、
現実界と幻想界の衝突で無尽蔵に発生し続けるエネルギーから得ているらしい。
理利もエネルギーの恩恵を受けた。左手が再生する。
失った魔力を回復しながら、『僕の川』を汚されたゼフィールの顔を伺った。
多分、このままではすまないだろう。

冥界から現れたのはベルと天保だ。二人とも、もう全く違う生き物に変化している。
敵ばかり多くて眩暈がしそうだ。
「ゼフィール、牙の主に霊体を壊されたら、幾ら藤田君でも復活できないわ。
 さっきの話も一切が無駄になるわね。適当なところで身体に戻して」

そういえば、一般的に使役される子羊には、素敵なギフトがあるはずなのだが。

336 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/10/06(金) 03:08:00
>323続き
今また、つかさの祈りによるものか、天から柔らかな光が射す。
そのとき、気高き声が響き渡り、今また、大いなる意志の御使いが、土塊の上に浮かぶ魂を導いていった。

                         ⊂⊃         (´∀` ) //)
                         ∧∧        ⊂  ⊂)/
              ⊂⊃    (\\(´∀`)//)     U U
              ∧∧      ⊂(   )⊃
          (\\( ´∀`)       U U
    ⊂⊃
    ∧∧  死 の 安 ら ぎ は 、 等 し く 訪 れ よ う 。
(\\( ´∀)
  \\  ⊃     ⊂⊃
     UU      ∧∧
          (\\  ´)        ⊂⊃
            \\ )        ∧∧
              U.U    (\\(   )//)  ⊂⊃
                      \\ハ//    ∧∧
                                         ⊂⊃
       人 に 非 ず と も 、 悪 魔 に 非 ず と も 、 ∧∧
                                         (∀` )//)
                               ⊂⊃      ⊂  .//
                          .      ∧∧       UU
                      ⊂⊃      (´∀` )//)
                      ∧∧     ⊂  ⊂)/
              ⊂⊃ (\\(´∀`)//)  U U
              ∧∧    ⊂(   )⊃
          (\\( ´∀`)      U U
           ` ⊂⊃  ⊃
            ∧∧ U
        (\\( ´∀)      ,、,     ,、,
         \\  ⊃   (( (⊂(。Д。⊂>>1⊃)) )
                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            大 い な る 意 思 の 導 き に て

337 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/10/06(金) 08:50:07
【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ6
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1160091754/

338 :黒鋭童子 ◆8GEZsJH0JA :2006/10/06(金) 11:00:26
「何が起きている?わかるか金護」
鋭太郎は己の金護の左腕に問いかけた。
学校の金網の塀を跳び越えて、敷地内に着地した瞬間に信じられない光景を見た。
地中から巨大な建物が出現しつつある。
炎上する校舎をも地割れに飲み込み、異様な物が迫り上がっていく。
おどろおどろしい形をしているが、見覚えのある造りだ。
「修学旅行で行った出雲大社みたいだ・・・」
悪魔が改築でもしたかの様な禍々しい出雲神社もどきの楼閣を、金護の腕が指差す。
「主もそこに?」
鋭太郎は金護の腕を信じて跳躍した。
空中には何故か花びらが無数に舞っている。鋭太郎にはそれが噴き上げられた三途の川の岸辺の花とはわからなかった。
鋭太郎は悪魔神社の中に入った。一呼吸を置いてから叫ぶ。
「主よ!霊鏡を手にいれて来ました!」

339 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/10/06(金) 15:12:38
ウルトラの父がいる。
ウルトラの母がいる。
そして、ジョジョがここにいる。

ジョジョは気絶から覚めた。
気絶中、何かを握らされたようだ。
それが何かは分からない。
掌を開けて見てみる。
ダイアモンド。
気絶中にジョジョは夢を見ていた。

空を見ろ。
星を見ろ。
宇宙を見ろ。

ジョジョは空を見上げる。
綺麗な星空ではない。
雲に覆われている。
そして。

彼方から迫りくる、赤い火を。

ジョジョは見た。
学校の方角に赤い火は存在している。
段々と規模を広げて迫りくる。
赤い火の中心だと思われる場所には、異様な力が集まり、混ざり、侵食している。
嫌な予感がしてならない。

そして、異変が訪れた。
赤い火の中心点に、邪悪な、神聖な、不気味な、心地よい、気持悪い、
訳が分からない力が溢れ出してくる。
何かが起ってる。

何かが地球に起こる時。
腕のダイアが輝いて。

ジョジョが飛び立つ。
絶望の予感を確認する為に。

ジョジョが戦う。
降り注ぐ絶望を破壊する為に。

ジョジョ、ジョジョ、ジョジョ

仲間の80やレオ、タロウの呼ぶ声が聞こえたような気がした。

ウルトラマンジョジョ。
兄さん……ゾフィーが優しく背中を後押ししてくれるような気がした。

「大丈夫、私は負けませんよ」

最高の兄弟達が見守ってくれている。
故に負けられない。
いや、負けることなどありえない。

どんなに世界が混沌に陥っても、悪が蔓延ろうとも、
世界の意思といえる存在が牙を向けてきても。
ジョジョは……ウルトラマンは、正義の味方なのだから。


340 : ◆.QaFws1PO. :2006/10/06(金) 17:22:14
>「主よ!霊鏡を手にいれて来ました!」
「ようこそ!リアル三途の川へ!」

黒鋭童子が叫んだ瞬間、そう上空から叫ぶと、そやつを狙って私は槍を投げつけました。

―ザクッ!

しかし槍は黒鋭童子を刺さらず地面に刺さります。
失敗した?そんな訳ないじゃないですか。
次の瞬間私は手を合わせます。

【流河の音発動!!】

すると黒鋭童子の周りだけの地面が赤くなり、まるで水面のように揺れたかと思うと、
地面はジェル状になり黒鋭童子が立っている地面を沼状にしました。
これは私の能力です。私の能力は物質をまるで液体のように流れさせる力。
巻き込まれる時は柔らかい地面ですが、填ってしまえば硬いコンクリートの地面となり、一生出られない状態になります。
さて…どうしますか?黒鋭童子。

341 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/10/06(金) 17:54:03
空間が唸りをあげてよどんだ空気が、世界が変わる。それは変わったのではなく、融合されたと考えることが正しかった。
なぜなら上に我等を見下ろす月、いまいる屋敷より下は川。別々だった世界はひとつとなり、調和の乱れもなくここに存在している。
なんと無茶なことをする。さすがにこの愚行には驚きを隠せない。
対峙するのは藤田礼司とその仲間たち。ここに何人到達できるかと思っていたが、意外に少ないものだ。

前>331
>「「「さあ、儀式も大詰め。相応しい舞台と舞手も揃った。
>牙の主よ、霊鏡の所有者である藤田を殺し手に入れよ。
>さすれば我が剣を与え、私を殺す権利を与えよう。
>今の君は神保兵。殆ど時間はかかるまいが、私を殺すタイミングは間違えないでおくれよ?」」」
「ふん、貴様に言われなくとももとより承知」
開戦を待ち望んでいる余に対し、急かしの言葉は無用だ。一歩、また一歩とゆっくりとした足取りで妖花を掻き分けて進む。
「待ちわびたぞ。霊鏡まで持ってきてくれるとはご苦労なことだ。そこにいるのは……ふむ、新顔だな」
魔人嘲笑。戦える歓喜に満ち溢れ、獲物を執拗に追うタカのように眼を尖らせ緋色に輝かす。
全身に魔や気や力が注がれている。いまの魔力は一代目より遥か上、その力を送っている源を辿ると歪んだ柱だった。
それが世界の法則さえ捻じ曲げてしまうような力を余に送っている。つまり、世界がこの殺し合いを望んでいるということ。
意識は再び前にいる敵を向けられ見据える。
「なにを望む?なにゆえ戦い、無関係の人間を大量に死に至らしめ、汚れに汚れたその果てに望む夢はそれほど崇高なものか?」

前>338
>「主よ!霊鏡を手にいれて来ました!」
己が手柄とし、自信満々の黒鋭童子。しかし、その鏡はもう……
「我が僕よ、よくやったと誉めおきたいところだが、その鏡の中身はすでに藤田礼司に乗り移っている。奴を殺せば力は返って来る。
こちらは余自らが戦うゆえ、お前は邪魔者を排除せよ。それくらいの試練、乗り越えられるであろう?」
言い終えると同時に歩くのを止めると、辺りの数箇所が大きく盛り上がる。それは形を成し最終的に人間大の大きさに変化した。
ドロドロと粘土のような黒き血を地面に垂れ流しながら、地面を這いずり一斉に餌を求めて移動を開始する。
もとより実体がない擬似的な血の精霊たちを殺すことはできない。存在をなくすことならば不可能ではないがな。
不完全な精霊たちは唸りをあげて、津波のように大挙して押し寄せる。
あるものは己の身体を硬化させて押しつぶそうとし、あるものは簡易魔法を用いて炎を創り焼き殺そうとする。

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>>637
すまない昔のカンは取り戻せていないようだ。   /∠ ィ′/く_ノ.|:::/    へ    ) 0 test/read.cgi/news4vip/1191769872/998" target="_blank">>>998 >>135 >1,>2,>3,>4,>5,>6,>7,>8,>9,>10,>11,>12,>13,>14,>15,>16,>17,>18,>19,2 /test/read.cgi/charaneta2/1157058402/">★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

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