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月光浴

1 :lucid:2006/11/18(土) 17:17:08
光の粒が重なり合う、光の渦に迷い込む
月の雫が草の葉の膚を濡らし
そこにあるのは、まどろみと幻想

2 :lucid:2006/11/18(土) 17:20:19
冷たい膚に触れる風が密やかに
静か過ぎることにも慣れてしまう
光は随分前にどこかへ行ってしまったし
ここには清らかな水があるから


3 :lucid:2006/11/18(土) 17:24:05
迷い込んでくるのなら、Luscinia cyane
ラピスラズリの声がする
透き通った雫が水面を騒がす音
太陽なんて知らなくていい

4 :lucid:2006/11/18(土) 17:26:54
霧が全てを隠すから、何も必要ない
水晶の生まれるのを、感じるだろう

5 :lucid:2006/11/18(土) 17:31:09
深い沼の奥から、呼吸の音が聞こえる、水草の声
ただ光を乞うなら、私たちはまどろんでいたい
きっと誰も知らない、冷たい水を知っている
それはきっと瑠璃色、光の道なら向こう、私たちには関係ないけれど

6 :lucid:2006/11/18(土) 17:33:30
冷たい水底には光が届かない
生き物の匂いがしない
ただたくさんの時を待つだけ
終わりの無い夢を見るだけ

7 :lucid:2006/11/18(土) 18:07:02
青い星がひとつ、失うものも無いように
けれど足元の冷たい水さえも
私を連れ去ることはできやしない
朽ちてゆく体に、小鳥が一羽
北の空には月が二つ、輝いている

8 :lucid:2006/11/18(土) 18:10:09
ここを楽園と呼ぶならそうだろう、ただ未だ傷は癒えていない
ここを聖域と呼ぶならそうだろう、抗うのなら光は遠ざかる

9 :lucid:2006/11/18(土) 18:17:13
潰れた果実も夢を見る
指先が音を重ねるなら
まだ笑えるだろう
何処かから来るのは風
私に未来と世界を伝えに
狼が一匹丘を降りる
星に向かってゆくみたいに

10 :lucid:2006/11/18(土) 18:20:13
私が手を伸ばせば、月光に手が届くだろうか
光の群れが私の体を通過してゆく
いつまでも水が湧き続けるなんて思ってはいけない

11 :lucid:2006/11/18(土) 18:58:11
ゆっくりと根を下ろす 指先から雫が落ちる 水底に眠る透明な石になる

12 :lucid:2006/11/18(土) 19:13:07
雨雲が雫を湛えて、彼らは空を見上げる
夜霧の切り裂くような悲壮の中に映りこむ
指先から冷えて凍ってゆくのが分かる
(いつだって震えるような寒さに生きてきた)
彼らはいつか亡霊のように水に溶ける

13 :lucid:2006/11/18(土) 19:33:42
Rainはいつだって光しか見ない
光の奥には冷たく美しい闇が広がっているのに
私の中に息づくものたち
それに怯えて、それに焦がれて
忘れようとしたなら、私を殺すだろうか

14 :lucid:2006/11/18(土) 19:37:56
月を望むならただひたむきであれと私にそう云ったのは確か大きな鳥だった
音もなく夜の空を飛ぶ彼の名を知るものはもう誰もいなくなってしまった
天に伸びる私の華奢な指先に小さな傷をつけてどこかへいってしまった

15 :lucid:2006/11/18(土) 19:51:19
私が体を水で満たして
意識がうすく滲んでゆくのに
黒い猫が私を一瞥して
ゆっくりと湖の上を歩いていった

16 :lucid:2006/11/18(土) 20:22:57
何も悲しいことなど無いのに
彼はどうして泣いているのだろう
静か過ぎる森の中で
彼の声だけが聞こえる
それは水の滴る音のように
映りこむのは暗い夜の姿

17 :lucid:2006/11/18(土) 20:32:09
アイオライトが輝く、夜の森に光は来ない
知らない生き物たちが音を響かせる
アクアマリンは此処にはいない
彼らは夜空を見上げないから
此処に闇が来ることを知りはしない

18 :lucid:2006/11/18(土) 20:44:05
淡い月光が散らばって誰の手にも負えないけれど
彼の透明な体に止まっていれば誰にも喰われはしない

19 :lucid:2006/11/24(金) 15:09:24
孤独の光がゆっくりと水に沈んでゆく、光の夜は明けない
精霊たちの気紛れに、生き物たちの声がする
発光する水に指先が触れたとき、夜の音は止んでいる

20 :lucid:2006/11/24(金) 15:14:45
女神の羽がひとつ、夜空が透明を忘れたとき
水晶を噛み砕いて、幽かな光に気付かない

21 :lucid:2006/11/24(金) 15:20:28
幼い月光が涙を流して氷晶は何かの儀式だと
誰かが傷跡に触れるなら死はそれを拒まない
天空と深海が交じり合ったようなその指先が
オーロラを愛でる、

22 :lucid:2006/11/24(金) 15:24:45
誰かが光に気付くだろう
夜明けまであと少し
ここに隠れていれば
光に侵されない
けれど記憶の群れが
その手足で光を掴む

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